山中竜也、サルダールに判定負け。足がちっとも動いてねえなオイ。アレしかなかったんだろうな【結果・感想】

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神戸夜景イメージ
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2018年7月13日、神戸市立中央体育館で行われたWBO世界ミニマム級タイトルマッチ。
同級王者山中竜也がランキング3位の挑戦者ビック・サルダールと対戦し、3-0(116-111、117-110、115-112)の判定負け。2度目の防衛に失敗した。
 
 
2017年8月に福原辰弥に勝利し、初戴冠を果たした山中竜也。
前回の初防衛戦ではモイセス・カジェロスに8R終了ギブアップで勝利しており、今回も快勝が期待されていた。
 
だが、序盤からサルダールの強烈なジャブとワンツーに苦戦。
3R以降は至近距離でのボディ勝負を挑むものの、パワフルなサルダールを抑えきれない。
 
7Rにはサルダールのワンツーでダウンを喫するなど、ペースを掴みきれない展開が続く。
 
ラスト12Rもサルダールのアウトボクシングに追いつけず、そのまま試合終了。
終始自分の流れに引き込むことができず、3-0の判定負けを喫する。
 
「井岡一翔が4階級制覇を目指して現役復帰宣言!! フリーの選手が当たり前に活躍できる土壌ができたらいいね」
 
なお、かねてより山中は減量苦が伝えられており、今回は15kgの減量を要したとのこと。
本人は階級アップも視野に入れ、再起を目指す意向を示している。
 
「カバロウスカスがアブレウに大苦戦の末に判定勝利。今回は苦手なタイプだったな。ジャブの強さでスレスレ生き残った」
 

山中竜也キツかったな。明らかにコンディションがよくなかった

山中竜也陥落。
ビック・サルダールに3-0の判定負けで2度目の防衛に失敗。
 
 
前戦ではパーフェクトに近い試合運びで防衛を飾った山中竜也。
今回は田中恒成への挑戦経験もあるビック・サルダールが相手ということで、さらなる好試合が期待されていた。
 
だが、結果は残念ながら3-0の判定負け。
報道によると試合前には15kgの減量に苦しんだとか。やはりコンディションが万全ではなかったのかもしれない。
 
今後は階級アップも視野に入れいての再起を目指すとのことで、何とかがんばっていただければと思う。
まだ23歳で若いしね。
 
「「ONE Championship」でシーサケットが防衛戦やるってさ。ようやくボクシングとMMAの選手が同じ日に同じ舞台に上がるんだね」
 

この日の山中にはアレしかやりようがなかった。至近距離でのボディ打ちで勝負する以外にできることがない

試合の感想だが、表題の通り。
「アレしかやりようがなかったんだろうな」と。
 
「ドヘニーに翻弄されて岩佐陥落。戦略負けですかね。持ち味をうまく消されたかな。てか、ボクシング人気すげえ」
 
減量がどの程度影響したかは定かではないが、とりあえず今回の山中がベストコンディションではなかったのは間違いないと思う。
 
「木村翔がサルダールをボディでKOして2度目の防衛に成功。中国の英雄がまたやったぜ!! 次は田中恒成戦か?」
 
開始直後から軽快な足運びでリングを回る山中。
前後左右に動きながらタイミングを測り、身体を伸ばしてボディストレート。
サルダールが踏み込んでくれば、バックステップしながらわずかにサイドに回り込んでカウンターをボディに。
 
前回同様、持ち味を十分に発揮する立ち上がりである。
 
「アルバレスvsゴロフキン再戦を予想する。まあ、いろいろなことは水に流して楽しくいこうやww」
 
と思ったのもつかの間。
3Rに入ると、一気に足が止まる
 
左右への動きがなくなり、前後の距離感のみで攻撃を防ぐ。
重心が高く、1Rのようなボディストレートが出る気配はない。
 
 
そして1分半過ぎ。
山中がガードを上げてにじりより、自ら身体を密着させる。
肩でスペースを作り、左ボディを連打。サルダールとのフィジカル勝負に持ち込む。
 
なるほど。
足が動かないので、サルダールの踏み込みから逃げ切れない。
まともに勝負できるのは足を止めてのインファイトのみ。
2Rにサルダールがボディを嫌がっていたし、近場でのボディ打ちに活路を見出すしかない。
山中の心理としては、だいたいこんな感じだろうか。
 
「意外と楽しみなアンドレ・ベルトvsデボン・アレクサンダー。どっちが勝ってもスペンスには歯が立ちそうにないけど」
 

7Rに失速したところにワンツーを被弾してダウン。本当にどうにもならなかったな

意を決してインファイト勝負に出た山中。
そこから先は、一進一退の攻防が続く。
 
執拗に左ボディを連打する山中に対し、サルダールも右肘でガードしながら離れ際にワンツーを返す。
どちらもペースを掴めないままラウンドが経過していく。
 
「マイケル・コンランvsドス・サントス感想。大人気コンランの試合を初めてちゃんと観たら、思った以上に慎重なヤツだった」
 
ただ、この展開で不利なのはやはり山中の方。
慣れないインファイトとコンディション不良? によって、思ったよりもサルダールにダメージを与えられない。
 
同じ角度、タイミングでボディを出し続けたせいで、もしかしたらサルダールに動きを覚えられたのもあったかもしれない。
 
「ワンヘンすご過ぎワロタw タドゥランに判定勝利でV10達成、メイウェザー超え。ボクシングはゲージュツでありカガクであるw」
 
7Rの中盤から前に出る力が弱まり、スペースができた瞬間にワンツーを被弾。盛大にダウンを喫してしまう。
 
すぐに立ち上がったものの、見るからにダメージは深い。
8、9Rと足を使って回復を図るが、腰が入らずフワフワと足取りが頼りない。
 
「岩佐亮佑、ドヘニーとのV2戦。なかなか厳しそうだけどがんがれ。前回のサウロン戦はノーカンでいいから」
 
そして、ダメージから回復した10R以降、再びインファイトで勝負を挑む山中。だが、すでに動きをインプットしたサルダールを慌てさせることはできず。
12Rにはまた失速を見せ、逆に反撃を食ってしまう。
 
 
もう、マジでやりようがない。
減量が影響したかはともかく、3Rに足が止まった時点で山中にはアレしかなかったんだろうなと。
 
「パッキャオがマティセを寄せ付けずに9年ぶりKO勝利。僕たちの英雄は世界一強い大統領(予定)。最高にカッチョいいだろ?」
 

サルダールはめちゃくちゃいい選手。でも、山中が本調子なら勝てる相手だとも思ってたけど

なお勝利したサルダールについては、言うまでもなくめちゃくちゃいい選手。
 
拳が硬く、中間距離でのジャブ、ワンツーが鋭く強烈。2015年のタイトルマッチでも、KOされる6Rまでは田中恒成をリードしていた。
 
「田中恒成ええじゃないですか! バルドナドを9RTKOで下し、フライ級初戦を飾る。木村翔戦は…全然わからん」
 
だが、この選手は決してフットワークがある方ではない。
足を止めての打ち合いでは無類の強さを発揮するが、出入りとコンビネーションが得意な相手には恐らく苦戦する。
山中竜也の前戦を観る限り、落ち着いてじっくりやれば何とかなる相手だと思っていたのだが。
 
まさか、こんな至近距離でのフィジカル勝負が繰り広げられるとは。
 
「伊藤雅雪がディアスを下して王座戴冠。だから男は顔だとあれほど…w 日本人のレベルが低いとか絶対嘘だからな」
 
ちなみにだが、出入りとコンビネーションが得意なタイプとしてパッと思い浮かぶのはミゲール・コットやダニエル・ローマン。
そして以前にも申し上げたように、こういう選手に勝つにはパワー勝負に持ち込むのがいい(と思う)。
 
「ダニエル・ローマン危なげなく勝ったなオイ。フローレスが残したものは体重超過とデカい掛け声だけ…」
 
1発の威力とフィジカルで押し切り、強引にコンビネーションをねじ伏せる。
ミゲール・コットで言えば、2008年のアントニオ・マルガリート戦のようなイメージ。
 
相手のスケールが上がると手に負えなくなるあたり、今回の山中も似たようなパターンに陥ったのかもしれない。
 
「停滞は衰退? 現状維持は後退? モンスタークレーマーへの対応策? 日大のタックル問題やアマボク問題で思ったこと」
 

負けた日本人選手に対する当たりが強過ぎる。小原佳太や久保隼など、目を覆いたくなるほどの罵詈雑言が飛び交うよね

あとはいつも思うのが、このあたりの立ち位置の選手に対する当たりがめちゃくちゃキツいなと。
 
今回の山中竜也を含め、小原佳太や久保隼など。
井上尚弥や田中恒成ほど飛び抜けているわけではないが、うまくかみ合えば世界王者になれる(なれた)かも? みたいな。
このあたりの選手が負けると、毎回鬼の首を取ったような罵声が沸き起こるという。
 
「小原佳太2RKO負けでWBO-AP王座陥落。ラガンベイとダブルノックダウンで立ち上がれず。でも「まさか」ではないかな」
 
この日の試合後も「じゃない方の山中」「ミニマムなんて価値がない」といった声が聞こえてきたし、今月末に米・フロリダ州でタイトルマッチに挑む伊藤雅雪に対しても「勝てっこない」「思い出挑戦」など、耳を塞ぎたくなるような言葉が聞かれる。
 
世界タイトルマッチやそれに準ずる試合なら相手もそれ相応だし、個人的には「そりゃ負けることもあるでしょ」としか思わないのだが。
 
「久保隼vsセルメニョ感想。ナイスファイト久保。万全の準備をした上での好試合。え? リゴンドーとやれ? 無理言うなよ」
 
もうね。
久保隼に対しては本当に酷かったからね。
 
ダニエル・ローマンに負けた試合はもちろん、セルメニョに勝って王者になった試合ですら「レベルが低い」「とても世界戦とは呼べない」など、罵詈雑言の嵐。
 
「マイキーvsイースター感想。イースターがんばった。マイキーは淡々と左を出し続けて勝利。やっぱりイースターじゃ厳しいよな」
 
当時スーパー王者に君臨していたリゴンドー(久保は正規王者)に勝たなければ本物とは呼べないとか、マジで謎理論としか言いようがなかった。
 
それで「強いヤツとやれ」「逃げるな」って言われてもね。
1回でもトチれば凄まじい批判に晒されるなら、そりゃあ安全な方向にいきますわな。
 
「伊藤雅雪やるっきゃねえなオイ。クリストファー・ディアスとフロリダで王座決定戦。勝つね。うん、これは勝つよ」
 
もうアレだな。
この際、リングネームを変えるしかないんでしょうね。
 
「小原」とか「久保」とか、そんな純和風な名前でリングに上がってるからダメなんだよww
「伊藤」なんてホントに最悪ですよ。
 
もっとこう、外人コンプレックスを刺激するようなリングネームじゃないと。
「ジャンカルロ」とか「フランボワーズ」とか。
 
印象操作ですよね。
 
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