ベルチェルトに三浦隆司完敗……。対策されてたなぁ。何もさせてもらえなかったなぁ。そして、ベルチェルトはよく走りきったなぁ。不発のボンバー【結果・感想】

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2017年7月15日(日本時間16日)、米・カリフォルニア州で行われたWBC世界S・フェザー級タイトルマッチ。
同級1位の三浦隆司が王者ミゲール・ベルチェルトに挑んだ一戦は、3-0(119-108、112-109、116-110)の判定でベルチェルトが勝利。ベルチェルトは初の王座防衛に成功した。
 
「カネロvsゴロフキン再戦決定。デービスvsクエジャル、ベルチェルトvsバロス、ダラキアンvsヨドモンコン圧勝づくめ振り返り」
 
日本のボクシング界の期待を背負う三浦だったが、1Rにいきなりダウンを奪われる厳しい展開。
ダメージを感じさせずに前に出るものの、連打とフットワークを駆使するベルチェルトを捉えきれない。
 
「田口vsバレラ感想。ベストバウトきたか? やっぱり田中恒成に勝つ可能性のあるのは田口だよな」
 
中盤以降たびたび三浦の左がヒットするが、ベルチェルトの反応が早くダメージを奪うことができず。
偶然の反則打を利用しつつ、うまくペース配分するベルチェルトに逃げ切りを許してしまう。
 
これで戦績を37戦31勝4敗2分24KOとした三浦隆司。
今後については「まだわからない」と明言を避けている。
 
「三浦隆司が花山薫パンチでミゲール・ローマンを撃墜!! デラホーヤが早くも「年間最高試合」に認定するほどの打撃戦を制する」
 

三浦隆司、完敗でしたね。ベルチェルトの三浦対策が完璧過ぎた

ベルチェルトのアウトボクシングに完敗の三浦隆司。
 
試合を観終わった率直な感想は、「思いっきり対策されてたなぁ」といったところだろうか。
 
三浦本人も「左の届かない距離に入られた。空回りしているのを感じながら戦っていた」とコメントしているように、必殺のボンバーレフトを出す機会をほとんど与えてもらえなかった。
 
「コットvs亀海感想。あ~、亀海これでいっちゃったか。もう少しやりようがあったような気が…。頂上は高かった。コットに完敗」
 
以前の予想記事で、
 
・ベルチェルトはスピードはあるけど、フットワーク自体は不安定で危なっかしい
・2012年のオリバー・フローレス戦を観ると、サウスポーが得意ではなさそう
・フランシスコ・バルガス戦のように、得意の左を連打できるとは思えない
・足を使ってきたら三浦にチャンスがある?
・ガードの間を三浦の左が突き抜ける?
 
さらに、
 
・でも、三浦の右ガードの低さは致命傷になるかも?
・ベルチェルトに右側に回り込まれて、ガードの外側から左を打たれると危ない?
 
と申し上げている。
 
「三浦隆司vsベルチェルト予想。やることは一つ。ボンバーレフトを叩き込む。以上。ベルチェルトは相当厳しいけどガンガレ」
 
要は、足を使うベルチェルトはそこまで怖くないが、フローレス戦のように右側に回り込まれてガードの外から左を打たれるとヤバいかな? という予想である。
 
そして、結果的にはその三浦対策をベルチェルトにそのまま実行された感じではないだろうか。
「右に回り込み、死角から左を打ちまくる」
 
「京口世界王座!! アグルメドとの激戦を制す。いいですね京口! こういう試合が観たかった。最短世界一は無意味? まあ商売だから」
 

まあ、あそこまでバッチリ対策されちゃね。三浦にはどうしようもないですよ。あれだけ動きながらも強い左を出し続けられるのは普通にすごい

三浦が右足を外側に踏み込もうと前に出る。
だが、それより先にベルチェルトが左を出しながらどんどんサイドに回る。
そのままガードの外から左、間から右を通しまくる。
 
「村田ズルいww このタイミングでエンダムと再戦決定って、こんなの村田が勝つに決まってるじゃんか」
 
三浦が右ボディで進行方向をふさぎ、左を打ち込む。
それに対し、ベルチェルトは今度は逆側にステップ。
三浦がロープ際でたたらを踏む。
 
左の連打からの右。
もしくはいきなりの右から左。
 
「近藤明広がリピネッツを圧倒しながら惜敗。試合は支配してたけど、手数とヒット数がまったく足りず。やってしまいましたなぁ」
 
三浦は方向転換が間に合わず、中間距離では歯が立たない。
かといって、距離が近づけば腕を絡められて動きを封じられる。
 
「木村翔はワシが育てたww ゾウ・シミンにアウェーでジャイアント・キリング!! 大観衆の前で中国の英雄にTKO勝利」
 
三浦の左がベルチェルトの顔面を捉えるシーンが何度かあったが、絶対に正対しないポジショニングのおかげでダメージを与えることができない。
 
「コラレス陥落。マチャドのカウンターで壮絶ダウン。って、体重超過で負けるってどこのネタキャラだよw これからどうすんねん」
 
攻めて引いて、引いて攻めて。
何から何までベルチェルトのペースである。
 
後半のベルチェルトはボディとスタミナ切れでフラフラだったが、それでもうまくクリンチでごまかしていた。要所での連打は本当に効果的だったし、ラウンド後半にパンチを集めて優勢をアピールする姿勢もうまかった。
 
「やっぱりすげえなトラメイン(トレメイン)・ウィリアムズ。ウィリアム・ゴンサレスを1RKOでぶち抜く」
 
正直、あそこまで対策を徹底されては三浦にはなす術がない。
ベルチェルトがお見事だったというしかない。
 
特に、サウスポーの三浦相手でもお構いなしに左を連打してきたのはちょっと意外だった。
しかも、自分の身体ごと拳を投げ出すように打つので、リーチ以上にパンチが伸びる。もう一歩踏み込んで左を振り回したい三浦にとって、あれは相当やっかいだったはず。
 
ベルチェルトをコーナーに追い詰めるシーンが何度かあったが、基本的に組み立てもクソもない三浦は、実はあそこでできることが少ない。左をかわされて回り込まれると、ほぼ手詰まりになるのがキツい。
 
「ガルシアvsサーマン感想!! 才能の塊キース・サーマンがパワーでダニー・ガルシアを置き去りにする。まあそうなるよな」
 
そして、あれだけ激しく動きながらも強い左を連打できるのはやっぱりすごい。持久走には違いないが、キース・サーマンやクアドラスとはひと味違う長距離ランナーである。
好きじゃないけど。
 
「L・ヘビー級アツ過ぎもっと盛り上がって(^○^) バレラがスミスに大差判定勝利。神々の階級」
 

絶賛成長中のベルチェルト。バルガス、三浦の強豪に連勝したのはデカい。このままモンスター化しちゃえよ

恐らくこの選手は、今がまさに伸び盛りなのだと思う。
 
「井上尚弥がイチローで、西岡利晃が野茂英雄? ああ、わかる。偉大な先人がおるんやで。日本人バブルが萎んだのは痛いな」
 
オリバー・フローレス戦ではあれだけサウスポーに四苦八苦していたのに、今回そういう雰囲気はほとんど感じさせず。
 
もちろん三浦がフローレスほど上半身をクネクネさせないのはあると思う。
だが、あれだけ左右に動きつつ強い左で距離をキープする力強さは、フローレス戦では見られないものだった。
 
「クロフォードvsインドンゴの統一戦予想。クロフォードのランニングスキルとインドンゴの踏み込みに注目」
 
また、前回のフランシスコ・バルガス戦のネジのぶっ飛んだような連打地獄。あれが対バルガス戦の緊急措置だったことにもちょっと安心した。
あんな自分の命を削るようなスタイルで今後もいくのかと心配していたのだが、今回は本来のベルチェルトに戻っていた。
 
「ベルチェルト勝っちゃったw バルガスを流血ストップで王座奪還!! バルガスはプロ初黒星。三浦vsベルチェルト最高じゃねえか」
 
だよな。
あんな12Rを全力で走りきるような無茶を、そう何度もやられてたまるかって話ですよ。
 
「山中陥落…。ネリの猛打に4RTKO負け…。お前もか山中。こんな一気に世代交代するかね。そしてネリ恐るべし」
 
ただ逆に言うと、それがベルチェルトの柔軟さとも言えるわけで、この選手にまだまだ伸び代がある証明なのかもしれない。
 
相手を研究し、周到に準備を重ね、本番で想定外の事態に対処する瞬発力もある。フランシスコ・バルガス、三浦隆司という強豪に連勝したのはこの選手にとっては相当大きいのではないか。
 
「セルゲイ・リピネッツvs近藤明広だってさ。よーわからんけど、どうやって勝てばいいんだろね。中谷正義なら勝てるんでね?」
 
今後、身体もさらにガッチリしてくるだろうし、ひょっとしたらモンスター化しちゃうのかも。
好きじゃないけど。
 
「金子大樹引退?! マジでか。内山引退→しゃーない。三浦引退→ワカル。山中陥落→完敗だね。てか会長老害過ぎワロタww 金子引退→は?」
 

ミゲール・ベルチェルトvsジェスレル・コラレスって観たくないっすか? 僕は観たい。というか、ベルチェルトに勝てるのはコラレスみたいなタイプじゃない?

ちなみにだが、GBPとしては同日WBAスーパー王座を防衛したジェスレル・コラレスとの統一戦という構想はないのだろうか。
 
「久保隼陥落…。ダニエル・ローマンすごかった。こりゃ勝てんわ。まるでゴロフキンじゃねえかww」
 
三浦隆司に勝利したベルチェルトか、内山高志に2度勝利してGBPとの契約を勝ち取ったコラレスか。日本選手との因縁という意味でもおもしろい組み合わせだと思うのだが。
 
「内山再戦でコラレスに惜敗!! 2-1の判定でリベンジ失敗で引退か? ダイレクトリマッチはボディを効かせるものの攻めきれず」
 
というか、実はコラレスみたいなタイプが打倒ベルチェルトに有力な気がするのだが、どうだろうか。
 
コラレスのカウンターボクシングがベルチェルトの左の連打にどう対抗するか。
あの身体ごと伸びてくるような右をコラレスはかわしきれれるのか。
 
「コラレスゥゥウウ〜〜……。カスティジャノスに大苦戦の末ベルトを守る。負傷判定で3度目の防衛成功。負けに近い勝利」
 
インファイターのフローレスや三浦隆司ではサウスポーの優位性を活かしきれなかったが、コラレスのディフェンススタイルだったらどうよ? それもやっぱり対策してきちゃうの? みたいな。
 
「ガンボアvsカステリャノス感想。ガンボアの身体がデカ過ぎてアレだった。ところで内山の今後は?」
 
結構楽しみなマッチメークだと思うので、ぜひとも実現して欲しいところである。
 
そして、あわよくばコラレスに勝利してもらい、大田区総合体育館でvs内山高志Vol.3という地獄ねww
 
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