スポーツイベント「どれだけ人を誘いたいか」ランキング。現地観戦レビュー「イベントミシュラン」の続きでございます

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観客席イメージ
先日からスタートした「スポーツイベント、現地観戦のレビュー」ランキング。
 
「スポーツイベント、現地観戦のレビュー・評価サイトが見当たらないので自分でやってみる。それを「イベントミシュラン」()と呼ぶことにした」
 
ここ最近、「スポーツビジネスを軌道に乗せるためのノウハウ」を提案している方をよく見かけます。
 
スポーツをビジネスとして成り立たせるには新規の客、ライト層の取り込みが必要不可欠。
そのライト層をいかにコアなファンに変えていくか。
そこの取り組みなくしてスポーツビジネスの成功はありえない。
 
多くの方がこうおっしゃっています。
 
ですが、世の中にはスポーツイベント、現地観戦のレビュー・評価がまとめて見られるサイトがない。
「新規客の取り込み」「ライト層を定着させる」と強調している割に、実際に現地で初観戦した人の声が聞こえてこない。これってどうなのよ?
 
 
じゃあ、せっかくだから僕がやってみますか。
ちょうどいろいろ現地観戦してきたばっかりだし。
 
それを僕は「イベントミシュラン」と呼ぶことにしたよ。
どうよ?
最高にイキってるだろ? お?
 
「TFC vol.3 in後楽園ホール現地観戦の感想。亀田京之介vs溝越斗夢戦でのパフォーマンスとか盛り上げ方とか」
 
というか、多くの人が語る「人を惹きつけるノウハウ」とやらも、僕には小難しくてよくわからんのですよね。
「直感的に〜」「論理的説明が〜」と言われても、いまいちピンとこない。
 
 
とりあえず、僕がライト層を取り込む際に重要だと思う要素は「初見の説得力」
初めてその場所に足を運んだ人に、どれだけ「わかりやすく」「簡潔に」競技の魅力を伝えられるか。
 
よく「パンフレットがショボくて説明不足」「その選手のストーリーを知らないと楽しみが半減する」という意見を耳にしますが、個人的には「ちょっと違うんじゃない?」と思っております。
 
確かに選手のバックボーンやドラマ、ストーリーを伝えるに越したことはない。
でも、それは別になくても困るもんじゃない。そんなもん、あくまで「イベントの魅力ありき」の装飾品に過ぎない。
 
極端な話、現場が楽しければ客は勝手に調べる。
パンフレットがショボかろうが、大した障害にはならん。
 
てか、さすがに選手の名前表記がローマ字のみのパンフレットを見たときはワロタけどねww
「おい、知ってるか? ここ日本だぞ?」みたいな。
 
そういう意味でも「初見の説得力」、つまり「その場の観客を楽しませる運営の努力」はクソほど大事だよねという話。
 
 
まあ、これを言い出すと長くなるので止めますが。
 
というわけで、スポーツイベント「どれだけ人を誘いたいか」ランキングの発表いきます。
 

イベントミシュラン第3位:野球

2018年11月8日に東京ドームで行われた「読売巨人ジャイアンツvsMLBオールスターズ」のエキシビジョンマッチ。
僕はこの試合を「プレミアムラウンジ」で観戦しました。
 
「巨人vsMLBオールスターズエキシビジョンを東京ドームのプレミアムラウンジで観戦してみた。ビュッフェで食べ放題の贅沢」
 
この席は「バルコニー席」と呼ばれ、シーズンシートとして企業向けに売り出されている場所。通常は一般客が利用することはできません。
 
ですが、レギュラーシーズンの巨人主催以外の試合(日ハム、ソフトバンク主催試合)や、オフシーズンの日米野球、WBCなどに限り、特別に一般開放されます。
 
・チケットの買いやすさ ★★★★☆
チケットぴあでカード決済を済ませ、チケットはコンビニで受け取ります。
座席指定ができないのが残念ですが、特に不便に感じる部分はありません。
 
ちなみにですが、「NPBはHPがショボい」というのは昔から言われていて、当然共通のチケット販売プラットフォームも存在しません。
 
ですが、メジャースポーツだけあって試合のスケジュールも予告先発もちょっと調べればすぐにわかる。
Yahoo! のサイトで適当にスケジュールを確認して、あとはプレイガイドを漁ればOK。
この辺はさすが野球です。
 
・会場へのアクセス ★★★★★
JR中央・総武線/都営地下鉄三田線水道橋駅から徒歩4、5分。
はっきり言って、東京ドームのアクセスはヤバいです。
 
感想記事でも申し上げましたが、都心と千葉を直通でつなぐJR線、板橋から品川までを縦につなぐ地下鉄が乗り入れ、周囲にオフィスビル、学校、ホテルが点在。アミューズメントパークと隣接し、多くの飲食店も建ち並ぶ。
 
マジな話、これだけの鬼アクセスでお客さんが入らないわけがない。
 
むしろ、この条件で客入りに困るとしたら、それはもはや犯罪に近い。
それこそ3ヶ月で結果を出さなければ、運営側の役職の首が飛ぶレベル。
 
「亀海喜寛引退。先入観、常識に立ち向かい、時計の針を進めた男の偉大さ」
 
・観客を楽しませる運営の努力 ★★★★☆
この「プレミアムラウンジ」の特徴は、何と言っても「ビュッフェ」サービス。
2600円(チケット代とは別)で、7回終了もしくは20:30まで食べ放題というプレミア感満載のサービスが体験できます。
 
テーブルとカップホルダーつきのシート(フッカフカ)に座って食べるのもいいし、奥に用意されている雑談スペースを利用してもいい。
揚げ物、焼き物、煮物など、ジャンクな食べ物を山ほど味わいつつ野球を堪能できます。
 
何となくですが、ホテルの朝食バイキングのイメージに近いかと。
 
 
ただ、とにかくグランドが遠い
モニターも設置されていますが、現場の臨場感という意味ではやや物足りなさを感じるかもしれません。
 
今回もせっかく松井秀喜がコーチとして凱旋していたのですが、僕の席からは完全に豆粒でした。
 
野球の試合を楽しむというより、どちらかと言えば「セレブのお戯れ」を味わう場所かなと。
 
・値段 ★★★☆☆
チケット代8000円+ビュッフェ代2600円で合計10600円。
 
費用対効果としては「まあまあ」ではないでしょうか。
 
座り心地のいいシートとゆったりした雰囲気、ビュッフェのプレミア感など。数多くの非日常体験ができる「プレミアムラウンジ」。
行って損はない場所だと思います。
 
ですが、申し上げたようにグランドが遠い。
至れり尽くせりのサービスには違いないですが、現地で楽しむスポーツとは少し違うかもしれません。
 
仮に「野球を現地で観たことがない人」を誘うなら、僕は「プレミアムラウンジ」よりも内野席をオススメします。
 
「ビッグフライ オオタニサン!! 野球観戦の情熱が減退する中、大谷翔平のホームランでワクワクする」
 

イベントミシュラン第2位:プロレス(HEAT-UP)

2018年10月31日、神奈川県・とどろきアリーナで行われたプロレスHEAT-UPによる「~川崎炎上シリーズ とどろきの乱~」。
 
「プロレスやっぱりおもしれえなw HEAT-UPとどろきアリーナ大会を生観戦してきた。鈴木悟もプロレスデビューしたよ」
 
久しぶりのプロレス観戦だったせいもあり、大いに楽しむことができました。
 
・会場へのアクセス ★★☆☆☆
会場の「とどろきアリーナ」は南武線武蔵中原駅から徒歩15分、もしくは武蔵小杉駅からバスで向かいます。
お気づきかと思いますが、アクセスは最悪レベルでよくないです。
 
個人的には、フットサルを観戦した「町田市総合体育館」よりも行くのが億劫な場所かもしれません。
 
「フットサル現地観戦の「ここがビミョいぞ」な部分を挙げてみる。観客動員が厳しいらしいけど、どうすればいいんでしょうね」
 
・チケットの買いやすさ ★★★★☆
3位の野球と同様、「HEAT-UP」のHPでスケジュールを確認→チケットぴあでカード決済→コンビニ受け取りの流れで購入しました。
 
座席指定ができないのが惜しいですが、基本的にぴあのシステムにはまったく不満を感じていません。
 
とはいえ、野球ほどのメジャースポーツでないせいか、スケジュールを調べるのに若干難儀しました。ですが、プレイガイドでさっさと購入できたので、まあ、許容範囲かなと。
 
なお、チケットは選手個人からも購入可能で、SNSなどに直接連絡すればいいとのこと。
僕はめんどくさいのでやりませんが。
 
・観客を楽しませる運営の努力 ★★★★★
ここに関しては、ホントに言うことなし。
 
前回の記事で、現地観戦は「相手がある分、アドリブが効かない」「どうしても当たり外れはある」と申し上げましたが、それが唯一当てはまらないのがプロレスです。
 
観客の反応、会場の雰囲気、経過時間など。
 
「試合以外の部分で観客を楽しませる努力」ではなく、その場の空気を読んで試合展開を変化させることができるのがプロレスの一番の強みと言えるのではないでしょうか。
 
そして「会場の雰囲気や流れを読むうまさ」は、キャリアを重ねるほど熟練していく。
年齢が上がって若い頃ほど身体が動かなくても、膨大な経験値でいくらでもカバーすることは可能。
 
よく「プロレスは観る側にも高度な知能を要求されるスポーツ」という話を聞きますが、まさしくそんな感じかなと。
個人的にはそんなもん、クソくらえですがww
 
つまり、外れの日はまずないと断言できる。
これは本当にデカいと思います。
 
 
また、試合を終えた選手が物販に立ったり、引退セレモニーで会場の空気が一つになったり。
「内輪」とはまったく違う一体感、大家族的な雰囲気がめちゃくちゃ心地よい。一見のお客さんでも「ウェルカム」な安心感があります。
 
「オールブラックスvsワラビーズw 観に行くべき試合だった。超後悔のドリームマッチ感想」
 
よくよく調べたら、普段から地域密着でプロモーション活動をしてるみたいですね。
↓こんなもん、応援したくならないわけがないww


いわゆるこれが「初見の説得力」というヤツ。
 
現場が魅力的であれば、パンフレットのショボさなんか関係ない。選手のバックボーンやドラマなど、わざわざ紹介されなくてもいい。
後からいくらでも調べてどんどんファンになりますよってね。
 
・値段 ★★★★☆
リングサイド(前から3列目)でチケット代5000円。
 
会場の雰囲気やイベント自体の楽しさなど、費用対効果は非常に高いと思います。
申し上げたように、初見の人を誘うにも間違いないイベントではないでしょうか。
 
「日本相撲協会の暴力禁止規定要旨がオモロ過ぎませんかねw 足りなかったのは自覚じゃなくて一般常識()だろ?」
 
↓座席もゆったり。


ただ、会場のアクセスの悪さも相まって、お目当ての鈴木悟のデビュー戦を見逃したことがホントに痛い。
 
「鈴木悟という漢。元ボクシング日本ミドル級王者/元シュートボクシングS・ウェルター級王者。TAKE IT EASY.気楽にいこうぜ」
 
また、こういうリング系のイベントは好き嫌いが分かれるので、合わない人にはまったく合わない可能性もある。
 
いまどき「プロレスは八百長だから」などと野暮なことを言う人はいないと思いますが、人を選ぶイベントであることは間違いないかなと。
 
そういう意味で、残念ながら今回は星4つとなりました。
 

第1位の発表は次回に……


すみません。
またまた長くなってしまったので、第1位の発表は次回とさせていただきます。
 
「「人を誘いたいスポーツイベント」ランキング完結編。初見の知り合いを誘うのに最適なヤツうぅぅぅ~」
 
毎回こんな長文になる予定じゃないんですが、書いてるうちに楽しくなって、いつの間にか……。
 
いいかげん飽きてきたかもしれませんが、気が向いたらお付き合いください。
 
 



 

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