村田壮絶KOで快勝!! ガストン・アレハンドロ・ベガを右ストレートで一蹴!! 2RKO勝ちでプロ転向後9連勝!! 年内の世界挑戦に向け、上々のアピールを果たす【結果】

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上海の町並みイメージ
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2016年1月30日に中国・上海で行われたミドル級10回戦。WBC世界同級5位の村田諒太がスペイン圏同級王者のガストン・アレハンドロ・ベガと対戦し、2R2分23秒でKO勝ちを果たした。

「ヒルベルト・ラミレスがアブラハムに完全勝利でWBO世界S・ミドル級の王座を初奪還」

開始早々、強烈な右でダウンを奪った村田。その後も左のボディからつなぐ打ち下ろしの右が再三にわたってベガを捉え、2R終盤にとどめの右がベガのこめかみにヒットする。
崩れ落ちるようにダウンしたベガはあまりのダメージにしばらく立ち上がることができない。

「村田が香港でベドロソと対戦!! 世界戦に突き進む村田のプロ10戦目を予想する」

スペイン圏王者に何もさせずに勝利を飾った村田。2016年内の世界挑戦へ確実に一歩前進した形である。

いつもは酷評していますが、この試合の村田は本当によかったです

まず最初に申し上げると、ナイスファイトだった。
相手のレベルがどうこうは間違いなく言われるだろうが、今日の村田は普通によかったと思う。

前回の予想記事では5RでのKO勝ちと申し上げたが、それよりもはるかに早く仕留めたことは単純にすごい。日ごろから村田を酷評している僕だが、今回の試合は素直にナイスKOと言いたい。

「村田vsガストン・アレハンドロ・ベガ予想!! 上海での村田諒太のプロ9戦目」

「どれだけ早いラウンドでKOできるか」
「伸びのある右ストレートを打つことができるか」

この試合の見どころはそのあたりだと思っていたが、そのいずれも合格点以上の出来だったと思う。
また、上海での初めての大きなボクシング興行とのことで、イベント成功にも一役買うことができたのではないだろうか。

前進するパワーはケタ違いの村田。ガストン・ベガをフィジカルで捻り潰したぞ

左で距離を測り、大きく踏み込んで右。そして返しの左をボディへ。距離が詰まったところに打ち下ろしの右。この試合の村田はとにかく前へ前へという気持ちが全面に出たすばらしいボクシングを見せてくれた。

「コバレフ圧勝!! 試合後にチキンソン呼ばわりでなぜかWBC王者を挑発ww」

恐らく対戦相手のガストン・ベガは村田の圧力によって得意のフットワークが使えなかったのだろう。本来はもう少し左右に動く選手なのだが、あれだけフィジカルに差があるとどうしても足を踏ん張って受け止めざるを得なくなる。

前回のガナー・ジャクソン戦ではコンビネーションを意識し過ぎたせいか、却ってパンチにスムーズさが失われていた村田だったが、今回はまったくそんなことはなかった。むしろ攻撃姿勢を崩さずに前に出ればいいパンチが打てるということがわかった試合だったのではないだろうか。

「村田諒太の課題が見えた? 実力は? ガナー・ジャクソンに判定勝ち」

やはり村田の持ち味は攻防分離型のファイタースタイル。イキってカウンターを狙ったり、左右へのフットワークで華麗に倒そうなどと考える必要はまったくない。

スタジオ解説の具志堅氏が「横のフットワークを覚えた方がいい」とおっしゃっていたが、いらんいらん
そんなのいらんよ。
村田は今のままでいい。

「和氣慎吾がワルド・サブを5回KOで世界前哨戦勝利!! 後楽園ホールに行ってきたぞ」

相手が打ってくるときはひたすらガード。
自分のターンになったら突進。

「山中vsソリス予想!! 10度目の防衛で日本歴代3位タイの記録なるか?」

とにかく前進する力、そして近づいての左ボディから打ち下ろしの右。この3つを絶対的な武器にまで昇華させるのだ。

前にも言ったように村田の完成型はアルツール・アブラハム。だが、アブラハムのような野性的なカウンターを持っているわけではないのだから、前進する力をとことん極めるしかないのである。

「アブラハム、マーティン・マレーに判定勝利で防衛成功!! 攻防分離型のカウンターパンチャーは今日も健在だったぞ」

スピードのある相手にそれが通用するかは知らん。

「村田諒太は日本を捨てちゃえよ? ペドロソをまったく問題にせず4RTKO勝ち」

今回の村田はよかった。とりあえずはそれでいい。相手は弱かったが

今日の相手じゃ何の参考にもならない?
ゴロフキンには当たらない?
カネロとはスピードが違い過ぎる?
ジェイコブスにはKOされる?
世界ランカーとやれ?
相手がいきなり変更になった?

いやいやいやいや。
やっかましいわ!!

それはそれ、これはこれだよ。
今回の村田はよかった。とりあえずそれでいいではないか。

「内山vsフォルトゥナ? WBAからの指令でファン激怒!!」

相手が格下だろうが、かませ犬だろうが、今回の村田の試合に関しては文句をつける要素は見当たらない。今日の内容でゴチャゴチャ言うのはさすがに村田を貶したいだけとしか思えない。

まあ、確かに相手は弱すぎたし、村田がやっていたのは基本的にはワンツーだけなのだが。しかもダウンを奪ったパンチもだいぶ後頭部ではあったが。

それでも以前の記事で申し上げた「村田の課題は右ストレート」に関しては十分答えを出してくれたと思っている。

そういう意味では今後に期待が持てる内容だったのではないだろうか。

相手は弱かったが。
まあ、内容的にも想定を超えるものはいっさいなかったが。

「WBAにキレてるボクシングファンは内山が米国進出で成り上がるところを見たいんじゃないの?」

スパーリング合宿を敢行し、世界挑戦に備えるらしいぞ

プロ9戦目を終えた村田は今後、3月上旬から1ヶ月間スパーリング合宿を行う予定だという。ロサンゼルスのジムに出稽古に出て、多くのトップ選手とのスパーリングをこなすつもりとのことだ。さらに、次戦は「世界タイトル挑戦経験者か世界ランカーが相手」になるとのことで、いよいよタイトルマッチに向けた準備が本格化する。

「村田諒太の実力に疑問符。化けの皮が剥がれるのが1年遅れたね!!」

多くのトップ選手とは具体的にどのくらいの選手なのか、世界タイトル挑戦経験者と世界ランカーではだいぶ違うのではないか。
などなど。
あれこれと疑問点が多い報道ではあるが、今回の調子を維持して攻撃姿勢を忘れずにがんばってもらいたいものである。

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