ジークスター東京が強くなってた。ゴールデンウルヴス福岡を圧倒。やっぱり補強は大正義w ハンドボール観戦楽しい【2021.9.20感想】
2021年9月20日、東京・港区スポーツセンターで行われた第46回日本ハンドボールリーグ第4週、ジークスター東京vsゴールデンウルヴス福岡戦を現地観戦してきました。
ハンドボールの現地観戦は今年3月に国立代々木競技場第一体育館で開催されたプレーオフ以来。その際もめちゃくちゃ楽しかったので、2021-2022シーズンのスタートを待ちわびていたところです。
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なお、結果は前半からリードを奪ったジークスター東京が40-21でゴールデンウルヴス福岡を下しています。
というわけで、今回は撮った写真を載せつつ試合の感想を言っていきたいと思います。
ジークスター東京すげえ強くなってんじゃん。前回は上位チームとは少し差があるかな? と思ったけど
まず何より驚いたのが、ジークスター東京がびっくりするくらい強くなっていたこと。
僕が最初にハンドボールを現地観戦したのは今年2月のジークスター東京vs豊田合成戦だったのですが、その試合では強豪豊田に26-32で敗れています。
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ジークスター東京は2020年にリーグ初参戦を果たしたチームとのことで、素人目線ながら現時点では上位のチーム(ジークスター東京はリーグ戦7位)とは少し差があるかなぁという印象でした。
ところがこの試合では序盤からゴールデンウルヴス福岡を圧倒。前半18分あたりから徐々に引き離し、最終的にはダブルスコアに近い点差をつけて勝利を挙げています。
何となくですが、1対1の競り合い、フィジカル、高さで完全に相手を上回っていた気がします。
さらにこの日は29番のGK家田選手がスーパーセーブを連発していたのも大きかったのではないでしょうか。
始球式に登場したプロスケーターの安藤美姫氏と写真を撮ったおかげで調子が上がったのはありそうですよね。
冗談でも何でもなく、こういうのはバカにできませんからね。
ちょっとしたテンションで一気に気持ちが乗るってのはスポーツ選手あるあるですよww
ミキティ〜!!
ミキティ〜〜!!!!
ミキティ〜〜〜!!!!!!(ミキティー違い)
大型補強バンザイ。金満こそ正義。結局補強こそが優勝への最短距離ですよね
聞くところによると、ジークスター東京は今シーズンに向けて大型補強を敢行したとのこと。
ちょろっと調べてみたのですが、確かに有力選手をガンガン獲得しております。
→「日本屈指のポストプレーヤー小室大地選手と契約」
→「ハンドボール日本代表の司令塔 東江雄斗選手と契約」
→「ハンドボール日本代表キャプテン 土井レミイ杏利選手と契約」
→「攻守に優れたユーティリティプレーヤー 小山哲也選手と契約」
→「日本トップクラスのポストプレーヤー橋本明雄選手と契約」
土井レミイ杏利選手については僕でも名前を知っているくらい有名ですが、そのほかにも代表クラスの選手をバンバン引っ張ってきています。
橋本明雄選手なんて、昨シーズン日本一の豊田合成のレギュラーですからね。
「何かこの人見たことあるんだよな〜」と思っていたら、ああ、そういうことなのね。みたいな。
さらに補強はこれだけに止まりません。9月17日にはフランスのレジェンド選手の獲得が発表されています。
「ハンドボールフランス代表のレジェンド、リュック・アバロ選手と契約」
いや、素晴らしいっすねジークスター東京。
昨シーズンリーグ3位の大崎電気から主力を3人引き抜き、ベスト4の大同特殊鋼からは日本代表の司令塔、優勝チームの豊田合成からはポストプレーヤーを引っ張ってくる。
で、数々の栄光を知るベテラン選手と契約し、チーム全体に“勝者のメンタル”を注入する。
この日も大勢が決した後半20分以降、キーパーとの1対1で枠外に外したり、7mスローで気の抜けたシュートを打ったりと詰めの甘さがちょいちょい見られましたが、ああいうヌルさもリュック・アバロ選手がメンター役として機能すれば解消されるのかもしれませんね。
中でもポストプレーヤーを2人引っ張ってきたのはファインプレーではないかと。
前回現地観戦した豊田合成戦ではポストプレーヤーが相手ディフェンスを崩すのに苦労していた印象だったので。
直近で倒すべきチームの戦力をごっそり減らしつつ、自チームに代表クラスをズラッと揃える。さらに新加入のレジェンド選手にはシーズン後半の勝負どころでのメンター役を任せる。
これだけ大胆かつ強引な補強でチーム力をアップさせるやり方は個人的に大好きです笑
そうそう。
チーム競技は結局金出してなんぼ、補強してなんぼなところがありますからね。
“有望な若手を育てる”とか、年単位でチームを強化する計画などクソ喰らえ。
何だかんだで金満こそが大正義。札束で頰を引っ叩いて有力選手を連れてくることが優勝への最短距離なのであります笑
チーム内に有能なGMがいるのか、親会社の鼻息が荒いのかは不明ですが、参入2シーズン目でガチで優勝を狙いにいく姿勢は文句なしに素晴らしい。
試合前の煽りVの中に「東京のチームが強くなくてどうする」旨のフレーズがありましたが、そう、それですよ。
代々木第一体育館でプレーオフを開催するなら、東京のチームが出場しなくてどうすんの? という話。
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土井レミイ杏利はやっぱりうめえな。「高く飛ぶ、強い球を投げる」だけのヨアン・ベラスケスとは一味違うわ
なお、ミーハー心丸出しで新加入の土井レミイ杏利選手に注目していたのですが、この選手はやっぱりうまいなと思いました。
スピードが要求されるレフトウイングのポジションからスルスルっと中に入ってジャンプシュート。
キーパーとの1対1の状況では、高くジャンプした瞬間にキーパーの足元にワンバウンドさせてゴールを決める。
ああ、なるほど。
ジャンプしたキーパーの足元に低くバウンドさせれば、相手はそうそう体勢を変えることができない。
普通に考えれば当たり前のことですが、その“普通”をサラッとこなすのがすげえなと。
その他、ポジショニングやランニングの強弱といった僕にはわからない駆け引きもあるのだと思いますが、とにかく素人目にも「うまいなこの人」と思わせる選手でした。
昨シーズンまで豊田合成にいたヨアン・ベラスケス選手は「高く飛ぶ、強い球を投げる」という純粋な身体能力は飛び抜けていましたが、正直“それだけ”な印象だったので。
それに比べ、土井レミイ杏利選手はいわゆる「ハンドボールを知っている」選手なのだろうと。
あ、倒れた。
めっちゃ痛そう。
立ったけど、大丈夫か?
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ゴールデンウルヴス福岡にとっては厳しい試合だった。1対1、フィジカル面で歯が立たないので平面勝負しかやれることがない
一方のゴールデンウルヴス福岡についてですが、こちらは本当に厳しい試合でした。
最初の17、18分までは2点差前後をキープしていたのですが、そこから徐々に離され前半終了時には10点差。それ以降も一方的に攻められ続け、最終的には40-21という。
序盤はぼちぼち善戦するも、だんだんと力の差が表面化→終わってみれば大敗でしたというのは下位チームが上位チームに負ける典型的なパターン。
僕自身、ジークスター東京を観にいったはずが、いつの間にかゴールデンウルヴス福岡を応援していたことをお伝えしておきます。
細かい戦略、技術的なことはわからないですが、上述の通り1対1の競り合い、フィジカル、高さの面で歯が立たないのが痛かったなと。
高さ勝負、正面衝突で弾き返されてしまうので前後と上下のプレーがほとんど機能しない。
やれることが左右へのパス回し、平面勝負しかなく、相手ディフェンスになかなかギャップが生まれない。
で、苦し紛れのジャンプシュートを真正面から止められてしまう流れ。
後半などは「攻撃を止められる→縦パスからの速攻→キーパーと1対1でゴール」のパターンでやられまくって点差が開くばかりでしたからね。
途中から戻りを早くしてどうにか速攻を防いでいましたが、結局1対1で圧倒されてしまうので最後まで突破口を見出せず。
キーパーのスーパーセーブが多かったと申し上げましたが、それもシュートコースを塞がれた状態で無理やり打っているので予測されやすかったというのは容易に想像がつきます。
正直、力の差が大きいマッチアップだったというのが率直な感想でございます。
今回も楽しかったっす。ジークスター東京のイベント、ハンドボール観戦は誰にでもオススメできる
試合に関しては以上ですが、ここからはイベントについての感想を。
まず申し上げておくと、今回もかなり楽しかったです。
試合自体は大差がつきましたが、ジークスター東京のイベントは本当に素晴らしいと思います。
試合前のルール説明は相変わらずありがたい。
ハーフタイムでは選手のサイン入りポスターやクリアファイルのプレゼント抽選が行われたりと、観客を放置しない工夫も見られます。
試合後にはキャプテン東長濱選手と土井レミイ杏利選手のインタビュー。
で、ラストはチーム全員でコートを一周する定番の流れ。
ハンドボール観戦は球技が好きな人なら絶対におもしろいし、ジークスター東京のイベントも文句なしでオススメできます。
港区スポーツセンターは会場がすげえわかりにくい。自分の席に座るまでに3度の挫折を強いられたw
ただ、会場が非常にわかりにくかったのが……。
この日試合が行われた港区スポーツセンターはみなとパーク芝浦なる建物内の施設、各種スポーツ用アリーナやトレーニング設備が揃った施設なのですが、僕はそんなことはまったく知らず。
何もわからず3階の受付に入ったところ、「それは5階ですね」と教えていただき「おお、マジか」と。
で、5階でチケットを見せて入場しようとすると、「一般入場の方ですか?」と聞かれ「一般って何やねん。それ以外に何があんねん」と2度目の挫折。
ようやく“入場は6階から”ということを知りエレベーターで向かったのですが、ここまで来てもどこから入ればいいのかがよくわからない。
結局、6階から階段を降りて5階のアリーナ入り口にたどり着いたわけですが、自分の席に座るまでに都合3度の挫折を経る事態にww
いや〜、すげえ難しい。
どこかに書いてあったんですかねコレ。
チームのHPを見ても「港区スポーツセンター」としか記載がないし、初めて行く人はスムーズにたどり着けるんでしょうか。
単純に僕が鈍くさかっただけかもしれませんが。
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会場は綺麗でカッコいい上に座席の座り心地もいい。
僕が前回「この値段で自由席はしんどい」と言った部分もしっかり指定席になっていたので、会場への道のりわかりにくさだけが何とも……。
あとはアレか。
チームのOB? らしき人が実況席で解説をしてくれたのですが、もう少し具体的な説明があるとなおよかった気が……。
「○○の反則なので、7mスローになります」
「××の妨害により2分間の退場です」
できれば反則した選手、退場になった選手の背番号を言っていただけるとありがたかったっすかね。
僕のような初心者向けの試みとしては素晴らしいと思うのですが、どこの誰が反則をしたのかが判然としなかったのは残念でした。