井岡一翔とエストラーダの交渉が難航? まさかの井岡vs中谷潤人戦だと? フェルナンド・マルティネスが統一戦を打診だと? せっかくフランコとの再戦に勝ったのに…
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ちょろっと聞いた話によると井岡一翔とファン・フランシスコ・エストラーダの対戦交渉がうまくいっていないらしい。
昨年大晦日にWBA/WBO世界S・フライ級王座統一戦として行われた井岡一翔vsジョシュア・フランコ戦。
井岡はこの試合に勝利して念願のエストラーダ戦にこぎつける算段だったが、結果はまさかのドロー。これで中谷潤人との防衛戦を受けざるを得ないか? と思われた。
ジェシー・ロドリゲス一段覚醒したかもしれん。エストラーダにボディでKO勝ち。これは井岡も厳しそう。むしろフェルナンド・マルティネスの方が…
ところがWBO王座返上というサプライズで中谷戦を回避。WBA王座に挑戦する形でジョシュア・フランコとの再戦を選択する。
で、キャリア初のダイレクトリマッチに勝利し「ついにエストラーダ戦実現か?」となったのが今年6月。
そこから両陣営の交渉がスタートしたものの、このままだと決裂の可能性もあるとか。
下記によると(7月21日時点では)両陣営は交渉を継続中、中谷潤人をプロモートする帝拳ジムの本田会長はここに割って入る気はないとのこと。
またIBF王者フェルナンド・マルティネスから井岡側に統一戦の打診があった旨の記載もある。
「【ボクシング】WBA王者の井岡一翔とWBC王者のエストラダの統一戦の対戦交渉は継続中 IBF王者のマルティネスも井岡との統一戦を希望」
諸々を踏まえると井岡vs中谷戦は眉唾に思えるのだが、どうだろうか。
井岡とエストラーダの交渉が難航、決裂の場合は井岡vs中谷戦ってマジか。確かに組みやすいんだろうけど
井岡一翔とファン・フランシスコ・エストラーダの交渉が難航中、決裂した場合は井岡vs中谷潤人戦か? との噂だが、いや、マジっすか。
井岡にとってはWBOのベルトを手放してまで掴んだチャンスなのに。
どこまで本当かはわからないが、このままだと一番望まない相手に引導を渡されるパティーンになるかも?
僕の勝手な想像だが、次に井岡がリングに上がるのは恐らく年末。日本開催なら大晦日一択だが、エストラーダ側がメキシコ開催を望んでいるのかもしれない。
昨年末に「エストラーダ側からメキシコ開催を提案された」と井岡陣営がコメントしていた覚えがあるが、その流れが続いているのかも? と思ったり。
エストラーダとしては年末に日本に行くなら報酬が足りない。それならファンベースのある地元開催の方がはるかにいい。
年末の日本開催にこだわる井岡側とこの部分で折り合いがつかないとか、そんな感じだろうか。
その点、9月に防衛戦を控える中谷潤人は年末でもギリギリ間に合う。
むしろ身体の成長を考えると間隔は短い方がいいくらい。
・日本開催
・大晦日開催
・高い注目度
相手がべらぼうに強いこと以外は井岡側の希望も普通にかなってしまうのが……。
井岡一翔vsホスベル・ペレス現地観戦。12度目の大晦日は具志堅の13度防衛にも匹敵する偉業。でも、井岡の出来自体はそこまでよくなかった?
井岡vs中谷は7:3くらいで井岡が不利な気がする。でも、井岡の経験と技術が上回るという意見も…
仮に井岡一翔vs中谷潤人戦が決まったとして。
僕は7:3くらいで井岡が不利だと思っている。
恐らくだが、井岡はvsサウスポーが得意。
2011年2月のオーレドン・シッサマーチャイ戦、
2013年5月のビサヌ・ゴーキャットジム戦、
2019年12月のジェイビエール・シントロン戦、
2021年12月の福永亮次戦。
階級、時期、サイズともバラバラだが、どの試合でもサウスポーを苦にする様子は見られない。
ミニマム級王座を獲得したオードレン戦などは井岡のベストバウトの一つとも言える試合。中間距離の差し合いでゴンゴン相手を追い詰め、最後は得意のボディでKO勝利を挙げた。遠い距離でも近い距離でもオードレンを圧倒したのはガチでお見事だった。
またジェイビエール・シントロン戦、福永亮次戦でもKOこそならなかったものの、文句なしの判定勝利で防衛に成功している。
ど真ん中から右ボディを打ち込むのは井岡の得意パターンだが、あの右は相手がサウスポーだとより打ちやすくなる印象である。
井岡一翔vs福永亮次感想。福永は中間距離で勝負しちゃったか…。その位置の井岡は達人級。でも井岡が下降線に入ってるのは間違いなさそう
だが、中谷潤人はちょっと別物な気が……。
サイズ的にはシントロンの方が尖っている(中谷:身長172cm、リーチ170cm、シントロン:身長170cm、リーチ179cm)が、全体的な能力値は中谷が上(だと思う)。
中でも入ってくる相手を迎撃するアッパー気味のボディが邪魔くさい。
前回のアンドリュー・モロニーも中に入ろうとするたびに左を突き上げられているし、同じタイミング、フォームで顔面に打ち込むことも可能。モロニーは2Rにあのアッパーでダウンを喫した。
井岡はモロニーよりも緻密な試合巧者だが、それらをすべてひっくり返す馬力、タイミングが中谷にはありそう。
それくらいモロニー戦のインパクトは凄まじいものがあった。
でも井岡の技術、経験に一日の長があるという意見も見かけるんですよね。
自分からガツガツ仕掛けるフランシスコ・ロドリゲスやモロニーと違い、井岡は12Rを見据えて試合を組み立てるタイプ。中間距離での差し合いに巻き込めれば田中恒成戦の再現もあり得る? かも?
フェルナンド・マルティネスは全然やりやすそう。フランコ戦と同様“前で勝負”を徹底できれば
もう一つの可能性として、IBF王者フェルナンド・マルティネスとの統一戦が決まった場合。
こちらは全然マシというか、中谷よりもはるかにやりやすいのではないか。
マルティネスは身長157cm、リーチ163cmと小柄なファイター。
無遠慮に腕を振り回す連打型の選手で、ジェルウィン・アンカハスもジェイド・ボルネアもこの回転力に対応しきれなかった。
ジェイド・ボルネアがフェルナンド・マルティネスに肉薄。ジャブと先手先手の作戦が機能。減量苦のアンカハスよりもずっとよかったね
ただ、1発1発の精度はそこまで高くない。
躊躇のないフルスイングは迫力満点だが、緻密さでは井岡の方が上。
何となく井岡vsジョシュア・フランコと似た展開になりそうな気がする。
ジョシュア・フランコも手数は豊富だが、井岡のディフェンスを崩すほどの火力はなかった。
一方のマルティネスはフランコよりも小柄だが、馬力や回転力はフランコを上回る。
井岡としては、前回同様前手のジャブと真ん中を打ち抜く右ボディでどれだけ突進を止められるかが重要になる(と思う)。
フランコVol.2で徹底した“前で勝負”を再現できれば互角以上に持ち込めると予想する。
逆に一番ダメなのは昨年大晦日のように受けに回ってタジタジになるパティーン。
マルティネス相手に待ってしまうと勢いで持って行かれる可能性が高い。
エストラーダ戦を実現するのがベストだよね。井岡とは絶対に噛み合うし
諸々を加味すると、やはり井岡はエストラーダ戦を実現するのが一番いい。
対戦を望んでいた相手なのはもちろん、相性的にも。
そうか、井岡一翔vsエストラーダあかんか。倍額よこせってのはキツいな。PPVの売り上げによる歩合制ならもしかしたら…。
エストラーダの今のコンディションが不明だが、少なくとも中谷ほどの絶望感はない。
しかもロマゴンとの3戦を観る限り井岡とエストラーダは確実に噛み合う。2018年12月の井岡一翔vsドニー・ニエテス戦のようなヒリヒリとした試合になるのではないか。
いやもう、アレだ。
この際だからメキシコ開催でもいいんじゃないの?
大晦日の大田区総合体育館にこだわらなくても。
前回のPPVの売り上げがどの程度だったのかは知らないが、報酬面は二の次にしてだな……。
と勝手なことを言ってみる。
てか、井岡の知名度の低さからエディ・ハーンが渋ってるのかもしれませんね。
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