堤聖也が井上拓真に勝利!! 「足を入れ替えるだけがスイッチじゃない」みたいなファイト。あの位置、タイミングで飛んでくるの? ってパンチが山ほどあった【結果・感想】
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2024年10月13日に東京・有明アリーナで開催された「Prime Video Boxing 10」1日目。メインイベントではWBA世界バンタム級タイトルマッチ、王者井上拓真vs同級2位堤聖也の一戦が行われ3-0(114-113、115-112、117-110)の判定で堤が勝利、見事初戴冠を果たしている。
2日連続開催のAmazonイベント1日目。世界タイトルマッチ4戦という盛りだくさんの内容だったわけだが。
僕は残念ながら午前中から外出しておりリアルタイム視聴ができず。
出先でチラチラ速報を眺めつつ用事を済ませていた。
で、メインイベントの結果にめちゃくちゃ驚いたことをお伝えする。
僕の大雑把な予想は6:4or7:3くらいで拓真有利。正直堤が勝つのは難しいと思っていた。
また速報の文面を読んでも拓真がリードしている印象。
なので、このまま拓真が逃げ切るのかな? と思って画面を閉じたところ…。
堤が勝っただと!?
おお、マジか。
堤聖也が勝ったのか。
しかも10Rにダウンを奪った上にジャッジ1人が117-110をつけたとのこと。
これはえらいこっちゃということで帰宅後にメインイベントだけ視聴した次第である。
全編視聴は下記↓
ユーリ阿久井政悟vsタナンチャイ・チャルンパック、寺地拳四朗vsクリストファー・ロサレス。タナンチャイはいい選手だった。拳四朗はよく戻したね。でも、相手の攻撃が届くようになった?
テキトー予想は拓真有利。そもそもあまり食指が動かなかったんだよね…
少し前に「Prime Video Boxing 10」の展望を考えているのだが、この試合に関してはノータッチである。
タナンチャイ・チャルンパックが嫌いじゃないのとオラスクアガvsジョナサン・ゴンサレスが楽しみ。ユーリ阿久井、拳四朗、中谷潤人、田中恒成Amazon中継
理由は井上拓真のことが好きではない&堤聖也にまったく思い入れがないから。
両者ともいい選手だし注目試合には違いないが、どうにも食指が動かない。
世間の風潮とは真逆でマジでテンションが上がらなかったことを報告させていただく。
大雑把な展望も多くの方と同じで、堤の連打、圧力が拓真に通用するかどうか。
頻繁にスイッチを繰り返しながら繰り出す堤の連打はかなり厄介。
ただ拓真の見切りやカウンター、体捌き? を突破できるかは微妙なところ。
堤が勝つには接近戦でどれだけ優位に立てるかが重要になるのではないか。
知らんけど。
我ながらテキトーすぎて笑えてくるw
堤聖也がすごかった。接近戦で拓真をほぼ攻略したんじゃない?
試合の感想だが、堤がすごかった。マジですごかった。
申し上げた通り僕のテキトー予想は拓真有利。堤が優位に立つには接近戦でアンドバンテージを作る必要がある。
堤の近場の連打がどこまで通用するかに注目していた(試合そのものに注目してなかっただろ笑)。
めちゃくちゃ通用しておった…。
通用したどころではない、ほぼ攻略したと言っていい。
10Rのダウンは確かに微妙だったが、当の拓真は直前に時計を確認するなどやや集中が切れていた。
逆に堤は最後まで集中を切らすことはなく。拓真のノーガードや挑発じみた仕草にも付き合わずにひたすら攻め続けた。
試合中のメンタルの揺れ、浮き沈みがほとんど見られない。
と言っても“作業”という感じはなく。
うまい表現が見当たらないのだが、高い水準で気迫をキープしながら冷静に攻めていた印象。
“淡々と闘志を燃やす”というか。
自分の語彙力のなさに改めて絶望する笑
与那覇勇気vs辻永遠、尾川堅一vsアラン・アルベルカ。与那覇勇気お疲れさまです。「俺は甘くないよ」には心底痺れた。尾川堅一は早くチャンスがくるといいね
足を入れ替えるだけがスイッチではないみたいなファイト。「はじめの一歩」のランディ・ボーイJr.を思い出した
そして何よりすごいのが、どんな態勢、角度からでも両方の腕で強いパンチが打てること。
安全圏と思われる場所に退避したはずが、なぜか反対の腕が飛んでくる。
いったん連打が止まるはずのタイミングでなぜか追撃がくる。
接近戦での拓真の見切り、回避はマジで凄まじい。
だが堤はそこをことごとく潰してみせた。
それこそ拓真としては「ここで何でパンチがくるの?」「この場所に追いつくわけないのに」という被弾がめちゃくちゃあったのではないか。
極論、足を入れ替えるだけがスイッチではない。
どちらの腕でも攻撃の起点が作れる、流れの中でいつの間にか相手を追い詰めている、両方向にタイムラグなく動けるために死角がなくなる。
もちろん堤の打たれ強さ、根気、12R動き続ける体力ありきではあるが、それ以上に。
この選手のファイトに勝手に漫画「はじめの一歩」のランディ・ボーイJr.(宮田一郎に負けて退場しちゃったキャラ)を重ねているのだが、どうだろうか笑
那須川天心vsジェルウィン・アシロ。アシロが強かった&遠間からすっ飛んでくる剛腕との相性もよくない? 天心の調子も悪かったかもね
拓真もよかったと思う。実はこの選手の持ち味は接近戦じゃない? 本人は華麗に捌きたいんだろうけど
なお敗れた井上拓真だが、こちらもパフォーマンス自体はよかった(と思う)。
2024年2月のジェルウィン・アンカハス戦(9RKO)で評価を上げたわけだが、実はこの選手の持ち味はインファイトかもしれない。
本人はスマートにヒラヒラと捌きたいのだと思うが、むしろ近い位置の方が持ち味を発揮できている気が……。
今回も近場で攻撃を回避→スパッとカウンターを入れたり、正面から打ち合って堤を下がらせるシーンが何度か見られた。
アンカハス戦のようにボディを打つ余裕はない&堤がスペシャリストすぎて目立たなかったものの、実力の高さは十分証明したのではないか。
実際、2022年6月の古橋岳也戦でもその片鱗は見せていたわけで。
井上拓真vs古橋岳也、平岡アンディvs赤岩俊、石井渡士也vs福永輝、岩下千紘vs山名生竜。井上vsドネア2アンダーカード振り返り。あと、レイチェル・マーシャルさんがヨカタヨ
あの試合ではロープ際、リング中央で連打を回避しまくる→カウンターを当てて身体を入れ替える拓真の姿に戦慄が走ったことを覚えている。
恐らく本人の理想は「最小限の動きで華麗に勝つ」スタイル。
だが、現実的にはガツガツやり合う方が向いている気がする。
日本王者を経ての世界王座戴冠は価値が高い。国内選手の高い壁だった拓真に勝ったのも大きい
個人的に堤聖也が素晴らしいと思うのが、日本王者経由で世界王座を戴冠したこと。
2023年3月に日本王座戴冠、そこから防衛を重ねる→調整試合を挟んで今回の大一番。
ランキングに直結するOPBFやWBO-AP王座を優先する選手が多い中、堤は日本王座を選択、強い相手をしっかり倒して防衛を重ねてきた。
いわゆるど真ん中を通って王座に辿り着いたというか。
日本王座の先に世界王座があることを証明したとも言えるのではないか。
しかも相手は井上拓真である。
これまで拓真は多くの国内トップ選手を蹴散らし、世界とアジアの差を見せつける立ち位置にいた。
ベテルビエフ相手にアウトボクシングで逃げ切ったのはビボルだけ。アウトボクシングするビボルをあれだけ疲弊させたのはベテルビエフだけ。頂上決戦過ぎてヨダレが止まらないw
その中で堤聖也は最後の砦。この選手が勝てなければ拓真に勝てる(国内)選手はいないまであったと思う。
国内、アジアでどれだけ凌ぎを削っても拓真には通用しない。
拓真がいる限りアジアより先に進むのはほぼ不可能。
という状況を打ち破ったことが最高だよねという話。
改めて堤聖也はナイスファイト。本当にすごい試合だった。
めちゃくちゃ応援していたので余計に嬉しいですね(食指が動かない、思い入れがないとほざいてただろ笑)。
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