2016年日本シリーズ、三戦目以降展望。優勝目指してがんばれ広島カープ!! こんなに応援したくなるチームないっすよ!!

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小樽イメージ
プロ野球日本シリーズは2016年10月23日マツダスタジアムで第二戦が行われ、5-1で広島カープが日本ハムファイターズに快勝。第一戦からの連勝を飾り、対戦成績を2勝0敗とした。

32年ぶりの日本一を目指す広島と10年ぶりの覇権奪回を目指す日ハムとの対戦は、第一戦は広島ジョンソン、日ハム大谷の両エースの先発で始まり、大谷を打ち崩した広島が5-1で勝利。
続く23日の第二戦は広島野村、日ハム増井が先発。調子の上がらない増井に対し、効率よく得点を挙げた広島がまたしても5-1で勝利を収める。

「代わったところに打球が行くには根拠がある。2016年4勝2敗で広島を下して日本ハム優勝!!」

そして第三戦は10月25日、日ハムの本拠地である札幌ドームに場所を移して行われる。両チームの先発は広島が黒田、日ハムが有原が有力となっている。

連勝の広島。はい、僕は完全に広島カープ応援になりましたww

広島カープ連勝!!
セリーグ最強打線が大谷翔平を打ち崩す!!

まず最初に申し上げておくと、僕は今回完全に広島カープの応援である。
CS直後の時点ではどちらのチームにも思い入れがあったのだが、この2試合を観て広島の強さにベタ惚れであるww

広島最高!!
絶対優勝しろ。
いやマジで。

連勝で迎えた第三戦。
先発は今季限りの引退を表明している黒田が濃厚だが、これだけ楽な状況で先発できる試合も滅多にない。
いや、もちろん日本シリーズに楽な試合などないのだが、考えられるシナリオの中でも一番ノビノビやれる試合であることは間違いない。

恐らく黒田の現役生活最後の登板となるこの試合。
チーム一丸となって勝利を掴み、黒田の花道を飾っていただきたい。

「映画化必須の日本シリーズ2016!! 日ハムが本拠地で三連勝で王手」

広島のすごさは直球に強く穴のない打線。大谷、増井の速球派に負けない力強いスイング

広島の何がすごいかというと、とにかく打線のつながりである。
初戦の大谷、二戦目の増井と日ハムが誇る二大速球派に臆することなく、見事に打ち崩してみせた打線は脅威というほかない。

正直な話、大谷も増井も出来自体はかなり悪かったことは確かである。
特に大谷の出来の悪さは特筆もので、今シーズン後半の無双ぶりを観る限りあそこまで状態の悪い姿はちょっと予想できなかった。
もちろん日ハムにとっても計算外だったはずで、確実に取れると踏んでいた初戦を落としたことで少なからず動揺があったのではないだろうか。

もしかしたら大谷の不調によって増井にプレッシャーがかかり、本来のピッチングができなかったということも考えられる。

日ハムにおける大谷翔平の存在がいかに大きいか。それが改めて浮き彫りになったという2戦である。

「大谷翔平が日ハムの足を引っ張っている? 相手を勢いづけたのは覚醒した投手大谷だった?」

とはいえ、その大谷を攻略した広島打線がすごいことに変わりはない。
調子が悪いといっても、大谷のストレートは平均150kmを超えていたし、スライダーも相変わらずエグい変化を見せていた。

実を言うと、僕は広島打線が大谷に委縮するのではないかと思っていた。
調子が悪かろうが「大谷翔平」という存在に名前負けしてしまうのではないか。それを引きずったまま、日ハムペースで第二戦に突入するのではないかと予想していた。

だが、すべては杞憂だった。
広島の各打者は大谷のストレートにまったく怯むことなくバットを振り切り、2本のホームランを含む3点を奪って見せたのである。10三振を喫しながらも「大谷? 関係あれへん」とフルスイングする姿はまさしくセリーグ王者。頂上決戦の舞台にふさわしい威風堂々とした姿である。

そしてエース大谷に勝って勢いづいた第二戦。
調子の上がらない増井では広島打線を抑えるのは難しい。
前日、大谷の150kmオーバーのストレートを見ている広島打線は、140km前後しか出ない増井のストレートを序盤からどんどん打ち返す。

直球に強い広島打線にとって、増井の140km前後のストレートなど打ち頃以外の何物でもない。立ち直りの兆しを見せたのもつかの間、6回にバスターからの集中打で一気に4点を挙げてジ・エンドである。

名将緒方監督見参!! どうした緒方? マジで有能すぎるわww

試合をご覧になっていた方は気づいたと思うが、大谷、増井を始めこの2戦で登板した日ハムの投手陣は軒並み調子が悪かった。
恐らくマツダスタジアムのマウンドに対応しきれていないというのが一番の要因だと思うが、出てくる投手があれだけ悪いのはチームとして痛過ぎた。
大谷に関しては屋外球場での成績が悪いというデータもあり、普段と勝手が違うマウンドで本来の力を出し切れなかった可能性は高い。

ただ、それを差し引いても広島の攻撃はお見事のひと言である。

何より第二戦の6回、ホームクロスプレーの判定が覆った後の丸のバントはエグかった。
予想外のバスターで追加点を奪われ、気落ちした増井の足元に転がしてミスを誘う好判断。ビデオ判定でアウトがセーフに覆ったのは日ハムにとって不運だったが、それ以上にあのバントのダメージは大きかった。実質あの試合は丸のバントが決めたといっても過言ではない。

どこからでも点が取れる打線と、少しの綻びも見逃さない集中力。
持ち前の横綱相撲に機動力を上乗せし、さらに短期決戦仕様の好判断を織り交ぜる。
あれが丸の判断なのか、サインなのかはわからないが、とっさにあれができるというのはチーム内での意思疎通がうまくいっていることの証明である。
同時に、それをできるだけのチームを作り上げた緒方の手腕というヤツである。

「2016年広島カープ優勝確実か? オールスター直前で2位に9ゲーム差をつけての首位。しかも破竹の10連勝!!」

「コーチの強い推薦があって小窪の先発起用を決めました!!」だって?
いや、どうした緒方?
いつからそんな有能な監督になったんだ?
去年とは中の人が入れ替わってるんじゃないのか?
背中のチャック開けたら別人が出てくるんじゃないのか?

というか、日本シリーズは初めてだろ?
どんだけ成長してんだよ?

ジョンソン、野村のローテーションは凄まじい。日本人打者の最も苦手な左右二枚看板

大谷、増井を攻略した強力な打線に加え、ジョンソン、野村という二枚看板にも僕はベタ惚れである。

CSファイナルの対DeNA戦もそうだったのだが、この2人のローテーションはマジで凶悪過ぎる。

一戦目のジョンソンが得意のカッターとストレートで右打者の内角をつき、外側にはツーシームを落として引っかけさせる。
左打者には、鋭く落ちながら逃げていくカッターとストレートを外側に投げておけばほぼノーチャンス。
左右に広いストライクゾーンを目いっぱい使うことができ、なおかつ高速で沈むブレ球が得意なサウスポーという、日本の打者の最も苦手な条件が揃った投手である。

そして第二戦の野村は、ストレートに近い球速で沈むカッターとツーシーム、チェンジアップを巧みにコーナーに集めるピッチングを得意とする右腕。要はジョンソンとは左右逆の変化球が持ち味の投手である。

第一戦のジョンソンにコーナーを広く使われ、鋭く落ちるカッターに崩されまくった打者が野村の変化球を打つことはほぼ不可能。
今回の野村は決して調子がいいわけではなかったが、それでも何だかんだで6回2安打無失点である。

ゴロ量産型の左右エースと、それを支える鉄壁のセンターライン。
日ハム打線が固くなっていたという意見もあるようだが、打てなかった理由はそんなことじゃない。CSでのDeNA戦も含め、日本の打者が最も苦手なタイプが2人続く広島のローテーションがあまりにも凶悪過ぎるだけの話である。

「ベイスターズCS初進出に際して愚将中畑清を語る。まあCS進出は1年遅かったよな」

さらに、6回100球がデフォルトの野村をスパッと代える割り切りもすばらしい。
野村の横の変化を追いかけまくっていた各打者に、今村の150km近いストレートと高速フォークを活かした高低差の揺さぶりについていくのは難しい。
7回をあっさりと3人で片づけ、後はいつものようにジャクソン、中崎とつないでゲームセットである。

何と言うか、いろいろな意味で惚れ惚れしてしまうww
ここまで完成度の高いチームがあってたまるかというほどに。

不安材料は実は第三戦の黒田。ここでシリーズの流れが変わるかも?

盤石の強さで日ハムに連勝した広島。
だが、このまますんなり優勝できるかというと、恐らくそんなことはない。

日ハムが本拠地の優位性を活かせるというのはもちろん、一番は両チームの先発投手の違いである。

先述したように、第三戦は広島が黒田、日ハムは有原の先発が濃厚だ。

この両者の力量を比較すると、現時点では掛け値なしで有原が上と言わざるを得ない。

以前にも申し上げたように、今シーズンの黒田はストレートの球速がかなり落ちており、変化球の精度も悪い。何より好不調の波が激しく、ある意味投げてみなくてはわからない状態である。

「黒田200勝(まだ)、広島カープ優勝(する?)、引退(しない?)を受けて、黒田博樹の現状を考える」

また、野村の次に黒田を持ってくることに若干の不安もある。
聞くところによると、今シーズンの野村の活躍は黒田にもらったアドバイスが効いているという。左右のコーナーワークと落ちる球でゴロを打たせるコツを教わったことが活躍の要因とのことである。
だが、それによって黒田が野村の下位互換となってしまった感は否めない。

コツを掴んで昇り調子の野村と衰えが隠しきれない黒田の並び。
同タイプながらもあらゆる面で若干落ちる投手が出てくることで、相手打者は相対的な打ちやすさを感じるはずである。
つまりジョンソン、野村の並びとは真逆のパターン。
前回の予想記事で、野村と黒田の順番を逆にしたのはそういった理由からでもある。

「マジで予想困難な日本シリーズ2016!! 広島カープvs日本ハム。黒田も大谷もドラマチック過ぎ」

対する有原は鋭いカッターでゴロを量産する能力が高く、150kmを超えるストレートもある。シーズン終盤にやや調子を落としたが、CSファイナルのホークス戦ではきっちりと好投を見せている。

現役最終登板となる黒田に対する思い入れが強いというのはわかるが、純粋な勝負だけを考えれば日ハムが有利であることは間違いない。

そして、2勝1敗で迎えた第四戦の先発は広島が岡田、日ハムが高梨。第五戦は広島がヘーゲンズ、日ハムが加藤と続いていくのだろう。もしくは広島が第五戦に中四日でジョンソンを立てて勝負を賭けるか。

黒田を含め、3人目以降の先発の弱さが唯一の欠点である広島がどのような采配を見せるかに注目である。

改めての勝敗予想は4勝3敗で広島勝利。別世界の住人だった大谷を現世に引き戻した広島の集中力

序盤2戦を終えたところで改めての勝敗予想だが、4勝3敗で広島勝利でいきたいと思う。

前回記事では4勝3敗で日ハムと申し上げておいてアレなのだが、豪快な掌返しをお許し願いたいww
なぜなら僕が思いっきりカープ贔屓なので。

前回、両チームのチーム成績を比較したところ、先発投手以外は若干広島が上回っていることが判明している。しかも7戦中4戦がマツダスタジアムでの開催ということで、どちらかと言えば数字上は広島が有利という結論が出ていた次第である。

だが、それでも4勝3敗で日ハム優勝と予想したのは、言うまでもなく大谷翔平の存在があったからである。

ソフトバンクとのCSを含め、今シーズン後半からの大谷は別次元のスーパーマン状態だった。
投手としての完成度は高まり、打者としては中軸で3割20本塁打超え。天井知らずの成長曲線に野球ファンが根こそぎ心を奪われてしまっていた。

「大谷165kmキター!! 大谷のストレートの質が悪い? ファールされる160kmより空振りが取れる140kmの方が上?」

当然日本シリーズの第一戦でも大谷の快投を見込んでいた方は多く、もちろん僕もその1人だったことは言うまでもない。

チート大谷がいれば多少のチーム力の差など関係ない。
これまでがそうであったように、両チームのパワーバランスをぶっ壊して別次元の力で広島を圧倒してしまうのではないか。それによって、広島のコンディションがぐちゃぐちゃになってしまうのではないかと思っていたのである。

「大谷翔平さんが今すぐにメジャー移籍しないといけない3つの理由」

だが、人にあらず状態だった大谷もやはり人間だった。
苦手な屋外球場に加え、これまでの疲れもあったのだろう。大事な初戦にそれが噴出してしまったのは本当に痛かった。
そして何度も言うように、大谷を人間世界に引き戻したカープの集中力。これは本当にすばらしかった。

異次元の住人だった大谷を現実世界に引き戻したおかげで、この2戦はチーム力通りの結果が出た。恐らくそういうことなのだろう。

ここから先、大谷翔平のさらなる覚醒はあるのか。
総合力の広島がこのまま押し切るのか。
依然として目が離せない。

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