支配的な山本由伸。ようやく僕の知ってる山本由伸が帰ってきたよw 今年初めて千賀滉大を視聴。確かにいい球を投げてたけどぶっ飛んでいいわけでもなさそう【2025.5.27感想】

今回は久しぶりに野球の話題である。
最近やたらと忙しいせいで野球観戦まで手が回っていない。
速報やネットニュース等で結果は追っているものの、肝心の試合をリアルタイム視聴できない状況である。
先日ドジャースの佐々木朗希が故障離脱→朗希嫌い民たちがいっせいに「そら見たことか」と勢いづいていたが、僕は完全に蚊帳の外。
そもそも試合を観ていないのであれこれ言う資格もない。
フォークを見極められた山本由伸、相変わらず達人級の菅野智之、徐々に向上している佐々木朗希。佐々木朗希はもう一つ球種が必要? やっぱり早めにMLBに行ってよかったよな
で、久しぶりに時間ができたのでざーっとチェックした次第である。
具体的には
・山本由伸(ドジャース)
・千賀滉大(NYメッツ)
の2人。
千賀滉大に関しては2024年の大部分を休んだせいで興味が失せていた。
もともと能力の高さは買っていたものの、スペ体質すぎてどうにも計算が立たない。
ただ、今シーズンは開幕から好調を維持してドジャースの山本由伸と防御率トップを争っている。
「そんなにいいなら一度観てみるか」と思い、久しぶりに視聴したことをお伝えする。
山本由伸
5月27日 vsガーディアンズ
6回88球3安打7奪三振2四死球2失点 6勝3敗
まずはドジャースの山本由伸について。
今年はオープン戦から好調で、4月の月間防御率0.38と驚異的な数字を叩き出している。
ところが5月は月間防御率3.00とやや調子を落とし気味。
以前にもちょろっと申し上げたように日本人投手にとって5月、6月は鬼門である。
登板が重なって疲れが溜まってくるのと、打者が調子を上げてくるのがちょうどこの時期。今シーズン好調の山本由伸もやはり成績を落としてしまった。
山本由伸すご過ぎワロタw サイヤング賞はともかく実力はMLBの中でも一握りの上澄み。「今年はこのくらいやるよね」という水準をさらに超えてきやがった
支配的なピッチング。ようやく“いいときの山本由伸”が帰ってきた笑
だが、今回の登板は素晴らしかった。
前回のDバックス戦でMLB最多の7回110球を投げた(未視聴)わけだが、その調子をそのまま持ってきた印象。
95マイルのまっすぐを見せ球にカーブで緩急をつけつつ、右斜め下に加速するように落ちるフォークで三振の山を築く。
さらに今回は左打者の内側に食い込むカッターが効果的だった。
これは前の登板でも投げていたようだが、手元でクイっと中に入ってくるカッターで左打者は窮屈なバッティングを強いられる。
基本は外のまっすぐと同じ位置から落とすフォークのコンビネーション。
そこにカッターが加わることでより投球の幅が広がる。
6回2失点と結果だけを見ればまあまあだが、内容自体はめちゃくちゃ支配的。
僕が繰り返し絶叫してきた「山本由伸はこんなもんじゃない」「もっと上がある」の領域に到達したというか。
ようやく僕の記憶に残っている“いいときの山本由伸”が帰ってきた笑
体調面を考慮して6回での降板となったが、いこうと思えばトータル100球前後で7回もいけたはず。
いや、すげえな。
マジですげえ。
これは本気でサイヤング賞のチャンスかもしれない。
絶賛しすぎると次の登板で打たれたりするのであまり期待値を上げないでおくが笑
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千賀滉大
5月26日 vsドジャース
5.1回101球5安打5奪三振4四死球1失点 5勝3敗
そして注目の千賀滉大。
申し上げた通り僕は今シーズンこのピッチャーの試合を観たのは初めてである。
率直な感想としては「まあ、ぼちぼちかな」。
確かにいい球を投げているがぶっ飛んで素晴らしいわけではない。
この日も6回途中で100球を越えた上に四球も4つ出している。最小失点で抑えたと言っても山本由伸のような支配力はない。要所を絞める粘りの投球というのが正しい表現ではないか。
基本は93〜95マイル前後のまっすぐと“お化けフォーク”、カッターの3球種。中でも鋭角にストンと落ちるフォークはMLBでもトップクラスの希少性(だと思う)。
このフォークをカウント球、決め球両方に使いつつ90マイル弱のカッターでファールやゴロを打たせる。
ただ、全体的に抜け球も多くまとまりがない。フォークに頼ってどうにか切り抜けている感じで、各球種を高いクオリティで操る山本由伸に比べると完成度は落ちる。
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千賀滉大には究極に削ぎ落とした球種構成で行ってもらいたいけど、まあ難しいよね
また時おりスライダー(スイーパー)やカーブも投げているが、正直ビミョい。一級品のフォークやカッターに比べて一段劣る。
ここをうまく使いこなせればもっと楽ができるのは明白だが、個人的には千賀にはさらに尖った方向に突き進んでほしい。
マジな話、このピッチャーを初めて(2013年)観たときの衝撃は今も覚えている。
ここからカッターを覚えて先発投手として洗練されていくわけだが、フォークの落差だけで言えばこの時期がNo.1。
それこそリリーバーとして20代半ばで渡米した世界線にはめちゃくちゃ興味がある。
なので、僕の勝手な希望としては千賀には「まっすぐ、フォーク、カッター」の構成を極めてもらいたい。
球種を増やして器用に立ち回るのではなく、とことんまで削ぎ落としたシンプルな投球パターンでゴリ押しする完成形を観たい。
まあ、実際には右打者へのツーシームを取り入れる(この日も2、3球投げていた)など投球の幅を広げる方に向かっているのだが。
「千賀滉大、右打者対策の新球『ツーシーム』を試運転」
MLBで長くやるためにはそっちの方がいいのはわかりきってますからね。
大谷翔平背番号17 野球 Tシャツ ジャージ ユニフォーム 野球ユニフ半袖
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