チャーロがコロボフに苦労しつつ防衛。モンローの禁止薬物陽性による代役。ドーピングはどっちでもいいや。尾川堅一も復帰したね【結果・感想】

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ニューヨーク高層ビル
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2018年12月22日(日本時間23日)、米・ニューヨーク州で行われたWBC世界ミドル級暫定タイトルマッチ。同級王者ジャーマル・チャーロがWBC世界S・ミドル級13位のマット・コロボフと対戦。3-0(119-108、116-112、116-112)の判定で勝利し、初防衛に成功した試合である。
 
 
当初、対戦が予定されていたウィリー・モンローJr.の禁止薬物陽性反応により、5日前に急きょ代役としてマット・コロボフが抜擢されたこの試合。
 
王者チャーロはサウスポーのコロボフとの距離感がつかめず、序盤から顔面に左ストレートを被弾する苦しい展開。
パワフルな右で何とかコロボフの動きを止めるものの、左ジャブがほとんど機能せずペースを掴めない。
 
だが、中盤から確実に右をヒットするなど、徐々に流れを引き寄せる。
その後もコロボフの慎重な試合運びに苦労しつつ、ラウンドを通して優位を確保し続けるチャーロ。
ラスト12Rには左のショートフックでコロボフをダウン寸前まで追い込み、どうにか防衛に成功する。
 
 
なお、セミファイナルでは弟のWBC世界S・ウェルター級王者ジャーメル・チャーロがトニー・ハリソンにまさかの判定負けを喫する波乱が起き、悪い流れを止めるためにも負けられない試合となった。
 
「WBSSの資金難にはビックリしたな。てっきり大財閥の御曹司が道楽で金出してるもんだとばかり」
 

チャーロ勝利は間違いないと思うけど、コロボフがうまかったね。ウィリー・モンローJr.ならいけたんじゃないか?

ウィリー・モンローJr.の禁止薬物陽性反応により、すっかり興味を失っていたこの試合。
先日、WOWOWエキサイトマッチでO.A.されたのをようやく観たので、適当に感想を言っていく。
 
まず、物議を醸したという判定結果についてだが、勝敗はチャーロ兄の勝ちで間違いないと思う。
前半はコロボフ、中盤から後半にかけてはチャーロ。さすがに119-108はやり過ぎだとは思うが、概ね116-112で問題ないのではないか。
 
確かに苦戦はさせられたが、こういう試合もあるよねといった感じ。
 
「久々のキース・サーマンがホセシト・ロペスに大苦戦。2-0の判定で防衛成功。2年間、水道橋とNYの往復しかしてないからなw」
 
そして、何よりコロボフがうまかったなと。
2016年にオースティン・トラウトが見せたチャーロ対策を踏襲し、終始自分のペースを崩さず戦った。
負けはしたが、実力は十分証明した。
 
それだけに直前でウィリー・モンローJr.がやらかしたのはもったいない。
試合中「これがウィリー・モンローJr.なら」と思うシーンは何度もあったし、普通にあの選手がリングに上がっていればチャーロ陥落も十分あり得たのではないか。
 
今後チャーロ兄とモンローがリング上で対峙する可能性は極めて低いが、強化版トラウトになれる可能性があっただけに残念で仕方ない。
 

チャーロの攻め手を封じ、遠い位置から左ストレートを打ち込む

具体的な感想としては、申し上げた通りコロボフがうまかった印象が強い。
 
チャーロの左に合わせて右を小刻みに動かし、リードのジャブを無効化。
スタンスを広く構えてなるべく頭を遠ざけ、チャーロの右が届かない位置で対峙する。
そして、パンチの戻り際を狙って左ストレートを顔面に。
 
やや動きが直線的で、なおかつ左ジャブを起点に組み立てるチャーロの攻め手を奪う作戦。
右でチャーロのジャブを封じ、左のストレートで警戒心を煽る。
 
基本、チャーロ兄はヘッドハンターなので、ほとんどのパンチは顔面にしか飛んでこない。
攻撃を右のみに限定できれば、どれだけ剛腕でも対処は可能。
 
派手さはないが、パワフルなチャーロの出足を鈍らせるうまいやり方だった。
 
「大健闘の井上岳志。ハイメ・ムンギアに3-0の判定負け。でもめちゃくちゃカッチョよかったよな」
 
と同時に、これは僕がウィリー・モンローJr.に期待した試合運びそのもの。
恐らく奥足重心で踏み込みのレンジもあるモンローなら、さらに遠い位置で安全圏をキープできたのではないか。
また、コロボフよりも器用でパンチの見切りもあるので、その分中間距離での被弾も激減したはず。
 
繰り返しになるが、ウィリー・モンローJr.ならマジでチャーロ兄に勝てる可能性があったと思う。
 

中盤からサウスポーに対応。距離感を掴み、ジャブの差し合いで上回る

ただ、何だかんだで明確に勝利したチャーロもさすがだった。
 
序盤はコロボフとの距離がまったく合わず、タイミングのいい左で何度も顔を跳ね上げられる展開。
自分の右は届かず、相手の左だけがヒットする。明確なダメージを負ったわけではないが、流れ的にはコロボフのワンサイドと言っていい。
 
ところが中盤から徐々に対応力を見せ、中間距離での差し合いでコロボフを上回るシーンが増えていく。
 
コロボフの小刻みな右を左で弾き、打ち終わりにカウンター気味の左を被せる。
さらにもう一歩踏み込み、右ストレートを顔面にヒット。
 
ラウンドが進むごとにコロボフは自分の距離をキープしきれなくなり、やむを得ずインファイトでのもみ合いを仕掛ける。
ところが近場では根本的なフィジカル、腕力でチャーロに敵わず、ポジショニングも間に合わない。
結果的にラスト12Rにはダウン寸前まで追い込まれるという流れ。
 
「“カネロ”・アルバレスvsジェイコブス…!! ミドル級で唯一カネロに勝てる可能性があるのがコイツ。当てて走って走りきれ」
 
対サウスポーのチャーロは慣れるまでにかなり時間を食うが、ペースを掴んでからの対応は普通にいい(ように見える)。また、そこに至るまでに明確に後れをとることもない。
言うほどサウスポーに苦手意識はないのかもしれない。
 

ウィリー・モンローJr.の禁止薬物ねえ…。「またですか」の感想しかないし、もうどっちでもええわと思っております


なおこれは余談だが、ウィリー・モンローJr.の禁止薬物陽性については、正直「はいはい、またですか」という感想しかない。
前戦で肩回りがだいぶ大きくなっていたので、恐らく故意だったのではないか。
 
「ウィリー・モンローJr.が村田に挑戦だと!? ロサレスvsバーンズ、テクアペトラvsビーモン、モンローvsマシエル振り返り」
 
先日、日本の尾川堅一が復帰戦に勝利したとのことだが、こちらも「うん、いいんじゃないの? これからがんばってね」と思っている。
 
陽性反応が出た際の尾川堅一の「アトピー薬の影響」というコメントに対して「それは仕方ないね。不運だったね」などと申し上げたが、これは僕の無知による勘違いだったっぽい。禁止薬物の一覧にアトピーの内服薬があり、てっきりそれを誤飲したとばかり思っていた。
いや、本当に申し訳ないです。
 
そして、それを踏まえた上で、ここ最近は「ドーピング? もうどっちでもええわ」という気になっている。
以前、禁止薬物摂取(ドーピング)は「絶対アカン」「やったら終わり」などと喚いたが、いろいろな種目で頻繁に発覚し、そのたびにゴタゴタするせいでどうでもよくなってしまった。
UFCのジョン・ジョーンズなんて、もはや陽性反応自体が定例報告と化してるからなww
 
尾川堅一やカネロのやらかしが故意か過失か→どちらでもいい。
リングに上がる資格があるかなしか→サスペンドを食らったし、別にええんちゃう?
 
一応言っておくと、ボクシング界やスポーツ界どうこうではなく、あくまで僕の中での話。
 
「俺のコバレフが勝ったどー!! アルバレスの圧力を抑え込んで王座返り咲き。慎重な破壊神ってのもいいじゃないですかw」
 
村田諒太「カネロはリングに上がる資格はない」
村田諒太「ウィリー・モンローJr.は試合ができないのに」
村田諒太「尾川堅一の復帰戦を現地で応援するで~」
 
もう言動、行動が支離滅裂過ぎてww
しかも、困ったことに僕自身がそれを「別にいいや」と思っているというね。
 

私生活で犯す犯罪の方がドーピングよりもはるかに悪質なはずなんだけどね。でも、あっさり許される謎

また、私生活でトラブルを起こした選手が普通に復帰するという現状。これも実はかなり影響している。
 
恋人へのDVで逮捕されたマーカス・ブラウンや、無免許運転で捕まったエイドリアン・ブローナーなど。
パッと思いつくだけでも「犯罪を犯す→しれっと復帰」という選手は枚挙にいとまがない。
 
「嗚呼、俺のバドゥ・ジャックが…。マーカス・ブラウンは相性最悪の相手だったな」
 
先日王座復帰を果たしたセルゲイ・コバレフも、直近で女性の顔を殴ったという報道がなされていた。
その他、過去にアッパー系の薬物でラリッて施設inという選手もいたような……。クアドr……。
 
こういう社会的にアウトな選手は普通に復帰が許され、ドーピングは絶対に許されない風潮。
 
本来、ドーピングで肉体を強化するより、プライベートで犯罪を犯す方がはるかに罪は重いはずなのだが。
それこそ「リングに上がる資格」云々の議論をするならそっちだろうと。
 
そして、上記のドーピング同様、僕自身がそれを「別にいいや」と思ってしまっているのが……。
 
「ルイス・ネリvsマックジョー・アローヨ予想。そろそろ認めようではないか。我々(僕)はルイス・ネリが気になると」
 
理由は明白で、僕とは関係ない世界の出来事だから
 
普段、自分と関わりのない国の人間が誰を殴ろうが何を服用しようが大して影響がない。
その証拠に、大相撲の日馬富士や貴ノ岩にはいまだにイライラしている。
 
これはもう、どうしようもない。
自分の中で整合性を保つのは不可能。
その結果、好き嫌いで判断するのが一番手っ取り早いという答えにたどり着いた。
 
「リゴンドー復帰戦勝利!! ジョバンニ・デルガドを圧倒して1RKO。コイツいつも復帰してんな」
 
だからアレだ。
結論としては、やるならバレんなよと。
 
以前にも申し上げた通り、僕はスポーツ界が清廉潔白だなどとはこれっぽっちも思わない。恐らくこれからも禁止薬物の陽性反応は出るし、そのたびにゴタゴタするのも目に見えている。
 
なので、やるならやるで万全の対策をしておけと。
いちいち「ウソかホントか」と騒ぐのも面倒くさいから、せめてしっかりカムフラージュして出てこいと。
 
 
もう一度言いますが、あくまで僕個人の意見です。同意してくれと言うつもりはないのであしからず。
 
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