朝倉未来vsクレベル・コイケ、平良達郎vsパク・ヒャンソン、志朗vs玖村将史。直近の(個人的)注目試合感想。平良達郎って朝倉海より強くない? 志朗vs玖村のスピードに驚いた。未来vsクレベルは案外微妙な判定だったね【結果・感想】

朝倉未来vsクレベル・コイケ、平良達郎vsパク・ヒャンソン、志朗vs玖村将史。直近の(個人的)注目試合感想。平良達郎って朝倉海より強くない? 志朗vs玖村のスピードに驚いた。未来vsクレベルは案外微妙な判定だったね【結果・感想】

今回は直近で行われたものの中から個人的に気になっていた試合の感想を。
 
具体的には、
・朝倉未来vsクレベル・コイケ(超RIZIN.4)
・平良達郎vsパク・ヒャンソン(UFC Fight Night:Taira vs Park)
・志朗vs玖村将史(RISE WORLD SERIES 2025 TOKYO)
の3試合。
イベントも競技もバラバラなのは気にしないことにする笑
 
 
なお先週末は一泊二日で静岡に行ってきまして。
山梨方面からグルーっと回って静岡県富士市に一泊、帰りは国道1号を通って箱根、小田原を通過して帰ってきた。
猛烈な暑さの中、あれこれ寄り道しつつ汗だくで帰宅した次第である笑


 

○朝倉未来vsクレベル・コイケ×(判定2-1)

まずは7月27日の超RIZIN.4のメインイベント、朝倉未来vsクレベル・コイケ戦について。
 
当日は応援していた金原正徳がYA-MANに負けたショックで上の空だったのだが、先日YouTubeで公開されたので改めて観た次第である。

 
金原正徳vsYA-MAN、井上直樹vs福田龍彌、ヤン・ジヨンvs安藤達也、大雅vs栗秋祥梧。金原の引退に整理がつかない。安藤達也は今回もすごかった。井上直樹強い! 福田龍彌がんばった。超RIZIN.4最高だったぞ
 
結果は表題の通り2-1の判定で未来が勝利。
 
僕も当日は「ギリ未来の勝ちかな」「攻めてたのはクレベルだけど、未来の方がダメージを与えていたのでは?」という感じで判定がおかしいとは思わなかった(上の空だったけど笑)。
 
ところが改めて観ると案外そうでもない。
「あれ? そこまで未来の勝ちか?」となっている。
 
未来は確かにクレベルのグランドをよく防いでいる&うまく身体を入れ替えてポジションをキープしているものの、思ったほどダメージを与えていない(ように見える)。
 
疲労の色が濃いクレベルだが、アレはどちらかと言うとスクランブルで苦労した結果。攻撃をまともにもらうシーンは少なかったのではないか。
 
もちろん結果は結果として文句をつける気はない。
 
 
そして、恐らく未来はグランド技術が向上している。
中でもコーナーでの対処というか、タックルに入られた際にああやって粘るシーンは今まで観た記憶がない。
また前回失神させられた引き込みの局面でも危ないと感じる場面はほとんどなかった。
 
どこかのインタビューで「壁レスを重点的にやってきた」とコメントしていたが、その成果が出たと言えそうである。
 
 
ネガティブな面としては、相手が向かってきたときに右フックを出す癖がそのままだったこと。
あれはもう、身体に染み付いているというか、反射的に出てしまうのだと思う。
クレベルはあの右フックにタックルを合わせてきたが、たとえばアレが平本蓮だったらと考えると……。
 
未来以上の打撃技術、カウンターのタイミングを兼ね備えた相手には狙われるのでは? と思ったことをお伝えする。
 
朝倉未来vs平本蓮感想。左を当てるための対策を重ねた平本蓮。トラウマ? で縮こまった朝倉未来。やっぱり斎藤裕Vol.1かな。挫折を糧に成長する機会を失ったのが…
 

○平良達郎vsパク・ヒャンソン×(2R1分6秒フェイスクランク)

続いて現地時間8月2日のUFC Fight Night(米・ネバダ州)、平良達郎vsパク・ヒャンソン戦について。
 
2024年10月のブランドン・ロイバル戦でキャリア初の黒星を喫した平良達郎。
今回の相手、パク・ヒャンソンは急遽の代役とのこと。
僕は普段UFCはあまり観ないのだが、先日のRIZINでMMA熱が上がった&朝倉海の試合が近いこともあってまあまあ楽しみにしていた。
 
 
やべえ、強いっすね平良達郎
 
ほとんど溜めがないフォームで打ち込む右ストレート。
身体を目いっぱい伸ばして打つのもあって想定よりも一段伸びてくる印象である。
パク・ヒャンソンは気づいたらダウンしていた感じで、あの“静から動”のアクションには「うおお、すげえ!!」となった。
 
もともとこの選手はグラップリングが得意なタイプ。スルスルッと後ろに回って長い手足で組み付くファイトが持ち味である。
 
今回もフィニッシュはグランドでの極めだが、そこに至るまでの過程が…。
あの長い手足を打撃にも活かせるのであれば今後はさらにヤバさが増すのではないか。
 
よく「朝倉海と平良達郎、どちらが強いか?」という話題を耳にするが、正直僕は平良達郎に分があると思っている。
 
フライ級&ケージファイトの経験値に加えて今回はスタンドでの強さも見せた。
朝倉海の土俵でもあるスタンドであれだけやれるのなら、海vsパントージャ戦と似た展開で平良が極めてしまう気がしないでもない。
 
朝倉海vsパントージャ感想。完敗でしたね。打撃で後退させられなかった時点で勝機は薄かった。でも爪痕は残した。RIZINファイターにUFCへの道を示したのは大きい
 
もちろん僕の妄想なので責任は持たない笑
 

○志朗vs玖村将史×(判定3-0)

ラストは8月2日のRISE WORLD SERIES 2025 TOKYO(大田区総合体育館)のメイン、志朗vs玖村将史戦について。
この両者は2022年6月の「THE MATCH 2022」以来の再戦で、志朗にとっては約3年ぶりのリベンジマッチとなる。
 
K-1 vs RISE対抗戦感想。キックの深みをより感じる6試合だった。メンバーはよく知らんけど。そしてなぜ安保瑠輝也はここに名前がねえんだよ笑
 
まず試合開始直後に思ったのが「どっちも速ええ!!」
カーフを中心に下から攻める玖村に対し、志朗は距離でかわしつつ動き出しにカウンターを合わせにいく。
 
直近で朝倉未来vsクレベル、平良達郎vsパクを観たせいか立ち技のスピード感に慣れない笑
しかも今回は志朗vs玖村という日本軽量級最高峰の一戦である。
唐突に別ジャンルの頂上決戦を目の当たりにして脳みその処理が追いつかない(お前のさじ加減だろw)。
 
 
試合内容としては、志朗がめちゃくちゃ研究していたなぁと。
計3度のダウンはいずれも顔面への右(ワンツー)によるもの。
それも動き出しの瞬間を狙った抜群のカウンターで、1Rのダウンなどはそのままストップでもよかったのでは? というくらい鮮やかだった。
 
ダウン以外にもあの右が軒並み当たっていたことを考えると、志朗はこの試合に向けて研究を重ねただけでなく右を当てるコツでも見つけたのかもしれない。
もちろんRISEでキャリアを重ねてきた志朗に対して玖村は今回が初の本格参戦。ルールや環境への適応にも差があったと想像する。
 
 
ただ4、5Rは玖村もいい感じにほぐれてきていた。
志朗のカウンターを防ぐために攻撃は単発気味に。なるべく深追いせずに“当てたらすぐに離れる”を意識する。
 
また1Rから蹴り続けてきたカーフによって志朗の足は真っ赤。
下を意識させてからの左フックで一瞬志朗がグラっとくる場面も。
 
3度のダウンは確かにインパクトが大きかったが、実は玖村も効果的な攻撃を当てていた。
一見ワンサイドの試合だが、案外紙一重の勝負だったのかな? と思わないでもない。
 
クマンドーイ応援でRISE現地観戦。YURAの強さに戦慄。野性的な宇佐美秀メイソン。会心の勝利で希望を見せた那須川龍心。直後にトリンダーデに絶望する
 
だが、その中でも志朗の右の脅威は最後まで消えなかった。
あの右があるせいで玖村はどうしても“あと一歩”が踏み込めない。
カーフやジャブは効果的だったが、志朗のカウンターを警戒するせいで次のアクションを思いとどまってしまう。
何だかんだで玖村が明確に取ったラウンドは一つもなかったのではないか。
 
と同時に初参戦であれだけやれた玖村はやっぱりすごい。ここからRISEに適応してどこまでやれるは楽しみである。
 
改めてキックのおもしろさを確認できたこともあり、いずれ現地観戦もしたいと思っている。
 

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