ノニト・ドネアvsアンドレス・カンポス。ドネアはぼちぼち動けてたけど、生命線のカウンターが遅すぎて…。アントニオ・バルガスが比嘉大吾に勝てば王座返り咲きの可能性も生まれる?【結果・感想】

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2025年6月14日(日本時間15日)にアルゼンチン・ブエノスアイレスで行われたWBA世界バンタム級暫定王座決定戦。同級5位ノニト・ドネアvs同8位アンドレス・カンポスが対戦し9R負傷判定(88-83、87-84、87-84)でドネアが勝利。暫定ながらも王座戴冠を果たしている。
Nonito Donaire returns in style! 🇵🇭💥
The Filipino Flash looked sharp in his comeback, earning a TD win over Andrés Campos after an accidental cut brought the fight to the scorecards in the ninth round. With the victory, Donaire becomes the WBA interim bantamweight champion 👏👏 pic.twitter.com/gRUGwZN9yQ
— WBA Boxing (@WBABoxing) June 15, 2025
約2年ぶりの復帰戦となるノニト・ドネアとこれまでバンタム級で1度も試合をしたことがないアンドレス・カンポス。この両者の試合が(暫定)王座戦となることに批判も多く聞こえたわけだが。
これに関しては僕の中ではまったく問題ない。
なぜならドネアだから。
僕がドネアを応援しているから。
長年ボクシングに貢献してきたドネアが王座戦をやらせろと言ったのだから、周りはYesと答えるしかない。
つまり、それがボクシング。
これでいいのである笑
ノニト・ドネアvsカンポス、タノンサックvsクリスチャン・アネラタ、三代大訓vsアンディクルス。今週末から来週の注目試合。ドネアの復帰戦が楽しみすぎる&タノンサックは世界王者になれ&三代は…
カンポスが小さい。フィジカル差が顕著で両者は別階級の選手だった
まずリング上で対峙した両者を観て思ったのが「カンポスが小さい」。
もともと下の階級の選手、バンタム級での試合が初めてとのこと。この時点で改めて“ドネアのため”に組まれた王座戦だと思い知らされた。
そして案の定フィジカル差は顕著。ガードの上からパンチを受けたカンポスが身体ごとよろけ、圧力に押されて露骨に後退する。
見た目通りというか、両者は完全に別階級の選手だった。
ドネアが左構えでスタートして「あれ?」と思ったのだが、どういう意図があったのか。
そんなことをしないでも普通にやれば捕まえられた気もするのだが。
と思っているうちに両者の頭が当たり、ドネアがサクッとオーソドックスに戻す。
三代大訓vsアンディ・クルス。力の差は大きかったしどんな対策を立てたかすら伝わらなかったけど、ところどころ通用する部分もあった。それもひっくるめて国内ではノウハウが広がらないのかもしれんね
ドネアはぼちぼち動けてはいたけど、トップ戦線でやるのは厳しいかも?
とりあえず今回のドネアはぼちぼち動けていたと思う。
左ジャブもよく出ていたし動きに力感もあった。
さすがに反応は鈍くなっていたものの、要所要所で“フィリピーノ・フラッシュ”の片鱗を見せてくれた。
約2年のブランク+42歳という年齢を考えれば軽量級でここまで動けるのは文句なしにすごい。
その反面、トップ戦線でやるのはさすがに厳しいか? という部分も……。
開始直後からガツガツプレッシャーをかけてカンポスを追い詰めたのもフィジカル差の影響が大きい。
対するカンポスは出入りとスピードで対抗するが、もう1歩深く踏み込めない。
やや後ろ体重のまま打ち込むパンチには威力が足りず、ドネアの前進を止めるには至らない。
ただ、それでもドネアは距離を詰める作業に苦労していたし、2R以降はガードの上から身体ごと揺らすシーンも見られなくなった。
あの感じだと、もう少し相手の強度が上がると厳しくなる。
それこそ2年前に負けたアレハンドロ・サンティアゴにはまたやられてしまうのではないか。
ノニト・ドネアいよいよかもしれんな。サンティアゴはドネアの苦手なタイプだったけど、それ以上にドネアの動きの悪さが…。僕は旅に出ます()
ドネアの得意なはずのカウンターが遅すぎて…。一番の強みのはずが
特にドネアの生命線であるカウンターが終始遅れ気味だったのが厳しい。
「ジャブを出す→相手がカウンターを被せてくる→それをスウェイで回避→反動をつけてさらにカウンターをぶち込む」のがドネアの得意パターンだが、スウェイからリターンまでがあまりに遅すぎる。
申し上げたようにカンポスはフィジカル差を警戒して深く踏み込んでこない。
おまけに身体が小さく上背もないので狙いが定めにくい。
それを踏まえた上で、あの遅さはキツいなと。
要所で“フィリピーノ・フラッシュ”の片鱗が見えたと申し上げたが、一番の強みであるカウンターがあの感じだったのはちょっと切ない。
堤聖也、比嘉大吾とは相性が悪い。アントニオ・バルガスならもしかしたら…
そして、近場の連打にモタつくのも相変わらず。
中盤以降、意を決して前に出たカンポスに押し込まれる、連打を捌ききれずに後退するシーンが何度か見られたが、やはりドネアは連打型が苦手。
2008年11月のモルティ・ムザラネ戦や2011年10月のオマール・ナルバエス戦と、イケイケだった全盛期でもディフェンスのうまい連打タイプには同じように手間取っている。
現状、WBAは休養王者が堤聖也。
そして2025年7月末に比嘉大吾が正規王者アントニオ・バルガスに挑戦する。
今後比嘉vsバルガスの勝者にドネアが挑むのか、休養王者堤聖也が先になるのかはわからないが、正直今のドネアが彼らに勝つのは相当難しいと思う。
比嘉大吾、堤聖也は完全にドネアが苦手な連打型のファイター。
アントニオ・バルガスには辛うじて勝ち筋がありそうだが、階級下のアンドレス・カンポスにあれだけモタついたことを考えると何とも言えない。
堤聖也vs比嘉大吾現地観戦。比嘉惜しかった、堤すごかった。年に何試合も生まれる「年間最高試合候補」の中でも筆頭だねw
それでも比嘉や堤よりは可能性がありそうだし、バルガスが比嘉に勝つ&堤よりも先に挑戦できればドネアにとってはベストである。
運と交渉次第だが、そこはレイチェル姐さんにがんばっていただいて……。
でも、比嘉大吾vsドネアor堤聖也vsドネアが実現すればまたドネアが日本にくるかもしれないんですよね。
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