ジャック・カテラルvsレジス・プログレイス。両者の射程の差が出た試合。プログレイスは攻撃のバリエーションが少ない&芯で食いやすいのがキツいかな【結果・感想】

ジャック・カテラルvsレジス・プログレイス。両者の射程の差が出た試合。プログレイスは攻撃のバリエーションが少ない&芯で食いやすいのがキツいかな【結果・感想】

「ボクシング記事一覧リンク集」へ戻る
 
2024年10月26日(日本時間27日)に英・マンチェスターで行われたWBOインターナショナルS・ライト級王座決定戦。ジャック・カテラルvsレジス・プログレイスの一戦は3-0(117-108、116-109、116-109)の判定でカテラルが勝利、念願の王座戴冠に大きく前進している。
 
 
日本時間深夜(明け方)に開催されたマッチルーム+DAZN興行。
メインイベントのS・ライト級12回戦は元4団体統一王者ジョシュ・テイラーに勝利したジャック・カテラルと元王者レジス・プログレイスという組み合わせ。
 
実力者同士の対戦なのはもちろん、先日同階級の平岡アンディがイスマエル・バロッソとの挑戦者決定戦に勝利したことも大きい。
 
平岡アンディvsバロッソ、佐々木尽vsカミル・バラ、下町俊貴vs津川龍也。平岡アンディのベストバウト。1、2試合目がガラガラすぎて…
 
恐らくジャック・カテラルの立ち位置は平岡アンディとほぼ同じ。
また平岡アンディvsバロッソ戦と同じサウスポー対決というのも僕の興味をひいた。
 
そんな感じで、先ほどDAZNの見逃し配信の視聴を終えたところである(さすがにリアルタイムでは無理だった)。
 

試合としておもしろかった。平岡アンディvsバロッソ戦との比較をしようと思ったけど途中で忘れた笑

感想だが、まず試合としておもしろかった
 
両者ともに腕を下げた構え&カウンター使い。
射程がやや短く自分から行かなければいけないプログレイスと、右を器用に使って左のカウンターを狙うカテラル。
 
どちらが主導権を握っているかと言えば完全にカテラルだが、プログレイスも持ち前の馬力で中盤から反撃を見せる。5Rにダウンを奪って以降、どんどん圧力を強めてカテラルをタジタジにさせた。
 
ポイント的には大差がついたものの、どちらも自分の持ち味を出した好試合。
平岡アンディvsバロッソ戦と比較しようと思っていたのだが、途中で思いっきりすっ飛んでいたことを報告する笑
 
ベテルビエフ相手にアウトボクシングで逃げ切ったのはビボルだけ。アウトボクシングするビボルをあれだけ疲弊させたのはベテルビエフだけ。頂上決戦過ぎてヨダレが止まらないw
 

射程の差が大きかった。自分から仕掛けるのが苦手なプログレイスと前手の右を器用に使うカテラル

内容としては、両者の射程の差が出たかなと。
上述の通りプログレイスは射程がやや短く強いパンチを入れるにはある程度近づく必要がある。
 
だが、ジャブの多彩さが足りない&防御は見切り中心で芯で食いやすく自分から追いかける展開は苦手。
2023年12月のデビン・ヘイニー戦でもヘイニーとの射程の違い、鋭いジャブに苦労させられている。
 
デビン・ヘイニーほど毎回ファイトスタイルを変えてくる選手も珍しいよな。プログレイスを圧倒、フルマークで2階級制覇
 
一方のジャック・カテラルも腕を下げた構え+カウンター使いだが、プログレイスに比べて右を器用に使える。
 
前手の差し合いで差をつけ、プログレイスが強引に入ってきたところに左のカウンターを合わせる。
このパターンで中盤までペースを掴んで見せた。
 
プログレイスは確かにいい選手だが、カウンターからの連打、近場での打ち合いがマストなのでそれをさせてくれない相手にはモタつく。
今回のカテラルもデビン・ヘイニーを参考に遠い位置での勝負を選択したのではないか。
 

打ち合いで押し込まれるカテラル。だがプログレイスの圧力にタジタジになるシーンも

ただ、カテラルはヘイニーほどうまく捌けていたわけではなく。
近場での打ち合いでも普通に押されていた。
 
しかも5Rにはプログレイスの圧力でタジタジになるシーンも。
一瞬手をついたダウンはもちろん、その後も顔面を揺らされて動きが止まる姿が散見された。
 
ジョシュ・テイラーとの2戦は差し合いが基本で押し込まれる時間帯はあまりなかった(と思う)が、今回のプログレイスのように強引にこられるとちょっと厳しくなる印象である。
 
リナレスvsジャック・カテラル、リナレスすげえな。適正階級なら倒してたかも? ルーク・キャンベル、ロマチェンコをダウンさせた右
 
と言っても下がらされながらもカウンターを当てていたし1発1発の精度では上回っていた。
プログレイスが勝負をかけた6、7Rをフワフワと誤魔化しつつ適度に力を使わせたのはよかったと思う。
 

Advertisement

 

プログレイスは6、7Rで捕まえられず、8Rに失速→前手の差し合いで遅れをとる流れに

逆にプログレイスはあの6、7Rで捕まえられなかったのが残念だった。
 
確かに前に出る馬力はあるのだが、ジャブの精度を含めて攻めのバリエーションが少ない。
案の定、8Rに失速→差し合い勝負で上をいかれる展開に逆戻りである。
 
さらにこの選手はガードが低くディフェンスは見切り中心。
ところがその割にパンチを芯で食う傾向がある。
 
今回もカテラルの左がどこかで当たりそうだなと思って観ていたら、9Rにモロにもらって尻餅をつくという。
 
ヘイニー戦でのダウンもそうだが、ああいう感じでスパッと打たれてコテっと倒れるのはプログレイスの(よくない方の)特徴に思える。
 
西田凌佑vsアンチャイ・ドンスア。U-NEXTボクシング始動だって。西田が帝拳プロモーションと絡むのはいいよね。中谷潤人vs西田実現ある?
 

Advertisement

 

終わってみれば大差判定も納得かな。カテラルvsリアム・パロもこれまたおもしろそう

てか、プログレイスは最終回は残念でしたね。
何度か足を滑らせ、直後に右足を痛めて踏み込めなくなってしまった。
 
ラウンド序盤は力を振り絞ってKOを狙いにいったのだが、防御重視で立ち回るカテラルに追いつけず。
自分のフルスイングで転んだりと体力的にもキツかったと想像する。
 
序盤の展開を観る限り「これが117-108、116-109、116-109になるの?」と思ったが、終わってみればまあ、そんな感じかなと。
 
サニー・エドワーズ負けとるやないけ! ガラル・ヤファイが6RTKO勝利。って、ヤファイの弟じゃねえか! ボーッと眺めてたらエドワーズがフルボッコにされた…
 
また勝利したカテラルだが、正直この選手は今まで無冠なのが不思議なほど。
ジョシュ・テイラーとの初戦を観て「おお、いい選手だな!!」と思ってから約2年8ヶ月。ようやく「次はタイトルマッチか?」というところまできたか。
 
なおカテラルの標的は同じマッチルーム所属のWBO王者リアム・パロが有力とのこと。
リアム・パロの試合をちょろっと眺めたが、ジョシュ・テイラーやプログレイスとはまた少し違うサウスポーでこちらも決まればおもしろそう。

見た目がジョージ・カンボソスに似ていることを含めて嫌いじゃない笑
 
「ボクシング記事一覧リンク集」へ戻る
 

Advertisement

 
[THE MONEY TEAM] (ザ・マネーチーム) TMT 正規輸入品 MS104-2WK Tシャツ 白ベース×黒 フロイド・メイウェザー・ジュニアコレクション Tシャツ メンズ 半袖 ボクシング アメリカ
 
パーカー メンズ 長袖 スウェット Gennady Golovkin ゲンナジー・ゴロフキン プルオーバー ゆったり カジュアルおおきいサイズ 人気 服 四季 男女兼用 フード付き ベーシック グラフィックプリント
 
マニー パッキャオ (2)おしゃれ 多機能 弁当バック手提げ袋 軽量
 

 
【個人出版支援のFrentopia オンライン書店】送料無料で絶賛営業中!