実写版「銀魂」感想。MVPは神楽で文句ないよな? 新八もがんばった。実は意外にハマり役だったのが…。コスプレ大会? いや、予想以上によかったよ
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映画「銀魂」を観た。
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「銀魂」(2017年)
「万屋銀ちゃん」を営む坂田銀時、神楽、志村新八の3人がカブトムシ狩りから戻ると、そこには盟友桂小太郎のペット(?)であるエリザベスが待っていた。
そして、桂の失踪を涙ながらに(?)訴えるのであった。
同時期に銀時は、刀鍛冶の村田兄弟から消えた妖刀「紅桜」の捜索を依頼される。
最近、かぶき町には辻斬り事件が多発しており、銀時は妖刀「紅桜」との関連を疑うのだが……。
週刊少年ジャンプで連載中のマンガ「銀魂」の実写版映画。
2017年に小栗旬主演で公開され、大ヒットを記録したエンターテイメント作品である。
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「銀魂」ニワカww の僕が実写版を観たぞ。期待していなかったけど、割とよかった
まず、僕は「銀魂」に関してはニワカww に近い。
マンガもアニメも何となく観たことがあって全体的な流れも把握しているが、細かい部分までは知らない。
キャラ設定も好きは好きだが、「ドラゴンボール」や「はじめの一歩」ほどガッツリ読んだわけではないので何とも言えない。
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主人公の坂田銀時?
ああ、あの「普段はガサツでいいかげんだけど、やるときゃやるタイプ」のツンデレキャラね。確かに人気が出そうだし、名言も残しやすいよね。よく知らんけど。
だいたいこんな感じである。
また、アニメの実写映画化については、特に何もない。
よくファン感情を逆なですると言われるが、まあいいんじゃない? と。
そこまで思い入れのある作品があるわけじゃないし、原作のイメージ云々はわかるが、別物として観れば問題ない気がしている。
要するにどちらでもいい。
そんなフワッとしたテンションで、今回もたまたまWOWOWでO.A.されていたものを観たのだが、なかなかよかった。
いや、本音を言うとほとんど期待はしていなかった。
同時期に公開された「鋼の錬金術師」の実写版が「山ほど金をかけたコスプレ大会」呼ばわりされていたせいもあって、「どうせこっちもショボいパティーンだろ?」と完全に舐めていた。
それが、いざ観始めると「あれ? めっちゃがんばっとるやんけコイツら」。
暇な時間にたまたまWOWOWをつけたらやっていた+どうせコスプレ大会だろ? と目いっぱいハードルを下げたおかげで、結果的に「観てよかった」というメンタルに落ち着いているww
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うん、よかったですよ。「紅桜篇」を選んだのもわかるし。本当に悪くなかった
全体的な感想としては、「まあ、こんなもんかな」と。
「紅桜篇」を題材に選んだのはすげえわかる。
銀時の過去やサブキャラの活躍シーンもあり、演出も適度に派手。実写化するにも抜粋するにも扱いやすい。
ついでに、続編を目論む意味でもちょうどいい。
実際に続編が決定したらしいが、僕としては「吉原炎上編」での月詠と日輪が観たい。
ストーリーも原作をなぞりつつオリジナルも織り交ぜ、銀さんのかっこいい決めゼリフもきっちりと網羅。
特筆する部分はないが、普通に悪くない(なぜか偉そうだが)。
本当に「こんなもんかな」という言葉がピッタリの作品だった。
それより僕が気になったのは、それぞれのキャラクターが原作と比べてどうだったか。
「壮大なコスプレ」という認識で観ていた人間としては、どうしてもここは外せない。
なので、ここから先は印象に残ったキャラクターを中心に、適当に感想を述べていこうと思う。
もちろんすべて僕の独断なので、反対意見はご自由にww
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MVPは文句なしに神楽(橋本環奈)。志村新八(菅田将暉)もめちゃくちゃがんばった。そして、裏MVPは実はアイツ……
・本作MVPは神楽(橋本環奈)
表題の通りなのだが、この映画でのMVPは文句なしに神楽役の橋本環奈だった(僕の中では)。
背丈、雰囲気、セリフ回しなど。
あそこまで原作に忠実に再現できればマジで言うことなし。というか、もはや僕には神楽にしか見えなかったくらい。
一部では「声優の釘宮理恵に比べると……」「ボディラインが……」といった指摘もあるようだが、どうなんすかね。
あれだけ役柄に憑依できれば満点だと思うのだが。
・志村新八(菅田将暉)もがんばったぞ。ちょっとデカいけど
そして、志村新八役の菅田将暉も相当がんばっていた。
挙動不審で自信なさげな部分や全力のツッコミなど。原作を研究してきっちり寄せてきていた印象が強い。
ちょっとデカかったけどね。
いや、菅田将暉って実は長身(175cm)ですからね。
薄らデカい小栗旬(185cm)の隣にいるから目立たないけど、かなりの雰囲気チビですからねこの人。
原作での新八は銀さんよりも頭一つ小さく、神楽よりもちょっと大きいくらい。この辺の違和感が多少あったかなと。
というわけで、以下はざっと。
・坂田銀時(小栗旬)
小栗旬は小栗旬でした。努力は伝わってきたけど、銀さんではなかったな。
・近藤勲(中村勘九郎)
ええんじゃないですか? 普通にハマり役だったよね。原作とは別物だったけど。
・土方十四郎(柳楽優弥)
鬼の副長としてがんばった。でも、煙草の煙が邪魔で……。近藤さんの画にも煙が写り込んどったのが……。
・高杉晋助(堂本剛)
すばらしかった。すばらしいと聞いていた通りすばらしかった。菅田将暉と違ってちゃんと小さいしww
・来島また子(菜々緒)
よーわからん。そもそも原作のキャラの印象が薄いので何とも……。
・武市変平太(佐藤二朗)
これも原作のキャラの印象が薄くて……。思いっきり「勇者ヨシヒコ」の仏でしたね。
・妙(長澤まさみ)
長澤まさみの完全なる無駄使い。
今回の役どころでお妙さんの爪跡を残す必要はない。ケツメイシのPVに出てくるお姉さんにでも適当にやらしときゃよかった。
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そしてあまり言われていないが、意外にハマり役だったのが、
・桂小太郎(岡田将生)
長髪にも違和感がなく、「ヅラじゃない! 桂だ!!」のセリフもしっくりきた。
小栗旬や堂本剛とは実年齢に差があるのだが、あのシュールなキャラクターをしっかり自分のものにしていた。
アクションも普通によかったし、小栗旬に負けず劣らず長身だし(181cm)。
実は、今作の裏MVPは岡田将生だと思っております。個人的に。
「銀魂」「るろうに剣心」くらいがアクションとCGのバランスをとれるギリギリのラインなんだろうな。それを超えると悲惨な結果になりやすい
なお「鋼の錬金術師」以外でのアニメ、マンガ→実写化としては、僕の中では「るろうに剣心」の印象が強い。
この作品も「銀魂」と同様、実写版の成功例として挙げられているが、恐らくこの辺が「人間の身体能力+CG」のバランスがとれるギリギリのラインなのだと思う。
「鋼の錬金術師」ほどの人外集団を表現するにはCGに比重を置かざるを得ず、結果的にチープになりやすい。しかも映画ハガレンでは、原作ファンの感情を逆なでするような改悪があったとか。
まあ、さすがの「るろうに剣心」も斎藤一の牙突だけは表現しきれなかったらしいが。新撰組・三番隊組長でも何でもない、ただ江口洋介がワイヤーに吊るされただけの映像だったとかww
そして、頼みのCGにすら手を抜くと、「DRAGONBALL EVOLUTION(ドラゴンボール EVOLUTION)」のような悲劇を生むww
そりゃあなた。
戦闘力5のゴミがいくら集まったって、街を丸ごと破壊するような化け物を再現できるわけねえだろってねww
そう考えると、孫悟空を陰キャラ高校生にしたくなるのもわからんでもない。
などと思ってちょろっと調べたら、脚本家が正式に謝罪しちゃったらしい。
史上最悪と酷評の映画『ハリウッド版ドラゴンボール』脚本家がついに謝罪 「金に目がくらんだ」「ファンに申し訳ない」 https://t.co/e7VnZ7tgfy
— ロケットニュース24 (@RocketNews24) May 9, 2016
原作ファンから激しい批判、叱責を受け続けた結果、メールのチェックもSNSの更新も止めたとか。
どんな意見を持っても自由だとは思うが、本人に直接突撃したらアカンですよね。幕之内一歩がパンチドランカーで引退した際、読者が「はじめの一歩」の作者を一斉攻撃していたときにも思いましたが。
銀魂 THE FINAL感想。やっちまったなぁ。普通でよかったのに「銀魂らしさ」の呪縛にガッチガチで身動きできなくなってるw
ちなみにだが、「鋼の錬金術師」でカッコいいキャラベスト3は、
3.ゾルフ・J・キンブリー
2.グリード(グリリンの方)
1.キング・ブラッドレイ
で文句ないですよね?
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