井上尚弥vsキム・イェジュンの配信を視聴。井上の4Rのラッシュ1発1発に憤怒を感じるw スポーツイベントとしては相変わらずクソだけど。主演3人中2人が欠場するぼったくり【結果・感想】
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先日東京・有明アリーナで現地観戦した井上尚弥vsキム・イェジュン戦。
井上尚弥vsキム・イェジョン現地観戦。キムはいい選手だったけど4Rに井上がペースアップしたら…。井上はやっぱりカクカクし始めたよな。グッドマンは久しぶりの右構えだったのに
結果は4R2分25秒TKOで井上が勝利したわけだが、例によって見逃し配信を視聴したのでその感想を。
当日気づかなかったことや現地とは印象が違ったことなどを言っていく。
スポーツイベントとしては相変わらずクソでした。主演3人中2人が欠場するぼったくり興行
一応申し上げておくと、今回は(も?)スポーツイベントとしてはクソ中のクソだった。
有明アリーナのアクセスの悪さはもちろん、帰り道をガチガチに制限するアレも不便で仕方ない。近隣住民からの苦情があったのだと思うが、ただでさえ遠い道のりがよりストレスの溜まるものに。
そして何よりぼったくりが尋常じゃない。
当初はダブル世界戦と発表されたはずが相次ぐ負傷離脱によって世界戦は1試合に。
ところが払い戻しはしませんとのこと。
「ポスターに掲載されていた主演3人のうち2人が欠場します」
「予定されていた試合もなくなりました」
「ですが入場料は満額お支払いください」
「払い戻しには対応しません」
んなバカなww
今回は運営側に同情する部分が多かったものの、相変わらず「ボクシングがボクシングしとるな」という1日だった。
強かったロベイシ・ラミレス、厳しかった清水聡、期待通りの武居由樹、期待外れの今永虎雅。放置タイム約2時間、スポーツイベントとしてはクソ中のクソでしたね
中止が発生するのはある程度仕方ない。でも、あまりに多すぎるでしょ?
コンタクトスポーツで怪我はつきもの、減量のシビアさを考えればたま〜に中止が発生するのは仕方ない。
チケットにも「選手の怪我などで中止になる場合が~」との注意書きがある。
ただ、それがあまりに多すぎるでしょ? という話。
今回で言えば6試合の予定が5試合に&メイン級の選手が2人も欠場しているわけで。
野球で言えば7回打ち切り、バスケで言えば第3Qで終了するようなもの。
たとえばプロ野球で雨天コールドが年間何試合ありますか?
予告先発のピッチャーが当日別のピッチャーに代わる事態がどれだけ起きていますか?
各チーム年間140試合以上戦う中で数えるほどしか発生しないイレギュラーがボクシングでは常態化している。
これをぼったくり以外にどう呼べばいいの? と。
何の保証もせず、欠場した選手にマイクでしゃべらせて「はい、おしまい」。
観客側もそれをしれっと受け入れる。
結果、ああいう舐め腐った運営が当たり前になっていく。
ボクシング観戦は好きだが、スポーツイベントとしてのボクシングはクソ中のクソ。
以前にも言ったようにアレをOKと言っている人は一度でいいから他のイベントに(自分で金を払って)足を運んでみればいいと思う。
ボクシングイベントがどれだけ舐め腐ってるかがわかるから。
Prime Video Presents Live Boxing 7(両国国技館)のイベントの感想。3連休、駅から徒歩2分+トリプル世界戦の条件下での微妙な客入り。いや、逆に何で入ると思ったの?
キムはがんばった。井上はやや動きに滑らかさがなくなった
前置きが長くなったが、実際の試合について。
と言っても全体の印象はそこまで変わっていない。
挑戦者キム・イェジュンはがんばった。
サイドへの動きと上体反らしを駆使したディフェンス、井上が一休みした瞬間を狙っての左、などなど。過去の挑戦者を参考にした(と思われる)ファイトは好印象だった。
急な抜擢&最強王者を相手にやれることをやり尽くしたのではないか。
僕はアラン・ディパエンのように防御に振り切る→中盤まで粘って井上のペースが落ちたタイミングでカウンター勝負を仕掛けるしかないと思っていたが、予想以上に井上の土俵で打ち合ったなぁと。
井上尚弥vsキム・イェジョン決定。アラン・ディパエン以上の耐久力を期待。グッドマンの2度目の負傷は驚いたし擁護しきれんぞw
一方の井上尚弥も先日申し上げた通り。
・バンタム級時代に比べてスムーズさがなくなった(気がする)
・連打や攻防のつなぎに若干の引っかかりを感じる
・2020年10月のジェイソン・モロニー戦は滑らかさが尋常じゃない
下記のような要因が考えられる中で
・加齢による身体の変化
・階級アップ
・サウスポーとの対戦が続いた
久しぶりの右構え+モロニーと少し似ているサム・グッドマンとの対戦に注目していたのだが……。
試合自体は一方的。キムの「打ってこい」の仕草に言及する意味がわからない
ただ、試合自体は一方的だった。
恐らくキム・イェジュンの実力は東洋王者、日本王者と同等(ちょい上? ちょい下?)くらい。
井上とはスピード差が大きく2、3Rの時点で「がんばってるけど厳しいか?」となり、4Rに井上がペースを上げるとすぐに決まってしまった。
正直、井上の滑らかさどうこう以前の問題だったなぁと。
なおキムの「打ってこい」の仕草にあーだこーだと言っているのを見かけたが、え? あんなの誰でもやることじゃないの?
わざわざネット記事で言及する意味がよくわからなかったことをお伝えする。
4Rの井上はイラっときていた気がする。八つ当たり的にぶっ倒したんじゃない?
そしてちょっと思ったのが、4Rの井上はイラっときていたのではないか。
ラウンド開始直後に両者が交錯→井上がガクッとつんのめるシーンがある。
僕は「あ、足大丈夫か?」と思ったのだが、その直後に井上がグイっとギアを上げている笑
実際、3Rまでにほぼ動きを見切っていたので仕留めにいくつもりではあったと思う。
ただ、配信で観るとペースアップ以上に1発1発に怒りを感じる笑
2023年12月のマーロン・タパレス戦でも被弾直後に憤怒のラッシュ(笑)を見せていたが、それと同じ感じ。
何となくだが、あの瞬間「俺に恥をかかせやがって」的な思いがわいたのではないか。
格下相手にカッコよくフィニッシュするはずが、開始早々にコケたせいで「ああん?」となった。
キムの再三の「こいこい」もあって八つ当たり的にぶん殴りにいった。
井上のヤンキーマインドがいつも通り発動したと想像する笑
井上尚弥vsマーロン・タパレス雑感。先人の残した情報を総動員して大健闘したタパレスがすげえ。井上の相変らずのヤンキーマインドにも安心した笑
キム・イェジュンについての記事がよかった。試合を受けたことは正解だったと思うよ
下記は試合後にNumber Webに掲載された記事。
「韓国でも井上尚弥の記事ばかりだった…」逃げなかったキム・イェジュンを母国メディアはどう報じた? “かませ犬”が韓国ボクシングに投じた一石(キム・ミョンウ)#ボクシング #boxing #井上尚弥 #キム・イェジュン #InoueKim #NumberWeb https://t.co/NCOijgIEuO
— Number編集部 (@numberweb) January 28, 2025
「施設育ちの少年が井上尚弥と戦うなんて…」密着カメラマンが知るキム・イェジュン壮絶ボクサー人生「ひとりで生きるためにボクシングを始めた」(キム・ミョンウ)#ボクシング #boxing #井上尚弥 #キム・イェジュン #InoueKim #NumberWeb https://t.co/QXDD5y91oH
— Number編集部 (@numberweb) January 28, 2025
挑戦者キム・イェジュンのファイト、母国での反応、生い立ち等、なかなかの読み応えである。
個人的にボクシング関連の記事はカスばかりだと思っているが、これは珍しくよかった笑
キムが本気で勝ちにきていたのは試合を観ればわかるしあの試合が他の韓国人選手に刺激を与えたというのも興味深い。
韓国で孤児や養子縁組が多いのは有名な話だが、経済的な理由で食事を切り詰めている旨の記述には「ああ……」と思わされた。
今後日本で試合をする機会もありそうだし試合を受けたことは文句なしに正解だったのではないか。
「結果を出す→人間性に興味が出る」のが正しい順番じゃない? 人柄にばかりスポットを当てるのは…
やはり選手の人間性、生い立ち等の深掘りは試合後であってほしい。
一時期「試合前の選手に密着する」「それで試合に興味を持ってもらう」やり方が流行ったが、あからさますぎて冷めた覚えがある。
僕は基本「結果を出す→人間性に興味が出る」の順番が“正”だと思っている。
TBS系の長寿番組「情熱大陸」が代表例だが、それとは真逆をいくやり方にはめちゃくちゃ違和感があった。
ドキュメンタリーとしてはおもしろいし観てもらう努力も重要だが、選手の人柄“ばかり”になるのはどうなのよ?
一番大事な「プレー」の部分が軽視されているようでまったくピンとこない。
佐々木尽vs坂井祥紀戦。佐々木尽の豪快KOでスカッとしたかったけど。坂井祥紀のディフェンスマスターっぷりが…。“溜め”の大きい佐々木尽と流れるような連打の坂井祥紀
そういう意味でも上記の記事はキム・イェジュンへの思い入れをより強く、今後に興味を持たせる効果があった。
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