今井達也がポスティングでMLB移籍を目指す!! まあ当然ですよね。コツを掴んだタイミングで行くのがベスト。フィジカルと感覚がバチっと合ったピークの状態が続くのは3年?

今井達也がポスティングでMLB移籍を目指す!! まあ当然ですよね。コツを掴んだタイミングで行くのがベスト。フィジカルと感覚がバチっと合ったピークの状態が続くのは3年?

2025年11月10日、埼玉西武ライオンズの今井達也がポスティングシステムを利用してMLB移籍を目指すことが発表されている。


下記を読むと申請は現地時間11月19日から45日間。
代理人のスコット・ボラス氏によると、これは年末休暇を考慮してのものとのこと。


米国はクリスマスから元日がホリデーシーズンとなっており、2日には通常業務がスタートする。仮に交渉が長引いたとしても2日まで猶予を確保することで今井の希望する「ビッグマーケット&ウィニング・チーム」 との契約がまとまりやすくなるとか。
 
細々した部分は僕にはよくわからないが、とにかく今井達也のMLB挑戦は楽しみである。
 

今井達也のポスティングは当然ですよ。今年3月のピッチングを観て「すぐにMLB行け」と思ったよね

西武ライオンズが今井達也のポスティングによるMLB移籍を正式に認めたわけだが。
 
これに関して僕の意見を言うなら
「当たり前でしょ」
である。
 
下記の通り僕が今井達也に本格的に興味を持ったのは今年3月。
 
今井達也がすごすぎる。完全に日本最強ピッチャー。2025年3月の侍ジャパンで「何だコイツ!?」ってなった。今シーズンオフにMLBに行け。チーム成績関係なくいい感覚を掴んだときに行くべきですよ
 
侍ジャパンの強化試合でリリーフ登板、150km後半のまっすぐとキレッキレのスライダーを投げ込む姿に「は? 何コイツ?」となった。
 
実際の試合は下記↓

 
よくよく調べてみると、2024年までは確かにすごかったがここまでぶっ飛んではいなかったと。
 
僕の中での今井達也のイメージは“小型版ダルビッシュ”
キレのあるまっすぐと縦系のスライダーでゴンゴン攻めていくピッチャーである。
調子のいい日は手が付けられないが、登板ごとのムラが大きく一度崩れると歯止めが利かなくなるのが課題という認識だった。
 
ところが強化試合で観た今井は僕の記憶とはまるで違っていた。
力感のない&やや腕を下げたフォームで出力をいきなりゼロから100まで上げるピッチング。
従来のスピードボールに浮き上がる系の軌道がプラスされて、スライダーは加速しながら鋭く落ちる。
 
「いや、こりゃ打てんだろ」
「MLB志向あるのか?」
あっという間に今井達也の虜になったことをお伝えする。
 

予想通りの無双状態だった2025年シーズン。6月17日のDeNA戦は今年のベストピッチ

2025年シーズンがスタートすると、予想通り今井は無双状態。3、4月は月間防御率0.69、5月は0.97と手が付けられないピッチングが続く。
 
17奪三振の球団記録を作った6月17日の横浜DeNA戦は恐らく今年No.1の出来。

僕もこの試合をリアルタイムで観ていてMLBに行かない理由を探す方が難しいと思った。
 
後半にやや成績を落としたものの、8月23日のロッテ戦、9月2日の楽天戦で連続完封を挙げるなど3年連続二けた勝利を達成している。

 

 

フィジカルと感覚がマッチした最高の状態が続くのは3年。機を逃した選手は何人もいる

今井達也のポスティングに対しては応援する声が大半だが、中にはネガティブな意見も聞こえてくる。
 
本格的に無双したのは実は今年だけ、まだまだ胸を張ってMLBに挑戦する段階ではない。
日本のトップ選手がどんどん流出する状況やポスティング制度そのものをよく思っていない人も一定数いる。
 
漠然と「3年連続で無双」「チームを優勝させるorそれに準ずる成績」を残せばポスティングOKという空気を感じるのだが、どうだろうか。
 
 
ただ、はっきり言ってこういう雑音はシカトでいい。
ピッチャーもバッターもそうだが、いい感覚を掴んだ年とMLB移籍が実現する年が微妙にズレるケースは多々ある。
 
もっとも印象に残っているのが2019年オフにMLBに移籍した筒香嘉智(横浜DeNA)。
この人のベストシーズンは2016年(.322、HR44)で、2019年は打率もホームランも落ち始めていた時期である。
 
月日が経過すれば身体も変化するし、それに合わせてマイナーチェンジを繰り返す必要がある。
僕の勝手な印象だが、フィジカルと感覚がバッチリ合った状態を維持できるのはだいたい3年。筒香に関してはピークが過ぎてからの渡米だったのではないか。
 
さらに言うと、今オフの目玉と言われる村上宗隆(ヤクルト)にもそれを感じる。
村上のベストシーズンは三冠王を獲得した2022年だが、翌年以降は筒香同様成績を落としている。
まだ25歳と筒香に比べて若いものの、フィジカルと感覚が最高にマッチした状態をもう一度作れるかは何とも言えない。
 
村上宗隆が2025年オフのメジャー挑戦。スタッツを見ながら活躍度を想像する。僕の唱える「右投げ左打ち限界説」を覆してくれ。筒香嘉智の上位互換だけにはなるな笑
 
古い話で言えば2003年オフにNYメッツに移籍した松井稼頭央もそう。
2002年が.332、HR36、2003年が.305、HR33と前年から若干成績を落としている。タラレバを言っても無意味だが、もう1年早く渡米していればもしかしたら…と思わないでもない。
 

今井達也は今がベストのタイミング。西武で全盛期を浪費していいわけがない

2024年オフにいい感覚を掴み、2025年3月の実戦でそれを証明→シーズンを通して無双。
と同時にこの感覚をいつまで維持できるかは未知数。
 
申し上げた通り心技体がマッチした最高の状態が続くのは3年というのが僕の持論である。
今井達也にとっては今年がその初年度だとすると、渡米するならまさに今である。
 
 
まあでも、最高の成績を叩き出してチームを優勝させてからのポスティングはめちゃくちゃカッコいいですけどね。
2013年に24勝0敗で楽天を初優勝に導く→翌年にヤンキースに移籍した田中将大の主人公っぷりは今思い出しても鳥肌が立つ。
 
山本由伸、菅野智之、田中将大2025年シーズン振り返り。期待には及ばなかった山本由伸、だいぶ攻略された菅野智之、200勝達成の登板で最適解にたどり着いた? 田中将大
 
あとはアレだ。
今井クラスのピッチャーがこのまま西武にいていいわけがない
 
エースが熱中症で降板する欠陥本拠地。
FAの主砲に舐めた提示をして同一リーグのライバルチームに行かれるクソフロント。
 
戦力的にあと5年は優勝しない、主力がどんどん流出するチームで貴重な全盛期を浪費するなど愚の骨頂である。
それこそ「チームを優勝させてからポスティングを!!」などと言っていたら今井自身が後期高齢者になってしまう(違


本人の「ビッグマーケット&ウィニング・チーム」という希望は西武球団に対する不満の裏返しでもあるのではないか。
 

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適応までに時間を要するかも? ダルビッシュ同様、横振りのフォーム+スライダーピッチャーはやや苦労する印象

これも以前言った覚えがあるのだが、今井達也はMLBへの適応にやや苦労するかもしれない
 
理由は横振りのフォーム+スライダーピッチャーだから
 
僕の中で横振りよりも縦振りの方がMLBへ早く適応できるイメージがある。
山本由伸、田中将大、上原浩治、野茂英雄、松井裕樹、今永昇太、岡島秀樹、千賀滉大、大谷翔平、前田健太、岩隈久志、などなど。
改めて振り返ると縦振りのフォームに加えて落ちる球(フォーク、スプリット)を得意とするピッチャーが目立つ。
 
ドジャースがワールドシリーズ連覇で山本由伸MVP獲得!! でも僕はブルージェイズが勝つべきだとオモタ。こんな舐めたチームがワールドチャンピオンでいいの? フィジカルお化けを9人並べれば勝てるのが野球
 
その一方で横振りのフォームはダルビッシュ有、菊池雄星、藤浪晋太郎、山口俊、小笠原慎之介あたり。
ダルビッシュのように圧倒的なポテンシャルを持ちながらそれを発揮するまでに数年要するケースもある。
 
そして今井達也もダルビッシュと同様横振りのフォーム+スライダーが得意なタイプである。
 
さらにこれ↓を見ると指が長い方でもなさそう。


スペック的には間違いなく通用する。
だがポテンシャルをフルに発揮できるようになるまでには多少モタつくのではないか。
 
そういう意味でもMLBではチェンジアップの比率が上がると予想している。


もちろん山本由伸がフォークを増やしたようにハイレベルなMLBの打者を打ち取るためには必然的に落ちる球中心の組み立てになるというのもある。
 

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