映画「ワンダーウーマン」感想。ガル・ガドットはアンジェリーナ・ジョリーの再来ではなかったなぁ。ドラゴンボールの超人バトルとがんばるパンピーの同時進行
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映画「ワンダーウーマン」を観た。
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「ワンダーウーマン」(2017年米)
女性だけが住む島で育ったアマゾン族の女王ダイアナは、幼いころから史上最強の将軍アンティオペとの修行を繰り返す生活。おかげで、ダイアナはすでに彼女に迫る強さを身につけていた。
ある日、海岸に墜落したスティーブ・トレバーを助けたダイアナは初めて「男の存在」を目にする。そして彼から「外の世界」で起こる惨状を聞かされ、いてもたってもいられなくなってしまう。
争いの元凶を戦いの神アレスの仕業だと確信したダイアナは、アマゾン族に代々伝わる伝説の剣「ゴッドキラー」を手に島を出ることを決意する。
何もかもが初めての「外の世界」に戸惑いながら、スティーブとその仲間たちとともに戦場へ赴くダイアナ。
数々の困難を乗り越え、ついに戦いの神アレスの前に立つのだが……。
「DCコミックス」シリーズ映画「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」で初登場したワンダーウーマンの第一次世界大戦中の活躍を描いた作品である。
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なかなかよかったぞ「ワンダーウーマン」。「DCコミックス」シリーズの実写映画を観たのは2本目だけどさ
ガル・ガドット主演で2017年に公開され、初週の興行収入111億円を記録した大ヒット映画「ワンダーウーマン」。
「DCコミックス」シリーズの実写映画(DCエクステンデッド・ユニバース)としては、4本目の作品となる。
といっても、僕は今まで「DCコミックス」シリーズの映画は2016年の「スーサイド・スクワッド」しか観たことがない。しかもこの映画が個人的にはクッソ微妙で、正直「ワンダーウーマン」にもあまり期待はしていなかった。
だって、
「スーサイド・スクワッドに福原かれんがカタナ役で抜擢されたぜ~」
「日本人がハリウッド映画でウィル・スミスと共演すげえぇぇぇ!!」
などと言われていたが、いやアナタ、ほとんど顔隠れとるやんけと。二の腕がムチムチしとっただけやんけと。
全体的には、イキって濃いキャラを出し過ぎた結果、ストーリーの印象が薄くなった映画という感想である。
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だが、今回の「ワンダーウーマン」はなかなかよかった。
何度も観返すほどではないが、決して悪くはない。
少なくとも「スーサイド・スクワッド」のように残念な気持ちになることはなかった。
最初のハードルが低かったのもあるが、とりあえず観て損はない1本だとは思う。
期待のガル・ガドットはアンジェリーナ・ジョリーの再来ではなかったなぁ。あんな超人同士のハイパーバトルが展開されるとは…
では、映画の具体的な感想を。
といっても、ストーリーについては各所でさまざま紹介されているので、それ以外の部分で。
まず全体の印象なのだが、これは最初に想像していたものとはかなり違っていた。
主人公ダイアナを演じたガル・ガドットは「ワイルド・スピードMAX」(2009年)のジゼル役でデビューした女優。個人的にそのときから注目していた方でもある。
「ワイルド・スピード SKY MISSIONなんじゃこりゃww ワイルド・スピードのドラゴンボール化が止まらなくて腹がよじれそう」
キレッキレのプロポーションに、彫りが深めのキツい表情。
その他、一つ一つの所作から身体能力の高さも感じさせる。
公開当時、「これはアンジェリーナ・ジョリーの再来キタぜ」と思った記憶がある。
長年出演交渉を続けていたシャーリーズ・セロンを「ワイルド・スピード ICE BREAK」(2017年)でようやく口説き落として「やったぜ」となったらしいが、僕の中では間違いなくガル・ガドットの方が上。
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そして案の定、今回の「ワンダーウーマン」では、ファンが「ガル・ガドットは『トゥームレイダー』のアンジェリーナ・ジョリー以来の、強くて、勇気をくれる女性」とコメントするなど、「強くてセクシーな女性」のイメージが大いに強調されていた。
ガル・ガドット、エレガントなドレス姿で魅了 『ワンダーウーマン』ワールドプレミア(写真 全3枚)https://t.co/d0sB08QwMR
— ORICON NEWS(オリコンニュース) (@oricon) 2017年5月26日
もちろん僕もそのテンションで映画を観たのだが、全然違ったなと。
僕が考えていたのは、いわゆる「男勝りなヒロインが人間離れした身体能力で無双する」アクション映画。まさに「トゥームレイダー」のアンジェリーナ・ジョリーである。
だが、「ワンダーウーマン」でのガル・ガドットはそんな枠には収まらず。
銃弾を素手で受け止め、
3階の高さからさらっと飛び降り、
戦車に徒手空拳で勝利し、
地面を引っぺがし、
最終的には全身から稲妻を放射する。
「人間離れした身体能力で~」どころの話じゃない。
アレはもはや、サイヤ人の領域である。
「DCコミックス」シリーズだからと言われればその通りなのだが、上から目線でセクシーに無双するガル・ガドットに期待していた人間としては完全に意表をつかれた。
しかし、「トゥームレイダー」のララ・クロフトはマジでドンピシャだったよな。
やってることは単なる女版インディ・ジョーンズなんだけどね。
ラストバトルのちぐはぐさが尋常じゃない。ドラゴンボールとウィンズ・オブ・ゴッドが同時進行する違和感すげえ
そして、もっとも印象深かったのがラストバトルのちぐはぐさ。
人間の「善」を信じると決めたダイアナが戦いの神アレスと壮絶なバトルを繰り広げるわけだが、その凄まじさといったら……。
手からビームを出すし、2人ともめっちゃ飛ぶし。
雷鳴が轟き、地面は割れ。
もはや「ドラゴンボールじゃねえかこれ」と思うほどで、逆に守るべき世界が消し飛んじゃうじゃねえかというくらい。
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ところが、そのすぐ横では恋人? のスティーブ・トレバーが、毒ガス兵器を積んだ飛行機もろとも自爆を図る。
これを見たダイアナが悲しみに暮れ、怒りのパワーでアレスに立ち向かうのだが、ここのちぐはぐ感が尋常じゃない。
メインでは孫悟空vsビルス様による神と神。
それに対し、サブではスティーブ・トレバーがウィンズ・オブ・ゴッドの真っ最中。
ドラゴンボールのどっかんバトルとがんばるパンピーの同時進行。
このちぐはぐさが、僕の中にとんでもないしこりを残してしまった。
いや、そんなビームを出せるんなら、わざわざ毒ガス兵器を使う必要ある?
さっさと自分で出向けばええんちゃう?
ピッコロ大魔王みたいに。
それとも正体モロバレするのが嫌だったの?
え? シャイなの自分?
みたいな。
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「ゴッドキラー」がすぐ折れたよね。ギャグパートで酷使されてたのが気になってたけど
あとはまあ、どこかのレビューでも読んだ覚えがあるが、「ゴッドキラー」が折れるのが早かったなと。
街中で抜いてスティーブに止められたり、初見での神々しさに比べてギャグパートでの酷使が多かったのだが、それでも中ボス戦でポッキンするとは思わなかった。
てっきり最後の切り札的に使われるものだと期待していたので。
「ん? ゴッドキラー折れた?」
「って、復活しねえんだww」
まさか「真実の投げ縄」とかいうパッとしない脇役の方が活躍するとはね。
とはいえ、繰り返しになるが映画自体は普通におもしろかった。
「DCコミックス」シリーズの実写映画はあまり評判がよくないとのことが、今回はガル・ガドットのがんばりもあって良作になったのではないか。
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てか、2019年12月にパート2の公開が予定されてるのか。
確かにストーリーとしては続編が必要な終わり方ではあったが、残念ながらそこまでではないかなww
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