矢吹正道vsアンヘル・アヤラ。前戦に続いてジャブがキレッキレな矢吹。中間距離の差し合いで上回るのは至難の業。対策は接近戦だと思うけど…【結果・感想】

矢吹正道vsアンヘル・アヤラ。前戦に続いてジャブがキレッキレな矢吹。中間距離の差し合いで上回るのは至難の業。対策は接近戦だと思うけど…【結果・感想】

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2025年3月29日に愛知県国際展示場で行われたIBF世界フライ級タイトルマッチ。同級王者アンヘル・アヤラと現IBF世界L・フライ級王者矢吹正道が対戦し、12R1分54秒TKOで矢吹が勝利。2階級同時制覇を達成している。


L・フライ級王者矢吹正道が王座を保持したままフライ級王者アンヘル・アヤラに挑んだわけだが。
僕はこの日、キックボクシングを現地観戦しておりリアルタイム視聴はしていない。
 
クマンドーイ応援でRISE現地観戦。YURAの強さに戦慄。野性的な宇佐美秀メイソン。会心の勝利で希望を見せた那須川龍心。直後にトリンダーデに絶望する
 
さらに次の日は1日外出していたため視聴がだいぶ遅れてしまった。
 
で、先ほどAbemaTVの見逃し配信を観たのだが、回線の調子が悪くめちゃくちゃ時間がかかってしまった。
映像がストップ→最初に戻るのループ地獄に陥り1Rのアヤラのダウンを4、5回観るハメに笑
後半はようやくスムーズになったものの、いまいち集中しきれなかったことをお伝えする。
 

中間距離で矢吹を上回るのは至難の業。寺地拳四朗に負けてから一段レベルアップした印象

表題の通りだが、中間距離で矢吹正道を上回るのは至難の業だなぁと。
 
前回のシベナティ・ノンティンガ、今回のアンヘル・アヤラはどちらもスラッとした体型のボクサータイプ。ある程度スペースのある位置で強さを発揮する選手である。
腕が長い&カウンター使いの矢吹とは得意な距離が近く、必然的に差し合い勝負が発生する。
 
そして、この位置関係での矢吹の達人っぷりが……。
2022年3月に寺地拳四朗との再戦に敗れて以降4戦4KO(今回で5戦5KO)と絶好調だが、特にすごいのがジャブ。
拳四朗との2戦ではここまで鋭いジャブを打つイメージはなかったのが、あの敗戦を経て一段レベルアップした印象である。
 
それがよく表れていたのが前戦のシベナティ・ノンティンガ戦。
申し上げたようにノンティンガは矢吹と得意な距離が近く鋭い左フック、カウンターを兼ね備える。
その相手をほぼジャブだけで制圧→中盤から後半にかけて徐々にダメージを蓄積させ、9Rで仕留めてみせた。
 
僕は両者の力量は互角くらい、ノンティンガが勝つ可能性も十分あると思っていたが、まさかここまで圧倒するとは。
矢吹がお見事すぎてノンティンガが強く見えなかったほどである。
 
矢吹正道vsシベナティ・ノンシンガ。すげえわ矢吹。ここまで圧倒するとは。ノンシンガ応援だったけどクッソ驚いたわ笑
 

アラヤも中間距離が得意なタイプ。でも1Rの時点で矢吹相手には分が悪いことが判明

上述の通りフライ級王者アンヘル・アヤラも中間距離が得意な選手。
痩躯で面長、髪も短くファイトスタイルだけでなく見た目も矢吹と被っている笑
 
そして、1Rの時点で差し合い勝負では矢吹に分があることがはっきりする。
 
ガードを上げて対峙する両者。
先に手を出させてカウンターを狙うアヤラに対し、矢吹はガードの位置から鋭いジャブを出す。
 
このジャブがまっすぐの軌道でスピーディ、精度も高い。
前回のノンティンガ同様、アヤラも矢吹のジャブを無防備にもらってしまう。
 
ジャブ、ワンツーで対抗するアヤラだが、矢吹はバックステップとガードを駆使してクリーンヒットを許さない。
さらにアヤラがひと休みしたのを見計らってペースアップ→距離を詰めてラッシュを浴びせる。
 
で、焦れたアヤラが強引に入ってきたところにカウンターの左をドカン。
中間距離における矢吹の強さを見せつけられた1Rである。
 
清水聡vs阿部麗也、栗原慶太vsケネス・ラバー、李健太vs渡来美響、注目試合振り返り。現地観戦も考えたけど後楽園ホールが嫌いすぎて止めたよ笑
 

矢吹対策には接近戦。だけど拳四朗レベルのジャブと圧力がないと難しい

以前にも言ったが、矢吹対策でもっとも有効なのは接近戦(だと思う)。
 
矢吹正道がロナルド・チャコンに11RTKO勝利。チャコンはよく粘ったけど勝てそうな雰囲気はなかった。矢吹攻略には接近戦だと思う。IBF王者ノンティンガ結構強くないっすか?
 
距離を詰めてカウンターやジャブを打つスペースを与えず一気に切って落とす。
矢吹は強引にこられるとタジタジになる&意外と打たれ弱い。
それを見越して考えるヒマを与えず2Rで仕留めた拳四朗はさすがだった。
 
と言いつつ、誰もが矢吹相手にアレをやれるかというと……。
 
今回のアヤラも7Rあたりで接近戦に切り替えたが、ああいうファイトに慣れていないのかなかなか機能しない。
数発打ち込んで矢吹を下がらせるものの、あと1歩が詰めきれずに逃げられてしまう。
で、終盤はダメージと疲労で足が出ずにジャブとカウンターの餌食に。
 
2022年9月のタノンサック・シムシーも同じように接近戦勝負を挑んだが、最後は力尽きて7RTKO負け。ある程度のところまで追い詰めてもどうしてもあのジャブをかいくぐれない。
 
矢吹正道がタノンサックに7RTKOで勝利。でも攻略法がバレた感があるな。タノンサックはめちゃくちゃ応援してたし実際強かったけど、残念だった
 
拳四朗クラスでないとやれないものを対策と呼んでいいかは何とも言えないところである笑
 

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フライ級で打倒矢吹の条件に見合うのはあの選手。Amazon中継で実現するといいよね

僕が(勝手に)考える打倒矢吹の条件は
・拳四朗に匹敵する馬力
・矢吹と差し合いができる
・接近戦が得意
・KOパンチを兼ね備える
・がんばりやさん
・右の当て勘
 
現状その条件にもっとも合致する(と思う)のがユーリ阿久井政悟
前回の拳四朗戦ではジャブの差し合いで拳四朗を上回り、得意の接近戦で終盤までリードを奪った。
惜しくも最終ラウンドでKO負けを喫したものの、拳四朗と互角に渡り合った実力者である。
 
寺地拳四朗vsユーリ阿久井政悟現地観戦。ユーリの作戦遂行能力と足が動かない拳四朗。拳四朗は過去一出来が悪かった気が。12Rの逆転劇は被弾の仕方の違いが出たのかも? とオモタ
 
そのユーリなら心身ともに充実期に入った矢吹にも十分勝機があるのではないか。


てか、この両者は2018年4月に対戦してるんですね。
しかも結果はユーリの1RTKO勝利という。
 
なるほど。
やはりユーリは矢吹の天敵タイプ。
考えるヒマを与えず一気に仕留めるやり方も間違っていない。
 
ジャブの精度が上がって一段レベルアップした今の矢吹とはマジでいい勝負になりそうである。
 
 
矢吹にとっては一度負けた相手とのリベンジマッチ。
ユーリにとっては王座返り咲きの大チャンス。
 
ストーリー的にもばっちりだし、いずれ矢吹がAmazon中継に呼ばれるとしたらユーリはもっともいい相手に思える。
 
 
まあ、力石政法に続いて矢吹まで東京進出してしまうと3150fightはさらに厳しくなりそうだが。
 
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