アニメ映画「新劇場版 銀魂 -吉原大炎上-」感想。バーサーカー神楽、坂田銀時vs夜王鳳仙が令和8年のリメイクでどうなるかに期待したけど…。真選組とヅラは完全に邪魔だった

アニメ映画「新劇場版 銀魂 -吉原大炎上-」感想。バーサーカー神楽、坂田銀時vs夜王鳳仙が令和8年のリメイクでどうなるかに期待したけど…。真選組とヅラは完全に邪魔だった

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アニメ映画「新劇場版 銀魂 -吉原大炎上-」を観た。
 
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「新劇場版 銀魂 -吉原大炎上-」(2026年)
 
地下遊郭都市・吉原桃源郷で暮らす晴太はスリで生計を立てている。
ある日、万事屋を営む坂田銀時の懐から財布を盗むが中身は空っぽ。逆に自身のなけなしの金を盗られたことに気づく。
 
盗みを見逃す代わりに晴太にパフェを奢らせ、スナック「お登勢」に連れていく銀時。
その席で彼が訳ありな孤児であることを知る。
 
晴太は生き別れた母親を探していて、吉原No.1花魁である日輪がその人かもしれないとのこと。
事情を知った銀時は晴太をスナック「お登勢」に預け、1人吉原に向かうのだった……。
 
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銀魂「吉原炎上篇」リメイク。ノスタルジー半分、おもしろい作品が観たい欲求半分で足を運んだ

銀魂の「吉原炎上篇」が映画化されると知ったのが去年の12月ごろ。
SNSだかYouTubeだかの広告で目にして「おお!!」と思った記憶がある。
 
個人的に銀魂はアニメが原作を上回ったパターンだと思っていて、お気に入りの回を原作で読んで「あれ?」となったことも何度もある(僕はアニメから入った人間)。
 
特に「吉原炎上篇」のようなシリアスパートではそれが顕著。
ストーリーはもちろんアニメ版では印象的な演出が多く、今の技術でそのシーンが復活すると聞けば観るしかない笑
 
2021年の「銀魂 THE FINAL」で終わったんじゃないの? とかも関係ない。
ノスタルジー半分、おもしろい作品が観たい欲求半分のノリで足を運んだ次第である。
 
銀魂 THE FINAL感想。やっちまったなぁ。普通でよかったのに「銀魂らしさ」の呪縛にガッチガチで身動きできなくなってるw
 

お目当ては“バーサーカー神楽”のバトルシーン。あのインパクトが今の技術でどう生まれ変わるか

表題の通りだが、僕が今作で一番楽しみにしていたのが“バーサーカー神楽”のバトルシーン
新八が阿伏兎に殺されそうになったのを受けて覚醒→薄笑いを浮かべながら阿伏兎をボッコボコにするところである。
 
あそこはアニメや原作でも強烈なインパクトを残したが、令和8年の技術でどう映像化されるかにはめちゃくちゃ興味があった。
 
 
感想としては、なかなかよかったと思う。
当たり前だが動きのスムーズさや躍動感は当時とは比べものにならない。
アクション一つ一つの迫力が一段も二段も増していた。
 
また声優陣の演技、声質が当時と変わらないのもいい。
神楽役の釘宮理恵さんはまだまだ全盛期だし、阿伏兎役の大塚芳忠さんの特徴的な声もそのまま。
新八役の阪口大助さんは高音に若干の陰りを感じたが、それも序盤だけ。すぐに勘を取り戻した印象である。
 
この辺は本編終了から10年未満、その間に映画やスペシャルがあったのも大きいのだろうと。
 
 
ただ、よかったと言っても“なかなか”止まり
僕の予想を上回るほどではなかった。
 
まあ、これは当時のアニメがすごすぎたということにしておく。
 
実写版「銀魂」感想。MVPは神楽で文句ないよな? 新八もがんばった。実は意外にハマり役だったのが…。コスプレ大会? いや、予想以上によかったよ
 

銀時vs夜王鳳仙のバトルにも期待してたよ。吉原炎上篇を象徴するシーン

もう一つ僕が楽しみにしていたのが銀時vs夜王鳳仙のバトル
夜兎族の中でも最強の一角である鳳仙に圧倒されながらもどうにか持ちこたえる銀時と月詠率いる自警団「百華」。
ここも神楽vs阿伏兎同様、吉原炎上篇を象徴するシーンである。
 
具体的には、
序盤、最初の一太刀を防いだ鳳仙が銀時に向けて上から傘を振り下ろす→それを銀時が洞爺湖木刀と刀をクロスさせて受け止めたところ。
と、
後半、鳳仙が百華を蹴散らしたわずかな隙に銀時が苦無を飛ばす→洞爺湖木刀での横殴りからの猛ラッシュ。
 
どちらもアニメで印象深かったシーンで、よりド迫力な描写を期待していた。
 

正直いまいちだった。作画は素晴らしいけど銀時のセリフが省かれていたのが…

結論としては、ここはいまいちだった
もちろん作画は文句なしに素晴らしい。神楽vs阿伏兎戦に引けを取らない迫力、臨場感だったと思う。
 
だが、残念だったのが序盤→銀時のセリフが省かれていた、後半→真選組パートの差し込みが邪魔だったこと。
 
 
このバトルは夜王鳳仙の圧倒的強者っぷりと、銀時と百華が力を合わせて鳳仙の牙城を崩すところが一番の見どころだと思っている。
 
その中で鳳仙の傘を受け止めた銀時の心の声

「ふざけやがって」
「たった一撃 たった一太刀 受けただけで」
「身体中から 気力も体力も 全部削ぎ落された気分だ」

からの

「骨がきしむ」
「筋肉が鳴きわめく」
「指一本 筋肉の筋一本たりとも」
「力を抜けねえ」

鳳仙の生物としての“格上”っぷりと銀時のギリギリ加減がよく出ていた部分だったのだが、残念ながら今作ではカットされていた。
 
「銀魂」好きなエピソード(シリアスパート)ベスト3。僕はやっぱり家族/師弟愛に弱いんだよな。あと、◯◯だけは鉄板です
 

真選組と桂小太郎はいらなかった。あいつらのおかげで肝心の本編が薄味になっちゃった

また後半の真選組パートの差し込みに関しては完全に「そこ、いります?」状態。
 
(原作では出番がなかった)真選組や桂小太郎を登場させるために違法薬物絡みのネタを追加したわけだが、正直アレは必要なかった。
 
もともと回想シーン等が多い吉原炎上篇が、あいつらの寸劇のせいでより冗長に。
で、本編の邪魔をしてしまうという。
 
それ以外にも晴太がスナック「お登勢」で働くシーンが端折られたり、月詠が万事屋の3人に協力する(クーデターを起こす)決心をするまでがやたらとあっさりしていたり。
万事屋3人を先に行かせたあとの部下たちとのバトルがめちゃくちゃ短かったり。
セリフの重さ(クサさ)の割にそこに至る描写が薄味で唐突感が否めない。
 
スラムダンク映画「THE FIRST SLAM DUNK」のように“原作を知っている人向け”に振り切っているわけでもない、「端折った部分は行間を読め」的な情緒も感じられない。
 
映画「THE FIRST SLAM DUNK」僕がもっとも好きなシーン。映画館で3度、DVDも購入した僕が毎回号泣するのは? 宮城一家がようやく…
 
2時間にまとめるために取捨選択が必須なのはわかるが、ちょっと前のめり過ぎ。
「銀魂らしさ」と「オールスターのお祭り感」を両立させつつ新規の取り込みを狙った結果、本編が物足りなくなってしまった。
 

どうせなら神威vs沖田総悟まで出してくれれば。僕の好きなBGM「晴れの日に雨傘さす奴にはご用心」が少ないんだよ

極論、真選組を登場させたり違法薬物ネタを「地雷亜篇」から前借りしてくるなら神威vs沖田総悟まで出してほしかったのだが、そこはなく。
 
神威は桂とちょろっとじゃれて「はい、おしまい」。原作通り前半の鳳仙との大立ち回りが最大の見せ場となった。
 
沖田に至っては単なるモブの1人でしかない。
土方とともにこんな雑な扱いをされるなら出さない方がよかったのでは? と思う。
 
余計なシーンを増やすくらいなら(僕が大好きなBGM)「晴れの日に雨傘さす奴にはご用心」をもっと多用してくれよと。

晴れの日に雨傘さす奴には御用心
カテゴリ: アニメ


主題歌「燦然」(SUPER BEAVER)を全面に出す必要があるのは理解できるが、(ノスタルジー目当ての)僕としては旧アニメ要素を増やしてほしかった。
 
まあ、この辺は僕が原作厨の老害寄りなせいだが。
 

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ファイナルアンサーは「おもしろかったけど期待以上ではなかった」。でも最後に高杉晋助が出てきたから…

リメイク作品なので適度な味付けは必要だが、それで本編が割を食うのは本末転倒。
かと言って「そこまでやったのならこっちもやれよ」の期待は裏切られる。
 
全体を通しての評価は100点満点中75点くらい
「おもしろかったが期待以上ではなかった」というのがファイナルアンサーである。
 
 
なお、エンドロールの後にちょろっと高杉晋助が登場していたので売れ行き次第で続編もあると想像する。
 
つまり、今作で神威vs沖田総悟を出すわけにはいかなかった。
銀魂を知らない層に真選組やヅラを認知させる意味合いもあったのかもしれない。
 
続編を踏まえた出し惜しみというか、在庫整理の大盤振る舞いとはいかなかったのはそういう理由かも? と無理やり自分を納得させている笑
 
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