小國以載vsマーロン・タパレス。5、6Rに自重したのがよかった。あそこで強引に仕掛けてたら村田昴戦の二の舞になったかも? 試合前の立ち回り、駆け引きは達人の域だよね【結果・感想】

小國以載vsマーロン・タパレス。5、6Rに自重したのがよかった。あそこで強引に仕掛けてたら村田昴戦の二の舞になったかも? 試合前の立ち回り、駆け引きは達人の域だよね【結果・感想】

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2026年4月3日に東京・後楽園ホールで開催された「TREASURE BOXING PROMOTION12」。セミファイナルの123.5ポンド契約10回戦で元IBF世界S・バンタム級王者小國以載と元2階級制覇王者マーロン・タパレスが対戦、3-0(96-94、98-92、97-93)の判定で小國が勝利している。


ここ最近ようやく国内ボクシングへの興味が回復してきているのだが、その中でも今回の小國vsタパレス戦はいい組み合わせ。(大箱興行以外では)久しぶりにリアルタイムで視聴している。
 

この日のタパレスは絶不調。井上尚弥戦に比べてもっさりしてた

まず前提として。
この日のマーロン・タパレスは絶不調だった(と思う)。
 
計量で30gオーバーするなど減量がきつかったらしいが、当日のパフォーマンスも低調。前後左右への動きが少なく全体的にもっさりしていて、2023年12月の井上尚弥戦ほどのキレは感じなかった(僕は)。
 
この大金星は小國がうまかったと同時にタパレスのコンディションも大いに影響していたと想像する。
 
井上尚弥vsマーロン・タパレス雑感。先人の残した情報を総動員して大健闘したタパレスがすげえ。井上の相変らずのヤンキーマインドにも安心した笑
 

小國以載は最高だった。4Rまでボディを打たない作戦だったと聞いてなるほどとオモタ

一方の小國以載は最高だった。
調子がよかったのはもちろん、作戦がどハマりしたのもそれを最後まで貫いたのも素晴らしい。冗談抜きでキャリアを代表する試合になったのではないか。
 
 
試合後の会見で「4Rまでボディを打たない、自分からいかない作戦だった」「何度かいきそうになったが陣営に止められた」とコメントしていたが、それを踏まえて試合を観直すとなるほどと思う。
 
確かに序盤はボディをほとんど打っていない。
左をちょんちょん伸ばして牽制しつつ、右を打ち込むのは顔面だけに絞る。時おり大きく万歳したりとフェイントを入れながらも下を狙うパターンはほぼ見せていない。
 
で、4、5Rからは身体を伸ばして右ボディを打ち込んでいくわけだが、これがめちゃくちゃ効果的。
 
左ジャブと顔面だけだったところに右ボディが加わったことでタパレスは大いに戸惑う。
右を弾いてフックのカウンター、もしくは打ち終わりに中に入っての左ストレートを狙っていたのが、下を警戒する必要に迫られて攻撃まで手が回らなくなる。
 
序盤は小國がロープを背負って連打を浴びるシーンが何度かあったが、中盤以降はそれがほとんど見られない。逆にタパレスの方が上下の打ち分けに対応できずに亀になっていたほど。
ここの切り替え、メリハリは本当にうまかった。
 
キース・サーマンがセバスチャン・フンドラに勝った世界線から正気に戻った僕。サーマンが勝つのは難しいと思ってたけど、思った以上に何もできなかったね
 

3Rまでを観て「これはどこかで捕まりそう」だと思ったら…。采配と本人の覚悟

正直、3Rまでを観て「これはどこかで小國が捕まりそうだな」と思ったことをお伝えする。
 
ジャブと右ストレートだけではタパレスは止まらず容易に懐に入られる。
そして重そうな連打で後退させられロープ際で動きが止まる。
この辺は根本的なスペックというか、爆発力の差。
2025年5月の村田昴戦同様、徐々に削られて中盤くらいで決壊するのでは? と思いながら眺めていた。
 
小國以載vs村田昴期待通りのおもしろい試合。村田の4Rのペースアップ、5Rで勝負ありかな? と思ったよ。試合後の粟生隆寛の何とも言えない表情が印象的
 
だが陣営はそれも想定していて、たとえダウンしてもいかずに我慢するように指示を出していたと。
で、4Rから(温存していた)右ボディでタパレスの前進を止め、徐々にペースを引き寄せてみせた。
 
ここの采配と本人の覚悟はマジですごい。
勝ち目がほとんどないと言われる中、本気で勝つためのプランを練っていたと想像する(当然だけど)。
 

5、6Rで自重したのがよかった。あそこで仕掛けたら村田昴戦の二の舞になっていたかも?

特にいいと思ったのが5、6Rでいきすぎなかったこと
あそこはタパレスがボディを嫌がるあまり上のディフェンスが疎かになり、いろいろなものが決壊しかかっていたところ。
 
ただ、その中でもカウンターのフックや左ストレートには威力が残っている。
実際フックで何度か小國の膝が落ちるなど、パンチにはしっかりと体重が乗っていた。
 
恐らくだが、あそこで勝負をかけてガス欠を起こしたのが村田昴戦(6RTKO負け)。
今回も強引に決めにいった場合はカウンターをもらって撃沈!! のパターンもあったかもしれない。
仮に倒されなくても激しく消耗していたはず。
 
そこを自重して10Rまでペースを崩さなかったのも勝因の一つと言えるのではないか。
 
ノニト・ドネアvs増田陸現地観戦。6Rの右1発にはめちゃくちゃ興奮したけどあそこで使い切っちゃったよね。この負けはちょっと堪えた。でも再起するならもちろん応援するよ
 

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試合前の立ち回り、駆け引きは達人級。小國=サウスポーが苦手の固定観念を逆手に取って…

しかし、改めて小國以載の試合巧者っぷりはすごい。
 
なかなか本音を見せない飄々とした態度、自虐的なコメントだらけの割に当日にはしっかりと仕上げてくる。
 
試合前の立ち回り、駆け引きはもはや達人の域。
「サウスポーが苦手」と公言しているのも計算なのではないかとすら思えてくる。
 
岩佐亮佑に衝撃的な負け方をしたのが2017年9月。
すでに10年近く前の出来事だが、いまだに「小國以載=サウスポーが苦手」という印象は人々の頭に刷り込まれている。
 
村田昴に中盤まで肉薄、マーロン・タパレス(本当はジェルウィン・アンカハスだった)とのマッチメークを受け入れた時点で苦手は克服したと考えるのが普通だと思うが、岩佐戦のインパクトのせいであっさりスルーされる。
 
そして、本人もそれをわかった上で逆手に取っているのではないか。あえて「サウスポーが苦手」を連呼することで油断を誘うというか。
 
 
また計量失敗を受け入れたのが計算だったとまでは言わないが、少なくともアレでタパレスに逆風が吹いたわけで。


鋭い観察眼、洞察力に加え、なかなか本音を見せず我が道を行くスタイル。
以前にも申し上げたが、小國以載はどことなく落合博満と同じ空気感がある。


相手を術中にハメたときの厄介さはたまらない。マジでたまらない。
 
カシメロvs小國以載負傷ドロー。小國の試合巧者っぷり。やっぱり右の剛腕系は得意だよな。今度はすぐに次戦が決まればいいね
 
逆に思い通りにならなかったときの淡白さ、脆さ(岩佐戦、フィリップス・ンギーチュンバ戦)もこの選手の魅力なのかなと。
 
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