佐々木尽vsマーロン・パニアモーガン。何も変わってなかったけど短期間では変わらんよな。でも「欠点を解消するより一点突破で突き進め」の意見が多かったのは驚いた。その時間は前回で終わったと思ってたよ【結果・感想】
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2026年2月19日に東京・後楽園ホールで行われたウェルター級8回戦。佐々木尽とマーロン・パニアモーガンが対戦、2R1分21秒TKOで佐々木尽が勝利。2025年6月にブライアン・ノーマンに5RKO負けを喫して以来約8ヶ月振りの再起戦を飾っている。
【ボクシング】佐々木尽、世界戦での失神KO負けからの再起戦で豪快TKO勝ち 次戦は東洋太平洋王者の田中空に挑戦決定的https://t.co/i7PCdBM9I6#佐々木尽 #ボクシング…
— サンスポ (@SANSPOCOM) February 19, 2026
元WBO-AP/東洋太平洋ウェルター級王者佐々木尽の再起戦。
この試合は僕も発表されたときから楽しみにしていて、去年12月のサウジ興行(井上尚弥が出場した)以来Leminoを再登録した笑
当日はリアルタイム視聴はできず後追いで観たのだが、直後にフルに近い動画がYouTubeにアップされていることを知った。
お目当てはこの試合だけなのでわざわざ再登録することもなかったか? と貧乏くさい考えがよぎったことをお伝えする笑
- 1. 佐々木尽はノーマンに赤子扱いされたときから特に変わってなかった
- 2. パニアモーガンも佐々木尽を研究してた感じ。体力が残っているうちに喧嘩ファイトに持ち込む
- 3. 真っ向から受けて立つ佐々木尽。ワンツーやストレート系を混ぜる意識は見えたけど
- 4. 短期間で変わるもんじゃないんだろうね。本格的な練習を再開してからまだ3ヶ月くらいだろうし
- 5. 今の一点突破のスタイルを突き詰めるべき? それが世界の頂点で通用しなかったのに?
- 6. ノリと勢いで突き進む時間は必要。そして、その時間は前回で終わった
- 7. 佐々木尽vsノーマン戦を現地観戦してノーマンのしなやかさ、溜めのなさに驚いた
- 8. ノーマンをダウンさせたデビン・ヘイニー。「ヘイニーとは相性がいい」と豪語した佐々木尽。これでも今のままいくべき?
佐々木尽はノーマンに赤子扱いされたときから特に変わってなかった
試合の感想としては、佐々木尽はブライアン・ノーマンJr.戦から何も変わっていない。
ただ、何かを変えようとする意識? 形跡らしきものは見えた。
すぐに何かが変わる、改善するとは思わないが、その方向に舵を切ったのはよかったのではないか。
とりあえず試合運びや長所、短所は8ヶ月前といっさい変わっていない(と思う)。
・パンチの強弱のなさ
・ディフェンスのヌルさ(頭が動かない、正面に立ちすぎ等)
・攻撃の単調さ(フックのマン振り依存)
前回ブライアン・ノーマンに赤子扱いされたときから改善された感じはなく。
佐々木尽vsブライアン・ノーマンJr.現地観戦。スピードと正確性がレベチ。全身から漂う強者感。必殺の左が当たっても効かない耐久力。絶望のウェルター級、本当にマイッタ
パニアモーガンも佐々木尽を研究してた感じ。体力が残っているうちに喧嘩ファイトに持ち込む
対戦相手のマーロン・パニアモーガンも佐々木尽の傾向を把握していたと想像する。
「ジャブで牽制する〜、足を使って正面を外す〜」といった工程を省いていきなり喧嘩ファイトを仕掛ける。
これはなるべく早く「先にどっちが当てるか」の勝負に持ち込む意図があったのだと思う。
そして、馬力とパンチ力に自信があるタイプが佐々木尽を攻略するには恐らくアレが最適解。
佐々木尽とフィジカル勝負、我慢比べをして上回るのは難しい。
だったら体力、パンチ力が残っているうちに一気に決めにいくべき。もちろん先に致命打をもらう可能性もあるが、下手に温存してズルズル疲弊するよりもはるかにチャンスは多い。
パニアモーガン陣営の作戦はそんな感じだったのではないか。
佐々木尽vs坂井祥紀戦。佐々木尽の豪快KOでスカッとしたかったけど。坂井祥紀のディフェンスマスターっぷりが…。“溜め”の大きい佐々木尽と流れるような連打の坂井祥紀
真っ向から受けて立つ佐々木尽。ワンツーやストレート系を混ぜる意識は見えたけど
いきなり勝負をかけてきたパニアモーガンの突進を真正面から受ける佐々木尽。
頭が当たる位置で対峙し、全力のフックをぶん回す。
逆にパニアモーガンの連打をガードの上、間からもらって動きが止まる。顎をかすめた右で一瞬ふらつく。
上述の通り試合運びや長所・短所は8ヶ月前と何一つ変わっていない。
と言いつつ、時おりワンツーを見せたりジャブで距離を測ったり、フックの連打の中にストレート系を散らしたり。バリエーションを増やそうという意識はところどころに見えた。
ただ、それで試合の流れが変わったとかはまったくなく。
2R開始早々ガードの上を打たせてひたすら我慢→パニアモーガンが手を休めた一瞬を狙って左フックをドカン→TKO勝利!!
いつも通りの佐々木尽で終わらせてしまった。
西田凌佑vsブライアン・メルカド。案外苦労した西田。相当強かったメルカド。このマッチメークって中谷潤人vsエルナンデス戦を意識してない?
短期間で変わるもんじゃないんだろうね。本格的な練習を再開してからまだ3ヶ月くらいだろうし
この日の佐々木尽のパフォーマンスは残念な気持ち半分、「まだこれからだろ」が半分という感じである。
試合直後は
「アカン、何も変わってねえ」
「いい意味でも悪い意味でも佐々木尽だった」
となったが、すぐに「いや、ちょっと待てよ?」と。
ブライアン・ノーマンに負けたのが去年の6月。
少し前に読んだ記事によるとそこから3ヶ月休み、練習を再開したのが9月。ところが目まいなどの症状が出たため強度を下げ、実践練習に入ったのは11月だったとか。
要するに本格的な練習を始めてからまだ3ヶ月ちょい。もちろんやれる範囲でやっていたとは思うが、そんな短期間で山積みの課題が解消されるわけがない。
どの方向に進むにしても成果が出るのはもう少し先、今回はワンツーを打つ意識が見えただけでOKじゃない?
と思い直した次第である。
佐々木尽すげえな。
何一つ変わってねえ。
世界の頂点に跳ね返された次の試合でな〜んも変わってねえ。躊躇ゼロのマン振り&左フックさえ当てれば勝つマンも全部一緒。
ホントにすげえ。まあ、フックぶん回しの中にストレート系を混ぜる意識は見えたし、実際に成果が出るには時間がかかるんだろう。
— 俺に出版とかマジ無理じゃね? (@Info_Frentopia) February 19, 2026
今の一点突破のスタイルを突き詰めるべき? それが世界の頂点で通用しなかったのに?
ところがSNSやネット掲示板等では「佐々木尽はこのまま突き進むしかない」という意見が多数見られた。
課題は多いがそれを解消すると佐々木尽らしさが失われる。それよりも長所を伸ばして一点突破のスタイルを突き詰める方がいい。
正直、これは結構驚いた。
そういう人が一部いるとは思ったが、一部どころではなくまあまあの頻度で見かけたので。
確かにあれだけのKO負け直後の試合で思い切りのよさ、躊躇のなさが失われないのはすごい。
だが、その思い切りのよさ、“左フックさえ当てればすべてひっくり返せるマン”が世界のトップにはまったく通用しなかった。
「左フックさえ当たれば」の左フックが当たってもノーマンはケロッとしていた。
「ガードの上を打たせて我慢しながらチャンスを待つ」やり方も早い段階で決壊していた。
アジア圏を制したファイトがいっさい通用せず、全局面で圧倒されたのがあの試合だったわけで。
平岡アンディvsバロッソ、佐々木尽vsカミル・バラ、下町俊貴vs津川龍也。平岡アンディのベストバウト。1、2試合目がガラガラすぎて…
ノリと勢いで突き進む時間は必要。そして、その時間は前回で終わった
僕は以前から「佐々木尽は余計な技術や引き出しを覚えるよりも今のまま突き進め」と言い続けている。
佐々木尽vsブライアン・ノーマンJr.。佐々木尽を応援しない理由が見つからん。いけるぞ佐々木尽。“日本人初のウェルター級世界王者誕生”は字面だけでよだれが溢れる笑
どんな競技でもそうだが、ある程度のポテンシャルを兼ね備えた選手はキャリア初期にノリと勢いで突き進む、フィジカルのゴリ押しで勝ち癖をつける時間が必要だと思っている。
佐々木尽みたいに自分の幻想に全乗りできるタイプはなおさら、「日本人にとって難関」と言われるボクシングの中量級では特に、である。
極論、本気で世界の頂点を目指すならアジア圏くらいはノリと勢いで飛び越えるくらいでないと。
世界の上位ランカーとの対戦経験がないとか、飛び級だとかは関係ない。
若さと勢いで行けるところまで行っちまえ。
幸い今は井上尚弥(Lemino)のおかげでバックアップ体制も整っている。仮に跳ね返されたとしても佐々木尽にはやり直す時間は十分にある。
で、結果としては壮絶に跳ね返された。
自分が目指す場所の高さを身をもって経験した。
この時点で「今のまま突き進む」時間は終わったと思ったのだが。
佐々木尽vsノーマン戦を現地観戦してノーマンのしなやかさ、溜めのなさに驚いた
佐々木尽vsブライアン・ノーマンJr.戦を現地観戦して一番驚いたのが、ノーマンのしなやかさ。
動き出しの“溜め”のなさ、全体的な脱力、パンチの滑らかさが国内やアジア圏とはまるで違った。
“グッ”と力を入れて“ブンっ”と腕を振る佐々木尽に対してノーマンはダラっとした構え(いい意味で)からいきなり鞭のようなパンチを出す。
力いっぱい腕を振る佐々木尽のパンチはまったく効かず、脱力から瞬間的に出力をMAXに持っていくノーマンのパンチは深いダメージを与える。
両者のパワー? パンチ力に大きな差があったとは思わないが、精度や相手の虚を突く強弱にはとんでもない開きを感じた。
「速く走る、高く飛ぶ、強く蹴る、遠くに飛ばす」といった単純なスピード&パワーだけではない。ただただ“モノが違う”というヤツ。
ノーマンをダウンさせたデビン・ヘイニー。「ヘイニーとは相性がいい」と豪語した佐々木尽。これでも今のままいくべき?
そして、そのブライアン・ノーマンの動き出しを狙ってダウンを奪ったのが2025年11月のデビン・ヘイニーである。
デビン・ヘイニーvsブライアン・ノーマンJr.。ヘイニーのジャブとクリンチ地獄でノーマン陥落。ウェルター級のレベチっぷりに絶望した。佐々木尽ではめくれなかったノーマンの素の表情
“溜め”がほとんどないように見えたノーマンの動き出しが、デビン・ヘイニーにとってはちょうどいいカモだった。
はっきり言ってこれは衝撃だった。
よく耳にする「中量級以上は魔境」などというフワッとした言葉よりもはるかに。
しかも当の佐々木尽はあの試合の結果を受けて「割といける」「相性がいい」と豪語、「新しい自分を楽しみにしてもらえたら」とコメントしている。
【ボクシング】佐々木尽、来年2・19後楽園ホールで再起戦 ノーマンに判定勝ちしたヘイニーは「割といける。相性が良いかも」https://t.co/sTw8k7cNCM#佐々木尽 #ボクシング #後楽園ホール…
— サンスポ (@SANSPOCOM) November 26, 2025
これだけのネタが揃った上で今回のアレである。
この後に及んで「佐々木尽は今の一点突破のスタイルを突き詰めるべき」という意見が多数見られたことに驚いたと申し上げている。
佐々木尽は幻想に全乗りして勢いで勝負する時間は前回で終わったと思ってるけどな。
トップ層とフック依存の我慢比べをしても先にHPが尽きることがわかったわけだし。
「欠点を埋めるより長所を伸ばせ」ってのはその欠点が一定の水準に達してることが条件でしょ?
デオンティ・ワイルダーみたいに。 https://t.co/e5L2aSuf8P— 俺に出版とかマジ無理じゃね? (@Info_Frentopia) February 20, 2026
もちろん他人の感想、意見なので否定するつもりはないが。
何度か言っているが、佐々木尽のベストバウトは2023年4月の小原佳太戦。
この試合で見せたナチュラルに伸びるジャブ、滑らかさが肩を手術してから戻っていないのが残念である。
やっぱり佐々木尽って肩の手術してから左が伸びなくなったと思うんだよな。
小原佳太戦のこの左が戻ればブライアン・ノーマンが相手だろうがホントに期待していい気がするけど。
CRAZY KNOCKOUT! Jin Sasaki vs Keita Obara Fight Highlightshttps://t.co/JZzhyvaPjs@YouTubeより
— 俺に出版とかマジ無理じゃね? (@Info_Frentopia) June 18, 2025
佐々木尽の復帰戦がビミョい。ジョー・ノイナイに5RKO勝利。「スタニオニスとバリオスには勝てる」←それを東京ドームで言わんかいw
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