映画「ビーキーパー」感想。いつも通りステイサムがステイサムするだけの105分。気に入らなければぶっ潰す。問答無用でぶっ潰す。大統領だろうがぶっ潰す

映画「ビーキーパー」感想。いつも通りステイサムがステイサムするだけの105分。気に入らなければぶっ潰す。問答無用でぶっ潰す。大統領だろうがぶっ潰す

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映画「ビーキーパー」を観た。
 
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「ビーキーパー」(2024年)
 
片田舎でひっそりと暮らす男アダム・クレイ。
彼は孤独な自分を受け入れてくれた地主のエロイーズ・パーカーに深く感謝しながら養蜂家として生計を立てていた。
 
ある日、エロイーズに夕食に招待されたクレイが彼女の家を訪れると……。
彼の目の前にはエロイーズの亡骸、そして足元には拳銃が。
 
たまたま実家を訪れていたエロイーズの娘ヴェローナと遭遇したクレイは状況を説明しようとするが、気が動転した彼女はまったく聞く耳を持たない。
 
そして翌日。
潔白が証明されたクレイが帰宅すると、ヴェローナが酒を片手に現れ……。
 
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ストーリーがスカスカだからどうした。俺たちはステイサムがステイサムするところが観たいんだよ

秘密組織「ビーキーパー」の元工作員アダム・クレイが日頃からお世話になっていたエロイーズの死によってブチ切れ、巨大組織を相手に大立ち回りをする復讐劇。
 
エロイーズの娘であるヴェローナはFBIの現役捜査官で、母親の死の原因を追ううちにクレイの存在に気づくわけだが。
 
正直、そんなことはどうでもいい
表題の通り今作は(も)「ステイサムがステイサムするところを観るための映画」である。
 
普段は人里離れた場所で平穏に暮らしているが、その正体は凄腕の元工作員。
世の中の動向やトレンドにはまったく興味がない、生活水準も必要最低限でいいが、同時に彼には絶対に譲れないものがある。
 
自分の生活圏を侵す、大事な人を傷つけられることを許さない。何人たりとも許さない。
それを害した相手は地の果てまで追いかけ、どんな手を使っても潰す。
相手が誰だろうが関係ない、問答無用でぶっ潰す。邪魔する人間も全員排除する。
 
大統領が相手だろうが知ったことか。
再起不能になるまで追い詰める。そして潰す。
 
つまり今作は「ステイサムがステイサムする」映画。
 
細かいディテールなど気にするな。
中身がスカスカ?
だからどうした。
 
俺たちは「ステイサムがステイサムする」ところが観たい。
まさにいつも通りのステイサム。
そういうことである笑
 
映画「動物界」感想。ウイルス映画だと思ったらマイノリティとの共存、差別がテーマだった。早い段階で不幸な結末が見えたのはキツかったね
 

ステイサムがすべて代行してくれる。暴力こそ正義。社会のクズどもに容赦ない鉄槌(物理)を

今作をひと言で表すなら「俺らがやりたいことをすべてステイサムが代行してくれる」映画。
 
孤独な自分を受け入れ、親切にしてくれたエロイーズにクレイは深く感謝している。
そのエロイーズがフィッシング詐欺で全財産を失い自ら命を断つところから物語は動き出す。
 
僕自身、ああいうネット詐欺にははらわたが煮えくりかえるほどムカつくし、ITリテラシーの低い人を狙い撃ちする卑怯さ、卑劣さには心底虫唾が走る。
また被害にあった側を「騙される方が悪い」と嘲笑する人間も大嫌い。
そんなヤツらは全員滅びろ、まとめて不幸になれと常々思っている。
 
だが、実際にはクズどもに鉄槌を下す能力も知識も財力もない。
仮に自分が被害にあった場合は高確率で泣き寝入りになる自信がある。
 
そういうパンピーのささやかな? 復讐心を今作は思いっきり満たしてくれる。
それも社会的な地位を失わせる、法的な制裁を加えるとかではない。
物理的に、である。
 
圧倒的な暴力、武力の前に怯えることしかできない犯罪者。
鼻水と涙を垂れ流しながら命乞いする相手を平然と奈落の底に落とす(物理的に)。
 
社会的弱者を食いものにして暴利を貪っていたヤツらが慌てふためき、怯え、泣き叫ぶ。
その姿に目もくれずにただただ殴る、折る、撃つ。
 
息も切らさずとにかく潰す。
相手が大統領でも潰す。
 
サイコーすぎる笑
 
つまり暴力こそ正義。
「暴力はすべてを解決する」を具現化しているのが今作「ビーキーパー」である。
 
 
サムネイルだけでストーリーと結末が把握できる映画なんて他にあります?笑

毎回捜査を先回りして、FBIが駆けつけるたびに焼け野原になってるっておもろすぎるでしょw
 

人間味をまったく感じさせないアクション。予告編では「ちょっと衰えたかな?」と思ったけど…

僕が思うジェイソン・ステイサムのアクションのすごさは人間味を感じさせないところ。
 
どんな相手、状況でも表情を変えずに平坦な口調で相手を撲殺する。
何人に囲まれようがどれだけの手だれだろうが感情の揺れがいっさいない。
 
現実問題、あれだけ動けば息切れも尋常じゃない(はず)。
しかも還暦近い年齢で体力的にもキツくなっている(はず)。
 
なのに画面の中のステイサムはまったく乱れを見せない。肩で息をするなどもってのほか。
徒手空拳でもガンアクションでも変わることがない。
 
要はターミネーター2のT1000を生身の人間がメイクもせずに演じている感じ。
“淡々と”“作業”を遂行する(殺す)のみである。
 
ターミネーター2が史上最高で最強の神映画だったわけだが、ぐうの音も出ないほど褒めちぎってやるよ
 
正直に申し上げると、今回は予告編を観た際に「ちょっと衰えたかな?」とも思った。
 
冒頭で投資? 詐欺集団のビルに乗り込むシーンが出てくるが、そこでのアクションが若干トロい。わずかながらも感情の起伏も見て取れる。
さすがのステイサムも落ちたか? これ系の役柄もそろそろ厳しくなるか? と思ったところ……。
 
全然関係ねえ笑
 
まだ今作をご覧になっていない方、どうぞご安心ください。
ステイサムは今作でもちゃんとステイサムしております笑
 
あの動きができるのならあと5年はステイサムしてくれるはず。
僕の不安を丸ごと吹き飛ばす安定感、爽快感は素晴らしかった。
 

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ツッコミどころ満載。ラスボスがデコピンで脳漿ぶちまけそうなモブだった時点でステイサム無双は確定した

一応言っておくと今作にはツッコミどころが山ほどある。
 
フィッシング詐欺、オレオレ詐欺は確かにムカつくが、その場で命を断つか? と言われると……。
また自分名義の貯金が200万ドル以上&慈善事業に精を出す人間を“社会的弱者”と呼んでいいかも疑問だったりする。
 
秘密組織「ビーキーパー」に関する説明はほぼ皆無。
いきなり電話してきた元工作員に(身元確認もせずに)ほいほい情報を提供するガバガバさもよくわからない。
 
現CIA長官ジャネット・ハワードの依頼先が「ビーキーパー」で、しかも失敗したと聞いた途端にバイバイする淡白さには思わず笑ってしまった。
おいおい、お前の出番それで終わりかいとw
 
アダム・クレイが襲撃の際に普段使いの車で登場→その後も普通に乗っているのも雑すぎる笑
復讐に現れたミッキー・ガーネットに「おい、アイツだ」と秒で見つかるわけだが、いや、そりゃそうでしょと。
相手をおびき寄せるためだとしてもあまりに確実性が低い。
情報の出所を探るうちにエロイーズに辿り着くと踏んでいたのならご都合主義にもほどがあると思うのだが。
 
FBIだのCIAだのシールズだのデルタフォースだのとんでもない部隊名がゾロゾロ出てくる割にラスボスは北斗の拳のモブみたいなヤツという。
見るからにデコピンで脳漿ぶちまけそうな雑魚キャラが登場した時点でステイサムの無双は確定である笑
 
てか、それ以前にあれだけ厳重な警備体制を敷いたクセに見るからに怪しい半グレ集団は中に入れるんかいという話。
 
最低だった「ロボット・ドリームズ」。生々しい陰キャの現実を無理やり直視させられる。“持て(モテ)る側”の人間が下を見つけて安心するための映画。2024年ワースト1位
 

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アニセットの超絶無駄遣い。うまく転がせばスピンオフで一儲けできそうだったのに笑

極め付けはコイツ↓


アダム・クレイ引退後に「ビーキーパー」を引き継いだアニセット。
すべてがクレイと真逆な戦闘狂、明らかに工作員に不向きな性格破綻者である。
 
そして、クレイに秒で殺される
 
 
いや、嘘だろ?笑
こんなに個性的で、マッドマックス丸出しのおいしいキャラなのに?
 
てっきりターミネーター的なノリでしつこくクレイを追い回す展開に突入すると思ったのに。
クレイ×犯罪組織×FBIの三つ巴にこのアニセットがどう加わるか? という期待が高まったのに。
 
まさかの秒殺だと?笑
 
 
マジな話、アニセットの無駄遣いにはめちゃくちゃ驚かされた。
それこそうまく転がせばスピンオフで一儲けできるくらいの好キャラだったのに。
確かに三下感はあったが、あっさりポイ捨てするにはあまりに惜しい。
 
だが、それがいい。
出オチで終わったアニセットやモブを蹂躙するだけのラストバトル、その他。
すべてがステイサムの無双を際立たせる。
 
全部をひっくるめて映画「ビーキーパー」は最高だった
 
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