クロフォードvsカバロウスカス決定。予想というか、これはクロフォードが勝たなきゃダメなヤツ。後半のノーマスを目指せ【展望・予想】
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2019年12月14日(日本時間15日)、米・ニューヨーク州で行われるWBO世界ウェルター級タイトルマッチ。同級王者テレンス・クロフォードがランキング1位のエギディウス・カバロウスカスと対戦する。
MASSIVE. TRIPLE. HEADER. #CrawfordMachine is officially set for Dec. 14 at Madison Square Garden!
?Crawford vs. Mean Machine
?Commey vs. Lopez
?Conlan vs. Nikitin pic.twitter.com/UFGbYXPzA0— Top Rank Boxing (@trboxing) October 14, 2019
PFP上位の常連、テレンス・クロフォードが3度目の防衛戦を迎える。
「クロフォードさすが。カバロウスカスを9RTKO。もっと無双してほしかったけど。マジでミドル級に上げるの?」
対戦相手のカバロウスカスは21勝1分1分の戦績を持つ強打者。オリンピックに2度の出場経験を持つ倒し屋で、2018年2月にはタイトル挑戦経験もあるデビッド・アバネシャンをKOするなど、しっかり段階を踏んでこの一戦にたどり着いた選手である。
一方、王者クロフォードはウェルター級進出以降、3戦3KOと波に乗っており、前戦では元王者のアミール・カーンに何もさせずに勝利しその実力を見せつけている。
クロフォードにとっては期待されるエロール・スペンスJr.との一騎打ちに向け、今回は完勝が求められる一戦となる。
なお、この日のアンダーカードにはリチャード・コミーvsテオフィモ・ロペスによるIBF世界ライト級タイトルマッチも組み込まれている。
「テオフィモvsコミーはテオフィモにも勝機があると思う。ウダウダやってないでさっさと正式決定しれ」
クロフォードvsカバロウスカスキター!! アンダーカードのコミーvsロペス戦も含めて興味深いね
なかなか興味深い一戦が発表された。
テレンス・クロフォードvsエギディウス・カバロウスカス。
ここ最近、オレクサンドル・ウシクの対戦相手に決定していたタイロン・スポーンが禁止薬物陽性で消えたこともあり、個人的にボクシングに対する情熱がだいぶ減退していたところ。
「ウシクvsスポーン予想。元K-1戦士タイロン・スポーンか。適度に見栄えもよくていいんじゃない」
だが、この対戦はなかなかおもしろい。
テレンス・クロフォードは文句なしのPFP上位の実力者で、ウェルター級進出後もジェフ・ホーン、ホセ・ベナビデス、アミール・カーンを相手に順調に白星を伸ばしている。
対するカバロウスカスは元オリンピアンでKO率も高い挑戦者。
強烈な左リードを起点に左右フックの連打に巻き込むファイタースタイルで、上体を反らす見切りもいい。全体的なファイトスタイルがS・フライ級時代の井上尚弥に似ていると思っていて、勝手に“リトアニアの井上尚弥”と名づけて注目していた選手である。
今回も恐らくカバロウスカスの左がどれだけクロフォードに通用するかの試合になると思うが、アンダーカードのコミーvsロペス戦も含めてぼちぼち楽しみなマッチメークである。
勝敗予想はクロフォードの8RKO。この試合はクロフォードがワンサイドゲームで終わらせなきゃダメだと思ってマス
まず勝敗予想だが、今回はクロフォードの8RKO勝利でいきたいと思う。
「興味深い」「楽しみにしている」と申し上げておいてアレだが、現実的にはこの試合はクロフォードのワンサイドゲームになると思っている。
表題の通りなのだが、カバロウスカスが相手ならむしろクロフォードは一方的なタコ殴りで片付けなくてはアカン。できることなら、試合後半にノーマスに追い込むくらいの実力差を見せつけて勝利してもらいたい。
ちょっと大げさ過ぎる気もするが、今回に関してはそれくらいクロフォードに有利なマッチメークだと思っている。
試合展開については、恐らくカバロウスカスはこれまでと同様、左リード中心で攻めるはず。
そして、その作戦は高確率でクロフォードに通用しない。
カバロウスカスは前戦で長身サウスポーのレイ・ロビンソンを相手にかなりしょっぱい試合を披露したわけだが、今回もそれと似たような感じになるのではないか。
レイ・ロビンソンは身長178cm、リーチ198cmとウェルター級でも大柄な部類。身長175cm、リーチ180cmのカバロウスカスに対し、身長で3cm、リーチで18cm上回る。
「拳四朗vsアルバラード統一戦予想。L・フライ級で唯一拳四朗に勝てる可能性がある選手?」
懐が深く長身、なおかつサウスポー。
前手の右でカバロウスカスの左を機能不全に陥らせ、ガードの間からノーモーションの左ストレートを通す。これによってカバロウスカスはレイ・ロビンソンに間合いを支配され、そのつど左ジャブからやり直す羽目に。
右リードの鋭さはあまり感じないが、とにかく急所が遠くやりにくい選手である。
カバロウスカスも何とか突破口を見出そうとしていたものの、結局試合を通して自分の間合いで対峙するシーンはほとんど見られなかった。
左構えのクロフォードが右リードで削りまくる? カバロウスカスはバリエーションの少なさが響くんじゃないかな
そう考えると、今回もクロフォードは十中八九左構えでくるだろうと。
クロフォードの右ジャブはレイ・ロビンソンよりもはるかに鋭く精度も高い。リーチは188cmとレイ・ロビンソンには劣るが、そんなことが関係なくなるくらいの切れ味を持つ。
今回は前手の差し合いでどちらが優位に立つかが勝敗を大きく左右すると予想しているが、恐らくクロフォードがカバロウスカスを圧倒する。
「ルイス・ネリvsロドリゲスはおもしろ過ぎるでしょ。ネリの連打かロドリゲスのカウンターか」
カバロウスカスは基本的に左右フックを振り回す選手なので、腕力/攻撃力を発揮するにはしっかり近づく必要がある。ただ、相手との間合いを詰める術が左ジャブ+まっすぐ前進しかなく、左を封じられた途端にできることがなくなる。
前戦でもロビンソンの右で顔を何度も跳ね上げられ、右を引っかけながらサイドに回られるシーンが再三繰り返された。あの追い足と攻撃のバリエーションの少なさを考えると、やはりクロフォードの右で削られまくる流れが濃厚な気がする。
ちなみにだが、下記の試合でクロフォードがホセ・ベナビデスを攻めあぐねたせいで若干評価を下げたらしいが、これは単純にベナビデスがいい選手だったことが大きいと思う。
弟のデビッド・ベナビデスもそうだが、この兄弟はとにかく身体が強い。
穴も多く得手不得手がはっきりしやすいスタイルではあるが、凄まじいまでの強フィジカルには目を見張るものがある。
クロフォードよりも二回りほど身体が大きく分厚いため、クロフォードが有効なパンチを当てるには相当近づく必要がある。
ガードを空けて待ち構えるベナビデスの懐に侵入し、鋭いワンツーをヒットしてサッと下がる。あれだけ屈強な相手を終始ポイントでリードし、最後は倒しきったクロフォードはむしろすごかったと思うのだが、どうだろうか。
「ベテルビエフvsグヴォジク何やコイツら気持ち悪っw フィジカルの暴力と超絶カウンター。あの打ち方であの効き方!?」
クロフォード時間なくね? このままだとガンボア戦orアミール・カーン戦がキャリアハイになっちゃう
繰り返しになるが、クロフォードにとって今回は圧勝しなくてはダメな試合だと思っている。
身長、リーチともに上回り、ファイトスタイル的にも相性がいい。
クロフォードのガチの実力については依然として議論が尽きないところだが、どちらにしてもこの試合は圧勝が最低ラインと言っても過言ではない。
てか、クロフォードってもう32歳なの!?
マジかよ、やばいじゃんか。
このまま安定路線を続けていたら、階級違いのユリオルキス・ガンボア戦と肘ボロで最初から気持ちも折れていたアミール・カーン戦がキャリアハイってことになっちゃうんじゃねえか?
「アミール・カーン レペゼンイングランドがクロフォードに歯が立たず。なるほど、ダメだったか」
そういう意味でも、やはりこの試合は後半ノーマスを目指すくらいの意気込みでいくべきである。
ちなみにだが、テレンス・クロフォードvsケル・ブルックなんてダメなんでしょうか? アイツも2018年12月にS・ウェルター級でマイケル・ゼラファに勝利してから一向に音沙汰がないけど。
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