ルイス・ネリの体重超過でエマヌエル・ロドリゲス戦中止w 試合中止が発生しないボクシング興行を見分ける3つの方法
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2019年11月23日(日本時間24日)、米・ラスベガスで開催予定だった前WBC世界バンタム級王者ルイス・ネリvs前IBF世界同級王者エマヌエル・ロドリゲスの一戦は、ルイス・ネリの体重超過により中止が発表された。
22日(日本時間23日)に現地で行われた計量で規定を1ポンド超過したルイス・ネリ。2時間以内の再計量でクリアすればOKだったはずが、まさかのギブアップを選択する。
これに対し、ロドリゲス陣営は安全上の理由で試合開催を受け入れず。主催者から中止決定が発表されている。
なお、同興行ではWBA世界S・バンタム級暫定王者ブランドン・フィゲロアとの対戦が予定されていたフリオ・セハも、4.5ポンドの超過。
大注目のヘビー級タイトルマッチ、デオンティ・ワイルダーvsルイス・オルティス戦のセミ格のアンダーカード2試合で体重超過が発生する異常事態となっている。
「ワイルダーvsオルティス再戦予想。7-3くらいでワイルダー有利かなぁ。オルティスがワイルダーの強打を12R避けきるのは困難?」
ルイス・ネリなーにやってんだ。そのうちやらかすとは思っていたが、今じゃねえだろ
ルイス・ネリvsエマヌエル・ロドリゲス戦中止……。
ルイス・ネリの1ポンドオーバー&再計量ギブアップ→ロドリゲス陣営が対戦を拒否の流れで、試合中止が決定したとのこと。
正直、ルイス・ネリに関してはそのうちまたやるだろうとは思っていた。前回のファン・カルロス・パヤノ戦もギリギリだったし、そう遠くないうちにバンタム級にはとどまれなくなる。
「ルイス・ネリの馬力。パヤノ善戦もボディ1発で沈む。リバウンドありきのバンタム級なんだろな」
だが、今じゃねえだろと。
なーにをやっとんねんと。
今回は展開、勝敗がなかなか読めず、個人的にめちゃくちゃ楽しみにしていた試合。メインのワイルダーvsオルティス戦よりも待ち遠しかったくらいで、中止決定にはそれなりにショックを受けている。
イメージとしてはデート前日にドタキャンされたとか、目的の店が満員で入れなかったとか、そんな感じ。
「追放しろ」「二度とボクシングに関わるな」みたいな話はどちらでもいいのだが、お預けをくらった感が尋常じゃない。
ルイス・ネリが再計量をギブアップしたということは、クリストファー・ロサレス戦の比嘉大吾と同じパターンか。
で、フリオ・セハの4.5ポンドオーバーに関しては、明らかに途中で諦めていることを考えると「DEP JEWELS 26」のKINGレイナに近い?
まあ、あのときは急遽参戦した中井りんに救われたが、3kg(約6.6ポンド)オーバーというのはしょーもなさ過ぎる。あまりにプロフェッショナルから外れていて笑えるくらいw
国内でも計量失敗が頻発しているとか。バカ高いチケット代を払った上での試合中止ってホントにしんどいよな
聞くところによると、ここ最近国内のボクシング興行でも計量失敗による試合中止が多発しているらしい。
計量失敗が増えているのか、それとも体重超過でも試合を決行するケースが減ったのか、もしくはその両方なのか。
実際のところはわからないのだが、とにかく2018年の山中慎介vsルイス・ネリ戦、比嘉大吾vsクリストファー・ロサレス戦がいろいろな意味できっかけになっているのは間違いなさそうである。
そして僕も経験があるのだが、試合が中止になるというのはめちゃくちゃしんどい。
今回のネリvsロドリゲス戦はもちろん、現地観戦予定だった興行でコレが発生した際のクソさは筆舌に尽くし難いものがある。
ご存知の通り、ボクシングのチケット代というのはバカ高い。
最低価格6000円、最高2万円という興行もザラで、そうそう気安く行けるものでもない。
以前にも申し上げたが、1年で5回ほど後楽園ホールでボクシングを観戦したところ、そのうち何らかの理由で試合中止が発生したのが3回。年5回という回数が多いか少ないかは知らんが、6割の確率で不完全なものが提供されるイベントというものなかなかである。
「近藤まさかのKO負け。コーンソーンのアッパーに沈む。てか、ボクシング興行って中止率高杉君じゃない?」
それこそ「東京→新大阪までの新幹線に乗って、5回中3回は名古屋までしか行きません。でも、料金は常に満額です」と言われているようなもの。ぼったくり以外の何物でもない。
なお「ボクシングのチケットは高い」と言ったところ、「この値段で7、8試合も観られるんだから1試合に換算すれば高いとは思わない」と怒られたことがあるが、いやいや、中止だらけでイベントとして成立してねえじゃんw
「値段/試合数」という超絶謎理論も大概だが、そもそもイベントの成立自体がギャンブル化している時点でスタート地点にすら立てていないのだが。
そんな感じで久しぶりにあの喪失感を思い出したわけだが、ようやく本題。
「試合中止が発生しないボクシング興行を見分ける3つの方法」と題して、ここから先は試合中止のないボクシング興行を選ぶ方法を考えてみようと思う。
「バカ高いチケット代を払って失敗しない方法」というか、いわゆる精神を健康に保つための方法というヤツ。
一応言っておくと、半分以上ネタなので気楽に読んでいただければ幸いである。
試合中止が発生しないボクシング興行を見分ける方法その1
「過去に体重超過歴のある選手を避ける」
まずはコレ。
非常に単純だが、割と確実性は高いと思う。
体重超過歴があるということは、その時期に減量に苦しんでいたということ。階級アップできない外的要因があるのか、突然泥沼にはまったのかは不明だが、もう一度同じ状況に陥らないとは限らない。
また体重超過が起きても試合が決行されるケースも多いため、「この程度なら何とかなるかも」と思っている可能性も高い。
もちろん一度の失敗から学んで改善する選手が大半だとは思うが、避けられるものなら避けておきたいところ。
例:ルイス・ネリ、マーロン・タパレス、比嘉大吾
試合中止が発生しないボクシング興行を見分ける方法その2
「頻繁に階級を変える選手を避ける」
続いてはコレ。
ボクシングは全17階級と細かく体重が分けられている競技で、その分階級ごとの行き来もしやすい。
ただ、頻繁に階級を変えるということはそのつど体重の増減を繰り返すことでもあるため、どうしても体調が安定しにくい(と思う)。試合当日の好不調はもちろん、適正階級を見失う可能性もある。
また複数階級制覇を目指して階級アップする選手より、一度上げた階級を下げる選手の方が危ない気がする。何とも言えないところだが、試合中止を回避するには階級を下げた選手を避けるのが無難かなと。
例:エイドリアン・ブローナー、フリオ・セサール・チャベスJr.
「ジェイコブスvsチャベスJr.決定? 僕がチャベスJr.をあきらめきれない理由」
試合中止が発生しないボクシング興行を見分ける方法その3
「行かない」
そしてラスト、3つ目の方法はコレ。
すべての現地観戦を諦め、ストリーミング等の有料チャンネルも解約する。
ボクシング観戦は地上波のみに絞り、極力深入りせずに余計な情報を遮断する。
何だかんだでこれがもっとも確実に精神の健全さを保てる方法である。
うんまあ。
要はそういうことですよ。
上述のように、ボクシングイベントのチケットはバカ高い。
後楽園ホールは座席の座り心地も最悪だし、自分の席を守らない輩ばかりが目について毎回気分を害する。
その上、試合中止が頻繁に発生するため値段に見合わないことこの上ない。
これを回避するもっとも有効な方法は、現地に行かないこと。
つまり、なるべくボクシングとの関わりを減らすことである。
・体重超過は選手だけの責任なのか
・管理する側のジムに責任はないのか
・選手、トレーナーともに水抜きの知識がないのが要因
以前にも言ったが、僕はこの辺の議論にはお腹いっぱいで、もはや「そっちで勝手にやっててください」状態である。
そんなことより僕の財布のケアをせいという話。
責任の所在や選手のケア以前に、バカ高い金を払って不完全なイベントを提供される側のケアはどこ行った? みたいな。
試合中止はデートの前日ドタキャンに似ているとは言ったが、そもそもデートのドタキャンは金銭が発生しねえからな。先払いでチケットを購入しているボクシング興行とはまったく別物だよな。
「盛り上がりが遅れてやってくる? 亀田京之介の売り込みに飲み込まれそうww」
・ルイス・ネリのような選手をリングに上げるな
・ボクシング界の未来を考えれば即刻追放すべき
といった声も山ほど聞こえてくるが、それもどうでもいい。
恐らく今後もルイス・ネリはリングに上がり続けるし、ネリ以上にタチの悪い選手が現れないとも限らない。
それならいっそのこと自分がいなくなればいい。
「ルイス・ネリ追放!!」とできもしないことを叫ぶより、自分がいなくなる方がはるかに手っ取り早い。
などなど。
諸々の理由で、前向きに考えていた12月の「全日本新人王決定戦」の現地観戦を見送ろうかと悩み中である。
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