ノニト・ドネアvsカンポス、タノンサックvsクリスチャン・アネラタ、三代大訓vsアンディクルス。今週末から来週の注目試合。ドネアの復帰戦が楽しみすぎる&タノンサックは世界王者になれ&三代は…【展望・予想】

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今週末から来週にかけて興味深い試合が続く。
 
具体的には
・ノニト・ドネアvsアンドレス・カンポス
・三代大訓vsアンディ・クルス
・タノンサック・シムシーvsクリスチャン・アネラタ
の3試合。
 
中でも2023年7月以来約1年11ヶ月振りの復帰戦を迎えるノニト・ドネアにはめちゃくちゃ興味がある。
現在42歳のドネアがどこまで動けるか、いきなりのWBA暫定王座戦でどんなパフォーマンスを見せるか。
賛否も多く聞かれる一戦だが、僕の中では圧倒的メインである笑
 
ワシル・ロマチェンコが引退表明。S・フェザー級時代のロマチェンコは僕の中ではオールタイムベスト。相手を全否定するなぶり殺し俺様ファイトがロイ・ジョーンズを超えた
 

三代大訓vsアンディ・クルス

まずは2025年6月14日（日本時間15日）に米・ニューヨーク州で行われるIBF世界ライト級挑戦者決定戦、三代大訓vsアンディ・クルス戦について。
 
中谷潤人や西田凌佑、那須川天心、武居由樹といった選手が注目を集める中、突然（僕の中では）発表されたこの試合。
長年国内トップで勝負する三代大訓と東京五輪金メダリストアンディ・クルスによる挑戦者決定戦はかなりのインパクトだった。
 
中谷潤人vs西田凌佑。中谷の野生味、アドリブ力が西田の作戦遂行能力を上回る。西田のプランを力でぶっ壊した中谷。中谷ってもともと草食男子の振りした戦闘民族ですよ?
 
そして両者の映像を比べてみたところ……。
 
三代にとっては相当厳しい相手なのではないか。
いや、もちろん厳しいというのは何度も聞いていたが、改めてこれはどうなの? と。
 
精度の高いジャブとサイドへのフットワークを駆使してポイントを奪取するスタイル。距離の調整がうまいアウトボクサー。
 
ジャブのスピード、正確さ、一瞬一瞬の身体の動き、見切りのよさ、などなど。
ファイトスタイルがやや似ている両者だが、パッと見で三代が上回っているのは身長くらい。
これまで通りジャブと足で勝負してしまうと蜂の巣にされそうな……。
 
と言いつつ、アンディ・クルス攻略のために三代がどうすればいいかはよくわからない。
陣営も不利を承知で作戦を立てているはずだが、戦力差を覆せるかは何とも言えない。
 
 
そんな感じで見どころは三代側の作戦とアンディ・クルスの立ち回り。
 
・三代陣営の作戦がドンピシャでハマる
・アンディ・クルスが思ったほどではなかった
この2つがうまく重なればひょっとしたら……。
 
勝敗予想はアンディ・クルスの後半KOですかね。
 
 
真ん中のプロモーターがデカすぎて肝心の選手が強そうに見えねえ笑

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— Matchroom Boxing (@MatchroomBoxing) June 12, 2025

タノンサック・シムシーvsクリスチャン・アネラタ

続いて2025年6月19日に東京・大田区総合体育館で行われるIBF世界L・フライ級王座決定戦、タノンサック・シムシーvsクリスチャン・アネラタ戦である。
 
佐々木尽が出場するWBO世界ウェルター級タイトルマッチと同日に予定されているカードだが、僕はこちらにも密かに注目している。
 
佐々木尽vsブライアン・ノーマンJr.。佐々木尽を応援しない理由が見つからん。いけるぞ佐々木尽。“日本人初のウェルター級世界王者誕生”は字面だけでよだれが溢れる笑
 
もちろん応援するのはタノンサック。
コロナ禍（2020年11月）の真っ最中に組まれた京口紘人とのWBA王座戦は今思い出しても胸糞が悪い。
アレは「コロナ禍でのボクシング世界戦」という実績のために組まれたような試合で、タノンサックが選ばれたのも“日本のジム所属だから扱いやすい”という理由なのは明らかだった。
 
タノンサックがホテルに監禁される中、王者京口は出稽古に精を出し頻繁にYouTubeを更新。
その間、所属ジムの代表（興行主）が規定違反で罰金を食らうというゴミのような出来事も。
 
で、最終的に京口のコロナ陽性が判明して試合が中止になるという。
 
都合よく日本に呼ばれてホテルに2週間監禁され、厳しく管理された末に試合をすることもなくバイバイ。
こんなふざけたいきさつでキャリアを邪魔されたタノンサックには同情しかない。
 
対戦相手のクリスチャン・アネラタがどういう選手かは知らないが、僕がタノンサックを応援するのはもはや自然の摂理である笑
 
 
なおクリスチャン・アネラタの映像をちょろっと漁ったところ、やはり他のフィリピン出身選手同様マニー・パッキャオの影響を受けているっぽい。
KOの多いサウスポーということで今回もKO決着の可能性が高そうである。
 
ただ上体の動きが乏しくケネス・ラバーのような鋭い踏み込みもない。
あれだとタノンサックの近場の連打には対応しきれないのではないか。
 
清水聡vs阿部麗也、栗原慶太vsケネス・ラバー、李健太vs渡来美響、注目試合振り返り。現地観戦も考えたけど後楽園ホールが嫌いすぎて止めたよ笑
 
対するタノンサックはタイプは違うが同じサウスポーの谷口将隆にも勝利している。
遠間からのワンツー、左ストレートに注意すればそこそこ優位に立てると思うのだが……。
 
 
というわけで勝敗予想はタノンサックの10RKO。
もしかしたら判定までいくかも? という感じである。
 
 
僕がどれだけタノンサックに勝ってほしいかばかりを語ってしまったが、まあいいや笑
がんばれタノンサック。
 

ノニト・ドネアvsアンドレス・カンポス

そしてラストは2025年6月14日（日本時間15日）にアルゼンチン・ブエノスアイレスで行われるWBA世界バンタム級暫定王座決定戦、ノニト・ドネアvsアンドレス・カンポス戦について。
 
上述の通りドネアは2023年7月のアレハンドロ・サンティアゴ戦以来約1年11ヶ月振りの復帰戦、対戦相手のアンドレス・カンポスはもともとS・フライ級の選手とのこと。
当然、この試合が王座戦（暫定）として行われることへの批判も多い。
 
 
これに関して僕の意見を言うなら「ドネアだから」ですべてが解決する。
 
いや、そりゃそうだろ。
だってドネアだぞ?
実績とスター性が段違いですよ。
 
そのドネアが「王座戦をやらせろ」「2年くらい何もしてないけど」と言えば周りはYesと即答する。
これがボクシングがボクシングであり続ける理由。
我々モブはドネアの勇姿をありがたく受け取っていればいいのである。
 
 
まあ、冗談はともかくドネアの復帰はめちゃくちゃ嬉しい。
正直、2年前の時点でだいぶ怪しくなっていたのでコンディションにはあまり期待できないが、そんなことは関係ない。
僕がドネアを応援する限りドネアは勝つのであるw
※マネージャーを務める奥さん、レイチェル・マーシャルさんが有能なんでしょうね。
 
ノニト・ドネアいよいよかもしれんな。サンティアゴはドネアの苦手なタイプだったけど、それ以上にドネアの動きの悪さが…。僕は旅に出ます（）
 
対戦相手のアンドレス・カンポスだが、過去の映像をいくつか観て選ばれた理由がうっすらわかった（気がする）。
 
身体がそこまで大きくなく17勝6KOと1発KOの心配も少ない。
さらに負けた試合では左フックを何発ももらうなどドネアの長所とも合致する。
 
出入りのスピード、旺盛な連打にドネアがついていけるか、得意のフックを打ち込める間合いを作れるかが見どころだが、少なくとも2年前のドネアなら負ける相手ではなさそう。
 
 
懸念材料としては、久しぶりに観たドネアがだいぶ老けていたことか。
先日の井上尚弥vsラモン・カルデナス戦で井上と再開したことが記事になっていたが、顔つきがずいぶん穏やかになって現役選手に見えなかったことをお伝えする。

井上尚弥、４年ぶりラスベガス決戦前に元宿敵ドネアと再会「ノニトとの試合が分岐点だった」「アリガトウ、ガンバッテ」/ファイト/デイリースポーツ online https://t.co/I92UwtmUCK #DailySports

— デイリースポーツ (@Daily_Online) May 4, 2025

そして計量直後の表情も……。

WBA KO Drugs 🥊

Weigh-in done in Buenos Aires 🇦🇷

Donaire: 117.9 lbs
Campos: 118 lbs

WBA Bantamweight Interim Championship 🏆#Boxing #Boxeo #WBA #WBABoxing #WBAFedelatinConvention pic.twitter.com/LTqv3kM04E

— WBA Boxing (@WBABoxing) June 13, 2025

いまいち精悍さが足りないというか。
ゲンナジー・ゴロフキン戦を終えて顔つきが穏やかになった村田諒太と少し被る……。
 
 
なお勝敗予想は希望をこめてドネアの9RKO勝利としておく。
理由は僕がドネアを応援しているから。
 
実際にはマジでわからない。
 
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