村田が香港でベドロソと対戦!! 世界戦に突き進む村田のプロ10戦目を予想する!! 13勝11KOの強打者を退けられるか?

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香港夜景イメージ
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WBC世界ミドル級5位の村田諒太が、2016年5月14日に香港でフェリペ・サントス・ペドロソと対戦する。

プロ10戦目となる村田諒太。前回のアレハンドロ・ベガ戦では2RKOと快勝しているが、今回の相手はKO率の高いボクサーファイター型である。2016年内の世界挑戦に向けて、無事退けることができるだろうか。
なお、試合は10回戦で行われる。

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パワーファイター同士の激突。村田の身体の強さがものを言う?

今回の相手であるフェリペ・サントス・ペドロソは13勝(11KO)1敗の右ボクサーファイター。
ガッチリガードを固めてにじり寄り、自分の距離になったところで左から連打を打ち込んでいくというファイタータイプである。攻防分離の傾向も見られ、村田と若干似ているスタイルといっていいのではないだろうか。

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前に出るのが持ち味のペドロソではあるが、圧力の強い相手をやや苦手とする傾向も見られる。
自分が圧力をかけて前に出られているうちはいいが、相手に押し込まれると一方的に下がらされてしまうのである。ロープ際で反撃する気の強さも持ち合わせてはいるようだが、後傾姿勢のまま出すパンチにそこまで破壊力は感じられない。

さらに一発一発のパンチを相当腰を入れて強振するために連打自体はそこまで続かないし、スピードもあまりない。

いかにフィジカルで負けないか、どれだけ前に出て自分の距離を保ちながら試合を進めることができるかにすべてがかかってる選手といえるのではないだろうか。

要するに勝負の分かれ目は村田とペドロソ、どちらのフィジカルが上かである。どちらがより前に出る圧力の強さを持っているか、勝負はほぼそれだけだと言っても過言ではない。

そして、僕はこのパワー勝負に勝つのは村田ではないかと思う。それもそこそこ圧倒的に。

申し上げたようにペドロソは村田と同様、攻防分離の傾向がある。そのため、ボディ打ちの得意な村田にとっては上下の打ち分けで崩しやすい。さらに上背も村田の方があるので、右の打ち下ろしをテンプルに叩き込めばそのまま試合を終わらせることができる可能性も高い。

持ち前のフィジカルで圧力をかける。
防御一辺倒に追い込み、亀ガード状態にさせる。
顔面へのパンチを意識させたところで得意のボディを打ち込む。そこからの右ストレートへつなぐ。相手が下がったところにさらに追い打ちをかけての右フックをテンプルに。頭が下がったところを上からとどめの右。
こんな感じでKOできれば最高ではないだろうか。

逆にピンチに陥るとしたら、上述のとおりパワー負けしたときだろう。
ロープ際に追い込まれて上体を起こされ、懐に入られて連打をもらう展開である。
ないとは思うが、万が一パワーで負けるようなことがあれば村田はかなり劣勢に追い込まれる可能性が高い。ロープを背負わされてくっつかれたまま連打を浴びる展開。流れを変えるきっかけを掴めずにズルズルと時間が経過する最悪の試合である。

だが、ペドロソという選手を見ていると、自分のパンチが当たる距離感が非常に小さいことがわかる。離れていてはダメだが、近づき過ぎてもダメ。相手との間にある程度のスペースがないと自分のパンチが当たらないのである。
なので、もしペドロソに押し負けるような場合は自分から思いきり近づいてパンチを出せなくしてやればいい。そうすればたぶんペドロソは何もできなくなる。

まあ、それをやると村田もパンチも出せなくなるので、試合がさらにグダグダになるだろうが。

勝敗予想は村田の3RKO勝ち。力の差を見せつけての圧勝を希望

今回のペドロソは前回のアレハンドロ・ベガよりは強いと思うが、十中八九問題ないといってもよさそうな相手である。

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印象としては「またいい選手を見つけてきたな陣営」という感じだろうか。
村田の小型版というか、小細工がなく村田との噛み合わせもいい。スケールの大きさも感じない。オリンピック上がりの無敗ホープがプロ10戦目を鮮やかに飾るには絶好の相手といえそうだ。

勝敗予想としては村田の3RKO勝ち。今回はこれでいきたいと思う。
村田が持ち前の圧力でペドロソを押しまくって、力技でのKO勝ちを収めると予想する。
逆に前半のうちに倒せないようだと、それは両者のパワー差がそこまでなかったということになる。その場合は意外とポイントが拮抗する試合になるのではないだろうか。最終的に勝つのは村田だとは思うが、もしかしたら中差判定勝ちという何ともコメントしづらい結果になる可能性もわずかにある気がする。

前回のアレハンドロ・ベガ戦が爽快なKO勝ち。そして今回のペドロソ。この試合で再び豪快なKO勝利を飾ることができれば前々回のラスべガスでのガナー・ジャクソン戦のモヤモヤも払拭できる。無敗のホープに自信をつけさせるプランとしてはすばらしい流れではないだろうか。着実に世界戦線に殴り込む準備が進んでいるとみていいだろう。

「村田諒太の課題が見えた? 実力は? ガナー・ジャクソンに判定勝ち」

年内に世界戦を目論む選手の歩みとして正しいのかは知らん。

ラスベガスでクロフォードvsポストル戦のアンダーカードだってよ!! すっげえなマジで

なお、2016年7月に行われるテレンス・クロフォードvsビクトル・ポストル戦のアンダーカードに村田が出場することが内定しているとのことである。
この試合を問題なくクリアすることを条件だが、何とも気の早い話である。

というか、これがマジならすごい話である。
興奮が止まらないことこの上ない。

「ビクトル・ポストルやべえ!! 強いボクサー見つけた!!」

クロフォードvsポストル戦は僕が2016年に最も期待しているカードの1つで、個人的にセルゲイ・コバレフvsアンドレ・ウォード戦に匹敵する好カードではないかと思っている。

「アンドレ・ウォード降臨!! サリバン・バレラを大差判定で下してL・ヘビー級のテストマッチを楽々クリア!!」

そのビッグイベントに日本人ボクサーが出場する。
たまらない。

「テレンス・クロフォード防衛!! ハンク・ランディを5RでKOに沈める見事な勝利!!」

しかし毎度のことながら村田の恵まれっぷりには驚かされるばかりである。帝拳ジムの交渉能力が卓越しているのか、トップランクに相当気に入られているのかはわからないが。
パッキャオ戦のアンダーカードを断ったという噂もあるし、初のラスベガスであれだけクソつまらない試合をしても「次を見てみたい」と言われる。ボクシング新興国No.1である中国マカオからも声がかかり、前回は上海の会場の旗揚げイベントである。

さっさと世界ランカーとやれというヤジも聞こえてくるが、実際これだけ恵まれている選手もなかなかいないと思う。

散々海外での試合を望みながら実現しない内山や、念願のラスベガスでのドネア戦がラストマッチになった西岡など。それらの選手と比べると、境遇の違いに驚くばかりである。日本の名選手たちの悲願をあっさりと叶えていく姿は驚愕以外の何物でもない。これも人気の高いミドル級であればこそなのだろうか。

「内山国内防衛ワロタ _( ̄▽ ̄)ノ彡 だから言っただろww 大田区総合体育館を想定しておけと」

人気階級ゆえに順番がなかなか回ってこないという難しさもある反面、人気階級ゆえに勝ち続ければ注目度の高いリングに上がりやすいということでもあるのか。マッチメークに関しては本当に詳しくないのでわからないのだが。

勝てるかどうかは別にして、この調子なら年内の世界戦もタイミングさえ合えば実現できるのではないだろうか。勝てるかどうかは別にして。

「コバレフ圧勝!! 試合後にチキンソン呼ばわりでなぜかWBC王者を挑発ww」

とりあえず今回の試合はしっかり勝ってもらいたい。
内容でも圧倒して、できれば早いラウンドでのKOをお願いしたい。

年内の世界戦どうこうより、とにかくクロフォードvsポストル戦のアンダーカードという大チャンスを逃さないでもらいたい。
しかも場所はラスベガス、MGMグランド・ガーデン・アリーナである。あのテレンス・クロフォードが29戦目にして初めてたどり着いた舞台に、わずか10戦のキャリアしかない日本人が立つのである。絶対に逃してはいけないチャンスだと思う。

もしかしたらクロフォードvsポストル戦が地上波で放送されるというサプライズも……。

それはないか。

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