山本由伸すご過ぎワロタw サイヤング賞はともかく実力はMLBの中でも一握りの上澄み。「今年はこのくらいやるよね」という水準をさらに超えてきやがった【2025.4.18感想】

2025年4月18日(日本時間19日)にLAドジャース山本由伸がテキサス・レンジャーズ戦に先発、今季最長の7回102球を投げて被安打5、10奪三振無失点で勝利投手に。
これで3勝1敗、防御率はナ・リーグトップの0.93となっている。
山本由伸は「ナ・リーグで一番の投手」 ロバーツ監督も絶賛 7回0封3勝目 防御率0・93と無双#MLBhttps://t.co/KzmlVZGBP4
— スポーツ報知 (@SportsHochi) April 19, 2025
先日「今年No.1の出来」のピッチングを見せた山本由伸。
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ところが次回登板(今回)ですぐに上書きしてくるあたり、今シーズンの状態のよさがうかがえる。
いよいよ「サイヤング賞も狙える」という声も増えてきたが、それを含めて感想を言っていく。
今回は今年1番の出来。抜群によかった前回をさらに上回った
上述の通りこの日の山本由伸は今年1番の出来。抜群によかった前回をさらに上回ったのはお見事である。
特によかったのが少ない球数でイニングを稼げたこと。
ここまでも十分な内容だったが、唯一引っかかっていたのが球数の多さ。
(フォークが機能しやすい)左打者に比べて右打者に手間取るケースが多く、どうしても6回で100球前後を要してしまう。
ところが今回は7回102球とイニングを効率的に消化しつつ奪三振を二桁に乗せた。
少ない球数でイニングを稼ぎながら三振を多く取ることでエラーの危険を減らす。
先発投手としては理想的な内容である。
シーズン序盤&前回登板から中6日ということを考えればまだまだわからないが、この調子を維持できればサイヤング賞も現実味を帯びてくるのではないか。
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まっすぐに力があったし、二巡目以降は横を広く使えたのもよかった
とりあえずこの日の山本由伸はまっすぐに力があった。
スプリットはいつも通りいい落ち方、カーブでも空振りが取れていた。
それもやはりまっすぐが走っていたことが大きい。このまっすぐのおかげで高低と緩急両方を使えていた(と思う)。
さらに二巡目からはスライダー、カッター系と2シームを織り交ぜて投球の幅を広げる。
序盤はまっすぐとカーブの緩急、高低差が中心だったが中盤以降はそこに横の変化が加わってより高精度に。
中でも4回2アウト2塁のピンチの場面、カウント3-2から外低めのスライダーで三振を取ったシーンはよかった。
低めのスプリットと内側のまっすぐで追い込み、キャッチャーのサインに首を振ってからのスライダー。
僕は以前から「山本由伸はもっとスライダーを使えば楽になる」と連呼しているが、徐々にその形ができつつある。
恐らく今後もスライダーは“ここぞの切り札”として使っていくのだと思うが、アレをもう少し浅いカウントでできればさらに効率は上がるはず。
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少ない球数で長いイニング&三振を多く取る理想的な内容。完全にメジャーの一流どころですね
球数が減った要因としては、やはり圧倒的な決め球(スプリット)の存在が大きい。
少ない球数でイニングを稼ぐには1人の打者に時間をかけないことが大事。ランナーのいない場面では7、8割の出力で、できれば3球以内で打ち取るのがベストである。
山本の場合はゾーン内のまっすぐとスプリット2球(もしくは3球)で追い込み、同じ位置からもう一度スプリットを落として「はい、おしまい」が理想。
これをやられると打者はカウント球(1、2球目)に手を出すしかなくなる。追い込まれるとスプリットがくるので必然的に勝負は早くなる。たとえヒットになっても球数は増えずに済む。
「ボールから入って〜」「追い込んだら1球外して〜」などの“組み立て”は必要ない。
そこそこの出力(球速自体はそこまで出ていない)でアウトを重ね、ピンチの場面や勝負どころでギアを上げる&切り札のスライダーを解禁する。
ゾーン内に投げ込む分、ある程度の被安打は想定済み。
いわゆるメジャーの上澄み、超一流どころの投球パターンである。
と同時に僕がMLBがつまらないと感じる要因の一つでもある笑
僕がMLBを観なくなった理由。単純につまらないよね。熱量がなさすぎて。イチロー「データ偏重によって頭を使わなくてもできる野球になってる」
「今年の山本由伸はこのくらいやるよね」という水準をさらに超えてきた
しかし、改めて今回の山本由伸はよかった。
今の段階でサイヤング賞云々は時期尚早だが、少なくともメジャーの中でも超一流の一角であることは間違いない。
シーズン前から「今年の山本由伸は期待できる」と言い続け、実際その通りのピッチングを見せている山本由伸。
ただ、前回までは「このくらいはやるよね」という確認をしていたに過ぎない。
あまり乗れなかったMLB東京シリーズ。大谷翔平は大スターだけど。極端すぎるドジャース野球と偏った報道にうんざりした。平均視聴数2500万人でも野球に興味があるのは…
ところがこの日は「このくらい」の水準をさらに超えてきやがった笑。
右打者に手間取るのは相変わらず、まっすぐの威力が落ちた際にどうなるか、中4、5日が続いてコンディションを維持できるか等、未知数な部分も多いが、それと同じくらい今の山本由伸には期待感がある。
昨年のような怪我をせずにシーズンを完走することを祈る。
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今永昇太のピッチングバイブル
