ムロジョン・アフマダリエフvsエスピノサ。絶好調でしたねアフマダリエフ。もしかしたら井上尚弥ともいい勝負になるかも。すべての条件がアフマダリエフ寄りに揃えば【結果・感想】
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2024年12月14日(日本時間15日)にモナコ・モンテカルロで行われたWBA世界S・バンタム級暫定王座決定戦。同級1位ムロジョン・アフマダリエフと同8位リカルド・エスピノサが対戦し、アフマダリエフが3R2分59秒でTKO勝ちした試合である。
元2団体統一王者ムロジョン・アフマダリエフが約1年ぶりに迎えた一戦。
結果はアフマダリエフが力の差を見せつけてのKO勝利、試合後に4団体統一王者井上尚弥を挑発するなどタイトルマッチへの意欲を見せているが……。
また下記によると井上陣営がアラン・ピカソとの対戦を優先した場合はWBA王座はく奪の可能性が高いとのこと。
#井上尚弥 WBAがアフマダリエフ戦を要求へ…拒否ならベルト剥奪で統一王者から陥落|東スポWEB https://t.co/lYl1Hnz0z8
— 東スポ (@tospo_prores) December 17, 2024
アフマダリエフが強かった。試合後の大演説も悪くないと思っちゃったよ笑
まず今回のアフマダリエフは強かった。
相手のラファエル・エスピノサはジョン・リエル・カシメロやダニエル・ローマンとも対戦経験のある強豪で、思い切りのよさと回転力を兼ね備えた選手という印象。
もうちょっとのところで王座に届かない、巡り合わせがよければどこかで戴冠できるかも? みたいな立ち位置なのだろうと。
サウスポーとの対戦経験が少ない(ない?)のがどうかな? とも思ったが、それを踏まえてもアフマダリエフの出来はよかった(と思う)。
アフマダリエフvsリカルド・エスピノサ暫定王座戦。指名挑戦権を保持したまま待ちぼうけ→暫定王座戦は気の毒だよな。だから統一王者がいるときは素直に暫定王座を設けろって言ってたんだよ笑
なるほど。
確かにこの勝ち方をした後ならあの大演説も悪くない。
再三にわたる井上尚弥への挑発は僕ですら「うるせえな笑」と思っていたが、これだけいい勝ち方をした直後はアドレナリンもドバドバだったはず。
気持ちよさそうにまくし立てるアフマダリエフを逆に好ましく思ってしまった笑
右を器用に使うアフマダリエフ。タパレスと再戦したら勝てるんじゃない?
とりあえず、アフマダリエフは相変わらず右を器用に使うなぁと。
エスピノサの動き出し、連打の最中にスパッとカウンターの右をねじ込む。
この右でエスピノサの動きが一瞬止まり、そこに追撃の左をぶち当てる。
あれだけ両腕をぶん回す相手に躊躇なくカウンターを合わせにいくのは相当自信があるからだと想像する。
2021年4月の岩佐亮佑戦では中間距離の差し合いで岩佐を圧倒したが、この試合でも右の器用さは際立っていた。
そして同じく前手の右が多彩なマーロン・タパレスとの一戦は本当に見応えがあった。
あの試合のアフマダリエフはあまり調子がよくなかったらしいが、打たれ強さや後半の追い上げ等、要所で実力の高さは示していた。
タパレスがアフマダリエフに勝っただと…!? 前で勝負するタパレスをアフマダリエフは攻めきれず
今回のコンディションを維持できれば仮に再戦しても勝てるのではないか。
ディフェンスは若干ヌルいけど、自分の打たれ強さと攻撃力に自信があるんだろうな
ディフェンス面に関しては、攻め込まれるとロープを背負って亀になるシーンがちょいちょいあるのが……。
バックステップで距離を取る→サイドに動いて芯を外すのが基本だが、エスピノサのような連打型にはバックステップが間に合わないときも。
その場合は押し込まれてロープを背負い、ガードを固めて亀になってしまう。
回転力、思い切りのよさが持ち味のエスピノサだが、1発の精度はそこまでではない(と思う)。
だが、もしこれが井上尚弥だった場合は相当危なかったのではないか。
また中間距離での被弾も多くディフェンス自体にやや無頓着な印象。
自分の打たれ強さ(と攻撃力)を過信しているというか、自信があるというか。相手の正面(内側)にどんどん入っていくのも「多少打たれてもそれ以上パンチを返せば問題ないでしょ?」的なノリなのかもしれない。
アフマダリエフがゴンサレスに勝利しWBA挑戦権獲得。前回はタパレスがよかったのかもしれん。井上尚弥がフルトン以上に警戒するのもなるほどとオモタ
井上尚弥ともいい勝負ができるかもしれん。最近の井上は少しカクカクし始めている気が…
表題の通りだが、今回のアフマダリエフなら井上尚弥ともそこそこいい勝負ができるのではないか。
と言っても、いろいろな条件がアフマダリエフ寄りに揃った場合に限るが。
申し上げた通りアフマダリエフは前手の右を器用に使える。
中間距離で岩佐亮佑をコントロールする多彩さ、連打の最中にカウンターをねじ込む正確性と勇気を兼ね備える。
一方、井上尚弥は以前に比べてやや滑らかさが失われている(気がする)。
(サウスポーとの対戦が続いた)直近3戦を観返すと、1発1発に力みがありスムーズさが足りない。攻め方も前後の動きが中心でサイドステップが目減りしている。
井上尚弥vsサム・グッドマン。チャイノイ・ウォラウトの右をまともに食ったグッドマンの勝率は相当低い気が…。久しぶりのvsオーソドックスの井上はバンタム級時代のスムーズさが戻るかに注目
階級アップによって“強く打ちたい”意識が出すぎているのか、身体のしなやかさがなくなっているのか。何とも言えないが、バンタム級時代の手が付けられない状態とは様子が異なる。
特にマーロン・タパレス戦とルイス・ネリ戦の1Rはその傾向が強く出ていた。
マジな話、あのときの井上であればアフマダリエフの右が当たる可能性もありそう。
ネリ戦のようにオラついて襲い掛かってくれば動き出しにスコーンと当たって倒れるパティーンも?
井上尚弥vsルイス・ネリ現地観戦感想。序盤の鬼強タイムの井上をダウンさせた意義は大きい。S・バンタム級の井上を過度に神格化する必要はない
狭いリングの方がアフマダリエフにとっては有利かも? 井上に踏み込みスピードを発揮させないために
また今回の試合は若干リングが狭く、それもアフマダリエフに有利に働いた(と思う)。
実際、狭いリングのせいかエスピノサはいまいち勢いに乗れず。
相手との距離、ロープとの距離が近く踏み込みスピードが上がらない。いちいち糞詰まりを起こしてやりにくそうな仕草が見られた。
逆にアフマダリエフは“マト”が近いおかげで右を狙いやすい、エスピノサの回転が上がる前にねじ伏せることでペースを引き寄せることに成功した。
井上はエスピノサよりも射程が長く、安全圏に退避したと思ってもそれを超えて追撃してくる。
リングを広く使おうとすればするほど術中にハマる。
井上尚弥は安全圏に退避したと思ったところからもう一段加速して追撃が飛んでくる、横に動いても“カクッ”と方向転換して追いかけてくる、どんな態勢でもパンチの威力が落ちないのがヤバいんだよな。
このバランスのよさは井上一族の持ち味だと思うわ。https://t.co/u7kXzEVsJk
— 俺に出版とかマジ無理じゃね? (@Info_Frentopia) September 17, 2024
だが、ポール・バトラーのように横の動きを重視すれば致命打は避けられても攻撃に手が回らない。
TJ・ドヘニーはロープを使ってうまくいなしたものの、井上に強打を打つスペースを与えてしまった。
タパレスは横の動きを駆使して大健闘を見せたが、防御の時間が長く中盤でHPが尽きた。
なので、アフマダリエフが勝つにはやはり体力が満タンな序盤(リミットは中盤)に真正面からガッチャンして右を当てるのがよさそう。
その際にリングが狭ければ井上が踏み込みスピードを発揮できず、より確率が上がるのでは? と申し上げている。
ムロジョン・アフマダリエフvsエスピノサ観たけど、ムロジョンさん会心の勝利じゃないっすかね。
気持ちよさそうに井上尚弥に説教する気持ちもわかるわw微妙にカクカクし始めてる今の井上ならいい勝負できるかもしれんね。
あと、実はリングは狭い方がアフマダリエフにとってはいいのかもしれん。
— 俺に出版とかマジ無理じゃね? (@Info_Frentopia) December 17, 2024
井上尚弥vsマーロン・タパレス雑感。先人の残した情報を総動員して大健闘したタパレスがすげえ。井上の相変らずのヤンキーマインドにも安心した笑
すべての条件が揃ってようやくアフマダリエフにも可能性があるか? 程度。正直、現時点では…
そんな感じで、アフマダリエフが井上尚弥に勝つには
・今回と同じ(以上の)コンディション
・井上が力みまくって絶不調
・狭いリング
等の条件が揃う必要がある。
しかもここまで条件が揃ってようやく「ワンチャンあるか?」程度かなと。
特にリングの大きさは事前の交渉が必要になるはず。マッチルーム主導の興行に井上が参戦するならいけそうだが、そんなことが起こるとは思えないのが……。
報道によると来年春? に北米で井上vsアラン・ピカソ戦が予定されているらしいが、それはピカソがトップランクとつながりがあるから。
井上尚弥 来年4月にラスベガスでWBC1位のピカソと防衛戦プラン 米専門ニュースサイトが報じる/ファイト/デイリースポーツ online https://t.co/eLBpu5ucHR #DailySports
— デイリースポーツ (@Daily_Online) December 7, 2024
北米開催の場合は(エディ・ハーンと犬猿の仲の)トップランクが絡んでくるだろうし、日本でやるならなおさら勝手な希望は通りにくい(と思う)。
サウジアラビアでアフマダリエフ戦か? という声も聞こえるが、いずれにしてもマッチルーム主導でリングの広さをいじるのは難しいのではないか。
というわけで井上尚弥vsムロジョン・アフマダリエフは現時点では9割方井上の勝ちです(僕の中では)。
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