アンソニー・ジョシュアvsダニエル・デュボア。ヘビー級すげえわ。試合中にご託を並べたけど全部吹っ飛んだw どっちもすげえ。どっちも最高だった【結果・感想】
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2024年9月21日(日本時間22日)に英・ロンドンで行われたIBF世界ヘビー級タイトルマッチ。同級王者ダニエル・デュボアと元3団体転級アンソニー・ジョシュアの一戦は5R59秒KOでデュボアが勝利、初防衛に成功している。
前戦でフランシス・ガヌーを2RKOで下したアンソニー・ジョシュア。
勝利すれば2021年9月のオレクサンドル・ウシク戦以来約3年ぶりの王座返り咲きとなる試合だったが。
アンソニー・ジョシュアvsフランシス・ガヌー。ジョシュアが戻ってきやがったw ここにきてフューリーvsジョシュアが楽しみになるとは。ヘビー3強時代の締めくくり
結果はまさかの5RKO負け。
これは驚いたというか、前回のガヌー戦がかなりよかったので「え、ウソだろ」となった次第である。
ただ、同時に「やっぱり持ってねえなぁ」とも思ってしまった(3団体統一王者に何を言うw)。
ウシク戦での連敗はもちろん2019年6月のアンディ・ルイスJr.戦でのKO負けもそう。
「ここをクリアすればいよいよ!!」という試合でコテっと負けてしまう。
それこそ今回勝利すれば待望のタイソン・フューリー戦に進めたかもしれないのに。
個人的にジョシュアvsフューリー戦は2010年代から続いたヘビー級3強時代の最後の義務だと思っている。
その試合がまたしても遠のいたことは残念である。
ジョシュアが遅い。「誰? コイツ」レベルでトロかった
まず開始早々に思ったのが「ジョシュアがおっせえ」。
ラウンド序盤にデュボアのジャブで顔を跳ね上げられてさっと退避。
追いかけてくるデュボアから距離を取ろうとするが、足の運びがめちゃくちゃトロい。
動きに滑らかさもなくガヌーを瞬殺した鋭さは見る影もない。
特にバックステップ、サイドへの動きがトロすぎる。
正直、ここまで鈍重なジョシュアというのは過去に記憶がないほど。
いや、これはどうなんだ?
デュボアの動きがいいせいでそう感じるだけなのか?
よくわからないが、今回はちょっとマズいかも。
などと思っていると……。
ラウンド終了間際にデュボアの右をもらったジョシュアがダウン!!
遅いなぁと思っていたら、案の定デュボアの踏み込みに反応しきれず顎を揺らされる。
しかもなかなかエグい効き方。
あのダウンを観る限り“グラスジョー”の異名? は伊達じゃない。
てか、マジでこの日のジョシュアはどうだったんですかね。
僕には「誰? コイツ」レベルで遅く見えたんですが……。
アンソニー・ジョシュア復活? オット・ワリンを蜂の巣に。このパターン、ちょっとあると思ったよね。前回のガシエフ戦が怪しかったのよワリンさん
右のリターンを狙うジョシュアと踏み込みからの右を狙うデュボア。ジョシュアの回避が間に合わず…
恐らくジョシュア陣営の作戦はオーソドックスなものだったと思う。
ジャブでデュボアの出足を鈍らせ、強引に右を振ってきたところにカウンターの右を被せる。
デュボアの右を小さいバックステップで避けてすぐさまリターンを合わせる。
スピード差、射程の差に相当の自信があったのだろうと。
対するデュボア陣営の戦略は基本的にはジャブの差し合い。
実際両者に体格差はほとんどなく(ジョシュア198cm、デュボア196cm)、左の精度ではデュボアの方が上回っていたほど。
このジャブでジョシュアを怯ませタイミングを測って右を打ち込む。
スピーディな踏み込みに反応しきれない、1発もらうと盛大に効かされるジョシュアの特徴? 弱点? をつく作戦。
2019年6月のアンディ・ルイスJr.を参考にしたのではないか。
両者が同じ部分で勝負し、結果としてデュボアが上回ったという。
申し上げた通りこの日のジョシュアは動きが鈍重で、特にバックステップやサイドへの動きがトロい。
開始早々にデュボアのジャブをもらってスッと引いたところを見ると、思った以上の威力に怯んだのもあるかもしれない。
なりふり構わず向かってくる相手に弱気になるジョシュアの悪癖も見えた1Rだった。
ウシクのド根性と巧さがアンソニー・ジョシュアを振り切る。効かされてタジタジになったジョシュアと疲労困憊の中で打ち合ったウシク。勝負どころでの覚悟の差かなぁ
3R終了間際のダウンですう勢が決まったと思ったら、ジョシュアがアッパー1発で流れを変える
勝負のすう勢が決まったのは3R終了間際のダウンだろうか。
ロープ際でのラッシュでダウンを喫したジョシュアだが、その前に1度マットに手をついている。場内にもカウントが流れたものの、レフェリーが試合を止めることはなく。
当然デュボアもラッシュを継続したわけだが、仮にあそこでダウンしておけば直後の甚大なダメージも防げたのではないか。
で、4Rのガクガクっぷりを観て、
「ああ、これは終わったな」
「もう時間の問題だろ」
「アンソニー・ジョシュア、また大事な試合で負けるのか」
フラフラなジョシュアを眺めながら考えていると……。
4R残り1分3秒あたり。
デュボアのいきなりの右にジョシュアの右アッパーがカウンターでヒット!!
この1発でデュボアの動きが止まり、ジョシュアを遠ざけるように左腕を伸ばして距離を取る。
一休みした後に再び攻撃を再開するが、明らかに足運びがおかしい。
デュボアの異変に場内にも「あれ? あれ?」という空気が流れる。
ジョシュアは相変わらずダメージでフラフラだが、デュボアも身体に力が入らずペースが上がらない。
それを見たジョシュアは舌を出したり笑顔を浮かべたりとあらゆる方法で時間を稼ぐ。
うん。
このラウンドのジョシュアはすごかったですよね。
あの絶体絶命のピンチからよくあそこまで盛り返したなぁと。
すげえよオレクサンドル・ウシク。キャリアベストのフューリーに勝利はすげえ。今までウシクに興味なかったけど感動したよ笑
ガヌーをKOしたジョシュアの右がズドン。一気に勝負をかけたところにデュボアの打ち下ろしが…
そして、5Rに入るとジョシュアの動きが戻る。
足取りもしっかりしてジャブにも鋭さを感じる。
コーナーに詰めらた状態でもセコンドの指示に頷く余裕もある。
で、ロープ際から大きく踏み込み右一閃!!
一瞬下を見せたところから顔面にズバン。
前回、フランシス・ガヌーをKOした右と同じパンチである。
この1発で足をもつれさせたデュボアが大きく後退。
追いかけるジョシュアはコーナーでとどめの右を狙う。
だがこの右がやや大振りになり、打ち終わりにデュボアの右をカウンターで被弾。
一瞬腰を落とすものの、すぐに立て直して今度はアッパー気味の右を……。
そこに飛んできたデュボアの打ち下ろしの右がテンプルにヒット!!
今度はジョシュアが崩れ落ちるようにダウンを喫する!!
うおおおおおおおお!!!!
マジかああああ!!!笑
何とか立ち上がろうと踏ん張るジョシュアだが、足が言うことを聞かず無念のカウントアウト。
得意の右、しかも角度も変えた右でKOを狙ったジョシュアのさらに上を行ったデュボアのKO勝利である。
ヘビー級すげえわ。両者ともにすげえ。散々ご託を並べたけど全部吹っ飛んだ
いや、すげえなオイ笑
めっちゃくちゃ声出たわ笑
ジョシュアが過去一トロいとか、ラウンド終了間際に素直にダウンしておけばとか、あれこれ偉そうにほざいたことが全部吹っ飛んだw
1発で流れが変わり、1発で再びすべてがひっくり返る。
ヘビー級の醍醐味がクソほど詰まった5Rだった。
12月のオレクサンデル・ウシクvsタイソン・フューリー戦がどうなるか、アンソニー・ジョシュアは今後どうするか等、デュボアが勝利したことでいろいろわからなくなったが、マジでどうでもいい(「ジョシュア持ってねえなぁ」とか言ってたろ笑)。
ワイルダーが完全に終わった…。チャンに5RTKO負け。やるべきことをやって勝ちパターンに持ち込んだ末にひっくり返された
ヘビー級すげえわ。
両者ともにすげえ。
そりゃ客席のコナー・マクレガーも呆然としますわ笑
イキって冷静ぶっている僕は「ジョシュア持ってねえなぁ」。
試合を観て血管が切れるほど興奮した僕は「ヘビー級すげえ!!」。
我ながらウゼえなと思っておりますw
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