村田vsバトラー予想。ロブ・ブラントVol.2のラッシュでKOを目指せ。「圧力をかけられたら何もできない」のはマジだと思うぞ【予想・展望】
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2019年12月23日、神奈川県・横浜アリーナで行われるWBA世界ミドル級タイトルマッチ。同級王者村田諒太がランキング9位の挑戦者スティーブン・バトラーと対戦する。
今年7月にロブ・ブラントとの再戦を制し、見事王座返り咲きを果たした村田諒太。
今回の初防衛戦では、戦績28勝1敗1分のスティーブン・バトラーの挑戦を受ける。当初バトラーはWBO王者デメトリアス・アンドラーデへの挑戦権を持っていたが、村田の方が分があると判断したため今回の試合が実現するとのこと。
また28勝のうちKOが24と、1発で試合を終わらせる強打も持ち合わせるなど、村田にとっては前戦に続いて強敵を迎えることとなる。
最終目標と公言するゲンナジー・ゴロフキン戦実現のためにも取りこぼしは許されない一戦。年末の横浜アリーナに注目である。
「村田覚醒? 強敵バトラーを壮絶左フックで5RTKO。ついに自分の馬力に気づいちゃったか? 前に出て腕を振れば相手は下がる」
拳四朗vsアルバラード中止マジか…。村田の試合に切り替えるしか…
ロブ・ブラントとの再戦にスカ勝ちした村田諒太が迎える初防衛戦。
正直に申し上げると、僕は当初、あまりこの試合に興味がなく。
先日の会見も「試合まで2か月以上あるのに、また日本に呼びつけとるんか」「相変わらずの超絶厚遇だな」といった感じでボーっと眺めていた。
ところが。
アンダーカードで予定されていた拳四朗vsフェリックス・アルバラード戦がアルバラードの体調不良で中止とのこと。かなり愕然としたのだが、やむを得ずこの試合に向けてテンションを上げることにした次第である。
「拳四朗vsペタルコリン予想。うん、これは勝てるんじゃないか? ペタルコリンはいい選手だけど、ジョナサン・タコニンよりもやりやすい?」
「うっそだろ……。拳四朗vsアルバラード中止かよ」
「一番楽しみな試合だったのに……」
「しょうがないから村田の試合で我慢するか」
失礼極まりない話なのだが、今回は村田諒太を滑り止めとさせていただいた。
まあでも、気管支炎って地味にキツいからな。仕方ないよな。
「拳四朗、来月23日の統一戦が中止に アルバラードが急性気管支炎を発症と米報道」
スティーブン・バトラー、割といい選手じゃない? リーチが203cmってすごいね
対戦相手のスティーブン・バトラーの試合をざっと観たところ、なかなかいい選手に思えるのだがどうだろうか。
身長183cmと上背は村田とほぼ同じ。
リーチに関しては驚きの203cmとのこと。
これが本当かどうかはわからないが、確かに距離が遠く踏み込みも鋭いためリーチがより長く感じる。
加えて左右に動く足もあり、間合いの一歩外に相手をくぎ付けにするスタイルと言えるのではないか。
恐らく「左リードでスペースを確保→右ストレートにつなぐ」流れを得意としているのだと思うが、あの左は試合の流れを握る上で相当邪魔になりそう。
ロブ・ブラントの連打もめちゃくちゃやっかいだったが、バトラーの鞭のような左もめんどくさい。仮に村田がバトラーの左で出足を止められた場合、苦戦を強いられるかもしれない。
「テテ負けたの!? カシメロ勝ったの!? フィリピンの腕力大王がバンタム級の長い人をワンパンで沈める」
ガードを固めてじっくり前に出るスタイルの村田にとってはなかなか難しい試合と言えそうである。
村田はゴリゴリ前に出て接近戦で仕留めろ。序盤でバトラーを消耗させて、なるべく早く自分の間合いに入れ
表題の通りなのだが、村田は今回、接近戦でゴリゴリ攻めるべきかなと。
バトラーの試合は2019年5月のビタリ・コピレンコ戦、KO負けを喫した2017年1月のブランドン・クック戦を観たが、この選手を攻略するにはとにかく近場での打ち合いが有効になる。自分の間合いで対峙しているうちはいいが、懐に入られるとバタバタし始める印象が強い。
下記の記事でも村田本人が「バトラーは前に出たら強いけど、逆にプレッシャーをかけられたら何もできないところがある」とコメントしているが、マジでその通りなのではないか。
村田諒太「上下に打ち分け、たくさん手数出す」 12.23初防衛戦に向け“仮想バトラー”も来日 https://t.co/hSXw0zxTub pic.twitter.com/jD6xr3zNiw
— ボクシングビート (@beat_macc) November 14, 2019
さらに懐に入られると身体を丸める癖があり、左ボディで盛大に足が止まるシーンが目につく。
また、左リードを多用する分顔面が空きやすく、右のオーバーハンドの被弾も多い。
KO負けを喫したブランドン・クック戦ではクックの執拗なボディ攻撃に苦しめられ、顎が上がったところに右フックを被弾してダウン。何とか立ち上がったもののダメージは深く、レフェリーがストップを宣告している。
そう考えると、「左ボディ→左で相手の頭を押さえる→右の打ち下ろし」という村田の必勝パターンは案外ハマる可能性が高いかもしれない。
序盤にどれだけバトラーを消耗させられるか。
どの段階で村田が自分の間合いまで近づけるか。
何となくだが、この2点が見どころになりそうな気がする。
「クロフォードさすが。カバロウスカスを9RTKO。もっと無双してほしかったけど。マジでミドル級に上げるの?」
勝敗予想は村田諒太の10RKO。序盤でバトラーを消耗させろ。ロブ・ブラントVol.2を再現できれば理想だけど
今回の勝敗予想だが、希望も込めて村田諒太の10RKO勝利でいきたいと思う。
正直に申し上げるとよくわからないのだが、村田の強フィジカルを活かしたプレスがバトラーのリーチをかいくぐると予想(希望)して。
試合展開としては、恐らく村田はいつも通り。
ガードを上げてグイグイ前進し、左リードで相手にロープを背負わせてから左ボディ→打ち下ろし気味の右。硬いブロックとフットワークを駆使したプレスでねじ伏せにかかる(はず)。
それに対し、バトラーは長いリーチを活かした左リードとガードの外からの右で迎えうつ(はず)。
L字気味の構えから打ち込む鞭のような左で間合いを作り、鋭く踏み込み右ストレートをねじ込む。この選手が力を発揮するにはある程度のスペースが必要になるため、とにかく村田の正面に立たない、懐に入られないことが重要になる。
なので、理想を言えばロブ・ブラントVol.2の再現がもっとも望ましい。
開始直後からフルスロットルで強引に距離を詰め、無理やり自分の間合いを作って腕を振る。
左の強振で相手を下がらせ反撃の余裕を与えず、なるべく早い段階で左ボディ→右打ち下ろしの必勝パターンに持ち込む。
前戦と同様、2、3Rで決着をつけるくらいの勢いでねじ伏せにかかるのがいい。
「やったぜ村田JUST DO IT.マイナビ諒太!! ロブ・ブラントを2Rで葬り王座返り咲き。辞めなくてよかったなオイ」
ただ、そこをバトラーにしのがれた場合、中盤以降にガス欠を起こす恐れがある。
ロブ・ブラントとの1戦目でも中盤からガクッと失速したが、今回はさらにその危険度が高い。前に出る足が止まると、バトラーの右打ち下ろしの餌食になる可能性が一気に高まる。
長い左を鉄壁のガードで防ぎつつ、右ストレートを打つスペースを与えない。
バトラーを糞詰まりにしたままラウンドを稼ぎ、その上で後半勝負に向けて体力を温存する。
やはり上述の通り、序盤にどれだけボディでバトラーを消耗させられるか、どのタイミングで自分の得意な間合いに入れるかが重要になると思われる。
まあ、ブランドン・クックのプレスにバトラーがいっぱいいっぱいだったことを考えれば、今回は普通に村田が勝つんじゃないの?
知らんけど。
なお、個人的に村田のダウンシーンが観たかったりもする。
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