映画「忍びの国」が予想の2倍よかった話。大野智(嵐)ファンなら特に。石原さとみとかいう最高にめんどくさい女

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忍者イメージ
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映画「忍びの国」を観た。
 
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「忍びの国」(2017年)
 
時は1576年。
天下統一を目指す織田信長は、着々と周辺各国を占領し勢力を強めていた。
ところが、その織田軍でも唯一伊賀の国だけは攻め落とせずにいた。
 
 
忍者衆が住む伊賀の国では、日ごろから忍者同士の小競り合いが頻発し多くの命が失われる。
 
ある日、国人・下山甲斐の次男次郎兵衛は、“絶人の忍び”と呼ばれる最強の忍者・無門に決闘を挑み、無残に殺されてしまう。
 
愛する弟を目の前で殺された長男平兵衛は、無門への怒りを抑えられない。
父下山甲斐に報復を強く訴えるも、当の父は息子の惨劇にもまるで関心を示さない。それどころか、怒りに震える平兵衛に対し「だからどうした」と冷たく言い放つ。
 
また、多くの仲間が命を落としたにもかかわらず、悲しむ様子も見せずにその場を立ち去る忍者衆。平兵衛はその姿に愕然とするとともに、伊賀の国そのものに絶望する。
 
「わしはなんという馬鹿者だ」
「この者ども人間ではない」
弟を殺された恨み、それをまるで気にも留めない人でなし集団。
 
自らの手で伊賀の国を滅ぼすため、平兵衛は織田軍に取り入ることをひそかに決意するのであった……。
 
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「忍びの国」予告
「忍びの国」予告2
 

 

興味なかったけど観ちゃったよ……。母親がめちゃくちゃ大野智ファンだから

「忍びの国」。
2017年に公開され、嵐の大野智が主人公無門を演じて話題になった作品である。
 
 
僕自身、この作品の名前を聞いたことはあったが、これまで特に観たいとは思わず。大野智ファンの間ではかなり評判がいいという話も聞こえてきたが、残念ながら興味はない。
 
大野智に対してはもちろん、2020年末に嵐が活動を休止すると聞いても「へえ、そうなんだ」という程度。
嵐がアクティブに活動しようが休止しようが、はっきり言って僕の人生には何の影響もない。
 
「42 世界を変えた男感想。困難に立ち向かう俺は1人じゃない。自分が変われば周りが変わる。大谷翔平の二刀流とそっくり」
 
だったら、なぜこの映画を観たか。
観たいとは思わない、出演者にも興味がないのに、わざわざ時間を割いた理由は何?
 
答えは単純で、僕の母親が大野智のファンだから
先日実家に帰った際、ノリノリでDVDを取り出し上映会をスタートした母親の気迫に押し切られたのが主な理由である。
 
いや、もう……。
ファンなのは知ってたけどさ……。
 
普通に飯食って、適当にテレビを観せてくれてもいいじゃないww
 
とは言い出せず。
結局最後まで観てしまった次第である。
 

安心、安定のオフモード。予想の2倍おもしろかったよ。こういう気楽な映画が僕にとっての最上級

そして、結論を申し上げると「思った以上によかった」
表題の通りなのだが、予想よりも2倍ほどおもしろい映画だった。
 
 
なるほどねえ……。
確かにこれは大野ファンにはたまらんだろうな。
評判がいいのもわかる気がする。
 
しかも、僕のように別にファンでもない人間でも十分楽しめる。
時間を割いても損はない一本と言えるのではないか。
 
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具体的には、やはり「何も考えずに鑑賞できる」のがいい。
基本、僕は頭を使わずボーっと観られる映画が好きなのだが、今回の「忍びの国」はまさにそれ。
 
主演の大野智とライバルの鈴木亮平、伊勢谷友介たちとのバトルが純粋に楽しい。
アクロバティックな戦いにテンションが上がり、ちょっと笑えてちょっと泣ける。
 
このベタさというか、完全オフモードの気楽さ。
イメージ的には「実写版 銀魂」とも近い感じかな。
 
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もう一つ言うと、「恐らくバッドエンドにはならない」という安心感があるのもよかった。
 
うん。
そこはやっぱりジャニーズ。
大野智主演ということで、主人公が不幸になる結末はまずあり得ない。
 
大人の事情というか、不文律というか。
本来、あまり褒められたものではないのかもしれないが、ハッピーエンドが大好きな僕にとってはめちゃくちゃありがたい。
安心、安定の主人公ワッショイ。ディズニー映画を思わせるグッドな終わり方であるww
 

それぞれのキャラクターの感想を言っていこうか。ストーリーの細かいツッコミどころはスルーで

とまあ、抽象的な話はともかく。
ここから先は具体的な感想を。
 
とはいえ、ストーリーに関しては特に言うことはない。
あれこれと細かいツッコミどころもあるのかもしれないが、こういう映画はそこを気にしても始まらない。
 
なので、今回はそれぞれのキャラクターについての印象を言っていこうと思う。
 
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・無門(大野智)
まず主人公無門についてだが、これはもう、完璧に大野ファンのために生まれたキャラだったとしか言いようがない。
 
原作を読んでいないので何とも言えないが、性格や雰囲気は本人そのもの。監督にも「役作りはせずに普段のままでいてくれ」と言われたようだし、思いっきりファンの視線を意識したキャラだったんだろうなと。
 
てか、こういう「天然の天才」系のキャラって萌えるんでしょうね。
僕にはよくわからんけど。
 
鎧を脱いだら身軽になって本気を出せるっていうベタさも脱力系のヒーローっぽくてよかった。
 
 
・下山平兵衛(鈴木亮平)
今作のラスボス下山平兵衛。
クライマックスの無門とのバトルはこの映画の最大の見どころとなっており、わずか10分未満のバトルシーンの撮影に丸3日を要したとか。撮影が終わった頃には大野智、鈴木亮平両者ともボロボロだったとのこと。
 
まあ熱かったわな。
ラストバトルはもちろん、見た目を含めたキャラ全部が。
「金で雇われれば何でもやる」「忠義心とはかけ離れた集団」というドライな忍びの国において、唯一“武士の心”を持った熱い男。
 
だが、その熱い男が弟を殺された怒りで我を失い、国そのものを滅ぼそうと画策する。
 
人情派ではあるが、激情家。
身内に平気で刃を向けたり、やはり根本の部分では忍びの国の者と言える。
 
 
なお、仮に「サラリーマン金太郎」をリメイクするとしたら、主人公は間違いなくこの人だろうなと思ったり。
 
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ハマり役の伊勢谷友介とラスボス感が半端じゃない國村隼。あれだけ序盤に登場すれば「コイツただ者じゃねえ」ってなるでしょ?


・日置大膳(伊勢谷友介)
織田軍の切り札というか、信長の息子信雄の支えとなる人物。
 
当初は元主君である北畠具教暗殺を命じられたことで信雄とは折り合いが悪かったが、優秀な父を持つ二世の苦しみを知ってからは全面的に信雄に協力。伊賀の国攻略に尽力する。
弓矢で大木をなぎ倒すほどの腕力の持ち主で、無門と正面から対峙して生き残った唯一の人物でもある。
 
 
このキャラはもう、伊勢谷友介にピッタリだったなと。
主君や国を思う心、自らの力への絶対的なプライドなど。
伊勢谷友介の自信に溢れた表情や声のトーンと相まって、抜群の存在感を見せつけていた。
 
技とスピードの無門に対し、剛腕の日置大膳。
ドライで根無し草な無門と、義理人情に厚い日置大膳。
両者の対比がそのまま伊賀の国vs織田軍の構図になっていたのもおもしろい。
 
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・北畠具教(國村隼)
伊勢国の北畠家当主で、物語序盤に織田軍に滅ぼされるキャラ。
日置大膳の元の主君でもあり、情に厚い日置大膳ら家臣からは大いに慕われていた。
 
この人については、「ラスボス感半端ねえ」としか言いようがない。
序盤も序盤、まだ人物相関図がうまく把握できていないうちに登場したせいで、國村隼の圧倒的な空気に思いっきり騙されてしまった。
 
「お、今回はコイツを倒しに行くお話なのね」
このヤベえ雰囲気のパイセンをどうやって攻略するんだ?
などと思っていたら、いきなりザックリ切られて殺されるというね。
 
嘘やんww
めっちゃ大ボス感出しとったやんww
 
鈴木亮平を顎で使いまくるイメージまで沸いてたのにww
 
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最高にめんどくさい女・石原さとみ。主演の大野智の犠牲になった残念な役

・お国(石原さとみ)
そして、ラストはこの人。
本作のヒロインで、無門が安芸の国からさらってきた武家の娘。
 
「四十貫を稼ぐまでは夫婦にはならない」と無門を突き離し、家にも入れずに振り回す。
薄汚れた見た目のキャラが多い伊賀の国において、ただ一人ド派手な着物姿を貫く異端な存在でもある。
 
まあ、このキャラはアレだ。
要するに「大野智をカッコよくするためのテコにされた残念な人」ってヤツ。
 
 
どなたかもおっしゃっていたが、とにかく行動言動に一貫性がなさ過ぎて……。
 
金のために働けと無門を焚きつけるが、無門がお宝を金に換えて商売を始めようと言い出した途端にキレる。
自分はあっさり国を捨てたのに、国を捨てて逃げる人の多さにキレる。
無門に命を賭して戦えと命令しつつ、無事に帰ってきてと懇願する。
 
挙句の果てに、忍者同士のやり取りに余計な口出しをして命を落とすという。
 
いやアナタ。
忍者の本質は散々目の当たりにしてきたでしょw
あそこであんな行動に出れば、襲われるに決まっとるわw
 
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最初から最後までクソほどめんどくさく、鬼のように邪魔くさい。
ものごとに無関心な無門を働かせる動機づけなのは理解できるが、顔面が石原さとみでなければグーで殴りたくなるレベルww
 
石原さとみだから許すけどさ。
 
正直、この映画の最大の犠牲者は石原さとみ。
大野智ファンのための人身御供にされたと言っても過言ではない。
 
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でも、よくよく考えると配役としては満点だったのかもしれない。
 
大野智と並んだ際の背格好もちょうどよかったし。
実は大野智って、割と低身長だからな。
あれで石原さとみにタッパがあったら、無駄に威圧感が出ちゃうからな。
 
 
いろいろな意味で、主人公の引き立て役としては完璧だったと言える。
 
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