日本がアジア周辺国のおいしい出稼ぎ先としてさらに確立されればええね。OPBF加盟国選手が日本王座に挑戦できるんだってさ

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2019年3月8日、日本ボクシングコミッション(JBC)がOPBF東洋太平洋加盟国のOPBFランカー選手に条件付きで日本タイトルへの挑戦を認めるルールを発表した。


「OPBF加盟国選手が日本王座挑戦可能に」
 
上記によると、
・OPBF加盟国選手でJBCよりタイトル挑戦資格を認められた選手
が日本王座に挑戦できるとのこと。
 
また、
・日本タイトル獲得後に出国した場合は、自動的に王座の資格を失う
・当該選手が世界ランカーとして来日する場合、世界ランカーに認められている日本タイトル挑戦者としての優先的扱いはしない
旨の条件が定められている。
 
このルールは以前にもあったが、前例がないことで削除されていたもの。
今回、女子の試合でこのケースに当てはまる試合が予定されているために復活したという。
 
「テイラーvsバランチェク実現? WBSSとかいう壮大な茶番に幸あれ。アリトロフィーの名誉()よりも実が欲しいんだよ」
 

OPBFランカーが日本タイトルへ挑戦できるルールはいいよね。国内戦線が活性化しそう

ちょっと前にたまたま見かけたこの話題。
今回の追加ルールにより、今後はOPBFランキングに入っている外国籍の選手が日本王座に挑戦することが可能になったという。
 
 
これ、はっきり言ってめちゃくちゃいいと思う。
もともとは中、重量級など試合を組みにくい階級の選手を救済するためのルールだったらしいが、少子化が進み選手数も減少する中、外国籍の選手を積極的に入れることはすばらしい。
 
というか、以前からボクシングを活性化するにはそれしかないと勝手に思っていたのだが、そりゃそうなるよなと。
反対意見もあるのかもしれないが、個人的にはごく自然の流れだと思う。
 
ただ、条件を読むと「日本王座獲得後に出国した場合は即タイトルを失う」とのこと。
要は、王座獲得後も日本に滞在して活動することが必須になるわけか?
 
日本で生活し、日本のジムに所属し日本で試合をする。
日本王座なのだから当然と言えば当然だが、ちょっと厳し過ぎるような気がしないでもない。
 
「噂のテオフィモ・ロペス。スーパースター候補はイキりが止まらない。リチャード・コミーには勝てそうか?」
 

もう少し外国籍の選手に寛容でもいいかな? 日本のジムに籍だけ置いて、練習拠点は母国で~とか

ここから先はあくまで僕の意見だが、外国籍の選手に関してはもっと寛容になってもいいと思っている。
 
以下はドミニカ共和国出身のボクサー、デスティノ・ジャパンの記事。
「YOUは何しに日本へ? ドミニカ元五輪BOX代表が日本王座挑戦権を獲得」
 
・ビザの手配をしてくれたドミニカ共和国大使館に感謝
・チャンスをくれた日本に感謝
・通訳を手伝ってくれた女性と結婚
・仕事をしながら夫を支える
・まだプロボクサーとしては食っていけない
 
この手の話は僕も嫌いではないが、こういう状況ばかりなのは決して健全とは言えない。
 
記事中にもあるように、勇利アルバチャコフやホルヘ・リナレスのように三顧の礼で迎えられたエリートもそうでない選手も、まずは日本に拠点を移す必要がある。
 
母国を離れ、遠い日本でのし上がることは間違いなくすばらしい。僕もそこを否定する気はまったくない。
 
「ダニエル・ローマンvsTJ・ドヘニー。新しい扉のその先へ。後楽園ホールのリングは世界へ続いてた()」
 
ただ、日本で活躍するルートはそれだけなの? という。
 
生活習慣も違う、言葉もわからない国に住み、自分でチケットを売って試合を重ねながら一歩ずつ成長する。
日本ランキングに入って王座を獲得し、ゆくゆくは有力プロモーターとの契約を……。
 
いや、ちげえから。
そういうのちげえから。
 
生まれ故郷を離れてまでボクシングをやろうとは思わんから。
 
と考える選手が大半のはず。
 
 
それより、日本のジムに籍だけ置いて、練習拠点は母国のまま。
年2、3回、試合があるときだけ来日。10日~2週間前後滞在して、試合が終わったら帰国する。
こういう選手の日本ランキング入り、日本王座への挑戦資格を認めてもいいのではないかと。
 
別に日本語を覚える必要もないし、生活習慣の違いに苦しむ必要もない。
就労ビザもいらないし、試合後はのんびり浅草観光でもすればいい。
 
もっと気楽にというか、いわゆる「おいしい出稼ぎ先」としての日本を確立すれば、さらに国内戦線が活性化すると思うのだが。
調整試合の相手として呼ぶだけでなく。
 
「ルイス・ネリvsマックジョー・アローヨ予想。そろそろ認めようではないか。我々(僕)はルイス・ネリが気になると」
 
「はじめの一歩」のヴォルグ・ザンギエフのように悲壮な覚悟で来日するのも結構だが、そればっかりじゃしんどいでしょ。
 

外国人枠を設けるのがいい気がする。日本人選手の居場所が奪われない程度に。移住ありきではなく、あくまで「出稼ぎ先」として

とはいえ、あまり自由にやり過ぎるとそれはそれで弊害を生む可能性が高い。
 
たとえば欧州サッカーでは、リーグが活性化して海外から有力選手が集まると、国内の選手が出番を奪われるケースが増える。
結果、代表が弱体化し、国際大会で勝てなくなるという。
 
逆にリーグの盛り上がりが微妙だと、その分国内選手の活躍の場が増え、代表が強化されるという皮肉な現象が起きるとか。
 
「田中恒成にデラホーヤ、パッキャオを感じた日。田口良一を大差判定で粉砕。僕がボクシングをテレビで観る理由」
 
恐らくだが、外国籍選手のランキング入りを完全自由化すると、これと似たようなことが起きる気がする。
 
「日本ランキングがおいしい」と判断した有力選手が日本に押しかけ、日本人選手を差し置いてランキングを独占したり。
さすがに10位以内に日本人が2人などという状況では、営業的に厳しくなるのは目に見えている。
 
それを防ぐためにも、外国人枠等のルールが必要になるのかなと。
15位~1位の中に外国籍の選手は5人までとか、そんな感じで。
国内戦線を活性化させつつ日本人選手がほどよく経験を詰めて、なおかつ居場所を奪われない“適度なライン”というヤツ。
 
「田中恒成vs田口良一決定か。どうなるかがまったくわからん。今回はTBSで全国中継されるってさよかったな」
 
その結果、何人かの選手が日本を気に入ってくれればなおいい。
バスケの日本代表入りを果たしたニック・ファジーカスや、プロ野球横浜DeNAベイスターズの監督のアレックス・ラミレスなど。
日本に帰化して、今後も日本のためにプレーしてくれる選手に対しては必然的に思い入れも強くなる。
 
なので、最初は割り切った「出稼ぎ先」として。
日本を気に入ってくれたり、本格的に拠点を日本に移すのはあくまで“結果”であるべき。そう考える方が、国内の活性化には都合がいいよねという話。
 
 
てか、これ自体はK-1やRISE等がずっとやっていることではある。国内に団体が多過ぎるせいでなかなか上位ランカー、下位ランカーという区分けができないだけで。
 
その点、ボクシングはコミッションが一本化されている(正確には一つではないけど)ので、その点は有利だろうなとは思っている。それこそアジアの中でならOPBF<日本王座くらいにはあっという間になるんじゃないの? という程度には。
 
まあ、今まさに「ONE Championship」がそれをやろうとしていて、個人的には「先を越されたなぁ」と思っているわけですが。
 
「15R時代との比較。12Rに短縮されたことでボクシングは変わったの? 日本にはホームアドバンテージがあるの? スタッツ遊び第2弾」
 

日本が「おいしい出稼ぎ先」である必要性。金のある場所には人が集まる


何にしても、海外の選手にとって日本が「おいしい出稼ぎ先」であることが大前提となる。
 
日本ランキング10位以内に入れば家族全員を養えるとか、日本王座を獲得すれば世界への道が拓けるとか。
ベルトの価値云々も結構だが、国内戦線を活性化するにはやはり“実利”が必須。
 
そして、実際にはそれが一番難しいことなのかな? とも思ったり。
 
「メイウェザーvs那須川天心…。すまん、素直に謝る。この結果は予想してなかった。でもこの2ヶ月ホントに楽しかったわ」
 
当たり前だが、金のある場所には人が集まる。
 
ここ最近、Jリーグのヴィッセル神戸が大物外国人を乱獲しているが、アレもまさしく金の力。
DAZNマネーでリーグ全体が潤い、その上で楽天の三木谷社長が本気を出せばあんなもん。
 
「いい試合をしていれば報酬は後からついてくる」のではなく「金の力で有力選手をかき集める」
その結果、市場が活性化してさらに盛り上がる。
 
金を積めばメイウェザーもRIZINのリングに上がるし、那須川天心のその後を観るためにRISEにも注目が集まる。
 
文字面は最悪だが、結局はそういうことなんだろうと。
文字面は最悪だがww
 
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