フロイド・メイウェザーvsミゲール・コット振り返り。「メイウェザー破産かも?」「マイク・ザンビディスとエキシビジョンか?」報道を受けて再視聴してみた。コットが善戦した印象だったけど【結果・感想】
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最近フロイド・メイウェザーの周辺が騒がしい(ネガティブな意味で)。
年始あたりに「破産寸前」「借金が膨れ上がっている」との情報があり、2月に入ると今度は「ショウタイムを詐欺被害で提訴した」「訴訟額は500億円以上!!」と報道される。
僕はこれらのネタを「ほほうw」と眺めていたのだが、先日の「元K-1 MAXのマイク・ザンビディスとギリシャで対戦!! かも?」にはさすがに驚いている。
「おいおいマジかよメイウェザーw」「ずいぶん斜め上から持ってきやがったな」と。
メイウェザーまさかの金欠!?ザンビディスと急きょ対戦か、巨額借り入れ報道に提訴も#フロイド・メイウェザー #マイク・ザンビディス #ボクシングhttps://t.co/fLq62mCE6N
— eFight(イーファイト)格闘技&フィットネス情報 (@efight_twit) February 4, 2026
メイウェザーの金欠報道とザンビディス戦を別軸で考える人間は恐らくこの世には存在しない。
冗談抜きで深刻な状況なのだろうと(知らんけど)。
そして表題の件。
一連の報道で思い出したのが2012年2月のミゲール・コット戦(WBA世界S・ウェルター級タイトルマッチ)である。
結果は3-0(118-110、117-111、117-111)の判定でメイウェザーが勝利。
大差をつけてメイウェザーがコットを退けたわけだが、僕の中では「コットが善戦した」という印象が残っている。
確認の意味を含めて再視聴してみた次第である。
メイウェザーはやっぱりすごい。ディフェンスに華があるし、ブローナーとはひと味違うね笑
まず思ったのが、やっぱりメイウェザーはすげえ。
少し前に“メイウェザー2世”として注目を集めたエイドリアン・ブローナーさんのキャリアを振り返った際に「ブローナーはメイウェザーと違ってバックステップが利かない」「相手に詰められるとさばき切れずに糞詰まりを起こす」と申し上げている。
4階級制覇王者エイドリアン・ブローナーさんを振り返る。S・フェザー級時代が最強だと思う。階級アップに伴いメイウェザーコピーから脱却→自分のスタイルを確立した人
まさにそんな感じで、メイウェザーはジャブとバックギアを駆使してコットの前進をサラッといなしてしまう。
階級を上げるごとに打たれながら打つスタイルに傾倒したブローナーさんとは真逆。
いい意味での割り切りというか、無理に倒しにいかないことで年齢や階級が上がってもしなやかさをキープできていたのではないか。
そして動きにいちいち華があるのも特徴。
テオフィモ・ロペスをまったく寄せ付けなかったシャクール・スティーブンソンのディフェンスもすごかったが、正直中盤からだいぶ眠くなった。
その点、メイウェザーのディフェンスはずーっと眺めていられる。
何がどう違うのかを言語化するのは難しいが、同じ“打たせずに打つ”でもメイウェザーの場合はなぜか眠くならない。
うまく言語化できないものを勝手に“華がある”と表現している笑
コットは確かに善戦だったけど、はっきりと負けてた。動く相手が得意じゃないんだろうね
一方のミゲール・コットだが、当時(リアルタイムだったかは忘れた)の印象通り確かに善戦している。
善戦しているのだが、同時にはっきりと負けている。文句なしで負けている。
この選手は高いガードと鋭いジャブ、スムーズな連打が持ち味で、中間距離から近い位置で強さを発揮する。
2011年3月のリカルド・マヨルガ戦や、負けはしたが2015年11月のカネロ戦などは“ザ・技術戦!!”という感じでめちゃくちゃ見ごたえがあった。
ただ、この試合では遠間で待ち構えるメイウェザーを“見てしまう”シーンが目立つ。
もう一歩中に入ればチャンスになる(と思う)はずが、その一歩が出ずにジャブを被弾、足が止まって防戦一方になる。
はっきりとしたダメージはないものの、得意な距離に入れずにモタつく時間が長い。
要するに距離が遠い&よく動く相手を追いかけるのが得意ではないのだと思う。
ラストマッチとなった2017年12月のサダム・アリ戦でもそうだが、“打ったら動く”を徹底されると足が止まり得意な距離を作るまでに時間がかかってしまう。
マルコス・マイダナのようにガッ!! といければいいのだが、もともとがスマートにやりたいタイプだと想像する。
シャクール・スティーブンソンvsテフィモ・ロペス。テオフィモにとってシャクールは相性が悪すぎた。そしてサウジ絡みの興行と知って若干興醒めしたよ笑
相性自体は悪くない(と思う)。中盤あたりでメイウェザーが鼻血を出してたし
と言いつつ、相性自体は悪くないわけで。
見てしまう時間が長いと申し上げたが、いったん距離を詰めれば持ち味の連打がしっかり機能している。
特に前手のジャブはメイウェザーのL字ガードを超えて顔面を何度も跳ね上げていた。
低い位置からまっすぐ飛んでくる左、若干外旋回でガードの間を通す左。
そのつど軌道を変えながらヒットを重ねる。
中盤あたりでメイウェザーが鼻血を出していたのもコットのファイトが通用していた証拠だと思う。
キーショーン・デービスvsジャーメイン・オルティス。こんなに一方的になるとは。キーショーンがジャブでオルティスを蹂躙。那須川天心vs井上拓真戦を思い出した
ジャブと連打がL字ガードを突破する。コットのスペックにマルコス・マイダナの強引さが加われば…
メイウェザースタイル(と呼んでいいのかは知らん)のディフェンスは見切りが中心で、ジャブで相手の出足を止める、入ってきただけ後退するのが基本となる。
“待ち”で手数が少ないために連打型とは微妙に相性が悪く、しつこく前に出る&手が止まらない相手にはどうしても回避が間に合わなくなる。
腕を下げて構える分ジャブをもらいやすく、エイドリアン・ブローナーはそこを補うためにブロック&リターンに傾倒していった。
そんな感じでミゲール・コットのスペックは打倒メイウェザーとしては悪くない。
鋭い&下から飛んでくるジャブに精度の高い連打。
そこにマルコス・マイダナの強引さと体格が加わればマジでワンチャンスあったかもしれない。
まあ、それがないからこそメイウェザーの相手に選ばれたのだろうし、同じ連打型でもマイダナはコットほど精度が高くないことが「いける」と判断された理由なのだと思うが。
疲労の色が濃いメイウェザー。12Rはバタバタだった。コットはやっぱりがんばったよね
だが終盤に差し掛かるにつれてメイウェザーの疲労が濃くなっていたことを考えると、やはりコットは善戦したと言えそう。
微妙に足の運びが悪い、プレスをさばき切れないメイウェザーというのはなかなか珍しい。
この時期はロープ際でムキになって打ち合うなどはほぼ皆無だったのに。
1発KOの心配が少ないのもあったと思うが、メイウェザーらしくないシーンがちょいちょい見られる。
中でも最終12Rは疲労のせいか動きがバッタバタである。
本来12Rのメイウェザーは7勝7敗で千秋楽を迎えた大関朝潮並みに盤石だったのに(違)。
確かミゲール・コットは次戦でオースティン・トラウトに負けてからフレディ・ローチと仲直り? して3連勝→カネロ戦にたどり着いたと記憶している。
以前「超一流には全盛期が2回ある」と申し上げたが、要するにミゲール・コットもその領域の選手なのだろうと。
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メイウェザー破産の噂から思い付きで振り返った試合だったが、なかなか楽しめたことをお伝えする笑
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