Twitterで実名を名乗れ、匿名で好き勝手言うなという傲慢

NO IMAGE

Twitterイメージ
「Twitterで意見を言うなら正々堂々と本名を名乗れ」という意見が大嫌いです。

お世話になります。個人出版支援のFrentopiaです。
いきなり大嫌い宣言から入りましたが、これは常々思っていたことなので書いてみました。

僕も実はTwitterのアカウントを持っているのですが、つぶやきはほぼこのブログの更新情報のみで、決して有効利用しているとは言い難い状態です。

とはいえ、個人的にTwitter自体の即効性はかなり便利だと思っています。
僕自身野球が好きなので、日本人メジャーリーガーの情報などをTL検索したりするのですが、中継を観ている人の声にじかに触れられるなど、Yahoo!の一球速報とは一味違う醍醐味があると感じています。
また、少々大きな地震があったときなど、自分の使っている路線の状況を即座に知ることができたり、緊急時の情報収集にも重宝しています。
それ以外にも選挙速報や天気予報、芸能人のゴシップなど、ないよりはあった方がいいくらいの暇つぶしツールとしてはそこそこ役に立ってくれています。

『「選挙行かないヤツふざけんな」について』

その中でたまに見かける意見として、冒頭の「Twitterで意見を言うなら正々堂々と本名を名乗れ」というものが結構な割合で目に入ってくるのですが、僕自身どうもこの意見が好きになれない部分があります。
というよりも、はっきり言って嫌悪感を覚える意見で、見るたびにげんなりさせられる次第です。

「偉そうに語りたいなら本名を名乗れ」←え? なんで?

例えばスポーツの技術論。
僕は野球以外に格闘技も好きで、よくUFCやボクシングなどを観るのですが、Twitter上でも試合後に技術論を語っている方が多数いるわけです。

「○○はパワーが足りない」
「防御の技術が~」
「スピードで完全に負けていた」
「あれじゃ××には何度やっても勝てない」

こういった諸々の技術論といいますか、好き勝手な解説が多数TL上に流れてきます。そしてそれ自体は一向に構わないと思っています。というよりも、それらのつぶやきを眺めるのが楽しくてTL検索をしています。
ですが、その中に結構な確度で「匿名で偉そうに○○選手を語ってるヤツなんなの? 何か意見したいなら本名を名乗れよ」といったつぶやきが混じります。そして、そのつぶやきを発信した方はもちろん本名(だと思います)でTwitterを運用されているわけです。

え? なんで?
なぜ格闘技の試合の感想ごときで自分の本名をさらさなきゃいけないの?
別に技術論を語っている人たちはあなたに話しかけてるわけじゃないでしょうに。ただそれぞれが自分勝手に自分の思う格闘技理論を気楽に匿名でつぶやいているだけなのに。それを見過ごせないってどういうことでしょうか?

「尾木ママが「北海道小学生置き去り騒動」の子どもの実名を連呼しとるんだが」

別に本名でTwitterやってくれなんて頼んでないっすよ

誰もあなたに「本名でTwitterをやってください」なんて言ってないです。

ご自分で進んで本名を公開してTwitterを運営している方、そして匿名のアカウントに対して「匿名で偉そうな意見垂れるな」「匿名で正論言われても説得力皆無」「発言したいんだったら実名で堂々と言え」と吠えている方。
あなたに本名でやれなんて誰も言ってないですよ?

しかも匿名アカウントの人たちはあなたに対して何かを言っているわけではなく、先ほども言いましたが好き勝手に自分の思ったことをつぶやいているだけです。特に犯罪性があるわけでもない、気楽な140文字のつぶやきです。

「フリーランスが仕事を獲得する方法。初対面でも仕事を依頼されるのは案外簡単?」

それに対して、ただアカウントが本名という理由で暴言を浴びせるのはちょっと傲慢過ぎると思うのですが、いかがでしょうか。

例えていうなら、
・頼まれもしないのに勝手に公道にリング作り、
・勝手にゴングを鳴らし、
・道行く人たちに「おい、お前らリング上がる勇気もないのかよ!! 卑怯な臆病者ども!!」と叫ぶ
ようなものです。
された側からしてみれば「そんなバカな」です。

140文字の吐き捨てツール、それがTwitterの売り

Twitterは140文字で気楽に思ったことをつぶやけるというのが最大の売りなはずです。気楽に思ったことをつぶやき、TLでどんどん流れていく無責任な吐き捨てツール。そういうものだったのではないでしょうか。

「団塊老害にキレてしまった話【老害の特徴? 職場環境配慮義務?】」

当然最低限の節度は必要でしょうが、間違っても「実名をさらすリスクを負い、一つ一つの発言に責任感を持って使う」ツールではないです。そんな重い物を背負ってやるには140文字は少なすぎるし、TLでどんどん流れていく特性上どう考えても不向きです。

そもそも140文字で議論することに無理があるTwitterに加え、前回の記事「もしかして文章を一生懸命書けば書き手の意図が正確に伝わるとか思ってない?」でも書きましたが、ネット上の文章は読み手が好き勝手に解釈することができます。
なおかつ、面と向かっての会話と違ってとっさの反応が要求されない分、いったん立ち止まって相手の意見に対する矛盾点を探す余裕があります。

「140文字という制限+相手の矛盾点を探す余裕」
この2つが融合した結果、結局お互いの粗さがし合戦的な泥仕合になり、建設的な結末は生まれません。

以前「アニメアイコンで変わったハンドルネームの人でまともな意見を見たことがない」旨のつぶやきをした某元キャスターが炎上したことがありましたが、これも多少通じるものがあるのでしょうか。

「東北被災地のボランティアが足りてないってさ。行った方がいいんじゃないの?」

最後に

頼まれたわけでもないのに自ら進んで実名でTwitterを運営し、匿名アカウントで好き勝手につぶやいているだけの人に「実名で物を言え」と噛みついている方に僕は強く言いたいです。
「スルーしようぜ」と。

「祖母の終末介護の時期にクソ医者が吐いた暴言で傷つき、はらわたが煮えくり返ったお話」

いちいち自分と違う意見に噛みついてたら、どれだけ時間があっても足りません。何百年も生きるおつもりですか?
そんなことよりも、もっと楽しく気楽にいきませんか?

とはいえ、こんな記事を書いている時点で僕自身がスルーできていないと言われればそれまでですが。

【個人出版支援のFrentopia オンライン書店】送料無料で絶賛営業中!!