スターズ神戸と滋賀ブルーライズIHCがアジアリーグ参入? IJリーグの影響が大きいんでしょうね。戦力の均衡を図るにはやっぱりサマーリーグじゃない?【アイスホッケー】
アイスホッケーの社会人クラブ「スターズ神戸」が2025-26シーズンからのアジアリーグ参入を目指すとのこと。
チームのSNSによると2024年12月31日にリーグへの参入申請を完了、
本日12/31(火)、2025-26シーズン アジアリーグへの新規参入申請を完了しました🙌
多大なるサポートや応援のお言葉をいただき、大変感謝しております🤲
明日からは第二章がスタートです✨
皆様と「#夢を一緒に」実現できるよう日々前進いたします🔥— スターズ神戸|STARS KOBE (@STARSKOBE) December 31, 2024
2025年1月9日にリーグから受理されたと。
無事、アジアリーグに受理いただきました🙌✨
正式に承認いただけるよう、引き続き営業活動含め我々は駆け回ります🏃♂️💨#第2章@ALhockey_JP https://t.co/ES4rtK8con
— スターズ神戸|STARS KOBE (@STARSKOBE) January 9, 2025
現在はトライアウト参加の募集期間が終わり、実施日は2月15、16日との記載がHPにある。
また下記によると滋賀を本拠地とする「滋賀ブルーライズIHC」が2025年1月11日に始動、2026-27シーズンの参入を目指すとのこと。
「滋賀でアイスホッケーのプロチームが誕生…「アジアリーグ」への参戦が目標」
上記のどちらか(両方)がリーグ参入を果たした場合、西日本に初めてアジアリーグのチームが誕生することになる。
スターズ神戸と滋賀ブルーライズIHCがアジアリーグ参入に名乗り。てっきり名古屋オルクスかと思ったら…
全関西実業団アイスホッケートップリーグで活動中の「スターズ神戸」がアジアリーグへの参入申請を完了、滋賀を拠点とする「滋賀ブルーライズIHC」が同じくアジアリーグ参入を目指して始動したとのこと。
この話は僕も薄っすらと聞いていて、諸々を踏まえるとスターズ神戸の来シーズン参入は確実と見ていいのだろうか。
IJリーグ消滅直後は
「名古屋オルクスがアジアリーグに参入するのでは?」
「北京ライオンズがアジアリーグでどれだけやれるか観てみたい」
「でも、日本-中国の遠征費を考えると現実的ではない?」
といった声が聞かれていた。
また北海道釧路市では(クレインズ消滅後の)新チーム結成の準備が継続中らしい。
「新チーム名「北海道GRUS」 アイスホッケー 釧路の準備会発表」
このままいけば来年、再来年あたりにアジアリーグのチームが増えるのではないか。もっとも有力なのは名古屋オルクスだが、北京ライオンズがきたらおもしろそう。
釧路の新チームは……よくわからん。
などと思っていたところにスターズ神戸と滋賀ブルーライズIHCの登場である。
アイスホッケーファンの方がどう思ったのかは不明だが、アジアリーグ以外の知識が皆無の僕は完全に意表を突かれている笑
IJリーグの影響が大きいんだろうな。中部~西日本で活動するチーム、選手を勇気づけた
僕の勝手な想像だが、スターズ神戸と滋賀ブルーライズIHCが名乗りを上げた一番の理由はIJリーグだと思う。
愛知県名古屋市を拠点とする名古屋オルクス(サンエスオルクス)がプロチームとして参加、主に邦和みなとスポーツ&カルチャーで興行を開催した。
「中部地区にプロチーム誕生」のインパクトはそれなりだったと想像する。
実際、IJリーグを現地観戦した方も生活圏にプロチームができたことを好意的に捉えていた印象である。
IJリーグはクソ以外の何ものでもなかったが、中部~西日本で活動するチームや選手を勇気づけるきっかけにはなったのではないか。
IJリーグはクソ以外の何ものでもなかったが、アイスホッケー界全体にもたらした影響はそれなりに大きい。
IJリーグはクソ以外の何ものでもなかったが。
IJリーグ活動終了!? ムーブが行き当たりばったりでいまいち信用できなかったよね。北京ライオンズの来日遅延→ワイルズ連盟登録がとどめだった
戦力的にはどうなのよ。既存の5チーム相手にどの程度やれるの?
上記2チームが向こう2年でアジアリーグに参入するとして。
「戦力的にはどうなのよ?」「既存の5チーム相手にどの程度やれるの?」という疑問が生じるわけだが。
アジアリーグの規約を読むと、新規加盟の審査(第23条)に「チーム概要(戦績、オーナー、スタッフ、選手経歴)」とある。
だがJリーグのようにJ3・JFL入れ替え戦を勝ち抜く等の具体的な記載はなく、あくまで「総会の審議で全員の承認」が条件とのこと。
加盟条件に明確な戦績を定めていない競技をざっと探してみると、
・Xリーグ(アメフト)
・リーグワン(ラグビー)
・リーグH(ハンドボール)
などが該当する。
その中でXリーグとリーグワンはJリーグのようにカテゴリー分けされており、いきなりトップチームの中に放り込まれるアジアリーグとは少し違う。
なので、もっとも近い(と思われる)のはハンドボールのリーグHか。
2018年に結成、2020ー21シーズンからリーグ参入を果たしたジークスター東京は2018-19シーズンにチャレンジ・ディビジョン(実質下部リーグ)で3位に入ったとのこと。
そして参入初年度(2020-21シーズン)は11チーム中7位。
シーズンオフに大補強(上位チームから強奪しまくる)を敢行し、それ以降はプレーオフの常連となっている。
ただ、これはかなりのレアケースだと思っている。
2020-21シーズンからアジアリーグに参入した横浜グリッツは参入直後からフルボッコにされ続けて2024-25シーズンでようやく最下位を脱出できるかも? という状態。
アイスバックスvs横浜グリッツ、ジャパンカップ2024最終戦現地観戦。グリッツのカウンター戦術がどハマり? アイスバックスは3Pのノーゴールが残念だった
プロ野球で言えば、2005年シーズンから参入した東北楽天ゴールデンイーグルスも初めてCSに出場したのは2009年。
漠然とだが、新規参入チームがまともに勝負できるようになるまでには5年前後を要するイメージである。
つまり、スターズ神戸も滋賀ブルーライズIHCも最初はめちゃくちゃ苦労すると予想する。
ハンドボールのジークスター東京のような大補強(札束ビンタ)がない場合はけちょんけちょんにされるのではないか。
なおアイスホッケーのスポンサー企業に札束ビンタできる財力があるか、補強に耐え得る選手層があるかは不明でございます。
スターズ神戸と滋賀ブルーライズIHCの現在地。初期の横浜グリッツと同程度かそれ以下な希ガス
スターズ神戸と滋賀ブルーライズIHCの戦力だが、
スターズ神戸は「全関西実業団アイスホッケートップリーグ大会」で活動中。2023-24シーズンは8チーム中7位、2024-25シーズンは8チーム中8位となっている。
この大会がどのレベルに相当するかがよくわかっていないのだが、たとえば2024年に全日本選手権Bに出場したサンエスオルクス(現名古屋オルクス)と比べてどうなのか。
名古屋オルクスがロースターがスカスカの東京ワイルズにボコられたことを考えると、スターズ神戸もアジアリーグの5チームとは大きな差があると想像する。
滋賀ブルーライズIHCについては、記事を読むと当面は立命館大学OBが中心となる印象。
立命館大学の第97回日本学生氷上競技選手権大会 ファーストディビジョンでの戦績は2回戦敗退とのこと。
横浜グリッツは慶應義塾大学のOBが母体となってスタートしたチームだが、その慶應義塾大学も同大会では2回戦敗退。
めちゃくちゃ大雑把な比較だが、滋賀ブルーライズIHCもアジアリーグでまともに勝負できる戦力はなさそうである。
てか、直近2年の結果を見る限り社会人チームよりも大学生の方が強いんですね。
各チームの新規入団選手も大学生か他チームからの移籍ばかりで社会人は見当たらない。
要は通常勤務の合間に練習時間をひねり出す社会人よりも部活で集中的にやれる学生の方が有利ということか。
なるほど、これは2000年代前半までのアメフトの状況と似ている。
札束ビンタで補強しようにもトップレベルの選手層が薄すぎてどうにもならないのかもしれない。
しばらく絶望的な5強2弱が続くと予想。トップレベルの選手層と財力の問題で
上記を踏まえると、向こう数年でアジアリーグはチーム数が増える可能性が高い。
だが新規参入チームと既存チームの戦力差が大きく、しばらくは絶望的な5強2弱が続くと思われる。
これを是正するには1部、2部でカテゴリー分けするのが理想だが、給料の遅配や親会社の撤退によるチーム消滅、リーグ脱退が頻発する状況を加味すると……。
それ以前にアジアリーグに参入したがらないチームもあると想像する。
DYNAX、日本製鉄室蘭アイスホッケー部(室蘭スティーラーズ)は3年連続で全日本選手権Aに出場しているが、今のところアジアリーグ参入を目指す気配はない(裏で動いてるかもしれないけど)。
正直、先が明るいとは言えないアジアリーグに行くより固定給をもらいながらプレーする方を選ぶのは当然と言えば当然である。
もっと言うと、クレインズのゴタゴタによって二の足を踏む理由も増えた気がする。
横浜GRITSvs北海道ワイルズ交流戦を現地観戦した。クレインズのゴタゴタは見聞きしてたけど。もはや既存のお客を繋ぎ止める努力をする段階?
戦力均衡を図ろうにもトップレベルの選手層そのものが薄い。
親会社の財力も心もとないため海外からの大物助っ人も呼びにくい。
頼みの大学生は年に一度しか入ってこない。
おいおい、ガチで詰んでるじゃねえか笑
ここでサマーリーグの出番。戦力均衡を図るには競技レベルを底上げするしかない
チーム数が増えたはいいが、戦力差が大きすぎてリーグとしての見ごたえが薄れる。
補強にも頼れない中で戦力バランスを是正するには各選手の実力をアップするしかないわけだが……。
僕の勝手な意見だが、ここでサマーリーグの出番じゃないの? と思っている。
以前から何度も言っているように手っ取り早く競技レベルを上げるには“少し上のレベル”の相手とプレーするのが効率的。
実力差が大きすぎると心身ともに潰れてしまうので、「ちょっとがんばれば何とかなるかも」「今は無理だけど数年後には……」という塩梅が重要になる。
そこをうまくやってリーグ全体の底上げにつなげたのがラグビーとアメフト。
各チームが積極的に海外選手を補強し、それに伴い国内選手の実力も底上げされた。
アイスホッケーでは海外選手の大型補強が難しければサマーリーグでそれをやりましょうと。
プロ野球のウィンターリーグのようにプロ、アマチュア(や海外選手)の混成チームを作り、アジアリーグと被らない夏の時期に開催すれば。
アイスホッケー「IJリーグ」の理想形ってプロ野球のウインターリーグかも? サマーリーグ立ち上げ自体はめちゃくちゃいいと思う。連盟に登録さえしてれば
新規参入チームの選手や社会人、学生はトップ選手と直接触れることができる。
アジアリーグの選手はオフシーズンにそこそこの強度&緊張感の中で場数が踏める。若手選手にとっては適度な実戦経験の場になるかもしれない。
参加は希望選手のみでいいし、無理に全試合出る必要もない。
途中参加、途中離脱もOK。
収益はたとえばプレータイムに応じて選手個人に分配するとか。
参加選手が多いチームはそれだけ収益が増える。
社会人、学生側はアジアリーグからの引き抜きが期待できる。
日本でのプレーを考える海外選手のアピールの場にもなる。
リーグ全体の底上げと客層拡大を目的としたリーグ。
IJリーグなるもの(笑)に比べればはるかに前向きだと思うのだが。
もちろんどの程度の収益が見込めるか、短期とはいえ社会人や学生とのプロ契約が可能なのか、個人に分配した報酬をチームがどう管理するのか等、不明点は山ほどある。
だが、そこは僕の勝手な思いつきなので知ったこっちゃないw
なお、よく知らない分際で偉そうにほざいているという自覚はあります笑
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