那須川天心vs中村優作感想。中村の動きが完全にMMA選手だった。RIZINはMMAの大会? そんなこと誰か言ってたっけ?【RIZIN10福岡】
2018年5月6日、福岡で行われたRIZIN10、第11試合。
キックボクシングルールで行われたスペシャルワンマッチ、那須川天心vs中村優作の一戦は、2R1分42秒TKOで那須川の勝利。RIZIN参戦8連勝とともに、プロデビュー30連勝を飾った。
GYAO!RIZIN.10 全試合のアーカイブを無料配信中!!#GYAO
<第11試合> 中村優作 vs. 那須川天心https://t.co/9KepvFcBOT @621Yuchaku @TeppenTenshin pic.twitter.com/StdiqAR1CE— RIZIN FF STAFF (@rizin_STAFF) 2018年5月8日
開始直後から左右に動いて踏み込みのタイミングを測る中村に対し、サウスポースタイルで積極的に前に出る那須川。
ロングレンジから打ち込む中村のパンチに絶妙なカウンターを合わせ、どんどんペースを掴んでいく。
そして1R終盤。
中村のワンツーに合わせ、那須川が胴回し回転蹴りをヒットし豪快にダウンを奪う。
2Rも終始那須川が中村を圧倒し、計3度のダウンを奪ってTKO勝利。コーナーポストで雄たけびを挙げるいつものパフォーマンスで大歓声に応える。
試合後、那須川はキックトーナメントのベルト設営を運営に要求。堀口恭司との将来的な対戦を希望するなど、会場を大いに盛り上げた。
RIZIN10の那須川天心vs中村優作戦を観たぞ。数日後にアーカイブが公開されるのはホントにいいよね
先日行われたRIZIN10でのスペシャルワンマッチ、那須川天心vs中村優作戦の感想を。
毎度申し上げているように、僕はニワカww でミーハー()である。断固として。
なので、おもしろそうなら飛びつくし、話題になっているものには首を突っ込む。「〇〇しか観ない」というこだわりは特にない。
「知ってた? K-1ってすげえんだぜ? 日本の格闘技のポテシャルって凄まじいんだぜ?」
今回のRIZIN10も同様で、楽しみにしていた那須川天心の試合だけは生放送で視聴した。
その他の試合は数日後にアーカイブが公開されるので、それで観ればいいや。
メインの堀口恭司vsイアン・マッコール戦は秒殺決着だったみたいだし、あとは村田夏南子と石井一成くらいでいいかな?
って、ダルビッシュ黒木って何!?
だいたいそんな感じで、今回もゆる~くRIZINを楽しんだ次第である。
「RIZINやべえのか? 那須川天心vs堀口恭司戦が決定。まあ、やべえんだろうな。RENAvs浅倉カンナも焦って組んだし」
力の差が歴然とし過ぎてたかな。中村優作の動きが完全にMMA選手のそれだった
そして試合の感想についてだが、この試合はちょっと両者の力に差があり過ぎた気がする。
左右に激しく動き、遠い位置から一足飛びで踏み込む中村優作。
だがあっさりと那須川に見切られ、ことごとくカウンターを被弾してしまう。
試合後に那須川が「ヒヤヒヤした」とコメントしていたが、ホントにそうか?
僕にはかなり余裕があったように思えたが。
「健太vs水落洋祐感想。ハイキック一閃で水落撃沈。健太いいわ〜。僕は完全にプロフェッショナルシストのファンですよ」
開始50秒あたりで中村の右ローに那須川が左フックのカウンターを叩き込むのだが、あれを観て「あ、キツいわ」と。
レフェリーはスリップと判断したが、実際はダウン。
あの交錯によって、中村優作と那須川天心では勝負にならないのがはっきりしたのではないか。
というより、中村の動きが思いっきりMMAだったよなぁと。
顎を上げたまま前後左右にステップを踏み、後ろに重心を残した状態でパンチを打ち込む。
本来はそのまま組み付いてグランドに持ち込むタイミングなのだが、今回は立ち技ルールなので当然それはできない。
那須川に軽くバックスステップで避けられ、リターンのカウンターをもらう。
「格闘技で久しぶりにウルっときた。那須川天心vs堀口恭司感想。盛り上げたるテッペンとったる!!」
近場の打ち合いでは勝負にならず、間合いの1歩外から那須川の連打を被弾。
たまらず体重を浴びせるようにタックル。たびたびレフェリーの注意を受ける。
余裕がなく、つい身体に染みついたものが出てしまうというヤツか。
日本拳法がベースの選手でそれなりに期待されていたとのことだが、正直僕にはかなりのミスマッチに見えた。
「那須川vs藤田がおもしろかった!! 那須川天心がボクシング? やらなくていいんじゃない? 転向する意味ある?」
だってアレでしょ。
あのタイミングで胴回し回転蹴りなんて必要ないからね。
普通にバックステップ→カウンターでいいわけだから。
ヒヤヒヤした?
いやいや、嘘ばっかww
あんなもん、余裕以外の何物でもないでしょ。
「那須川天心vsロッタン感想。呼吸するのを忘れたよねw すご過ぎてww パンチの那須川、キックのロッタンかな?」
RIZINはやっぱりおもしろい。わざわざUFCに対抗する必要はないし、今のバラエティ感満載の路線でいいと思うよ
ただ、何度も申し上げているようにRIZINはやっぱりおもしろい。
試合内容もバラエティに富んでいて、どのアーカイブを観てもほぼハズレがない。
「五味バッカ野郎お前、サイコーじゃねえかww ベストバウトかましやがってゴルァww 大みそかは判定じゃダメだよ」
今回のRIZIN10でも11試合中男子MMAが5試合、女子MMAが3試合、キックルールが3試合。
これだけ出場選手も試合形式もバラバラな格闘技イベントがほかにあるの? というくらい。
というか、「RIZINはMMAの団体なのに、キックの試合をやるのはおかしい」という声をよく聞くのだが、誰かそんなこと言ってたか?
「団体やルールの垣根を超えて魅力的なカードを組む」ことをコンセプトにスタートしたのがRIZINだった記憶があるが。
そもそも旗揚げ大会でも普通にK-1ルールの試合を組んでいたし、誰もMMAの団体だとは言ってないと思うのだが。
なので、那須川天心がキックルールのトーナメントをやろうが、何の問題もないはず。
「SNSで上手にセルフブランディングしているスポーツ選手を挙げてみる。スターになるには注目を集める努力が必要なんやで」
RIZINをMMAの団体だと言う方は、恐らくPRIDEの後継としての認識が強いのだと思う。
だが、最高峰のMMAを観たければUFCがあるし、キックボクシングやムエタイならK-1やKNOCK OUTがある。正直な話、「RIZIN=MMA」というこだわりにそれほど意味があるとは思えない。
「KNOCK OUT FIRST IMPACTで那須川天心を生観戦してきたぞ。すげえ楽しかったから、その感想を羅列していくぞ」
そして、RIZINが目指しているのはUFCのような路線とは少し違う。
とっつきやすさというか、異種格闘技戦初期の雑多なごちゃ混ぜ感というか。初見の人にも親しみが持てる雰囲気を出そうとしているのは明らかである。「フェデレーション」と名付けているのもそのためだろうし。どなたかもおっしゃっていた気がするが。
ガチ()や本物()を声高に叫ぶのも結構だが、エンターテイメントとしてのRIZINは普通におもしろい。
先日の「ラスト亀田興毅」イベントのときも思ったが、「○○はこうでなくてはいけない」という固定観念より、目の前のものを素直に楽しむ方がよっぽどお得じゃないっすか?
「亀田興毅現役最後の復帰戦を観に後楽園ホールに行ってきた。あ、目的は亀田和毅の試合です」
まあ、団体やルールの垣根を超えるはずが、実際には各団体に気を使いながらになっちゃってるけどね……。那須川天心vs武尊戦の実現を促した高田延彦が光の速さで謝罪させられたり。
「本田圭佑さんはゴール前で突っ立ってりゃいい。サッカーW杯おもしれえw 不利予想のセネガルに日本代表が引き分け勝ち点1」
那須川天心とRIZINの関係が良好な件。武尊戦のためにK-1に縛られるよりも明らかにいい
なお、RIZIN側の那須川天心の扱いについては、個人的にはあれでいいと思っている。
MMAルールでは付け焼刃のかませばかり。
キックルールでは総合格闘家に無理やり立ち技をやらせるだけ。
これがRIZINの舞台で那須川天心が批判を受ける理由だと思うが、まあしゃーないかなと。
「さすが俺のアムナットさん。20年ぶりのキックルールで那須川天心に肉薄。プニプニのお腹にパンチをもらって倒れ込むもナイスファイト」
恐らくRIZINは那須川天心なしでは視聴率が見込めないし、ゴールデンの地上波放送の継続も難しくなる。
ドル箱スターを無様に負けさせるわけにもいかず、MMAルールで相手を厳選するのは仕方がない。
また、那須川の希望するキックルールも、現状は人材的に総合の選手に無理をしてもらうしかない。
「武居由樹の時代が来たぜぇぇ……!! って、ええ??!! 武尊はぁあ??? K-1の主役2人にビックラこいたww」
そして、那須川側にとってもゴールデンでの地上波放送は魅力だし、ファイトマネーもめちゃくちゃいいと聞く。強い相手はKNOCK OUTがムエタイの有力選手を連れてきてくれるからそれでいい。
「Bリーグ2年目終わった!! 試合数増加を希望する。流川君がいればプレーオフまでは行けるけど、優勝するにはゴリが必要」
地上波の華やかな舞台で自分を売り込み、KNOCK OUTで強豪を倒す。
武尊戦実現のためにK-1との独占契約で身動きができなくなるより、今の状況の方がはるかに自由度も高く有利に思える。
「「ONE Championship」でシーサケットが防衛戦やるってさ。ようやくボクシングとMMAの選手が同じ舞台に上がるんだね」
しかも、次回以降のRIZINではキックトーナメントに堀口恭司の参戦が噂されているとか。もしかしたら、K-1離脱組の大雅も出てくる? かも?
何だかんだで双方WINWIN(どちらかと言えば那須川主導だけど)の関係で、現状、那須川天心には無理にK-1に参戦する理由がない。
「K-1は最強です。もう「新生」はいりません。武尊(たける)サイコーじゃ。S・フェザー級トーナメントで優勝、3階級制覇を達成」
まあ、仮にRIZINで堀口と大雅に勝って、KNOCK OUTであと2人くらいムエタイの強豪(名前は知らない)を倒せば、さすがにK-1参戦でもいいんじゃないですかね。
「那須川天心vsメイウェザー@RIZIN14。僕はガッツリ乗るよw こういうお祭りは楽しんだ方が幸福度が高い」
だいたい1年半〜2年後くらいですかね。
それまで武尊の全盛期がもつかはわかりませんが。そうなると、むしろ武居由樹を標的にした方がいいのかな?
マジでがんばってほしいっすね。
-
前の記事
ライアン・ガルシアとかいう右構えの清水聡がジェイソン・べレスに苦労しつつも3-0で勝利。打倒デービス? マジで?【結果・感想】 2018.05.08
-
次の記事
亀田興毅vsロマゴン戦実現の可能性は? どのくらい積めばアイツは亀田の目の前に立つんだオイ? 勝手に金額を計算してみる【妄想ネタ】 2018.05.11