ルイス・ネリvsロドリゲスはおもしろ過ぎるでしょ。ネリの連打かロドリゲスのカウンターか。派手なKOが観たいね【予想・展望】
「ボクシング記事一覧リンク集」へ戻る
2019年11月23日(日本時間24日)、米・ネバダ州ラスベガスで行われるバンタム級前王者対決。前WBC同級王者ルイス・ネリと前IBF同級王者エマヌエル・ロドリゲスの一戦である。
2019年7月にファン・カルロス・パヤノとの元王者対決を制したルイス・ネリが再びサバイバルマッチを迎える。
相手のエマヌエル・ロドリゲスは2019年5月にWBSS準決勝で日本の井上尚弥に敗れて以来の復帰戦。当初はラウシー・ウォーレンvsエマヌエル・ロドリゲス戦が組まれていたが、ウォーレンの負傷により急きょ同カードが実現したとのこと。
また、WBC正規王者ノルディ・ウーバーリは暫定王者井上拓真との統一戦が控えており、いずれこの試合の勝者との頂上決戦が行われる可能性も高い。
2018年3月の山中慎介戦で犯した体重超過によって日本のファンからバッシングを浴びるルイス・ネリ。今回のロドリゲス戦をクリアして再びタイトルマッチの舞台に上がることができるかに注目が集まる。
モロニーvsバエズ感想。僕はジェイソン・モロニーが好きなんですよね。井上尚弥とはロドリゲスではなくvsモロニーが観たかった
ネリvsロドリゲス!! ナニコレめっちゃええやん。vsウォーレンよりも楽しみっすわw
ルイス・ネリvsエマヌエル・ロドリゲス。
マジな話、この試合はめちゃくちゃおもしろいと思う。
当初予定されていたラウシー・ウォーレンvsエマヌエル・ロドリゲス戦が中止になったことでだいぶテンションが下がっていたのだが、代わりに抜擢されたのがルイス・ネリというのはすごい。僕としてはむしろこの試合の方がはるかに興味をそそるくらい。
「ロドリゲスvsウォーレン予想。両者の復帰戦が挑戦者決定戦。挑戦者が渋滞してるけど、どういうこと?」
特にルイス・ネリは山中慎介戦でのやらかしによって日本のファンから目の敵にされている選手。恐らく多くのファンがロドリゲスを応援すると思うが、僕としては全力でルイス・ネリを推す。
日本のファンに大ブーイングを浴びながらロドリゲスに勝利し、平然とタイトルマッチにコマを進めるネリ。
僕はこういう地獄絵図が大好きであるw
我ながら悪趣味極まりないが。
なので、前戦のファン・カルロス・パヤノ戦同様、僕は今回もルイス・ネリを応援することに決めた。
KO決着必至じゃない? サウスポーに無双中のネリ。でも、vsオーソドックスには若干難がありそうに思えるよ
試合の展望についてだが、とりあえず今回は判定にはならない気がしている。
両選手ともにKO率が高く多彩なパンチの持ち主。
高確率で中間距離~至近距離での打ち合いが展開されると思うが、どちらにしても決着はKO。試合後半にどちらかが壮絶なKOで沈む結末をうっすら想像している。
まずルイス・ネリに関してだが、この選手の持ち味は何と言っても近場での連打。
やや腕を下げたL字気味の構えで間合いを詰め、上体反らしで1発目のリードをかわす。
起き上がる反動で打ち終わりにカウンターを被せ、そのまま距離を詰めて暴風雨のような連打を浴びせる。
若干大振り気味ではあるが、1発1発の破壊力は抜群。しかも左右のボディ打ちも得意としており、下を意識させておいてから顔面にドカンという流れで相手をねじ伏せるのが必勝パターンである。
さらにここ4戦では3R、7R、4R、9Rといずれも序盤から中盤までに勝負を決めている。山中慎介との2戦以降、強打者っぷりを見せつける試合が続く。
「ベテルビエフvsグヴォジク何やコイツら気持ち悪っw フィジカルの暴力と超絶カウンター。あの打ち方であの効き方!?」
ただ、vsオーソドックスの対応には若干の難が見られる。
2017年11月のアルツール・ビヤヌエバ戦で4Rにダウンを奪われたり、2018年12月には伏兵のレンソン・ロブレスに7Rまで粘られたり。
特にビヤヌエバの右フックをカウンターで食ってのダウンはかなり危なっかしい。ロドリゲスの右はビヤヌエバよりもさらに伸びるため、なおさら危険な気が……。
これ、一番の要因は顔面をがら空きにしたまま至近距離で腕を振り回すせいだと思うのだが、もう一つはこの選手の構えにあるのかなと。
ルイス・ネリは基本的にガードが低く、斜に構えて相手と対峙する。そして、ディフェンス面で言えば、左斜め後ろに上体を反らしてパンチを避ける動作が中心となる。その際、L字に構えた右肩をつっかえ棒にするので左が顔面まで届くことはまずない。
逆に相手から見て右側にがら空きの顔面が倒れてくるせいで、必然的に右フックが当たりやすくなる。
これまでルイス・ネリがvsサウスポーで無双していたのはこのため。
過去の相手に前手の右を器用に使えるタイプがおらず、申し上げたように左ストレートは角度的にまず当たらない。“神の左”の山中慎介に関しては相性最悪としか言いようがない。
なので、ルイス・ネリ攻略にはやはりオーソドックス。
長いリーチと鋭い右フックがあり、ネリの暴風雨のような連打にカウンターを合わせられるタイプ。そこに正面衝突で押されないフィジカルが加わればなおいい。
そういう意味で、エマヌエル・ロドリゲスは打倒ネリの可能性を大いに持っているように思える。
ロドリゲスがカウンターを当てるには? ネリの連打に耐えてチャンスを待つことになる? のかな?
そして、ロドリゲスが得意のカウンターを当てられるかだが、やはりどれだけネリの連打に耐えられるかだと思う。
申し上げたようにネリの突進力、連打はかなりのもので、純粋なパワーもバンタム級屈指。恐らくロドリゲスの左だけではネリの勢いは止まらない。
実際の試合はロドリゲスが得意な中間距離よりもさらに近い位置での打ち合いになる可能性が高く、そこでいかに連打を我慢しながらカウンターを合わせられるかかなと。
この選手は自ら前に出て腕を振っているうちはいいが、下がらされるとやや微妙。WBSS1回戦ではジェイソン・モロニ―の多角的な連打に亀になるシーンが目立っていた。
ただ、ルイス・ネリはモロニーのようにアングルを変えながら手を出すわけではなく、真正面から力任せに腕を振り回すスタイル。パンチの軌道も外旋回の大振りなので、ロドリゲスとしてもカウンターを合わせやすい相手だと思う。
ロドリゲスがこの試合を優位に進めるには、
・ネリの連打に亀にならない
・ガードで耐えつつ、カウンターチャンスを逃さない
ことが重要になる(と思う)。
ネリの左を右側にヘッドスリップしてかわし、打ち終わりに反動をつけて右フックをテンプルにねじ込む。
左右ボディを効かされる前に勝負をかけられれば、ロドリゲスにも十分勝機がある(と思う)。
「井上拓真vsウーバーリ。クッソ厳しそうな相手だけどがんばれ拓真。統一王座戦で初の兄弟W世界戦が実現」
いやしかし。
ホントにわからんなこの試合。
ルイス・ネリがこれだけカウンターとコンビネーションが得意な相手と対峙するのは初めてだし、ロドリゲスの過去の相手でここまで連打が出るタイプも初めて。
どちらにしてもKO必至だと思うが、マジで楽しみだよねww
勝敗予想はルイス・ネリの9RKO。理由は僕がネリを応援しているから。その方がおもしろいから
今回の勝敗予想だが、ルイス・ネリの9RKOでいきたいと思う。
根拠は勘。逆の結果になることも十分あり得る。
「ロドリゲスの左ではネリは止まらない」とは言ったが、実はそうでもないんじゃないの? とも思っている。
正直、いくら考えてもわからないので僕の希望ということで。
「ネリ圧勝。アローヨを4度倒し棄権に追い込む。WOWOWがネリの試合を放送するとは」
序盤は前手の差し合いが続き、どこかのタイミングでネリがロドリゲスの左にカウンターを被せて距離を詰める。
そして得意の連打を浴びせ、そこにロドリゲスが下がりながらのカウンターを狙う展開。
申し上げたようにロドリゲスがボディを効かされる前にカウンターを当てればロドリゲス有利。
逆にネリが暴風雨のような連打でロドリゲスを亀にすればネリ有利。
中盤から倒し倒されの乱打戦の末、耐久力の差でネリが押し切り後半KO。
みたいな流れを予想(希望)している。
なぜなら僕は今回もルイス・ネリを応援しているので。ネリが勝ち残った方がいろいろな意味でおもしろそうなので。
「ボクシング記事一覧リンク集」へ戻る
【個人出版支援のFrentopia オンライン書店】送料無料で絶賛営業中!!
-
前の記事
クロフォードvsカバロウスカス決定。予想というか、これはクロフォードが勝たなきゃダメなヤツ。後半のノーマスを目指せ【展望・予想】 2019.10.15
-
次の記事
日本は南アフリカにどうやって勝てばいいの? 高速タックルとグラバーキックで4年前の再現を目指すしかないか?【2019ラグビーW杯】 2019.10.17