久々に酷い試合。サンウルブズがチーターズに完敗。ヒエッヒエで11敗目。行かなくてよかった【2017スーパーラグビー結果・感想】
2017年5月27日、東京・秩父宮ラグビー場で行われたスーパーラグビー第14節第2日。
日本のサンウルブズがチーターズ(南アフリカ)と対戦し7-47で敗れた試合である。
2トライを喫し、0-14で迎えた後半。
開始早々にトライを奪われたサンウルブズだが、すぐにロックのワイクスがトライを奪い返して7-19と追い上げる。
だが、その後はチャンスを作るものの得点には至らず、逆に中盤にトライを奪われ突き離されてしまう。
疲れが見えた終盤、チーターズの猛攻に耐えきれずに点差を広げられるサンウルブズ。終了間際にもとどめのトライを奪われ、最終的には7-47で完敗を喫してしまう。
これで戦績を1勝11敗としたサンウルブズの次戦は7月1日。敵地で行われるライオンズ(南アフリカ)戦となる。
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- 1. 見どころがほとんどない酷い試合。2017年サンウルブズってこんな有様なの?
- 2. 終始主導権をチーターズに握られ続けた試合。開始20分で体力をごっそり持っていかれた
- 3. ラッシュに対応した途端、キック多用に切り替えたチーターズ。このスピード感にサンウルブズはついていけない
- 4. チーターズも特別よかったわけじゃない。付け入る隙はあったが、マイボールの機会が少なすぎた
- 5. 後半開始7分。勝機があったとすればあそこ。流れが変わった局面でのスローフォワードですべて終わった
- 6. サンウルブズの長時間移動が尋常じゃないらしい。しかも、選手の頻繁な入れ替えでチームプレイもままならないとか。観てるこっちには関係ない話だけどね
見どころがほとんどない酷い試合。2017年サンウルブズってこんな有様なの?
んん~……。
何でしょうかこの試合は。
僕の目が曇っているのだろうか。
かなりヒエッヒエのお寒い試合に思えたのだが。
実はここ最近、サンウルブズの試合をまったく観ておらず、2017年のスーパーラグビーは今回が初観戦だった次第である。
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そのニワカwな僕がお聞きしたいのだが、今のサンウルブズってこんなにダメダメなの?
それとも、今回に限ってチームのコンディションがすこるぶ悪かったのか?
今回のチーターズ戦は勝てる可能性が高いと聞いていたのだが。
とりあえず、この試合に関しては見どころなし。マジのゴミ試合と断言していい。
秩父宮に行こうかとも考えたのだが、止めておいてよかったと心底思う。
わざわざ金と時間を使ってあんなクソ試合を現地観戦したら、高確率でラグビーが嫌いになってしまう。
実際に行かれた方はどう思ったのかは知らないが、少なくともこの試合に関しては時間と金と体力の無駄でしかない。と僕は思う。
それくらいしょーもない、サンウルブズ史上稀にみる酷い試合だった。
終始主導権をチーターズに握られ続けた試合。開始20分で体力をごっそり持っていかれた
とまあ、グダグダ文句を言っても仕方ないので、試合の感想を。
全体の流れとしては、最初から最後まで主導権を握られっぱなしだった試合。
開始20分前後まではマジで酷かった。
延々とボールをキープされ、ゲインを切られまくる展開。特にフォワードはあれで体力をごっそり持っていかれてしまった。
その中でもまずかったのが密集サイド。
スタンドオフとセンターの間と、スタンドオフの内側。あそこをあれだけ勢いよくゲインを切られていては話にならない。外側からアップするアンブレラ・ディフェンスを採用するのであればなおさらである。あえてギャップを作るディフェンスなのだから、スタンドオフとセンターの間の突進は絶対に防がなくてはならない。
あの局面で後手に回ったことで体力を失い、それが最後まで響いた感じである。
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まあ、相手が一枚上手だったというのもあると思うが。
あれだけアングルをつけてスピーディにラッシュされれば、確かに一発でバシッと止めろというのは難しい。どうしてもタックルは横から、後ろからになりやすく、ゲインを切られるのは仕方ない。
恐らくチーターズは、スタンドオフを中心に相当反復練習を重ねているのだろう。
同じラッシュでも、浅い位置でボールを受け取り「よっこらせ」と走り始めるサンウルブズのフォワードとは一味違う。
ラッシュに対応した途端、キック多用に切り替えたチーターズ。このスピード感にサンウルブズはついていけない
開始早々、いきなり怒涛のラッシュで度肝を抜かれたサンウルブズ。
それでも20分が過ぎる頃にはある程度の対応を見せ始める。
相手の攻撃パターンに慣れ、密集サイドの突進を一歩前に出るタックルで防ぐシーンが増える。
だが、チーターズはここでサッと流れを変える。
密集サイドのラッシュではなく、ディフェンスラインの裏側にキックを蹴る作戦に切り替えるのである。
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マジな話、このチーターズの対応はめちゃくちゃうまかったと思う。
密集サイドのラッシュで相手ディフェンスに「前へ」の意識を植え付け、広く開いたスペースにハイパントを蹴り込む。そして、そこにセンターと走力のあるウィングを走り込ませる。
このチーターズの瞬発力とスピード感に、サンウルブズはまったくついていくことができなかった。
失点自体は多くはないが、主導権は完全に握られていたと言えるのではないだろうか。
チーターズも特別よかったわけじゃない。付け入る隙はあったが、マイボールの機会が少なすぎた
とはいえ、チーターズの出来がそこまでよかったかというと、決してそうではない。
雑なオフロードパスは多いし、ボールを持った選手が孤立するシーンも少なくなかった。
実際ターンオーバーの数はチーターズが16に対し、サンウルブズは20。チーターズの雑なプレーに付け入る隙は十分にあったはず。
だが、いかんせん前半はマイボールの機会が少なすぎた。
「相手陣にキックを蹴り込み、空中戦に持ち込む」
「身体の大きな相手とのコンタクトを極力避け、効率的に前進する」
これが日本代表に準ずるサンウルブズの方針だったと思うが、今回に関しては少ないチャンスをわざわざキックによって手放していたと言わざるを得ない。
「キックチェイスが全然ダメだった」という批判もあるようだが、そもそも蹴るべきではない局面で蹴っているのだからそれ以前の話である。
まあ、それも含めて「密集サイドのラッシュ」→「ディフェンスラインの裏へのキック」というチーターズの戦略で体力を奪われたせいだと思うが。
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といっても、もう少し攻撃にバリエーションは欲しかったかな。
基本的にラインは外に回すだけ。
深い位置取りでフルバックやブラインドウィングをかませたりはしているものの、特にアングルチェンジもなく。
ライン全体が流れているので、チーターズとしては相当ディフェンスしやすかったのではないだろうか。
後半開始7分。勝機があったとすればあそこ。流れが変わった局面でのスローフォワードですべて終わった
ロックのワイクスがトライを奪った後半7分。
この試合、チャンスがあったとすれば間違いなくあそこだろう。
徐々にチーターズに疲れが見えていた時間帯で、あのトライは確実に流れを変えた。
だが、直後のトライチャンスでの田村のスローフォワード。あれですべてのリズムが止まってしまった。
いや、あそこは本当に惜しかった。
立川から田村へのリターンもよかったし、その前のラインアウトでのロングもよかった。あのチャンスをものにできていれば、その後の展開は大きく変わったはず。
逆にあのチャンスを逃してしまったことで、サンウルブズに一気に疲れが出たのかもしれない。
正直、僕にはあの田村のパスがスローフォワードには見えなかったのだが、言っても仕方ないので止めておく。
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そして、後半27分に4本目のトライをとられて実質勝負あり。オフロードパスをさんざん通されての失点である。
その前からタックルが後手になり始めていたし、チーム全体がガス欠に近かったのだろう。
最後の10分はフィジカルの差が顕著になり、立て続けに失点を重ねてノーサイドというお決まりの流れである。
サンウルブズの長時間移動が尋常じゃないらしい。しかも、選手の頻繁な入れ替えでチームプレイもままならないとか。観てるこっちには関係ない話だけどね
しかし、今回の試合はどうなのだろう。
申し上げたように、僕は2017年サンウルブズについてほとんど知らないので何とも言えないのだが。
聞くところによると、2016年シーズンよりもさらに移動が過酷になったとか。そのせいで、ホームとはいえ試合前から疲労困憊だったとのこと。
また、選手の頻繁な入れ替えが行われ、チームとしての練習が不足しているという話もある。確かにあの通り一辺倒な戦術を観ると、意思の疎通を図る時間が足りていないのかもしれない。
「サンウルブズがなぜ勝てないかだって? 弱いからでしょ。戦力と準備、全部が不足してる。だから弱い。当たり前の話だ」
長時間移動による疲労+組織的な練習の不足。
なるほど。
そりゃ、しょーもない試合になりますわな。
誰に責任があるとか、誰が悪いとかではなく。
まあ、そんなことはこっちには何も関係ないけどな!!
何だかんだで2017年スーパーラグビーも残り3試合。
今さら初観戦の僕が言うのもアレだが、何とか立て直してもらいたいところである。