アントニオ・オロスコvsバージル・オルティス、勅使河原弘晶vs大森将平感想。どちらもいい試合で大満足。勅使河原vs大森戦は会場に行けばよかった【結果・感想】

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テキサス州イメージ
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2019年8月10日(日本時間11日)のアントニオ・オロスコvsバージル・オルティス戦、2019年8月8日の勅使河原弘晶vs大森将平戦。
ここ最近で僕が注目していた2試合が終わったので、今回はその感想を。
 
表題の通りなのだが、どちらの試合もめちゃくちゃいい試合で個人的に大満足している。
 
特に勅使河原弘晶vs大森将平戦は会場に行かなかったことを後悔しているくらい。
次回は迷ったらGO!! だと決心を固めつつ、適当に感想を言っていきたい。
 
「井上尚弥vsドネア予想。ドネアはぶん回しの1発を当てるしかなさそうだけど…。開催地なんて日本以外ないのに何やってたんだろな」
 

×アントニオ・オロスコvsバージル・オルティス◯(6R2分16秒KO)

2019年8月10日(日本時間11日)、米・テキサス州で行われたWBAウェルター級ゴールド王座決定戦。同級10位バージル・オルティスvs同級14位アントニオ・オロスオの一戦は6R2分16秒KOでオルティスが勝利。ゴールド王座を戴冠するとともに、戦績を14戦全勝全KOに伸ばした試合である。
 
 
この試合は僕がこっそり楽しみにしていた一戦で、ベテランの域に入ったアントニオ・オロスコが13戦全勝13KOのトッププロスペクト相手にどういう試合を見せるかに注目していた。
 
 
感想としては「オロスコはがんばったけど、馬力と攻撃力に差があったな」と。
 
恐らくだが、今回のアントニオ・オロスコはかなりよかったと思う。
前後左右に動きながら距離を詰め、オルティスにロープを背負わせ得意の連打を浴びせる。
2018年9月のホセ・カルロス・ラミレス戦ではラミレスの回転力+馬力を抑えきれなかったが、今回のコンビネーション勝負ではややオルティスを上回っていた。
 
頭の位置もよく動いていたし、2R以降のプレスは打倒オルティスとして十分機能していたのではないか。
試合展開は予想していたものと近かったが、正直アントニオ・オロスコがここまでがんばるとは思っていなかった。
 
「やっぱりエストラーダとビーモンじゃ実力差があり過ぎたよな。相手を挑発したりおちょくったりはエストラーダには似合わんけどな」
 
そうだよ。
僕のアントニオ・オロスコさんはいい選手なんやで?
でも、王者になるには若干物足りないんやで?
 
2018年9月のホセ・カルロス・ラミレス戦と今回のバージル・オルティス戦でそれが山ほど証明されたのではないか。
 

バージル・オルティスいい選手!! 顔面偏差値も高いし華もある。デラホーヤ好みのスター候補だな

対するバージル・オルティスについてだが、めっちゃいい選手ですね
 
身長、リーチともに178cmとそれなりにサイズもあり身体全体が分厚い。見るからにガッチリとした体型で、全身から溢れ出るパワー感が尋常じゃないww
 
1発1発のパンチも強烈で、ガードの上からでもオロスコの身体を何度も揺らす。あの光景を見ると、とても同じ階級の選手には思えないほど。近場での対応力にはやや難がありそうだが、自分の腕が伸びる位置での破壊力はマジで凄まじい。
 
なるほど。
この選手もオスカー・デラホーヤが気に入りそうなタイプ。
顔面偏差値が高くファイトスタイルに華もある。典型的な主人公属性のキャラだなと。
 
「僕のジョシュ・テイラー優勝! プログレイスを僅差判定で下す。WBSS S・ライト級おもしろかったな」
 
そして、アントニオ・オロスコさんの負け方を観ると、今後はプロスペクトのテストマッチ要員として駆り出されるルートなのかなと思わざるを得ない。
 
連打型だが1発の破壊力はなく、KO負けの危険性が少ない。
クリンチは少なくがんばり屋さん。
ディフェンス面がやや緩く、パンチを芯で食うことが多い。
真正面から打ち合う正攻法のスタイルなので試合が盛り上がりやすい。
 
適度に実力が高く、正面衝突上等でくせ者感はゼロ。
ユルユルといなされながらポイントゲームに持ち込まれる心配もない。
 
大事な若手を傷物にすることなく実力を証明するにはうってつけの選手である。
 
 
同じくS・ライト級では減量がキツいが、ウェルター級ではフィジカルが足りないエイドリアン・ブローナーとは正反対。無駄に人気があるせいでAサイドを諦めきれないイキりマンと違い、アントニオ・オロスコさんの使い勝手のよさは特筆ものである。
 
まあ、アントニオ・オロスコファンとしては切ないですが。
 
 
ちなみにだが、アントニオ・オロスコさんは「おろすこ」と打って変換すると、最初に「下ろす子」が出てくる悪い子なのであります。
 

◯勅使河原弘晶vs大森将平×(12R2分36秒TKO)

2019年8月8日、東京・後楽園ホールで行われた東洋太平洋S・バンタム級タイトルマッチ。同級王者勅使河原弘晶が元日本バンタム級王者大森将平と対戦し、12R2分36秒TKO勝利で2度目の防衛に成功した試合である。
 
 
この試合については、僕はそもそも存在自体を忘れていた。で、翌日たまたま開いたネット記事で結果を知るという体たらく。
先日の深夜放送でようやく視聴を終えた次第である。
 
いやまあ……。
勅使河原vs大森戦が決まったことは知っていたのだが、体重超過での試合中止が頻発しているせいでどうにも会場に足を運ぶ気にならず。
 
以前にも申し上げたが、高い入場料と自分の時間を使って「◯試合中、◯試合が中止になりました」ってのがどうも……。
「減量の知識不足」や「ジムの管理責任」「選手のケア」などの議論も結構だが、できれば観客の財布のケアもしてくれるとありがたいんだがww みたいな。
 
「エストラーダvsビーモン予想。ってか、試合になるかなぁコレ。エストラーダ圧勝の予感が…。ビーモンがんがれ」
 
あげくの果てに、しっかり計量をクリアした亀田京之介が「態度が悪い」とdisられる謎現象。アレを目の当たりにして「めっちゃキョワイ。近づかんとこ」と。
 
試合には大いに興味があるが、会場に出向くにはギャンブル性が高すぎる。そんなことを考えているうちに試合の存在を忘却し、テレビ視聴に至ったという。
 

会場に行けばよかった。もともと勅使河原にはあまりピンとこなかったんですけどね


前置きが長くなったが、試合の感想を。
「行けばよかった」
 
うん。
めちゃくちゃいい試合だった。
両選手のがんばりにクソほど感動してしまった。
 
時間が深夜だったせいで脳みそが沸いていた部分はあるが、それを差し引いてもすばらしい試合。あーだこーだとご託を並べてないで、さっさと会場に行けばよかったと後悔するほどに。
 
 
僕自身、勅使河原の試合を初めて観たのは確か深夜放送orYouTube動画だったと思うが、正直そのときはあまりピンとこず。
どことなく「俺の技巧を見せつけてやんよ」的なメンタルが見え隠れして、いまいち乗れなかった。
 
肩幅も広く胸板も分厚い。
1発のパンチ力もありそうなのに、そこを活かしきれない感じがどうにもモヤモヤする。
 
いや、違うぞ。
お前はそういうヤツじゃないから。
自分はダンプカーだってことを自覚しないと。
 
などなど。
意味不明に上から目線で思っていた記憶がある。
 
「ラミレスすごい。フッカーを圧倒して6RTKO勝利。でも、デラホーヤには見えないんだよな。むしろデニス・シャフィコフっぽい?」
 

馬力と右のカウンターで大森を圧倒する勅使河原。この試合にすべてを賭けて臨む姿に感動しました

それ以降、何度かこの選手を会場で観る機会があったのだが、驚いたことに初見の印象とはまったく違った。
強靭なフィジカルと1発の破壊力を活かし、妙な角度から打ち出す右でゴンゴン前に出るファイターへ傾倒していた(気がする)。
 
おお!!
いいじゃないっすか。
この馬力が勅使河原選手の持ち味ですよね。
みたいな。
 
「ガードが甘すぎる」
「足の運びが怪しい」
「そこまで目がいいわけじゃない」
客席からはあれこれと厳しい評価も聞こえてくるが、いや別にええんちゃう? と。
 
目的は試合に勝つことであって、技術の高さを見せることではない。
試合自体もおもしろいし、実際に勝利という結果も出ている。そこまで神経質になる必要もないと思うけど。
 
「ベテルビエフvsグヴォジクとかいう地球が割れるかもしれない統一戦。退路を断った爆腕と重量級の拳四朗」
 
そして、今回の試合でも勅使河原のよさが目いっぱい発揮されていたと思う。
 
1発の威力で大森に踏み込みを躊躇させ、得意の右をカウンターで叩き込む。
このカウンターのタイミングを早い段階で掴んだのは大きかった。
 
基本的に真正面からのワンツー中心の大森に対し、勅使河原は角度を変えた多彩な右を持ち味とする。
また、階級アップによって肩まわりもゴツくなり、全体的に一回り成長した感が強い。
 
大森の踏み込みに合わせてカウンターをヒットし、徐々に大森を手詰まりに追い込んでいく勅使河原。
時おり左を被弾してまっすぐ後退するシーンも見られたが、中盤以降はほぼ勅使河原ペースで試合が進んだと言っていい。
 
で、11Rに見せた全力のラッシュね。
めちゃくちゃしんどい時間帯で一気に勝負をかける思い切りのよさ。アレは本当にお見事だった。深夜3時を過ぎてだいぶ眠かったのだが、おかげさまで眠気がきれいさっぱりすっ飛んでしまった。
 
「勅使河原弘晶vs川島翔平、佐川遼vs日野僚戦感想。興味なかったのに、ついに勅使河原目的で後楽園ホールに行っちゃった」
 
また、ニュース記事によると試合後のインタビューで「この試合に賭けていた」とコメントしたとのこと。
 
なるほど。
次戦以降は考えず、大森将平を倒すためにすべてを注ぎ込んだわけか。
 
外野から観ている側としては「この試合なら◯◯にも勝てるかも」「今日の出来だと厳しいか?」などと気軽に口にしがちだが、選手本人はこの1試合に集中して準備を重ねるわけか。
 
当たり前のことではあるが、改めてプロってすげえっすね。
 
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