キーショーン・デービスvsデニス・ベリンチク。キーショーンがKO勝利、最初から最後まで圧倒してましたね。那須川天心のvsモロニーの理想みたいな試合だった【結果・感想】

キーショーン・デービスvsデニス・ベリンチク。キーショーンがKO勝利、最初から最後まで圧倒してましたね。那須川天心のvsモロニーの理想みたいな試合だった【結果・感想】

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2025年2月14日(日本時間15日)に米・ニューヨーク州で行われたWBO世界ライト級タイトルマッチ。同級王者デニス・ベリンチクにランキング1位キーショーン・デービスが挑戦し、4R1分45秒KOでデービスが勝利、初戴冠に成功した試合である。

 
先日WOWOWで中継されたこの一戦。
例によってリアルタイムでは視聴できずにやや遅れて見逃し配信を観ている。
 
また僕はこれまでキーショーン・デービスの試合をちゃんと観たことがなかった。
 
五輪金メダリストのプロスペクトという話は聞いていたがいまいち食指が動かず。
特に理由はないのだが、あえて言うなら軽量級の選手だと思っていたのが……。
 
いやだって。
これ↓は軽量級の風貌でしょw


実はライト級の選手で身長も175cmだと知ったときは「え? マジで?」となった。
 
確かにハイライトを観てもちゃんとデカい(ちゃんとって何だ笑)。
その割に首から上は相変わらず軽量級の雰囲気を漂わせる。
 
我ながらしょーもないと思いつつも今回初めてしっかりと試合を観た次第である。
 
スティーブン・フルトンがブランドン・フィゲロアに勝利し2階級制覇。フィゲロアは作戦をミスったの? フルトンは出来がよかったし、井上尚弥はよくこの人を圧倒したな笑
 

デニス・ベリンチクは喧嘩腰のジェイソン・モロニーですね。確かにベリンチク有利予想もわかる

まず僕はキーショーン・デービスだけでなく王者デニス・ベリンチクのこともよく知らない。
今回は4RKO負けだったと聞いて過去の試合を漁ったところ……。

なるほど。
これは中量級のジェイソン・モロニーですね。
 
左右に動きながらスルスルっと近づき連打を浴びせる。
近場のファイトが得意だが若干攻防分離気味でもある。
スイッチを繰り返す分モロニーよりも多彩な反面、ガチャガチャしていて不器用。喧嘩腰のファイトというか、よくも悪くもモロニーほどのスマートさは感じない。
 
上記の試合では“待ち”の相手をフットワークと連打でかき回していて、基本は1発で倒すよりも連打で根負けさせるタイプ。
モロニー同様、相手の強度が上がるとKOも少なくなる。
 
試合前にベリンチク有利の声も挙がっていた(覚えがある)が、確かに懐に入れさえすれば勝機を見出せそう。
そのベリンチク相手にキーショーン・デービスがどう立ち回ったのかと思いながら眺めていると……。
 
那須川天心vsジェイソン・モロニー戦もうすぐ。天心の公開練習動画がアップされたので感想を言っていく。天心の試合順にイラつくツイッタラはもはや風物詩w
 

キーショーン・デービスが圧勝すぎてビビった。いろいろ工夫するベリンチクをすべて上回る…

ヤベえなおい。
キーショーン・デービス圧勝じゃねえか笑
 
リング中央で対峙した両者は体格差(上背)が大きく、スラッと長いデービスに対してベリンチクはややずんぐりとした体型。
後ろ重心で急所を遠ざけるように構えるデービスと、ガードを上げて前後左右にちょこちょこ動くベリンチク。
 
すべてが対照的な両者だが、ベリンチクが有効打を当てるにはパンチが届く位置まで近づく必要がある。
 
だが申し上げたように後ろ重心のデービスは距離が遠く、ベリンチクはなかなか得意な間合いに入れない。
スルスルと近づくいつもの動きではなく大振りの1発とともに強引に飛び込んでいく。
 
一方のデービスは動き出しの瞬間にカウンターを合わせる、腕を抱え込んで動きを封じる等、ベリンチクに得意の連打を出させない。
 
スイッチを繰り返したり上体を振ったりとあれこれ試すベリンチクだが、そもそもの距離が遠すぎてどうにもならない。
逆にデービスは長いリーチを活かして遠間からジャブ、ボディを当てていく。
 
ベナビデスvsモレルのデビッド対決はベナビデスの勝利。階級アップによってベナビデスの器用さが際立った。この俺様ファイトがどこまで通用するか
 

クリンチの強さ、“キワ”の部分の強さ。1Rに簡単に吹っ飛ばされたシーンで「うわぁ」ってなった

中でもヤベえと思ったのがキーショーン・デービスのクリンチの強さ
 
身体が強いのかうまさがあるのかは不明だが、懐に入ったベリンチクがほぼ何もできずに終わった。
それどころかサクッと投げられたり軽々と突き放されたり押し潰されたりと“キワ”の部分でまったく勝負にならない。
もともとベリンチクは(スタイル的に)クリンチが多めの選手だとは思うが、ここまで何もできないのは誤算だったはず。
 
1R1分40秒あたりで組み付いた状態からベリンチクがロープにふっ飛ぶシーンがあったが、恐らくアレが両者のフィジカル差。
 
デービスが何気なく押しただけであっけなく飛ばされるベリンチク。
直後にベリンチクが意識的に距離を取ったのを見ると、本人も正面衝突では歯が立たないと感じたのではないか。
 

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3Rには疲労困憊のベリンチク。最後は手詰まり状態からボディをもらって…

そして3R中盤にはベリンチクの疲弊っぷりが凄まじい。
 
踏み込みスピードがガクッと落ち、辛い表情も隠し切れない。
近づく際も手が伸びずに頭から突っ込むだけ。
何とか懐に入っても連打を打ち込む前に身体を入れ替えられ、組みでは力の差を見せつけられる。
さらにひと休みした途端にデービスがかさにかかって攻めてくる。
 
で、いよいよ手詰まりになった状態で近場でボディを打たれてジ・エンド。
時おり突き刺さるボディが相当効いていたのだと思うが、最初から最後までデービスのワンサイドゲームだった。
 
オレクサンドル・ウシクvsタイソン・フューリー2。判定はわからん。僕は117-111だけど…。“動けるヘビー級”のアドバンテージを崩されたフューリーと重量級のロマチェンコ化が完了したウシク
 

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那須川天心がモロニー戦であのファイトがやれれば。与那覇勇気戦で見せた組みの強さ

表題の通りだが、今回の試合を観て那須川天心がジェイソン・モロニー戦でこれをできれば最高かなと思った。
 
右リードで出足を挫く、入ってきたところにカウンターを合わせる作戦でいくと想像しているが、そこにキーショーン・デービスのようなクリンチが加われば。
 
那須川天心vsジェイソン・モロニーはどっちもがんばれ、どっちも負けるなですね。モロニーがどう中に入るか、天心は最後まで走り切れるかかな
 
デビュー戦で与那覇勇気相手に組みの強さ、うまさを見せた天心。
キック出身らしくロープ際での揉み合いに長けたファイトはなかなか新鮮だった。
 
大方の予想は「モロニーが天心のスピードに追いつけるか」「得意の接近戦に持ち込めるか」だと思うが、近場のガチャガチャした局面でも天心が圧倒するようだといよいよである。
相手の土俵で上回れば自信にもなるし、直近2戦で接近戦での脆さを露呈した武居由樹と差をつけることもできる。
 
 
まあ本人のメンタルが「綺麗にカウンターを決めたい」「スルスル捌いて空転させたい」寄りなのがアレだが。
 
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