ダン・カーターが神戸製鋼入りするってよ!! 世界的なプレイヤーが観たければラグビートップリーグがおススメだよん
2017年11月27日、ラグビーのニュージーランド代表116キャップを持つスタンドオフ、ダン・カーターが、来季からトップリーグ神戸製鋼コベルコスティーラーズに加入することが発表された。
神戸製鋼にNZ代表世界的SOダン・カーターが加入 https://t.co/kf7ZYiTHbt #ラグビー #rugbyjp #トップリーグ
&mdash 日刊スポーツ (@nikkansports) 2017年11月27日
所属するラシン92(TOP14 France)との契約が切れるカーターが、来季のチームに選んだのは何と日本の神戸製鋼コベルコスティーラーズ。
今年7月にカーターサイドから日本の複数チームに打診があり、11月中に正式に神戸製鋼入りが決定したとのこと。
「神戸製鋼 ビッグネームの来季加入に歓迎ムード「一緒にプレーできるだけで嬉しい」」
ニュージーランドのワールドカップ連覇の立役者であり、ワールドラグビー年間最優秀選手賞を3度受賞した世界最高のプレイヤーが2018年、日本のトップリーグに参戦する。
ダン・カーターが日本に来るぞ!! 神戸製鋼入りするぞ!! こんな興奮めったにないww
ダン・カーターの神戸製鋼入り。
このニュースが正式発表されて以来、僕はワクワクが止まらないww
「歴史的土曜日。神戸製鋼ダン・カーターがデビュー。サントリーのマット・ギタウとマッチアップ。日本ラグビーとんでもねえわ」
最初にダン・カーターのトップリーグ参戦の噂を聞いたのは、確か10月末。
今シーズン、所属チームのラシン92での公式戦出場が極端に少ないこと。
そして、11月初旬にリーチ・マイケル、山田章仁とともにマスターカードとアンバサダー契約を締結したこと。
「リーチ、カーターらアンバサダー就任=ラグビーW杯でマスターカード」
I’m honored to be able to announce my continued partnership with @mastercard. Exciting times leading in @rugbyworldcup2019 pic.twitter.com/zL3e2hdWGM
&mdash Dan Carter (@DanCarter) 2017年11月7日
A fun couple of days with these gentlemen. #MichaelLeitch & @yamadakihito pic.twitter.com/UlJjgXTdWj
— Dan Carter (@DanCarter) 2017年11月8日
このあたりから、徐々に「ダン・カーター、ホントに日本に来るんじゃねえか?」との声が大きくなり、11月25日についに本人から明かされたという流れである。
Excited to announce I’ll be joining Kobe Steel Kobelco Steelers rugby team in Japan for next season. These decisions are never easy but I must thank @racing92 for their support pic.twitter.com/TWrAUt6K2U
&mdash Dan Carter (@DanCarter) 2017年11月25日
いや、これは……。
ちょっとテンションが上がり過ぎてヤバいww
まさか、あのダン・カーターを日本で観られるとは。
2013年にニュージーランド代表のソニー・ビル・ウィリアムズがパナソニック・ワイルドナイツでプレーしたことが大きな話題となったが、今回はそれとは比べ物にならない。
冗談抜きで、神戸製鋼本社をはるかに超えるヤバさww
それくらい衝撃的な出来事だと思うww
どれだけすごいかって? サッカーのジダンが2006年のW杯後に日本に来たと考えればわかりやすいんじゃないかな
ダン・カーターの神戸製鋼入りが大々的に発表されたものの、今のところラグビーファン以外で話題になっているのを聞いたことは一度もない。まあ残念ながら、これが日本ラグビー界の現状なのだと思う。
ピンとこない人のために、ダン・カーターの神戸製鋼入りの衝撃を他のスポーツで例えてみると、
野球で言えば、MLBデトロイト・タイガースのミゲル・カブレラが阪神タイガース入りするイメージ。
バスケットで言えば、LAレイカーズのコービー・ブライアントがアルバルク東京入りするイメージ。
んん?
わかりにくいっすか?
じゃあこれは?
2006年のサッカーワールドカップでMVPを獲得したジネディーヌ・ジダンが、翌年からヴィッセル神戸入りするイメージ。これなら多少は伝わるだろうか。
「オールブラックスvsワラビーズw 観に行くべき試合だった。超後悔のドリームマッチ感想。日本との立ち位置が違い過ぎる」
しかも、神戸製鋼のスクラムハーフは元ニュージーランド代表のアンドリュー・エリス。2011年のワールドカップでカーターとコンビを組んでいた選手である。
これを再びサッカーで例えるなら、ユベントス時代のジダンとデル・ピエロの復活。もしくは、レアル・マドリード時代のジダンとベッカムでもいいか。
どちらにしろ、凄まじいできごとであることに変わりはない。
サッカーに興味がない僕でも知っているほどのゴールデンコンビが日本で観られる。
この快挙、この奇跡に、どなたも恐れおののいていただきたいww
ダン・カーターだけじゃない。日本のトップリーグは世界的な有名選手の宝庫だって知ってた?
そして表題の件、「世界的なプレイヤーが観たければラグビートップリーグがおススメ」についてだが、これはホントにその通り。
ダン・カーターほどではないにしろ、日本のトップリーグにはラグビー強豪国の代表クラスがゴロゴロいる。
たとえば2017年12月2日に秩父宮ラグビー場で行われた、神戸製鋼コベルコスティーラーズvsNTTコミュニケーションズシャイニングアークスの一戦。
大接戦の末に28-28のドローで終わったゲームだが、この試合だけでも、強豪国の代表クラスが少なくとも4人は出場している。
神戸製鋼のスクラムハーフのアンドリュー・エリス(元ニュージーランド代表)、フルバックのアダム・アシュリー・クーパー(元オーストラリア代表)、ロックのアンドリース・ベッカー(元南アフリカ代表)。
NTTコムのアイザック・ロス(元ニュージーランド代表)。
その他、オーストラリアの7人制代表経験のあるブラッキン・カラウリアヘンリーもいる。
またNTTコムには過去、元サモア代表のアレサナ・ツイランギが所属していた時期もあるし、2011年にはダン・カーターやアンドリュー・エリスとともにワールドカップ優勝を果たしたマヌ・ノヌー(ニュージーランド)がリコーでプレーしていた。
本社の業績不振に苦しむ東芝ブレイブルーパスでは、元ニュージーランド代表のリアム・メッサムやリチャード・カフイがごく普通にプレーを続けている。
2014年にサッカー元ウルグアイ代表のディエゴ・フォルランのセレッソ大阪入りが話題になったが、トップリーグでは毎試合、このレベルの選手を観ることができる。
極端な話、ここまで世界的なプレイヤーと手軽にご対面できるスポーツは日本ではラグビーだけ。
「有名選手のプレーを観られる」という意味では、ラグビーのトップリーグは日本の全スポーツの中でも他の追随を許さないのではないか。
試合数が少なく、日程も緩い。トップリーグは海外のラグビー選手にとってかなりいい環境
では、なぜ日本のトップリーグには、海外の有名選手が集まってくるのだろうか。
その答えを知るには、この記事がわかりやすい↓
「世界的スター選手はなぜ日本を選ぶのか 彼らが語る日本ラグビーの魅力」
日本のトップリーグには、
・プレミアシップ England(イングランド)やトップ14 France(フランス)といった他国のリーグに比べて、総試合数が少ない
・給料面でも、シーズンの長さを考えると決して悪くない
・圧倒的に治安がいい
などのメリットがあるとのこと。
なるほど。
イングランドやフランスのリーグが1シーズンで30試合以上をこなすのに対し、日本のトップリーグは14、5試合。
期間もイングランドやフランスは8、9月にスタートして翌年5月まで続くが、日本は9月~翌1月まで。準備期間を含めても、おおむね半年で全日程が終了する。
また、強豪国の選手が代表チームに選ばれるには「スーパーラグビー」でのアピールが必須となるため、どうしても開催期間の2月〜8月は所属チームからの離脱を余儀なくされる。
だが、1月に全日程が終了するトップリーグであれば、2月以降のスーパーラグビーとの掛け持ちが可能になる。
さらに、11月のウィンドウマンス(テストマッチ期間)に合わせて約1か月間リーグが中断するため(フランスのトップ14は中断しない)、体力的にも余裕が生まれる。
いろいろな意味で、日本のトップリーグは強豪国の選手にとって都合がいい。
実はトップリーグは給料もいい。シーズンの短さに比べれば、間違いなく許容範囲
給料の面で言うと、トップリーグの外国人の最高年俸が約1億円前後なのに対し、ラシン92でのダン・カーターの年俸は推定2億5000万円。
報道によると、神戸製鋼での年俸も1億円には届かないという。
「Show Me the MONEY ! 一流ラグビー選手はお金持ち」
↑この記事を読む限り、多くの外国人選手の年俸はだいたい2~3000万円前後といったところか。恐らくだが、5000万円を超えればかなりの高給取りと呼べそうである。
そう考えると、ダン・カーターの2億5000万円と比べてもトップリーグの年俸は少なく感じる。
だが冷静に見直してみると、決してそうではないことに気づくはず。
試合数が少なく日程も緩い。なおかつスーパーラグビーとの掛け持ちも可能。この条件で、フランスやイングランドの7、8割の年俸を得られる。
怪我のリスクも低く、家族といられる時間も取れる。しかも、スーパーラグビーにも目いっぱい集中できる環境。
これなら必要十分。日本を選ぶ価値は大いにあると言えるのではないか。
また企業側にとっても、役員1人分の給料で貴重な広告塔が手に入ると思えば、多少の出費も許容範囲といったところか。
つまり、MLBやNBAのような天文学的な年俸インフレが起きていないことも、トップリーグに有名選手が集まる要因の一つと言えるのである。
治安のいい日本は南米選手のお気に入り。街を歩いていて襲われる心配がないのが大きいんだってww みんなも観ようぜトップリーグ
そして、日本のトップリーグに選手が集まる3つ目の理由として、日本の治安のよさがあるとのこと。
特に南アフリカでは車で信号待ちをしているだけで襲われたり、裕福なスポーツ選手には常に危険が付きまとう。彼らが日本に来て驚いたのが、携帯電話を置き忘れても盗まれなかったことだったとか。
ちなみにだが、2015年にプロ野球中日ドラゴンズに在籍していたドミニカの選手(アンダーソン・エルナンデス、リカルド・ナニータ)が、「日本では街に出ても殺される怖さがない」と真顔で言っていたのには大いに笑わせてもらったww
サンキュー、ダン・カーター。2年間夢を見せてくれたことに感謝。神戸製鋼には“夢は金で買える”ことを教えてもらった
長々とトップリーグに有名選手が集まる理由について述べてきたが、何が言いたいかというと、「みんなもトップリーグを観ようぜ」ということ。
「ダン・カーターも来るし、有名人だらけで絶対おもしろいよ」「2019年に日本で開催されるワールドカップに向けても、ラグビーを観始めるには抜群のタイミングですよ」って話でございます。
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