応援しない理由が見当たらん中谷正義vsテオフィモ・ロペス。勝てばvsリチャード・コミー? 通過点の試合を無傷で乗り切れ【予想・展望】
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2019年7月19日(日本時間20日)、米・メリーランド州で行われるIBF世界ライト級指名挑戦者決定戦。東洋太平洋同級王者でIBF3位の中谷正義がランキング4位のテモフィオ・ロペスと対戦する。
中谷正義、7月に米国でロペスと無敗対決 勝者が世界挑戦 https://t.co/cA7D3Ee1tM
— スポーツ報知 (@SportsHochi) 2019年5月9日
日本の中谷正義が指名挑戦者決定戦に挑む。
相手は戦績13勝11KO無敗のテモフィオ・ロペス。現在5連続KO勝利中で、いずれは現PFP No.1のワシル・ロマチェンコとのビッグマッチが期待されるトッププロスペクトである。
対する中谷正義は東洋太平洋タイトルを11度防衛中。こちらも18戦全勝12KOと無敗の戦績を誇る。本人はKO率の高い相手との対戦も「通過点」「無傷で勝ちたい」「心配なのは食事だけ」「一方的な試合になる」とコメントするなど、絶対の自信を見せているとのこと。
5年以上東洋太平洋王座を守り続けた経験を活かし、世界にアピールできるかに注目が集まる。
「中谷正義惜しい! テオフィモ・ロペスに判定負け。でも間違いなく通用するとは思ったよね。5Rまで粘れば大健闘とか言われてたけど」
中谷正義vsテオフィモ・ロペスキター!! 不利予想? だからどうした。応援しない理由が見当たらないわ
やっべ……!!
中谷正義vsテオフィモ・ロペスが決定しちゃったよ……。
この試合については数日前からちょくちょく話題になっていたのだが、実際に会見のニュース記事を読んで「いや、すげえわ」と。
また、中谷正義という選手を初めて観た際に「何こいつ、めっちゃええやん」と衝撃を受けた覚えもある。何とも言えないが、ライト級でなければとっくに世界タイトルマッチが実現していてもおかしくないくらいの実力者なのではないか。
以前にもちょろっと申し上げたが、S・ライト級のセルゲイ・リピネッツになら勝てる可能性が十分ありそうな気がする。
「ジョシュ・ウォーリントンがキッド・ガラハドに完勝で2度目の防衛。英国強者対決ばっかですげえな。ガラハドはブルックには見えなかった」
その中谷正義がついに指名挑戦者決定戦の舞台に上がる。しかも対戦相手はスター候補のテモフィオ・ロペス。この状況に僕のテンションは完全におかしなことになっているww
で、何?
この試合に勝てば、次戦以降にIBF王者リチャード・コミー、もしくはワシル・ロマチェンコへの挑戦が現実味を帯びるって?
とんでもねえなオイ。
大方の予想では厳しいという意見が多いようだが、そんなことはクソ関係ない。
東洋レベルとは段違い?
ロペスはモノが違う?
判定までいけば大健闘?
いや、知るか。
今回に関してはマジで応援しない理由が見当たらない。
米・ロサンゼルスでレイ・バルガスとの統一戦に挑む亀田知毅と同様、無条件で日本人選手を応援しようと思える試合である。
「亀田和毅vsレイ・バルガス予想。テンション爆上げだけどキツそう…」
全否定or全肯定の窮屈な世界ww 「厳しいけどがんばれ」という普通の意見はないのか
また、会見でのやたらと強気な発言に疑問を呈する声も聞こえてきたが、それも知らん。
別に相手を貶したわけでもないし、舐めているわけでもない。
「相手は強いけどがんばります」といった模範解答よりもよっぽど印象に残る。むしろ前向きでええやんけというくらい。
てか、普段は「強いヤツとやれ」「ガチなマッチメークでなければファンは興味を示さない」と喚き散らしているわりに、実際にこういう試合が決まると「勝てるわけがない」「あっさりKOされる」「5Rまでもてば大健闘」といった声が一斉に挙がるのは何なのだろうか。
で、負けたら負けたで「やっぱり」「こうなるのはわかってた」云々でドヤるって……。
全員が全員、井上尚弥みたいなスペシャルなヤツになれるわけじゃないんやで?
そりゃあアナタ、置きにいくようなマッチメークが増えるに決まってるわな。
「井上尚弥w 理不尽な左と意味不明なタイミングでロドリゲスを片付ける。パワー勝負に切り替えた瞬間だったな」
かと思うと、「ファンは与えられたものを観て騒いでりゃいい」「プロのすごさがわかれば選手を好き勝手に評価なんかできなくなる」という思考停止謎理論が聞こえてきたりもする。
違うでしょww
何でそんな極論vs極論、0か1かみたいな話になんのよww
「厳しいかもしれないけどがんばれ」「クッソ応援するぞ」というごく普通の意見でええやんけww
ちなみに会場はここでいい? のかな?
「MGM National Harbor | The Theater」
現地時間5月25日にネクストメイウェザー(何人目?)の呼び声高いデビン・ヘイニーの試合が組まれてますね。てか、実はコイツもライト級なんだよな……。
「久保隼が徐燦(シュ・チャン)にKO負け。敵地で散り、2階級制覇ならず。久保隼への罵詈雑言が井岡vsノクノイ戦並みに酷過ぎる」
勝敗予想は中谷正義の9RKO勝利。ロペスの爆発力を抑え込みやがれ
アホみたいに前置きが長くなったが、そろそろ肝心の試合について。
とりあえず、今回の勝敗予想は中谷正義の9RKO勝利でいきたいと思う。もちろん僕の希望を大いに含んでいることは言うまでもなく。
というか、12回戦でいいんですよね? 小原圭太もそうだったし。
「ライアン・ガルシアvsホセ・ロペス、小原佳太vsアブドカクロフ、カバラウスカスvsロビンソン振り返り」
まずテオフィモ・ロペスについてだが、以前にも申し上げたようにこの選手が得意とするのはカウンター。L字気味の構えとクネクネディフェンスを駆使して初弾をかわし、戻り際に鋭いカウンターを被せる。相手が怯んだ瞬間を狙って踏み込み、激しい追撃を浴びせるスタイル。
一瞬の爆発力やパンチのスピード、当て勘などは凄まじいものがあり、これまでもディエゴ・マグダレノやエディス・タトリといったタイトルマッチ経験者を問題にせずにKO勝利を重ねている。
その反面、追い足がある方ではなく、あまりバックステップも利かない。ディフェンスは上体の動きによる見切り中心のため、鋭いリードにカウンターが間に合わずに顔を跳ね上げられるシーンも目立つ。
また、基本的にパンチは単発で自分から攻めるタイプでもなく、近場で強い連打を浴びて後退させられたりもする。
身体能力や1発の破壊力、精度にはかなりの差があるが、個人的には強化版アンドレ・ベルトというイメージ。
「噂のテオフィモ・ロペス。スーパースター候補はイキりが止まらない。リチャード・コミーには勝てそうか?」
案外得意なタイプなんじゃない? デカくて動ける中谷正義がロペスをKOするからまあ見とけ
そして、恐らく中谷正義はこの手のタイプが得意。
井岡ジム所属選手の特徴? でもある鋭い左リードとボディ打ちに加え、前後左右への動き、見切りのよさ、カウンターのセンスなど。
追い足のないクネクネカウンター使いを攻略するネタは一通り持ち合わせているように思える。
何よりデカいのがいいよね。
身長173cmのテモフィオ・ロペスに対し、中谷正義は182cm。当然リーチも中谷の方が長く、同時にパンチを出せば確実に先に届く(はず)。
鋭いジャブと前後左右への動きでロペスの前進を止め、一歩前へ。
中間距離でロペスに先に手を出させ、そこにカウンターの右を被せる。さらにもう一歩近づき打ち下ろし気味の連打を浴びせ、相手の反撃姿勢が整う前にバックステップで安全圏に退避。
遠い位置からのボディで徐々に疲弊させ、最後は再び顔面へ。
この選手が苦手とするのは間合いの外からすっ飛んでくるタイプだと想像するが、幸いテオフィモ・ロペスはそういうスタイルではない。パンチスピードに面食うことなく左ジャブが通用すれば、そこそこ勝機はあると思う。
あとはアレか。
2013年前後の荒々しさを取り戻せればもっといいかな? みたいな。
「日本で中・重量級に人材が集まらない理由? 逆に何でメキシコでは人材が集まるの?」
いやまあ……。
本音を言うと、予想どうこうは当たろうが外れようがどちらでもいい。
とにかく今回は中谷正義に勝ってもらいたい。そして、顎が外れるほど驚かせていただきたいww
それだけの話である。
クリストファー・ディアスに勝利した伊藤雅雪以降、岡田博喜、小原圭太、船井龍一(他にもいたっけ?)と海外のリングで日本人選手の敗戦が続いているが、中谷正義なら大丈夫なはず。
なぜなら僕がそう決めたから。
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