白川陸斗vs奥山貴大、一点買いで起こしたアップセット。登場時から強者感が漂ってたしタックルへの対処で「ただ事じゃねえぞ」ってなった【𝐆𝐑𝐎𝐔𝐍𝐃 𝐙𝐄𝐑𝐎 𝐓𝐎𝐊𝐘𝐎 𝟐𝟎𝟐𝟒現地観戦感想2024.12.26】
2024年12月26日に東京ドームシティホールで開催された「𝐆𝐑𝐎𝐔𝐍𝐃 𝐙𝐄𝐑𝐎 𝐓𝐎𝐊𝐘𝐎 𝟐𝟎𝟐𝟒」を現地観戦してきた。
僕は普段、シュートボクシングを観ることがほとんどなく選手も知らない。
このイベントを知ったのも本当にたまたまだった。
偶然流れてきたのがコレ↓
◤-𝐒𝐇𝐎𝐎𝐓 𝐁𝐎𝐗𝐈𝐍𝐆 𝐁𝐀𝐓𝐓𝐋𝐄 𝐒𝐔𝐌𝐌𝐈𝐓-𝐆𝐑𝐎𝐔𝐍𝐃 𝐙𝐄𝐑𝐎 𝐓𝐎𝐊𝐘𝐎 𝟐𝟎𝟐𝟒 ◢
.
\\🔥吉成名高、SB参戦決定🔥//
▼52.16kg スーパーフライ級
OFGムエタイルール
🇯🇵吉成 名高(@445_nada )
vs
🇹🇭バックチョー・シックンナ
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会見の模様はYouTubeにて本日公開‼️
✅… pic.twitter.com/q3Ksr9daeB— SHOOT BOXING|シュートボクシング【公式】 (@SHOOT_BOXING) December 12, 2024
お?
吉成名高がオープンフィンガー?
それもシュートボクシングのイベントで?
と興味がわきラインナップを調べてみると……。
/
『𝐆𝐑𝐎𝐔𝐍𝐃 𝐙𝐄𝐑𝐎 𝐓𝐎𝐊𝐘𝐎 𝟐𝟎𝟐𝟒』
🗣️タイムスケジュール🕓🔥🔥
\🗓️12月26日(木)TDCホール
🕓15:30 当日券販売
🕔16:00 開場、グッズ販売📚
🕠17:00 🔥OP開始🔥
🕠17:30 🔥本戦開始🔥
🕢20:10 シーザータイム
🕘21:40頃 終了予定📡UNEXT独占生中継!https://t.co/IJeWnFch3d… pic.twitter.com/hFtacUcYQi
— SHOOT BOXING|シュートボクシング【公式】 (@SHOOT_BOXING) December 26, 2024
吉成名高のOFGムエタイの他にRISEルール、Knockoutルール、RIZIN MMAルールの試合があり、またひと言でシュートボクシングと言っても肘あり、肘なし、普通のグローブ、OFGと細かく分かれているらしい。
おおう……。
何すか? このごった煮イベント。
意味がわからないんですが笑
しかもよく見たら白川陸斗までおるやんけ。
◤-𝐒𝐇𝐎𝐎𝐓 𝐁𝐎𝐗𝐈𝐍𝐆 𝐁𝐀𝐓𝐓𝐋𝐄 𝐒𝐔𝐌𝐌𝐈𝐓-𝐆𝐑𝐎𝐔𝐍𝐃 𝐙𝐄𝐑𝐎 𝐓𝐎𝐊𝐘𝐎 𝟐𝟎𝟐𝟒 ◢
.
\\🔥決定カード🔥//
▼66.0kg
RIZIN MMAルール5分3R
🟥白川ダーク陸斗(@dr55634 )
VS
🟦奥山貴大(@takahiro_314 )
.
会見の模様はYouTubeにて本日公開‼️
✅https://t.co/UjggdkJTWQ… pic.twitter.com/zGHARFLtHh— SHOOT BOXING|シュートボクシング【公式】 (@SHOOT_BOXING) December 4, 2024
すげえなオイ。
節操のなさはRIZIN以上ちゃうか?
行くしかねえ笑
キック(と呼んでいいかは不明)の現地観戦が久しぶりだったこともあり、ノリと勢いでチケットを購入した次第である。
行ってきましたよSHOOTBOXING。
RISE、Knockout、RIZIN MMAがあって、吉成・エイワスポーツ・名高の初OFGと聞いて。
意味がわからなすぎて思わずチケット買っちゃいました笑結果、意味不明だったけどめちゃくちゃ楽しかったですね。
3分3Rはボクシングにはないテンポ感で最高でした。#SBGZ_2024 pic.twitter.com/XIruonsHIz— 俺に出版とかマジ無理じゃね? (@Info_Frentopia) December 26, 2024
突飛な試合、お祭り感満載のごった煮イベントで耳目を集め、シュートボクシングにも興味を持ってもらう。
主催者の思惑通りに動くチョロい人間でございます笑
- 1. 白川ダーク陸斗vs奥山貴大の尋常じゃないインパクト。吉成名高きっかけで足を運んだけど…
- 2. 奥山貴大から漂うツワモノ感。パッと見の印象って案外バカにできないよね笑
- 3. 1発目の右で警戒心を強めた白川がタックルを仕掛けるも、奥山がただ事じゃないw
- 4. ロープ際の膠着からグランドへ。ここからどうなるかな? と思っていたら…
- 5. 柔道がバックボーンで階級上の奥山。アップセットが起きる条件は揃っていたのかも?
- 6. 一点買いに勝利した奥山陣営。チャンスは最初の1回のみ。タックルへの対処さえできれば勝機はある
- 7. “できるヤツ”ということがバレた奥山。どこかでRIZINに呼ばれると思うけど、簡単ではなさそうな…
白川ダーク陸斗vs奥山貴大の尋常じゃないインパクト。吉成名高きっかけで足を運んだけど…
表題の通りだが、この日もっとも印象に残ったのは第5試合の白川ダーク陸斗vs奥山貴大(RIZIN MMAルール)戦。
MMAデビューの奥山がアームバーでアップセットを起こしたわけだが、いや、マジですごかったっすね。
/
『𝐆𝐑𝐎𝐔𝐍𝐃 𝐙𝐄𝐑𝐎 𝐓𝐎𝐊𝐘𝐎 𝟐𝟎𝟐𝟒』
💥結果速報🥊
\▼第5試合 66.0kg契約 RIZIN MMAルール
×白川ダーク陸斗(@dr55634)
VS
◯奥山貴大(@takahiro_314)
1R1分15秒アームバー※タップアウト📡UNEXT独占生中継!https://t.co/IJeWnFch3d
📖デジタルパンフ▶https://t.co/VEqLgiDpQs… pic.twitter.com/774ttURxDk— SHOOT BOXING|シュートボクシング【公式】 (@SHOOT_BOXING) December 26, 2024
今回は吉成名高きっかけで現地観戦を決め、メインの海人と第5試合の白川陸斗を楽しみにしていた。
そして、結論としてはこの第5試合が(僕の中では)一番爆発したという。
奥山貴大は今後(ジモキック枠ではなく)MMAファイターとしてRIZINに呼ばれると思うが、おかげで(僕の)注目度は一気に上がっている笑
原口健飛、チャド・コリンズがトリンダーデに1RKO負け。そのトリンダーデがペッチに惜敗。意味不明&尋常じゃない絶望感のRISE-65kgトーナメント
奥山貴大から漂うツワモノ感。パッと見の印象って案外バカにできないよね笑
まずは奥山貴大が入場。
この時点で何となく“ツワモノ感”があったんですよね。
キックの選手は比較的スラッとしたイメージだが、奥山には身体の厚み、ゴツさがある。
こういう第一印象は意外とバカにできないと思っていて、以前もボクシングの中谷潤人や那須川天心の佇まいに「お? 今日は○○か?」となったことがある。
現地観戦してましたよ。
那須川天心、酷評されてるみたいだけどジェルウィン・アシロがちゃんと強くて試合として見応えがあった。
僕は楽しめたっす。あと天心は体重調整が微妙だったかもしれんね。
うまく言えないんだけど、入場時にガウンから覗く鎖骨の感じで「あれ?」ってなったんだよね。 pic.twitter.com/kr6lwX3QB2— 俺に出版とかマジ無理じゃね? (@Info_Frentopia) October 14, 2024
続いて白川ダーク陸斗がリングイン。
こちらはまあ、普通かな(生で観るのは初めて)。
と言っても相手を舐めてる感じはなかったですけどね。
会見では煽り散らかしたみたいですが。
知らんけど。
そしていよいよ開始のゴングである。
1発目の右で警戒心を強めた白川がタックルを仕掛けるも、奥山がただ事じゃないw
試合開始とともにじりじりと圧力をかける白川。
対する奥山はサークリング? して距離を取るが、この時点で「あれ? なかなかいい動きしてねえか?」と。
入場時と同様、妙な強者感を漂わせ、さらに重心や間合いの取り方にまったく違和感がない。
で、1発目の右が白川の側頭部にヒット。
白川もすぐに右を返すが、奥山はこれをサクッとガードしてしまう。
白川は最初のこれでスタンドでは分が悪いと感じたのではないか。
何となく警戒メーターが爆上がりした印象である。
直後に白川がタックルに入るが、
奥山はここでもあっさり対応する。
うん、これはちょっとただ事じゃない。
MMAデビュー戦でこの動きはシャレになっとらんぞと。
さらにロープを背負った状態でのコレ↓
何だコイツ。
センスの塊じゃねえかw
このロープ際での膠着を観て「ひょっとしたらひょっとするかも?」と思ったことをお伝えする。
最初に対戦を見た際は「お、白川の相手はシュートの王者か」「多少組みには慣れてるだろうからそこそこやれるかもしれんな」「まあ、白川が勝つと思うけど」とかる~く考えていたのだが笑
ロープ際の膠着からグランドへ。ここからどうなるかな? と思っていたら…
ロープ際での膠着から数秒、白川が強引にグランドに持ち込む。
両者がもつれるように転がり、
ここから白川の時間が始まるか? と思っていたら……。
あれ? おかしいぞ?
は?
おいおいおいおい。
極まるぞ、極まっちゃうぞ?
うわああああぁぁぁぁああ!!!!
奥山勝ったあああぁぁぁああ!!!
マジか!!
いや、マジか!!!
どエラいことが起きたわ笑
まあ、白川はそうなりますよね。
奥山がこんなにやれるなんて僕も聞いてなかったしw(知らねえよ)
ああ、これはボロカス言われるだろうな……。
完全にやらかしちゃったでしょ。
僕は奥山がすごかったと思っているが、恐らくSNSや掲示板では白川が貶されまくるのだろうと。
柔道がバックボーンで階級上の奥山。アップセットが起きる条件は揃っていたのかも?
調べてみたところ、奥山貴大は柔道がバックボーンとのこと。
またシュートボクシングのウェルター級は67kg。RIZINバンタム級(61.2kg)の白川陸斗とは若干の階級差がある。
しかもシュートの専門職ということはスタンドでの組み、投げのエキスパートでもある。
対する白川はMMAのトップファイターだが、
・ストライカータイプ
・テイクダウン、グランドはそこまで得意ではない
・階級下
・奥山の情報はゼロ
実はアップセットが起きる条件は揃っていたのかもしれない。
MVPは白川陸斗に一本勝ちした奥山貴大。
1.最初の立ち回りで「あれ? いいぞ」となって
2.ロープ際の対処で「センスあるわコイツ」と。ボロカス言われてる白川だけど、
・柔道ベース
・スタンドの組みに慣れてる
・普段は67kg
・情報ゼロ
奥山のスペックを考えるとまさかが起きる要素は揃ってたよな。 https://t.co/i6kp5x1yYu pic.twitter.com/NDxHQuVQvD— 俺に出版とかマジ無理じゃね? (@Info_Frentopia) December 26, 2024
野杁正明、KANAともに完敗。メクセンに実力負けのKANAと野杁対策を徹底したリウ・メンヤン。野杁は今後厳しそう…
一点買いに勝利した奥山陣営。チャンスは最初の1回のみ。タックルへの対処さえできれば勝機はある
試合を振り返ると、奥山陣営はタックルへの対処を重点的にやってきたと想像する。
上述の通り白川陸斗はストライカータイプ。
ただ、今回はまともには打ち合わずにテイクダウンを狙ってくるはず。
だが白川はテイクダウン、グランド能力は決して高くない&階級下の選手である。
しかも奥山には柔道やシュートの下地がある。
そう考えると対処は十分可能なのではないか。
立ち技から転向した他の選手はひたすらタックルを切る、寝かされても立ちあがることに注力するが、奥山はグランドの能力を兼ね備える。
そして何より寝かされてからの展開があることを相手は知らない。
グランドの真っ向勝負ではさすがに敵わないが、隠しカードとして持っておくには十分なクオリティと言える。
つまり、最初のタックルにさえ対処できれば勝機が生まれる(はず)。
というより時間が経てば経つほど不利になるので、チャンスは最初の1回と言っても過言ではない。
白川が情報をインプットする前、寝技に面食らっているうちに極めるしかないと考え、その一点買いに勝利したのだろうと。
朝倉海vsパントージャ感想。完敗でしたね。打撃で後退させられなかった時点で勝機は薄かった。でも爪痕は残した。RIZINファイターにUFCへの道を示したのは大きい
“できるヤツ”ということがバレた奥山。どこかでRIZINに呼ばれると思うけど、簡単ではなさそうな…
2021年6月の弥益ドミネーター聡志vs“ブラックパンサー”ベイノア戦や2023年11月の山口裕人vs西谷大成戦、2023年10月のタイソン・フューリーvsフランシス・ガヌー戦、などなど。
異種格闘技戦において専門外の選手が“まさか”を起こすパターンは、
・情報がない
・センス抜群
・クソほど対策を練る
・階級下ならなお可
等の条件が揃う+それを最大限活かせた場合。
奥山貴大もその流れに見事に乗っかってみせた。
フューリーがガヌーにダウンを奪われ辛勝。競技のトップがポッと出のMMA選手に大苦戦って。自分の土俵に立たせた時点で言い訳はできないんだよ
だが今回の勝利で奥山はスタンドの打ち合いに加えて
・思った以上にグランドがいける
・テイクダウンへも対応できる
・異様に腰が強い(柔道がうまい)
ことがバレた。
申し上げたようにどこかの段階で(MMAファイターとして)RIZINに呼ばれると思うが、ここから先は“情報ゼロ”のアドバンテージがなくなる&「負けてもともと」の門外漢から高いパフォーマンスを期待される立場になる。
ベイノアやガヌー同様、そんなに簡単にはいかない気がするのだが、どうだろうか。
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