日本25-23ジョージア。ギリッギリ及第点かな。日本の方が攻撃の形ができてたけど外勝負は最悪手だったね。ジョージアは荒削りで狡猾さが足りない。でも伸び代は感じたよ【2025.11.2ラグビー感想】
ラグビー「リポビタンDツアー2025」、2025年11月22日にミヘイル・メスヒ・スタジアム(ジョージア)で日本代表vsジョージア戦が行われ、25-23で日本が勝利。今季最終戦で白星を挙げた試合である。
【ラグビー日本代表】ジョージアに劇的サヨナラ勝ち!李承信「自分のルーティンに集中した」重圧背負ったラストキック 含む全6本のPG成功#エディージャパン #リポビタンDツアー2025 https://t.co/PLA3IFp8H6
— スポニチラグビー2025 (@sponichi_r) November 22, 2025
少し時間が経ってしまったのだがラグビー日本代表のテストマッチについて。
今回の勝利で今季の戦績を11戦で5勝6敗とし、強豪国との5連戦の連敗を4で止めたわけだが。
試合後のエディー・ジョーンズHCのコメント「成長を感じる」「ウェールズ戦での敗戦が生きた」を聞く限りそれなりの手応えを感じている印象である。
【ラグビー日本代表】
ジョージアに劇的逆転勝利!エディーHC「成長を感じる」接戦落としたウェールズ戦から1週間…同じ局面で経験生かした#エディージャパン #リポビタンDツアー2025 https://t.co/5PmCazBbQo— スポニチラグビー2025 (@sponichi_r) November 22, 2025
ギリギリ及第点。ウェールズ戦同様、内容によってはエディーの進退にも影響する? 試合だった
まず今回のジョージアは勝たなくてはいけない&勝てる相手だと思っていた。
前戦のウェールズ同様、戦力的には日本と同等か少し落ちるくらい。
絶望的な差があった南アフリカやアイルランドとはワケが違う。
ウェールズ、ジョージアの2国に大差で負けるようならいよいよヤヴァい。エディー・ジョーンズの進退問題にも発展するのではないか。
日本23-24ウェールズ。似たり寄ったりのチーム、この相手には勝ちたかった。内容次第ではエディー・ジョーンズの進退に影響する試合だと思ったけど
そして結果的にはギリギリ及第点。
ウェールズ戦では終了間際にPGを決められて負けたが、この日は逆に最後のPGで勝利をもぎ取った。
2025年最終戦、とにかく結果が欲しい(勝たなくてはダメな)試合を勝ち切ったことは前向きに捉えていいと思う(何様?)。
日本はぼちぼち攻撃の形ができていた。ジョージアは狡猾さがなくやりやすい相手だった
内容としては、日本はぼちぼち攻撃の形ができていたと思う。
この日はSHのハイパント→ジャンプキャッチで競る機会を増やし、マイボールになればそこから外に展開。相手に取られた場合も着地のタイミングでタックルに入る等、ジョージアの攻め手をうまく封じていた。
対するジョージアは日本ほど攻撃の形ができていない印象。
基本は正面から当たって近場でもらう→サイドを走って再び当たるの繰り返し。
FWとBKに1、2人「お?」と思わせるプレーヤーがいるものの、南アフリカのような嫌らしいプレーはほとんどない。
要するに狡猾さが足りない、よく言えば真っ向勝負が信条のチーム。
10月末に国立競技場で対戦したオーストラリア同様、日本にとってはディフェンスがしやすい相手だった。
日本vsオーストラリア、15-19で惜敗。オーストラリアはそこまで強くはなかったけど日本は一定の成果は得られたのでは? 去年のイングランド戦で「“超速ラグビー”に少し希望が見えた」って言ったけど
そして両国ともミスが多い。
日本は相変わらず勝負どころでポロポロやってチャンスを潰す。ジョージアも強めのプレッシャーを受けると糞詰まりを起こしてそのつどパスミス、キャッチミスが発生する。
両チームにこぼれ球を取られてビッグゲインを許すシーンがあったことを考えると、やはりどちらのチームも(現時点では)上位には通用しない。
日本と大接戦を演じたウェールズが南アフリカに完封負けを喫したのが何よりの証拠である(何様?)。
南アフリカ代表スプリングボクス、11トライ奪いウエールズに完封勝利。2025年最後のテストマッチで強さを見せつける。https://t.co/4hH8KQbnhe#Springboks #CymruAmByth #WALvRSA #QuilterNS #QCNS
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SH齋藤直人のハイパントは好材料じゃない? 日本はこれまでアレが全然機能しなかった
ただ、ディフェンスの裏に落とすハイパントの精度が上がったのは好材料だと思う。
「ハイパントを上げて競るor相手に取らせて着地の瞬間にタックル」は南アフリカが得意とするプレー。
日本も以前からこれをやろうとしていたが、SHからのキックがうまくいかず相手にボールを渡してしまうケースが目立っていた。
だが、今回はこのハイパントが機能して攻撃の起点を作ることができた。
日本7-61南アフリカ。9トライを奪われ完敗。でも今回は仕方ない。南アフリカが強すぎた。これに勝てるチームが地球上に存在するの? ってくらい。実は日本も悪くなかったしね
決定力のなさ、チャンスでポロポロする悪癖は相変わらずだが、SH齋藤直人のハイパントには今後期待できそう。
もちろんジョージアのプレッシャーがキツくなかったのもあるとは思うが。
BKが外勝負ばかりだったのが残念だよね。明らかに縦突進の方が有効だったのに
逆に残念だったのが(抜ける気配のない)外勝負を繰り返したこと。
ジョージアのディフェンスは基本的に待ち&ズレ。
大急ぎで詰めることはせず、ある程度走らせて外で止めるやり方である。
なので、この日の日本のようにラインを深く引いて外に走るスタイルではなかなか抜けない。
外で捕まる→ラックからフェーズを重ねるうちに糞詰まりになってペナルティ→チャンスを潰すいつものパターン。
横走りするだけでゲインを切ることはほとんどない、ただただ消耗の激しいオフェンスだったなぁと。
むしろああいう相手には縦突進、つなぎの方が有効なのに。
現に後半18分あたりで密集サイドからディフェンスの間を抜けるシーンがあったわけで。
外展開のサインプレーを用意していたのだと思うが、プラスαとして縦系のオプションがあれば展開は変わっていた気がする。
日本10-41アイルランド。今の日本がアイルランドに勝つならあれしかない。ラストの失速も本気でジャイアントキリングを狙いにいった結果だよね
ジョージアは日本よりも伸び代がある? 日本、ジョージア、ウェールズのどこが抜け出すか
はっきり言って決定力に関して言えばジョージアの方が上だった。
ジョージアは狡猾さがない、嫌らしいプレーをしてこないと申し上げたが、FW個々の能力はそれなりに高い。
再三チャンスを潰す日本に対してジョージアは後半に2トライを挙げた。
それもFW陣がしつこく近場を攻めて最後に外で決める理想的な形で、である(ミスにつけ込んだものではなくちゃんとしたトライ)。
フェーズを重ねられても粘っていれば勝手にミスをしてくれるのが日本。
どれだけタックルを繰り返しても最後の最後に押し切ってしまうのがジョージア。
改善すべき点がはっきりしている分ジョージアは本番では日本よりも上に行く可能性もあるのではないか。
もちろん日本も伸びてはいるのだが、上位国の進化が早すぎて逆に差は広がった印象である。
日本がウェールズに12年ぶりの勝利。まあクソ試合ですね。低レベルなチーム同士の低レベルな試合ですよ。超速ラグビーのあるべき形を示せたのはよかったけど
日本、ジョージア、ウェールズの3チームの中から抜け出した1チームが上位への挑戦権を得るのかぁなと。
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エディー戦記<だからラグビーは面白い>
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