村田がブランダムラを圧倒して防衛。お見事だった。てか村田の「目標はゴロフキン」発言にワロてまうんだがw 悪意はないけど【結果・感想】
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2018年4月15日、神奈川県にある横浜アリーナで行われたWBA世界ミドル級タイトルマッチ。同級王者村田諒太vs同級6位エマヌエーレ・ブランダムラの一戦は、8R2分56秒TKOで村田が勝利。初防衛に成功した試合である。
「村田はブラントに勝負師として負けてる。準備、経験、覚悟。すべての面でブラントが上回り完勝。文句なしの感動的な試合」
試合開始からいつものようにガードを上げてプレッシャーをかける村田に対し、ブランダムラは絶え間なく左右に動きながらカウンターを返す。時おりコーナーに詰まるものの、致命打を受ける寸前で脱出。
前評判では村田の圧勝予想が大半を占めたが、思った以上の善戦を見せる。
「嗚呼ゴロフキンww マーティロスヤンがんばったけどな。ゴロフキンの衰え? あると思います」
だが、ダメージと疲労の蓄積によって徐々に動きが鈍り始めるブランダムラ。
中盤以降、村田のプレスをまともに受けるシーンが目立つ。
そして8R後半。
村田の軽い左からの右フックを側頭部に被弾したブランダムラが、崩れ落ちるように膝をつく。
一度は立ち上がったものの、ダメージは甚大で足元がおぼつかない。
それを見たレフェリーが試合をストップ。
8R2分56秒、村田のTKO勝利が決定した。
「比嘉大吾が9RTKO負け。体重超過で王座剥奪、連続KOも途切れる。てか、新王者ロサレスすげえいい選手」
なお、試合後のインタビューで村田は改めて「ゴロフキン戦を実現させたい」とコメント。ビッグマッチを期待するファンを大いに沸かせた。
「ウィリー・モンローJr.が村田に挑戦だと!? ロサレスvsバーンズ、テクアペトラvsビーモン、モンローvsマシエル振り返り」
やっとDAZNで村田の試合を配信するのかよ。「アンバサダー」ならもう少し扱ってほしいよね
まず、僕はこの試合を完全に流して観ていた。
「どうせ村田の楽勝だろ」と思っていたし、十中八九前回のヌジカム戦と似たような展開になる。
村田の試合運びは確かにお見事だけど、同じような展開を何度も見せられてもねぇ……という思いがあったりなかったり。
なので、DAZNの見逃し配信で改めて視聴した次第である。
「DAZN for docomoを契約。利用した感想は? Jリーグファン激怒のDAZNはあり? なし? 使える? 使えない?」
というか、やっとかよDAZN。
村田を「アンバサダー」なるものに起用してるのに、なぜ試合を流さねえんだよとは思っていたが。DAZNのロゴが入ったトランクスも使ってたよな確か。
日ハム西川、浦和レッズ槙野、DeNA山﨑と同格扱いで出演しているわりに、扱うコンテンツの量には凄まじい差がww
おおかた地上波との兼ね合いだと想像するが、それでも見逃し配信くらいしてくれよと思っていたのがようやくである。
「村田諒太がやっぱりロブ・ブラント戦。ビッグマッチへの足掛かり? 結構いい試合になりそうな…」
これをきっかけに、日本の他の世界戦もちょぼちょぼ扱ってくれればなおいい。
テレ東はボクシング中継から撤退したし、視聴率男の井岡一翔が引退したTBSもボクシング中継に対するテンションがダダ下がり。
世界戦をストリーミングで配信するタイミングとしてはちょうどいいんじゃないの?
まあ、ボクシングをライト層に広めようという目的からは若干ズレる気もするが。
「ライアン・ガルシアとかいう右構えの清水聡がジェイソン・べレスに苦労しつつも3-0で勝利。打倒デービス? マジで?」
村田はさすがだった。そして、ブランダムラにとっては地獄のような試合だった
話が逸れたが試合の感想を。
やっぱり村田はさすがだったなと。
ブランダムラはめちゃくちゃがんばったし、予想記事でも申し上げたようにそこそこいい選手。試合が決まった際は散々酷評されていたが、僕にはそこまで悪いようには見えなかった。
「村田V1戦はブランダムラさんと横浜アリーナで。ええやん、東京ドーム開催に向けて前進してる」
全体的に動きが柔らかく攻撃の芯を外すのがうまい。
このタイプがディフェンスを重視すれば、KOするのは相当難しい。
それを試合後半でしっかり仕留めたのだから、さすがはフィジカルモンスター村田諒太である。
「亀田興毅現役最後の復帰戦を観に後楽園ホールに行ってきた。あ、目的は亀田和毅の試合です」
また、ブランダムラにとっては今回は地獄のような試合だった気がする。
この選手の持ち味は角度と距離を調整+スピードを活かしたカウンターだが、はっきり言って村田のようなタイプとは最悪の組み合わせだった。
「チャーロ兄圧勝やね! センテノを2RKOに沈めて暫定王座獲得。村田諒太との違いが明確でおもしろかった。フィジカル上位の優位性」
1発目のリードにカウンターを被せて連打を寸断し、サッとサイドに回り込みたいブランダムラ。
だが、中間距離で村田が手を出さないのでカウンターを合わせようがない。
「リナレスがロマチェンコにKO陥落。あ〜惜しい。もう少しだったけどな。これがスピード&パワーの偉大さ」
やむを得ず自分から手を出すのだが、村田の固いガードを突き破ることはできず。逆にパンチの戻りに合わせて距離を詰められてしまう。
「チャーロvsセンテノ予想。センテノに圧勝すればミドル級のチャーロ兄の疑いが晴れるかな?」
対する村田は、左右に動き回るブランダムラの正面を外さず距離を詰め、カウンターが機能しない位置まで近づく。
十分にプレスをかけたところで狙いを定め、強烈な左を1発。さらにもう一歩近づき、今度は打ち下ろしの右。
自分の腕が伸びる距離で、なおかつブランダムラのカウンターが出ない位置関係をキープ。絶えずブランダムラにギリギリの対応を強いる。
「おおお…ハードがララに勝ちやがった! いい試合だったな。両方がんばった。ちょっとロマvsリゴ戦ぽくも」
解説の長谷川穂積も言っていたように、ブランダムラにはキワキワの部分でスルッと逃げるうまさがあった。確かに仕留めにくいスタイルの相手だったと思う。
だが、序盤からあれだけ動き回れば体力がもつわけがない。
受けるプレッシャーも相当だったはずだし、ところどころでガードの上からパワフルなパンチをもらっていた。
中盤~後半にかけて失速するだろうなと思っていたが、案の定だったなぁと。
「京太郎vsアーロン・ラッセル感想。なるほど、前に出てストップTKOはいいね。標的はマヌエル・チャーか…。どうなるかね」
至近距離で仕留めるネタが少ないかな? ボディを警戒されて、決め手を失った感が強い
ただ、詰めの甘さというか、村田の引き出しの少なさも見られた試合だったと思う。
ブランダムラのコメントによると、今回は村田の左ボディへの対策をたっぷりしてきたとのこと。
右のガードを絶対に緩めず、左ボディの打ち終わりにカウンターを狙う。これがブランダムラ陣営の作戦だったのではないか。
「田口良一陥落。ブドラーに判定負けで統一王座防衛ならず。てか、地上波ボクシング中継なくなるんすかね」
そして、この作戦はそこそこ機能していた気がする。
村田の攻撃パターンは基本的には攻防分離。
固いガードと重厚なプレスで相手を押し込み、左ボディと右の打ち下ろしの挟み撃ちで圧殺する。
階級屈指のフィジカルと相手の正面を外さないプレスを最大限活かしたスタイルである。
「村田再戦で勝利!! 絶不調のエンダム(ヌジカム)にTKO勝ちでミドル級戴冠。疑惑の判定から因縁に終止符を打つ」
だが今回、ブランダムラに左ボディを警戒されたことで、そのパターンが微妙に崩れた(と思う)。
左ボディにカウンターを合わせられるために手数が出せず、至近距離で使えるのは右のみ。
そのため、どうしても左側への逃げ道ができてしまう。
「井上尚弥がイチローで、西岡利晃が野茂英雄? ああ、わかる。偉大な先人がおるんやで。日本人バブルが萎んだのは痛いな」
強固なガードとパリングで空間を支配し、正面を外さないプレスで追い詰める。
ここまでの流れは完璧なのだが、仕留めるネタが少ないせいで微妙に試合が長引く。
ヌジカムとの初戦でも、最後の詰めの甘さで不可解な判定負けを喫してしまった。
フィジカル重視のファイター型なので仕方ないと言えば仕方ないが、もう少し強烈なリードが打てる相手だとどうなるか? という懸念はないことはない。
たとえばダニエル・ジェイコブスとか。
「ジェイコブス大健闘!! ゴロフキンのKO記録をストップ!! でもがんばった止まりかな。倒し方は見えたけど誰ができんの?」
「目標はゴロフキン」と言いつつ、その対策がまったく見られないのが……。もちろんマッチメークが厳しいのは理解しております
なおこれは完全に余談なのだが、僕はここ最近、村田vsゴロフキン戦の話題が出るたびにこみあげてくる笑いを抑えることができないww
「公平なジャッジなんて存在しないよね。それよりジャッジを味方につけた方が建設的かな? カネロvsゴロフキンの判定結果が物議」
今回も試合後のインタビューで本人が「目標はゴロフキン」とコメントしていたが、申し訳ないことにちょっと笑ってしまった。
「ドネアvsフランプトンやっとオワタ(^▽^)/ 退屈過ぎて観てるのがしんどかった試合。いろいろキツい」
だってアナタ。
ず~~っとビリー・ジョー・サンダース対策しとるやんww
ヌジカムとの2連戦と今回のブランダムラ戦。この3戦の感想をざっと申し上げると、
「動き回る相手を追い詰める過程はすばらしいけど、近場で仕留める部分がちょっと物足りないかな。ここがもう少し向上すれば、さらに無双できる気がするよ」
って、それゴロフキン戦で必要ないしww
追いかけるも何も、ゴロフキンは自分から来るし。サイドに逃げないし。
「目標はゴロフキン」と言いつつ、やってることはばっちりビリー・ジョー対策じゃねえかww
これでサウスポーのテクニシャンでも調達してくれば、もはや言うことなしじゃねえかww
「ま~た誰得マッチww サンダースvsマーティン・マレー。痛いの大っ嫌い。絶望的に退屈で平和な試合になる予感がするぞ」
いや、本当に申し訳ない。
ミドル級のマッチメークが難しいのも、陣営が今後の戦略を吟味しているのも重々承知している。
「また弱い相手を連れてきてww」などと、 短絡的な批判をするつもりもない。
それを踏まえた上で、もう少しラスボスを想定した相手を見つけてほしいなと思っただけの話。
悪意はまったくないです。念のため。
「挑発大好きサンダース君がレミューをヒラヒラかわして大差判定勝利。試合後にゴロフキン戦を希望」
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