ラッセルさんを過労で潰す気か。無敗のニャンバヤルとのタイトルマッチを2月だと!? 労働への意識が低すぎる【予想・展望】

NO IMAGE

フィラデルフィアイメージ
「ボクシング記事一覧リンク集」へ戻る
 
2020年2月8日(日本時間9日)、ペンシルベニア州で行われるWBC世界フェザー級タイトルマッチ。同級王者ゲイリー・ラッセルJr.が指名挑戦者トゥグッソト・ニャンバヤルと対戦する。
 
「ラッセルさんがニャンバヤルに安定の判定勝利。でもニャンバヤルはいい選手だったな。那須川天心はラッセルを目指そうぜ」
 
2019年5月にキコ・マルチネスにKO勝利し4度目のタイトル防衛に成功したラッセル。
挑戦者のニャンバヤルは2012年ロンドン五輪で銀メダルを獲得したアマチュアエリートで、現在11戦全勝9KOと無敗をキープしている。
 
日本の吉野修一郎とも対戦経験のあるハルモニート・デラ・トーレやラッセルへの挑戦経験もあるオスカル・エスカンドンに勝利し、今回の対戦にこぎ着けている。
 
 
かつてPFP No.1のワシル・ロマチェンコと大接戦を繰り広げたものの、それ以降は試合枯れが続くゲイリー・ラッセルJr.。この試合に快勝して待望のビッグマッチに進めるかに注目である。
 
「リゴンドーvsソリス予想。リゴンドーのインファイトが観たい。稲妻のような左でソリスに人生初のKOを味わわせろ」
 

トゥグッソト・ニャンバヤルはいい選手ですね。パンチの硬質さがゴロフキンっぽい

ゲイリー・ラッセルJr.の5度目の防衛戦が決定した。
相手のトゥグッソト・ニャンバヤルは村田諒太も出場した2012年ロンドン五輪での銀メダリストで、ここまで11戦全勝9KOと期待通りの戦績を残している選手。
 
前戦では技巧派サウスポーのクラウディオ・マレーロに僅差ながらも3-0の判定勝利を挙げ、指名挑戦権を獲得している。
 
 
ニャンバヤルに関しては僕も2018年のオスカル・エスカンドン戦を観たのだが、なかなかいいと思う。

 
「エスカンドンvsニャンバヤル、京口vsパラス、アンカハスvsスルタン振り返り」
 
やや前傾姿勢の構えからガードの間を通すパンチは的確で、それなりに身体の強さもありそう。
また、1発1発のパンチが見るからに硬く、質的にはゲンナジー・ゴロフキンと近いのかなと。
 
基本的には足を使って芯を外すカウンター使いだと思うが、1発を当てた後の畳み掛け、爆発力はかなり強力。全体を通して手数が多い方ではないが、ピンポイントで急所を貫くパンチの殺傷力は間違いなく高い。11勝9KOという戦績にも納得である。
 
その反面、ゴリゴリ前に出てくる相手は苦手そうに思える。
2018年のエスカンドン戦でもエスカンドンの右フックで豪快にダウンを喫しているし、若干ガードの甘さが目立つ気もする。
ただ、2R以降は大振りのエスカンドンのフックに的確なカウンターを合わせていたし、学習能力もそれなりに高いのではないか。
 
何となくだが、同じフェザー級で言えばジョセフ・ディアスJr.と同じくらいの実力に思える。
 
てか、2017年のハーモニット・デラトーレ戦でもダウンを喫してるのか。

 
吉野戦ではカウンター1発で壮絶に散ったが、デラトーレも普通に強いですからね。
 

勝敗予想はラッセルの判定勝利。前戦を観ると、vsサウスポーがそこまで得意ではないような…

今回の勝敗予想だが、ゲイリー・ラッセルJr.の判定勝利でいきたい。
 
トゥグッソト・ニャンバヤルは文句なしのいい選手だが、恐らくラッセルには及ばない。
特に前回のクラウディオ・マレーロ戦を観ると、サウスポーの右リードにかなり手を焼きそうな……。

 
申し上げたようにニャンバヤルのスタイルは基本的には左右に動きながら芯を外すカウンター使い。
相手の右に合わせて右をねじ込むタイミングの選手で、全体的にそこまで手数が多い方ではない(少ないとは言ってない)。
 
また左構えの選手と対峙するとさらに手数が減り、左をダイレクトで被弾するシーンも目立つ。一応ポジション取りを意識しているようには見えるが、あまりvsサウスポーを得意としている感じはない。
 
これだとラッセルの右リードで出足を止められ、左ストレートを被弾する流れになるのではないか。
得意のカウンターが間に合えばいいが、マレーロの外旋回の左と違ってラッセルの左はアホみたいに速い。ニャンバヤルがスピードに慣れる前に連打に巻き込まれてしまいそうな……。
 
 
でもアレか。
このクラウディオ・マレーロもなかなかいい選手ではある。
 
ジョジョ・ディアスと対戦経験のあるヘスス・マヌエル・ロハス、ジェシー・マグダレノと対戦したリコ・ラモス、フェルナンド・モンティエルに勝利したホルヘ・ララなどなど。有力選手との対戦も多く、2月には敵地でキッド・ガラハドの再起戦の相手を務めるとのこと。
 
日本の伊藤雅雪に勝利したジャメル・へリング同様、人気が出る要素はゼロだが、トップ戦線に絡む実力は十分ありそう。このタイプに勝利したことを考えると、ニャンバヤルにも期待感はあるということか。
 
「完敗の伊藤雅雪。ヘリングに最後まで追いつけず…。これ系の相手はどうしても鬼門になるよな」
 

ゲイリー・ラッセルさんが2月に試合をするだと!? GW付近の年一の約束だろ? 鉄の掟はどうしたよ

とまあ、そんな話はともかく。
 
僕は今回、ゲイリー・ラッセルJr.の試合が決まったことに激しく驚き狼狽している。
 
2015年3月のジョニゴン戦での初戴冠以来、年一ペースでの防衛ロードを頑なに守ってきたラッセルさんが、まさかこの時期に試合をするとは。
 
2016年4月 vsパトリック・ハイランド
2017年5月 vsオスカル・エスカンドン
2018年5月 vsジョセフ・ディアス
2019年5月 vsキコ・マルチネス
 
毎年GW前後に「ぼちぼち」の相手を選定し、仕事始めと仕事納めを同時に行う。
“1年のうち36分間だけ輝く男”としてボクシング界に君臨してきた男が、自ら鉄の掟を破ってしまうとは。僕も長年ゲイリー・ラッセルマニア()をやっているが、にわかには信じられない事態である。
 
「ラッセルさんちっす! 年一のお仕事ご苦労さまッス! キコ・マルチネスに勝利し2019年の勤務を終える」
 
マジな話、彼は大丈夫なのだろうか。
多くの方が「ラッセルはブランクを作りすぎ」とおっしゃるが、そうではない。ラッセルさんにとってはあくまでこのペースが通常なのであって、もっともコンディションを作りやすい試合間隔なのである。
 
5月:試合

6〜9月:バカンス

10月:練習再開

11〜2月:練習強度のアップ

3〜4月:減量期間

5月:試合
 
普段のラッセルさんのスパンはだいたいこんな感じ。
本来1、2月はようやく試合の疲労が抜けて練習強度が上がってくる時期で、まだまだ試合に向けてのコンディションには程遠い。そんな時期に試合を組むなど、僕からすれば正気の沙汰とは思えない。
 
「ロマゴンvsヤファイ予想。ロマゴン第二次全盛期に向けての第一歩。僕はヤファイを応援するけどね」
 
WBCの指令に関してもそう。適当な言い訳を並べて4ヶ月ほど引っ張ればいいのだから、焦って試合を組む必要はどこにもなかったのに。何をクソ真面目にOKしちゃってんだよという話。
 
ニャンバヤルとのマッチメークがそこまで魅力的にも見えないしね。本当に意味がわからない。
 
ゲイリー・ラッセルマニア()の僕から見れば、今回の暴挙はあまりに労働への意識が低すぎるとしか言いようがない。仮にこれでラッセルさんが負けるようなことがあればシャレにならない。後進のためにも本人はブラック体質撲滅を声高に訴えるべきである。
 
「ボクシング記事一覧リンク集」へ戻る
 
 
 
 
 
 

 

 

 

 
 

 
 
【個人出版支援のFrentopia オンライン書店】送料無料で絶賛営業中!!