「まほうの夜の音楽会2025 circle of life 愛を感じて」に大感動した話。普段クラシックに触れる機会がない僕が気まぐれで東京国際フォーラムに足を運んだら震えるほどよかった【感想】

「まほうの夜の音楽会2025 circle of life 愛を感じて」に大感動した話。普段クラシックに触れる機会がない僕が気まぐれで東京国際フォーラムに足を運んだら震えるほどよかった【感想】

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2025年11月7日に東京国際フォーラムで開催されたディズニー・オン・クラシック「まほうの夜の音楽会2025 circle of life 愛を感じて」に行ってきました。

 

 
ディズニー・オン・クラシックは定期的に? 開催されている音楽会で今回が23回目とのこと。
10月からスタートして12月末までの全国ツアーの真っ最中、たまたま予定が合ったので行ってきた次第です。
 
 
ちなみになぜこれの存在を知ったかと言うと、今年の夏に「ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2025」を観に東京国際フォーラムに行ったから。


完全に興味本位で足を運んだところ、ぼちぼちよかった。
その後チケットぴあからクラシック関連の紹介メールが届くようになり、その中に今回のディズニー・オン・クラシックも入っていたわけです。


 

めちゃくちゃよかった。ここまで感動するとは思わなかった笑

まず感想としてはめちゃくちゃよかったです。
 
申し上げたように前回の「ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2025」はぼちぼち。
選んだ公演が微妙だったのかもしれませんが(多数の公演の中から観たいものをチョイスしてチケットを購入する)、ぶっ飛んでよかったわけではなく。
 
今回も「それなりに楽しめればいいか」「そもそもクラシックなんてよくわからんし」と軽い気持ちで行ったところ……。
 
やべえっす。
マジでやべえっす。
 
あまりの迫力に心を奪われ、いつの間にか心から拍手、声援を送っていました。
 
いや〜、すごいっすね。
正直、ここまで感動するとは思ってなかったです。
今までクラシックにはほとんど触れてきませんでしたが、また何かのタイミングで行ってみたいとすら思っています。
 

お目当ての「ライオン・キング」は第2部。なるほど、こういう感じなのね

具体的なプログラムは下記。
 
「まほうの夜の音楽会2025 プログラム」
 
第1部では様々なディズニー作品(白雪姫や美女と野獣、などなど)の名曲を中心に。
メインの第2部ではアニメ映画「ライオン・キング」の曲をすべて。実際のアニメ映像に合わせて歌いつつキャラクターのセリフも再現します。
 
3番目のスペシャル・プログラムですが、今回は「ミステリアス&ダーク・スペシャル」と題してハロウィンにちなんだ催しとなっていました。
 
僕のお目当てももちろん「ライオン・キング」ですが、なるほど、こういう感じなんですね〜。
 

第1部はいまいちだった。ところどころ記憶が途切れて…

僕は「ライオン・キング」のアニメを観たことがなく、2019年の実写版を映画館で観たのみ。うっすらとストーリーを覚えている程度の人間です。
 
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主人公の子ライオンがシンバ、父親がムファサ、王の地位を狙うのがスカーと各キャラの名前を聞いて「ああ、そうそう」「シンバね!!」と思い出したことをお伝えします笑
 
そして「ライオン・キング」の世界にどっぷり没入するという。
 
 
告白すると、第1部ははっきり言っていまいちでした(僕にとっては)。
確かに歌はすごい、シンガー達の声量には「おお!!!」となる。
オーケストラも壮大で、前回の「ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2025」に比べて(カルテットだった)規模も段違いです。
 
ただ、それだけ。
 
歌上手いっすね。
音もいいっすね。
 
だから?
みたいな。
 
移動で疲れていた(電車が遅延して開始に遅れそうだった)のもあり、ところどころ記憶が飛んでおります。
 

とんでもない没入感。確かに“まほうの夜の音楽会”ですね笑

ですが、第2部が始まってすぐに「あ、これはいいぞ」と。
生まれたばかりのシンバをご意見番的なおじいちゃんヒヒが群れの前で掲げ、うおー! 未来の王の誕生だー!! と盛り上がるところからスタート。
その後シンバとナラのデート、ムファサがシンバに王国の歴史を語って聞かせるシーンが続く。
 
で、スカーの策略によってムファサが命を落としシンバが群れを去るわけですが、このあたりになると僕は完全に「アニメ映画ライオン・キングを観ている」気分でした。
 
歌やセリフ回しにまったく違和感がなく、実際の映像とめちゃくちゃマッチしている。それこそ「今この瞬間歌っていること」「セリフを喋っていること」を忘れてしまうくらい。
 
ふと我に返って舞台を観ると、演者達が動きを交えながら歌っている。バックのオーケストラも絶賛躍動中。
そこで「そうだ、これは生のオーケストラだった」と思い出すわけです。
 
そしてスクリーンに目を戻した途端に再び「ライオン・キング」の世界に没入する。
うん、確かにこれは“まほうの夜の音楽会”ですね笑
 
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「ライオン・キング」は“持ってる側”の物語。でもハクナ・マタタに助けられたのも確かでしょ?

「ライオン・キング」を観て僕が思ったのが、これは“持ってる側”の物語だということ。
 
シンバは生まれながらに王の地位が約束されていて、周りも彼をそういう目で見る。
王として生まれ王として育てられ、成長の過程で王の自覚に芽生える。
「主人公になるべき存在が紆余曲折を経てそこにたどり着く」成長物語です。
 
物語の後半、ムファサの死を受け入れられずにいたシンバが王国に戻る決意をするわけですが、その際に「逃げてちゃダメだ」と言います。
僕はここに一番引っかかるのですが、その理由はティモンとプンバァと暮らした時間(数ヶ月間? 数年間?)をシンバ本人が否定したから。
 
もっと言うと、ティモンとプンバァの生き方(「過ぎたことは気にするな」「クヨクヨしても仕方ない」「気楽に行こうぜ」)そのものを否定しているようにすら見えてしまう。
 
実際、世の中のほとんどの人間(僕も含めて)はティモンとプンバァ側だと思っています。
 
シンバのような“持ってる側”はほんの一部。
大部分の人間は幼い頃に描いた夢、理想の姿とのギャップに折り合いをつけて生きています。
シンバ自身も父親を失った絶望の中でティモンとプンバァと出会い、彼らの「ハクナ・マタタ」に助けられたはずなのに。
 
ティモンとプンバァのような“そうじゃない側”が居場所を失った彼を受け入れ、帰る場所をくれた。
その生き方を「逃げてちゃダメだ」と否定しちゃうのはどうなのよ?
 
ナラとの再会によってシンバに王の自覚が芽生え、自らを奮い立たせて王国に戻る決意をする。生き方そのものを否定されたはずのティモンとプンバァもいつの間にかシンバを応援している。
 
選ばれし主人公の復活劇にばかりスポットが当たる「ライオン・キング」の構成にいまいち納得いかなかったことを思い出しました。
 
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文句なしに最高でした。立ち上がって「ブラボー!!」と叫ぶくらいには

そんな感じで「まほうの夜の音楽会2025 circle of life 愛を感じて」の没入感は素晴らしい。
少なくとも僕は「ライオン・キング」の世界にどっぷり浸れたことをお伝えします(納得いかない部分を思い出すくらいに)。
 
いや、その場で歌っている、演奏していることを忘れてしまうほど没入することが正解なのかはわかりませんが笑
 
どちらにしても最高でした。
最後の挨拶の際に立ち上がって「ブラボー!!」と叫びましたが、上述の通りここまで感動するとは思わなかったです。
 
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