ゴロフキンが豪打のレミューに勝利!! ミドル級の豪打対決に圧倒的な差を見せつけ、8ラウンドでデビッド・レミューをストップする【結果】

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ゴロフキン強すぎ!! カナダのタイソンをまったく寄せつけず。

2015年10月17日(日本時間18日)、アメリカ・ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデン(MSG)にてWBAスーパー王者のゲンナジー・ゴロフキンとIBF王者のデビッド・レミューの王者統一戦が行われた。

結果は試合開始から圧倒的な強さを見せたゴロフキンが8Rにデビッド・レミューをTKOで下し、三団体を統一するとともに、15連続防衛に成功した。

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この階級きっての豪打対決として注目を集めた一戦だったが、蓋を開けてみればゴロフキンの圧勝。若く勢いのあるレミューが歴戦の強者であるゴロフキンの前に完全に屈した試合だった。

王座統一に成功したゴロフキン。今後はミゲール・コットとサウル・アルバレスの勝者との対戦というさらなるビッグマッチが望まれる。

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開始早々、ゴロフキンのプレッシャーに圧されて前に出られないレミュー。これは厳しいぞ

結果としてゴロフキンの強さを改めて見せつけられたわけだが、むしろレミューがよく8Rまで踏ん張ったとも言える試合だった。

前回の記事でも書いたが、この2人の実力には絶望的な差がある。試合中盤にKO負けすると予想していたが、8Rまで粘ったレミューがよくがんばったと言えるのではないだろうか。

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立ち上がりのレミュー。
早くもゴロフキンのプレッシャーで身体が硬直する。身体を振るだけでいまいち入っていけない。
身体を振って飛び込もうとしているのはわかるのだが、ゴロフキンの左に迎撃されることがわかっているから思い切って入ることができないのだ。気持ちを奮い立たせようと手は出すのだが、距離が遠すぎてまったく届かない。

このレミューを見て確信した。
「あ、これはダメだ」と。
あそこで入っていけないレミューがこの試合に勝つ可能性はない。

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正直、1〜3Rくらいはレミューが積極的に前に出て会場を沸かせると思っていた。出ては弾き返され、弾き返されても前に出る。そういう荒々しいスタイルを貫くのではないかと予想していたのだ。
だが、今日のレミューはそれすらできなかった。ゴロフキンがさせなかったと言う方が正解か。どちらにしろ、最初のラウンドを見たところでレミュー勝利の可能性はほぼないと確信した。
「ああ、この試合はゴロフキンだ」。

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2Rに入ると、ゴロフキンはほぼレミューとの距離感を把握していた。
ゴロフキンの突進にどうにか応戦したいレミューだが、プレッシャーに完全に圧されて下がってしまう。
なぜレミューは前に出られないのか。前回のハッサン・ナダム・ヌジカム戦ではあれだけの突進力を披露したのに。

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理由は明らかだ。
レミューは一発のパンチを打つ瞬間、力を溜める時間があるのだ。そして、ゴロフキンはその瞬間を狙って打っているのである。
レミューが溜めに入った瞬間にゴロフキンがシャープな左ジャブをヒットする。レミューが踏み込んだときにはすでにゴロフキンはバックステップでその場にはいない。
あそこからさらにもう一歩踏み込めないレミューに勝ち目はないのである。

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3Rの1分過ぎにレミューがコーナーでラッシュを見せた場面などその典型だろう。
ゴロフキンは軽々とバックステップでコーナーから身体を入れ替え、すぐに体勢を整えて左ジャブをヒットする。何とかしてもう一歩入りたいレミューだが、ゴロフキンの右がカウンターで飛んでくるのがわかっているので思い切れない。

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そしてゴロフキンはレミューが力を溜める瞬間を狙って左を当て、パンチを出したときにはサイドにステップしているのである。

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手詰まりのレミュー。絶望感を漂わせながらダメージを蓄積し続ける

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3Rで完全に手詰まり状態のレミュー。
さっさと倒してしまってもいいと思うのだが、意外とゴロフキンが慎重だ。相手が完全に弱るまで強引には攻めない。こういう冷静さもゴロフキンの持ち味である。

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4Rに入ると、レミューのプレッシャーがやや強まる。恐らくセコンドから指示が飛んだのだろう。思い切った踏み込みで何発か左がゴロフキンの顔面を跳ね上げる。だが、やっぱりそこからが続かない。
 
「レミュー左フック一閃!! スティーブンスがスヤッスヤ。マザーの胸で安らかに眠れ」
 
逆にゴロフキンが凄まじいタイミングで左フックを顔面にねじ込む。さんざんジャブを見せておいてからの左フック。
外側からモロに被弾してぐらつくレミュー。強引にいけばKOできそうなのだが、まだまだゴロフキンはいかない。ガードの内側から冷酷な視線でレミューのダメージを確認する。
いや〜、こりゃすごい。こりゃあ完全に重量級のロマゴンだ。

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ゲスト席の村田「モンロー戦は焦って倒しにいって疲れてしまったけど、今日はそういうところがない」
何を言っているのだ。
あの試合はゴロフキンが悪かったのではない。ウィリー・モンローJr.が強かったのだ。何度も言うが、ウィリー・モンローJr.は強いのだ。断言するが、間違いなくレミューよりもウィリー・モンローJr.は強い。

「ゴロフキンvsウィリー・モンロー・ジュニア壮絶決着!!」

5R終了間際にゴロフキンの左ボディをもらい、悶絶するように膝をつくレミュー。再三受け続けていた左ボディがついに表面化した格好だ。紅潮した顔面。上も下もボロボロである。
追い打ちの右をレミューの顔面に打ち込んでしまうゴロフキンだが、これは注意のみ。
よかった。ここで反則を取られたらシャレにならない。

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どうにか立ち上がったものの、明らかにダメージの深いレミュー。
一か八かで勝負をかけたいのだが、どうしてもゴロフキンの左が邪魔になって思い切り踏み込むことができない。一発いいパンチを当てても、そこから続けることができないのだ。さらに一歩出ようとしたところでゴロフキンの左ボディで寸断されてしまうのである。
一か八かの勝負すらさせない冷酷非情な詰め将棋。まったく体温を感じさせないボクシングだ。
おいゴロフキン、お前は鬼か。

「正気か? ケル・ブルックがゴロフキンに挑戦? しかもミドル級正規のウェイトで?」

ゴロフキンの高度な詰め将棋は今日も健在。8RにTKOでレミューをストップする

この辺は本当に予想通りだったのだが、レミューのフックはゴロフキンには当たらない。あの外側を大きく旋回するような軌道のフックでは、ゴロフキンには軽々とガードされてしまうのは明白だった。
ゴロフキンにパンチを当てるには、ウィリー・モンローJr.がやったようなまっすぐに打ち抜くパンチが必要なのである。

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さらにレミューのブロックの仕方だと、ゴロフキンのフックは外側から当たる。これも予想通りだった。
だが、真ん中から打ち抜く左ジャブがここまでレミューにヒットするとは思わなかった。レミューはある程度ガードで防ぐものだと思っていたのだが、こんなに真ん中に穴があるとは。

「カネロ・アルバレスvsチャベスJr.決定! ビバ メヒコ! 大絶賛の時間だあああぁぁぁ!!」

7Rのドクターチェック後に思い切って前に出るレミュー。だが、すでにタイミングをインプット済みのゴロフキンにはまったく通用しない。
レミューの踏み込みをジャブで寸断し、冷静に反撃する。
モンローのような足の運びや上半身の柔軟性もないレミュー。ゴロフキンのパンチをごまかすこともできずにモロにもらってしまうのである。
 
「ジェイコブスさんがゴロフキンに勝つには? ニューヨークのヒーロー、ジェイコブスよ、GGGの圧勝予想を覆せ」
 
解説の飯田氏が「レミューはゴロフキンの左ジャブに合わせて相打ちで左を返したい」と言っていたが、攻防分離タイプのレミューにそれは難しいだろう。

右フックでレミューをコーナーに追いつめ、パンチを集めるゴロフキン。レミューの膝が落ち、動きが止まる。ゴロフキンがさらに畳み掛けようとしたところでレフェリーが両手を交差させながら2人の間に割って入る。
試合終了!!
8R、1分32秒TKOでゴロフキン勝利!!

終止詰め将棋でレフェリーストップを奪ったゴロフキン。
まさしくチェックメイト。
絶望感漂う横綱相撲だった。

この試合でゴロフキンの価値が一気に上がったのではないか?

結果的にはある程度予想できた結末だったが、ゴロフキンにとってこの試合は本当にいい勝ち方だったと思う。
今までは「強いけど地味な壊し屋」という存在だったゴロフキンが、この試合をきっかけにアメリカンドリームのロードに乗れるのではないだろうか。

こうなるとアルバレスやコットとの試合が観たいと思うのが自然な流れだが、11月の試合でどちらが勝っても勝負を避けそうな気もする。レミューがゴロフキンに勝つのは難しいとは思っていたが、それを差し置いても十分なほど盤石な勝ち方だった。

ただ、例えコットやアルバレスに対戦を拒否されたとしても、今後は自身のネームバリューだけで今後はファイトマネーも上昇していくのではないだろうか。それくらいインパクトのある試合だったと思う。

ゴロフキン劇場、まだまだ続くぞ。

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