井岡一翔vsジェルウィン・アンカハスの統一戦はぜひ実現してほしい。アンカハスにはいまだに階級最強幻想がある。なお、実現するとは言ってない
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2020年12月31日に田中恒成との激闘を制して2度目の防衛に成功したWBO世界S・フライ級王者井岡一翔に対し、IBF同級王者ジェルウィン・アンカハスが統一戦を求めているとのこと。
IBF王者アンカハスが井岡一翔と統一戦希望
S・フライ級4団体統一トーナメント提案https://t.co/UluAMNKOyI— ボクシングビート (@beat_macc) January 8, 2021
記事によると、アンカハスは当面は新型コロナウイルスの影響で延期が続いているジョナタン・ロドリゲスとの防衛戦を優先するが、それをクリアした後は井岡との統一戦に進みたい以降という。
また、2021年3月に予定されているWBA王者ローマン・ゴンサレスvsWBC王者ファン・フランシスコ・エストラーダ戦の勝者と、井岡vsアンカハス戦の勝者同士が4団体統一をかけて戦うことが最高のシナリオだとしている。
- 1. 井岡vsアンカハスはワクワクするね。アンカハスもそろそろビッグマッチがほしい時期だし
- 2. 井岡のタトゥーの話。もううんざりなんだけど、触れないのも不自然なので
- 3. アローヨ戦のアンカハスはよかったよな。2017〜2018年前半くらいの連続KOにはかなり期待したけど…
- 4. 長身でパワフルなサウスポー。強力な左ストレートに加え、近場でのボディやアッパーなども打てる階級屈指のフィジカル強者
- 5. 中で勝負したい井岡と、遠間から左を打ち込みたいアンカハス。有利なのは井岡じゃないかな?
- 6. “苦手”と言われた相手にことごとく勝利してきた井岡。アンカハス戦はぜひとも決まってほしい(決まるとは言ってない)
井岡vsアンカハスはワクワクするね。アンカハスもそろそろビッグマッチがほしい時期だし
IBF王者ジェルウィン・アンカハスから井岡一翔への対戦希望。
近い将来のビッグマッチを望む井岡にとってこれははかなりの朗報で、観ている側としてもワクワクする。
またロマゴンvsエストラーダ戦の勝者には元王者シーサケット・ソー・ルンビサイとの対戦指令が出ているとかで、井岡との一騎打ちが実現するとしてもかなり先の話になる。その前にIBF王者アンカハスとの統一戦を挟むとなれば、それはそれで素晴らしい。
ロマゴンvsイスラエル・ゴンサレス感想。連打とスタミナでフィジカル不足を克服。次はエストラーダ戦? ロマゴン最終章に突入ですね
なお、アンカハスの指名挑戦者ジョナタン・ロドリゲスについてだが、パッと見では普通にやれば問題なく勝てそうな印象。試合映像が少ないのではっきりとは言えないが、前戦で勝利したミゲル・ゴンサレスと同等とか、そのくらいか?
アンカハスは試合ごとのムラがやや目立つ選手ではあるが、相当調整に失敗しない限りは大丈夫ではないかと。
まあ、アンカハスとしてもそろそろビッグマッチがほしい時期ではある。
マックジョー・アローヨに勝利して初戴冠を果たしたのが2016年9月。あれからすでに4年半の月日が経過しており、年齢も29歳と脂の乗り切った時期。このままダラダラと防衛戦を続けるよりも一発勝負に出て名前を売りたいと考えても不思議ではない。
井岡のタトゥーの話。もううんざりなんだけど、触れないのも不自然なので
ちなみに昨年大晦日の試合で井岡のタトゥーが丸見えだった件について。
これは先日もちょろっと言ったので今さら蒸し返すのもアレなのだが、まったく触れないのも不自然なので。
井岡vs田中再視聴。田中恒成「もう倒すしかねえ!」までの流れを想像してみる。井岡がタトゥーで処分? まあルールはルールだろとしか…
まず基本的な意見としては、タトゥー禁止のルールがあるならそれは守らなければアカン。
さらに試合前にJBCの人間が注意を促したのであれば、井岡側に非がないと言い張るのは難しい。
タトゥー禁止のルールが古臭いかどうかと、それを破っていいかの話はまったく別問題。そこの取り決めに納得できない、JBCがしょーもない組織だからルールに従う必要がないという理屈はさすがに無理がある。
「タトゥーごときでごちゃごちゃ言うな」という考えは僕も理解できるが、その主張を貫きたいならそれなりの覚悟が必要。「JBC管轄で試合はしたい。でもルールは守りたくない」はどう考えてもダサいし、それこそタトゥーごときで何言ってんの? と。
ジムの移籍問題云々の話を持ち出して井岡を擁護しているのを見かけた気もするが、選手寿命に直結する話とマイルドヤンキーのイキりファッションを同列に語ってどうするよ? という話である。
ところが、よくよく聞くと控え室の段階でJBCの人間は井岡のタトゥーの状態を確認した上で試合出場を許可していたとのこと。
ああ、なるほど。
それならJBCにも責任があるのは明らかで、井岡がルールに従わなかった的な話とも言い切れないわけか。
じゃあ、アレだな。
井岡側は「消し方が少しヌルかったです。今度から気をつけますごめんなさい」でいいし、JBCとしては「こちらも確認が甘くてすみません。次回からは気をつけてくださいね」でいい。
ただ、JBCは立場上アクションを起こさないわけにはいかないので、顔を立てる意味でも何らかの処分は必要になる。
お互いに傷つかず、もっとも穏便に済ますことを考えれば前回も申し上げたように「試合当日から数えて2週間の活動停止+罰金5万円」くらいで手打ちってことでいいんじゃないの?
顔を真っ赤にして白黒つける類のものでもないしね。
って、何で徹底抗戦やねんww
井岡一翔がタトゥー問題を海外メディアに語る“日本がNGなら海外視野”#井岡一翔 #タトゥー #ボクシング #boxing #tattoohttps://t.co/ZoRKDeddyS
— eFight(イーファイト)格闘技&フィットネス情報 (@efight_twit) January 8, 2021
おいおい、そのコメントは一番ダサいぞ井岡。確信犯的にルールを破って試合を敢行した末にパイオニア感を出しちゃうのはダサい。最高にダサい。
マリファナ所持でパクられたあとで「日本は遅れてる」「海外では普通」とほざくクソダサいラッパー連中とまったく同じやんけ。
僕自身、この件についてはだいぶウンザリしていたのだが、井岡がどうコメントするかにだけは興味があり注視していたところ、想定していた中でもっともしょーもないヤツがきたという。
ん。
井岡がどんなコメントするかだけには興味があったけど。
想定してた中で一番しょーもないヤツきたな。
もうこのネタいいや。
好きにやって、勝手に収束してくれ。 https://t.co/IDhsmYPLAe— 俺に出版とかマジ無理じゃね? (@Info_Frentopia) January 8, 2021
と思ったら、実は過去の発言を引用されただけで井岡自身はインタビューなど受けていなかったとか。
井岡一翔がタトゥー問題の米メディア報道と拡大解釈の誤訳記事に困惑…「インタビューは一切受けていない」(THE PAGE) #thepage_jp https://t.co/c36vheJwsQ
— THE PAGE(ザ・ページ) (@thepage_jp) January 8, 2021
でも、よく見たら本郷陽一の記事じゃねえか。
何ぞこれww
信頼できるものが一つもねえってどういうこと?
二重三重に張り巡らされたトラップを回避するだけで手いっぱいってww
いやもう、マジでこのネタいいや。
ホント、好きにしちゃってください。
アローヨ戦のアンカハスはよかったよな。2017〜2018年前半くらいの連続KOにはかなり期待したけど…
話がだいぶそれたが、そろそろ本題に。
最初に申し上げたようにジェルウィン・アンカハスと井岡一翔の統一戦はいい。めちゃくちゃいい。
もともとアンカハスは2016年9月のマックジョー・アローヨ戦で初めて観た際に「おお、これはいいな」と思った選手で、S・フライ級時代の井上尚弥にもかろうじて対抗できる唯一の存在として期待していた。
実際、帝里木下やジェイミー・コンラン、イスラエル・ゴンサレスを立て続けにKOした2017〜2018年前半あたりははっきりと強かった記憶がある。
だがそれ以降も淡々と防衛戦をこなすばかりで、「Supe Fly」等でしのぎを削るトップ選手たちとは完全に別リーグ状態。何度か井上尚弥との対戦話も出たようだが、そのつど立ち消えになって実現せず。
で、最近はコロナの影響もあってか2019年12月から1年以上もリングに上がっておらず、現在のコンディションがどの程度なのかもよくわからない。
僕としてはいまだにアンカハスのS・フライ級最強幻想があるので、さっさとスカ勝ちしてそれを証明してもらいたいのだが……。
アンカハスがロドリゲスに判定勝利で9度目の防衛成功。でも井岡一翔なら勝てると思うんだよな。接近戦での精度に差があるような…
長身でパワフルなサウスポー。強力な左ストレートに加え、近場でのボディやアッパーなども打てる階級屈指のフィジカル強者
僕が思うジェルウィン・アンカハスの魅力は、何と言ってもパワフルなこと。
身長168cm、リーチ169cmとS・フライ級では長身の部類で、身長164cmの井岡と比べても一回り大きい。
遠間から打ち込む左は強烈で伸びもあり、触覚代わりの右リードもかなり多彩。これまでの対戦相手は接近戦に持ち込むだけでも苦労させられてきた。
若干足運びが怪しい部分もあるが、1発効かせた直後の爆発力は階級No.1なのでは? と思うほど。
さらに近場では左右ボディや右アッパーがスムーズに出るなど、インファイトでも強さを発揮する。2019年5月の船井龍一戦ではもともとの強靭なフィジカルも相まって、近場での打ち合いでことごとく船井を退けてみせた。
長身サウスポーというやりにくさに加えて階級屈指の馬力と遠間からの左、懐でのボディ打ちや連打その他。
井岡のこれまでの対戦相手と比べてもトップレベルに思える。
井岡一翔vs井上尚弥戦実現の可能性を考える。井岡に勝ち目があったとすればあそこかな? でも、あの頃の叩かれ方は異常だったよね
中で勝負したい井岡と、遠間から左を打ち込みたいアンカハス。有利なのは井岡じゃないかな?
井岡vsアンカハス戦が実現したと仮定して、どんな試合になるかを想像してみるわけだが。
基本的には中に入って勝負したい井岡と、離れた位置から左を打ち込みたいアンカハスという流れになる(はず)。
井岡がアンカハスの馬力と右リードをかいくぐって近づけるか。インファイトに持ち込んだ場合、あのボディや右アッパーを防ぎながら得意のコンビネーションを機能させられるかが一番の見どころになるのだろうと。
そして、個人的には井岡の方が有利だと思っている。
僕の勝手な印象だが、恐らくアンカハスはボディが弱い。
これまでの試合でもボディを打たれて嫌な表情を見せることがたびたびあった(気がする)上に、2018年9月のアレックス・サンティアゴ戦ではゴリゴリのファイター+前後の出入りもあるサンティアゴを大いに持て余した。
あの試合はアンカハスのコンディションが微妙だったと言われているようだが、サンティアゴが普通に強かったというのもある(と思う)。
やや大雑把だが常にフルスイングで前に出るサンティアゴのファイトは迫力満点で、瞬間的に安全地帯に退避するバネもある。
1-1(116-112、111-118、114-114)の引き分け判定でアンカハスがギリギリ防衛に成功したものの、試合の流れを掴んでいたのはサンティアゴだったのでは? と思うほど。
右リードの連打から左ストレートというアンカハスの得意パターンは結局最後まで機能しなかった。
それを踏まえて田中恒成戦の井岡を観直すと、井岡のプレスはサンティアゴよりもはるかに精度が高くしつこさもある。あのプレスをアンカハスが試合を通してしのぎ切るのは相当難しいように思える。
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また近場でもパワフルなボディやアッパーが出るとはいえ、田中戦での井岡の緻密さを見せられるとちょっとどうなの? と。
船井龍一にはインファイトで打ち勝ってみせたアンカハスだが、井岡相手にアレができるかと言えば……。
“苦手”と言われた相手にことごとく勝利してきた井岡。アンカハス戦はぜひとも決まってほしい(決まるとは言ってない)
まあ、それもこれも井岡の馬力がアンカハスに通用するかが大きいとは思う。
エレガントで完成度も高い井岡だが、以前から言われているようにパワー面はやや心もとなさが残る。その上、2014年5月のアムナット・ルエンロエン戦で露呈したように、リーチが長く懐の深いカウンター使いを持て余す傾向が強い。
なので、長身サウスポーのジェルウィン・アンカハスも井岡の苦手な部類に入るのだが……。
ただ、2018年に復帰を果たした井岡は階級アップとともにフィジカル面も一段上がっている。
(僕が)パワー負けするのではないかと思ったマックウィリアムス・アローヨをパワー、技術両面で圧倒し、長身で馬力もあるアストン・パリクテに当たり負けせずインファイトで撃破。
さらに身長170cm、リーチ179cmとサイズのあるジェイビーエル・シントロンのアウトボクシングに追いつき逆転勝利を挙げ、先日の田中恒成戦ではスピード&パワーでねじ伏せにきた田中をあらゆる面で凌駕しての完勝である。
井岡vsシントロン感想。たくましさ、荒々しさの増した井岡が長身サウスポーに完勝。僕はこっちの井岡の方が好きかな
復帰後の井岡はこれまで“苦手”“天敵”と言われてきた相手にことごとく勝利しており、エレガントさに力強さが上乗せされたコンプリートファイターになりつつある。
仮にジェルウィン・アンカハスとの統一戦が決まったとしても、勝利の可能性は高いのではないかと僕は思っている(決まるとは言ってない)。
井岡vsジェルウィン・アンカハスはいいな。
ロマゴン、エストラーダ、アンカハスの中では一番手強そうでもあり、一番やりやすそうでもある。
これはぜひ実現してほしい。
シーサケットは知らん。
— 俺に出版とかマジ無理じゃね? (@Info_Frentopia) January 12, 2021
勝敗予想は止めておくが、どちらにしても何とか決まってほしい一戦である(決まるとは言ってない)。
でもアレなんだよな。
ドニー・ニエテスには自分のもっとも得意とする土俵で上回られて負けたってのがおもしろいよな。
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