武尊vsロッタン戦、野杁vsタワンチャイ戦、若松佑弥vsモラエス戦がYouTubeにアップされたので再視聴。若松がすげえ。野杁たまらん。武尊は…【ONE172感想】

武尊vsロッタン戦、野杁vsタワンチャイ戦、若松佑弥vsモラエス戦がYouTubeにアップされたので再視聴。若松がすげえ。野杁たまらん。武尊は…【ONE172感想】

2025年3月23日にさいたまスーパーアリーナで開催されたONE172を現地観戦したわけだが。
メイン3試合がONEのYouTubeチャンネルに(期間限定で?)アップロードされたので視聴した次第である。
 
 
というわけで今回はその感想を。
 
特に当日は花粉症で鼻がズルズルだったためいまいち観戦に集中できなかった。そのため映像で観て印象が変わった部分も多い。
現地でのイメージと比較しつつあれこれ言っていくことにする。
 
吉成名高vsラック、KANAvsペッディージャー、野杁正明vsタワンチャイ。全身凶器の吉成さん、“ONE仕様”に作り上げたKANAと野杁。タワンチャイにKO勝ちは本当にすげえ
 

○若松佑弥vsアドリアーノ・モラエス×(1R3分39秒TKO)

まずは第11試合のMMAフライ級タイトルマッチ。若松佑弥がアドリアーノ・モラエスに1RTKO勝利した試合である。
 
若松佑弥は現地観戦した2024年1月のONE興行にも出場していた選手で、その際も判定勝ちを収めている。
また客席の一部からやたらと熱量の高い声援が飛んでいたことを覚えている。
 
ONE165現地観戦感想。イベントとして楽しかった。人気の秋山成勲、感極まる青木真也。“知らん人同士のゴロゴロ”もちゃんとおもしろい
 
で、今回も熱狂的な一団が客席上部から声援を送っていた。
 
なお上述の通りこの日の僕は花粉症が酷く鼻がズルズル、くしゃみも止まらず。
若松vsモラエス戦前後がMAXしんどかったせいで若松のアップセットにもまったく興奮できずにいた笑
 
そして今回、ようやく落ち着いて映像を観たところ……。
 
なるほど、確かにこれはすごい
どなたかがおっしゃっていたが、若松佑弥はモラエスに力負けしないのが大きい。
正面から向き合ってもフィジカルで押されることがないため自分の土俵で勝負ができる。
 
もともとモラエスは馬力がある方ではない、どちらかと言えば受けて返すタイプだが、それでも。
グランドに引き込む余裕をいっさい与えずに決め切ったのは文句なしに素晴らしい。
 
ケージではなくリングファイトだったことも若松にプラスに作用したのではないか。
モラエスとしては、壁際で身体を入れ替えるスペースを奪われたのも不利に働いたはず。
 
狭いリングのおかげで早めに距離を詰めることができた。
ハの字気味のモラエスの構えと若松のアッパーの相性がよかった。
前戦(2024年12月)からのインターバルもほぼベスト。
 
すべてが若松佑弥に味方したと言えそうである。
 

○野杁正明vsタワンチャイ・PKセンチャイ×(3R2分52秒TKO)

この試合は全13試合中もっとも盛り上がったと言っても過言ではない。
圧倒的不利と言われた野杁(僕も厳しいと思っていた)のKO勝利。あの瞬間、多くのお客さんが立ち上がって喜ぶ光景は壮観だった。
鼻がズルズルでついていけなかったけど笑
 
 
映像で観た感想としては、改めて野杁がお見事だったなぁと。
 
開始直後はタワンチャイが前蹴り、ロー、カーフを駆使して野杁の出足を止める。
相手を下がらせることが前提の野杁にそれをさせない作戦である。
 
試合後に野杁が「タワンチャイの蹴りが強烈だった」とコメントしていたが、確かに1発1発が速くて重そう。アレをまともに受け続ければさすがの野杁も効かされていたのではないか。
 
ただ、1R後半には中に入るタイミングを掴んでいたのが……。
タワンチャイの蹴りに合わせて1歩前進→打ち終わり、もしくは同時打ちのタイミングでカウンターを返す。
最初は蹴りに蹴りを合わせていたのが2R中盤以降はパンチを被せていく。
より両者の距離が近づきローからボディ、顔面に打ち分ける野杁の得意パターンに突入である。
 
1Rは前蹴りやロー中心だったタワンチャイも野杁の前進を止めるために上を打たざるを得ない。スペースのない位置でフック系のパンチを多用するのでより中に入られる悪循環。
 
タワンチャイの蹴りは確かに強烈だが、スタイル自体は2024年12月のリウ・メンヤンほどの嫌らしさはない。
 
野杁正明、KANAともに完敗。メクセンに実力負けのKANAと野杁対策を徹底したリウ・メンヤン。野杁は今後厳しそう…
 
あの選手は上からのしかかるようなクリンチ(ボディやローを打たれるのは織り込み済み)で野杁の動きを封じにきた。
とにかく野杁に勝ちパターンを出させない作戦を徹底し、3Rをフルに使って判定をもぎ取ってみせた。
 
それに比べれば今回のタワンチャイははるかにやりやすかったと想像する。
もちろん野杁が短期間で前蹴り対策を身につけた、“ONE仕様”に仕上げたことが一番だが。
 

○ロッタン・ジットムアンノンvs武尊×(1R1分20秒TKO)

最後はメインイベント、武尊vsロッタン戦について。
 
武尊vsロッタン現地観戦。武尊の“終わり”を明確に感じたよ。ロッタンが絶好調だったとはいえ武尊がああいう負け方をするとは。やっぱりK-1に長く居すぎたよな
 
前回も申し上げた通り僕は武尊があんな負け方をするとは思っておらず、現役選手としての終焉を感じた。


ところが後日「試合前から怪我をしていた」「ろっ骨が折れていて、本来は試合などできない状態だった」という情報が。
負けた側があとからそれを言うことの是非はともかく「もしかしたら武尊はまだ終わってないかも?」と思い直したことをお伝えする。
 
で、それを踏まえて試合を観直してみると……。
 
あ~、うん。
何となくそんな感じがしないでもない。
 
確かに反応が遅れ気味な気がする。
踏み込みも鈍い気もする。
それこそ最初のロッタンの右などはいつもの武尊なら回避できていたのではないか。
 
ロープ際でのラッシュに合わせたカウンターもそう。
アレをもらってケロッとしているロッタンがすごい的な意見を多数目にしたが、むしろ武尊のパンチに威力が足りなかったというのがファイナルアンサーかもしれない。
痛みで身体に力が入らず、後ろ重心だったこともあってロッタンの勢いが止まらなかったとか、そんな感じ。
 
ベストのコンディションを作れなかった時点で武尊の負けというのは当然として。
タラレバを言う余地が残っていること自体は悪くない。
 
本人も現役続行に傾いているみたいだしね。


と言いつつ、今以上の上がり目があるかというと……。
ちょっと厳しいのでは? という僕の意見は変わっていない。
 
2022年6月のTHE MATCH以降、武尊のファイトが頭打ちなのは明らかである。
打ち合い上等、クリンチなどは邪道、倒してナンボの新生K-1に長く居すぎた影響もあり那須川天心、スーパーレック、ロッタンといったトップ中のトップにはことごとく差を見せつけられている。
 
またスーパーレック戦後の「自分にはこれしかできない」というコメントから今後もこれを変える気はなさそう。
 
武尊vsスーパーレック戦が無料公開されたので視聴してみた。思った以上に武尊の完敗ですね。この階級で最強ではないと本人が認めちゃったのも残念
 
今回も(怪我の影響? で)反応が鈍かったとはいえ、倒れ方を見るとダメージの蓄積を感じざるを得ない。
 
相手の攻撃に耐えてそれ以上の攻撃を返す。
自分がぶっ壊れる前に相手をぶっ壊す。
 
耐久力に依存したファイトも限界が近いと想像する。
 
トップ集団の1人には違いないが、トップ中のトップには劣る。
今後もそういう試合が続くのかなぁと思っている。
 

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